300年にわたる社歴を持つ、日本有数の老舗建設メーカー、竹中工務店。創業以来、一貫として、建築業に専念している会社であり、独自の建設技術を武器に、今現在に至るまでも、建設業界のリーディングカンパニーとして、国内市場をリードしています。
東京タワー、東京ドーム、東京ミッドタウン、ヘップ・ファイブなど、時代を象徴する建築物を数多く手掛けつつ、21世紀に入ってからは、都市再開発事業に、重点的に取り組むようになっており、大阪ビジネスパーク、神戸ハーバーランド、丸の内・品川・汐留再開発など、着々と開発実績を挙げています。
(2007年春にグランドオープンした東京ミッドタウンプロジェクト(六本木)、名古屋駅前のミッドランドスクエアの都市再生事業にも、竹中工務店は参画しています。)
また、近年では、グランフロント大阪の事業主の一社としても参画するなど、今後拡がる建設ストック市場への対応についても、万全の体制で望んでいます。
こういった背景から、竹中工務店においては、人材採用の動きが活発化しており、様々な職種を対象に、中途採用の求人が発生しています。竹中工務店への転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。
このページでは、竹中工務店の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。
竹中工務店の中途採用求人の傾向
竹中工務店において、中途採用の対象となっている職種は、下記の通りとなります。
<施工管理>
建築工事、設備工事における、品質管理、進捗管理、協力会社の手配、建築主との折衝までを担当
<建築設計・設備設計>
基本設計業務、実施設計業務、工事監理業務、その他業務(調査、診断・評価、企画、手続きの代理、等)を担当
<プロポーザル(営業管理)>
顧客への提案活動を目的とした、プロジェクトチームのマネジメント
竹中工務店の場合、中途採用に関しては、即戦力となる人材のみを採用しており、施工管理業務、設計業務、営業業務における、実務経験が最低5年以上というのが、応募条件となります。
また、求人によっては、学歴が指定されていたり、特定の資格保有が要求されていたりすることもあるので、このあたりの詳細については、募集要項において、確認するようにしてください。
求人情報の入手方法
竹中工務店の公式サイト内には、採用情報ページが開設されており、そちらのページにおいて、中途採用求人の募集要項、及び、募集がかかっている求人の一覧について、確認することが出来ます。
http://www.takenaka.co.jp/recruit/career/index.html
また、転職会社経由でも、求人情報が公開されているので、そちらから、情報を入手することも可能です。
公式サイト、転職会社のどちらにおいても、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、竹中工務店だけでなく、他社の求人も含めて、比較検討してみたいといった時には、まとめて情報を教えてもらえるので、便利です。
このページの最後に、竹中工務店の中途採用求人を扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
竹中工務店の社員の年収・給与制度について
竹中工務店に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか、給与事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 設計 30歳 年収800万円
- 設計 主任 35歳 年収870万円
- 設計 主任 41歳 年収950万円
- 施工管理 25歳 年収600万円
- 施工管理 26歳 年収650万円
- 施工管理 32歳 年収850万円
- 施行管理 課長 40歳 年収1100万円
- 施行管理 課長 45歳 年収1300万円
- 技術 27歳 年収650万円
- 技術 30歳 年収800万円
- 技術 35歳 年収800万円
- 作業所工事 27歳 年収550万円
- 作業所工事 30歳 年収700万円
- 作業所工事 課長 45歳 年収1100万円
- 作業所工事 課長 47歳 年収1250万円
- 営業 主任 34歳 年収850万円
- 営業 主任 38歳 年収1030万円
- 総務 29歳 年収440万円
- 研究開発 27歳 年収510万円
- 経営企画 26歳 年収700万円
- 経営企画 主任 33歳 年収1000万円
竹中工務店は、月給にプラスして、年2回(6月、12月)の賞与から成る給与体系となっており、昇給は年1回、4月に行われます。給与水準は、業界内でもトップクラスであり、特に、昇給率については、同業他社と比較しても、かなり高くなっています。
管理職クラスのポジションになるまでは、年功序列型の給与配分となりますが、それ以降は実績主義となり、当人の成果に合わせて、給与額が決まることになります。(従って、社員間の給与格差も生じてきます。)
賞与に関しては、入社時から業績連動型となりますが、竹中工務店は組合が強いこともあり、組合員の意見が尊重されて、業績が良い時には、大幅に増額されるなど、待遇は非常に恵まれたものとなっています。
手当については、通勤手当(全額支給)、時間外勤務手当、作業所勤務手当、海外勤務手当などがあり、福利厚生に関しては、退職金制度、財形貯蓄制度が用意されているほか、本社・支社を問わず、社員食堂や厚生施設が利用出来るようになっています。
また、転居を伴う異動となった場合には、一定の条件を満たすことを条件に、家族寮・独身寮を提供する制度、借家や持家を持っている人に対しては、住宅補助金を支給する制度があります。
中途採用で入社する時の注意点
キャリア採用の場合、前職までの経歴・実績を加味して、給与額が決まることになります。しかし、実際には交渉次第という要素があり、同じような実力を持つ人でも、会社側と、どんな話をするかによって、条件が変わってきます。
そのため、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、自分の希望を伝えて、キチンと交渉することをオススメします。
条件交渉が苦手という人は、前述した転職エージェントに代行を依頼してみてください。彼らは、転職のプロであり、この手の交渉経験が豊富なので、うまく話を進めてくれます。
交渉が苦手な人が、自分で強引に進めるよりも、よほどうまくいく可能性が高いので、最初から任せてしまったほうが賢明です。
竹中工務店の評価制度について
竹中工務店の評価制度は、業績に偏ることがなく、会社への貢献度が反映されます。基本的に、直属の上司による査定で、判断されることになりますが、公平性が担保されており、仕事に全力で取り組めば、自ずと評価が高くなるので、そういった意味では、やり甲斐がある職場です。
ちなみに、大企業だと、新卒のプロパー社員と比較して、中途採用組は昇進ペースが遅くなるというケースが見受けられますが、竹中工務店の場合、そういったことはなく、会社のビジョンを受け入れて、そのビジョンに沿う形で、仕事に取り組んで、結果を出せば、幾らでも、出世することが出来ます。
実際に中途採用で入社した人でも、管理職に登用されているケースが多いですし、役員クラスに昇格している人もいるので、キャリアアップ志向が強い人にも、十分にオススメ出来る会社です。
竹中工務店の教育制度・成長環境について
竹中工務店は、業界トップクラスの技術集団であり、社員のレベルが非常に高い会社です。建築に携わる者なら誰でも憧れるような、ビッグプロジェクトに参画出来るため、社員の満足度は高く、モチベーションを維持しながら、働いています。
そのため、竹中工務店の社員には、仕事に対して、一切の妥協をせず、試行錯誤を繰り返しながら、徹底的にモノ作りを追求する人が揃っています。
こうした環境下で働くことになるので、自分自身も影響を受けて、自然に高い意識を持って、仕事に取り組むことになり、結果として、速いペースで、自分を成長させていくことが出来ます。
そうやって、経験を積み重ねて、実力を付けていけば、徐々に仕事の幅が広がっていきますし、責任のある仕事を任せてもらえようにもなるので、そこで、さらに自分を高めることが出来るという好循環となっています。
社員教育に関しても、竹中工務店は力を入れており、各職層に応じて、業務上必要な知識を身につけるための集合研修が、定期的に開催されています。
この研修の場は、同時に、自分の実力が、同世代のなかで、どの程度の位置付けとなるのか、把握する場ともなり、自分自身を客観的に見ることが出来るということで、これも、自己成長に寄与しているようです。
(竹中工務店は、現場主義を採っており、外勤者が同世代と業務をする機会がほとんどないため、各社員のレベルを把握するために、こういったことが行われています。)
また、管理職になるまでは、各職務系統に関する能力開発を目的とした、教育プログラムが組まれていますし、OJTの仕組みもしっかりしており、配属部署における実務を通じて、その時点で得られる知識技術とは別に、社内標準、ルールに基づいた、適切な教育が行われています。
総合的に見て、竹中工務店は、自分の実力を高めるには、このうえない理想的な環境となっているので、成長意欲が強い人には、オススメです。
ワークライフバランスについて
建築業界は、長年に渡り、長時間労働が当たり前で、美徳ともされてきましたが、竹中工務店では全社を挙げて、就労環境の整備に努めてきており、組合からの啓蒙もあって、他業界並みのワークライフバランスが、根付いています。
部長承認が無いと、土日は会社に入れない等、休日出勤は厳しく制限され、週末は2日間、必ず休むというのが、基本です。
部署によっては、少数精鋭主義で、一人当たりの仕事量が多くなっており、休日に出勤することもありますが、これはあくまでも例外的なことであり、建築業界でよくあるように、週末も働くのが当たり前といった感覚はない会社です。
残業については、全社平均で、1ヶ月たり、60時間近い残業が発生しており、休日は夜遅くまで働くことになりますが、建設会社としては、少ないほうとは言えます。(ちなみに、残業代は全額支給となり、サービス残業はなしです。)
有休消化に関しては、仕事の調整が出来れば、比較的自由に取得出来ますが、実際の消化率は30%と、まだまだ低い状況です。
有休以外の休暇制度としては、夏期休暇、特別休暇(勤続10年目に7日間、20年目・30年目に14日間が支給)、慶弔休暇などが、用意されています。
女性の働きやすさについて
建築業は、元々、女性が少ない業界ですが、竹中工務店においては、近年ダイバーシティの観点から、女性の登用に積極的に取り組んでいます。
全社員が男女を問わず、同等に扱われていますし、仕事の配分についても、男女平等です。なお、工事現場においては、性別に応じて、配属先が決まりますが、これは、差別というよりも、女性に配慮して、働きやすい環境が整っている現場に配属するという意味合いのほうが、強いです。
昇進に関しても、ポジションアップを望む女性に対しては、人事が適性を考慮したうえで、課長職などの管理職に配置しているので、建築業界において、キャリアアップを目指したいという女性にとっては、同業他社と比較しても、目標を実現しやすい環境と言えます。
産休や育休などの、育児支援制度も整えられており、育休後には、職場に復帰する時には、時間短縮勤務制度を利用することが認められています。また、本人が望めば、より業務量が少ない部署に異動させてもらうことも出来ます。
また、転勤を拒否することが出来たり、逆に、家の事情(介護、配偶者の転勤)で、引っ越しをしなければいけない時には、引っ越し先の地域の事業所へ異動させてもらったりすることも出来るなど、長く働き続けるためのサポート体制が、非常に充実しています。
実際問題としては、まだまだ、改善すべき点が多々ありますが、竹中工務店は、会社として、その事実を認識していて、改善活動に取り組んでいるので、今後は、ますます、女性にとって働きやすい職場になっていくと考えて、間違いなしです。
竹中工務店の転職先としての価値
竹中工務店では、携わった建築物を『作品』と呼び、社員は最良の作品を創ることで、社会に貢献するという理念に基づき、働いています。そのため、仕事を徹底的にやり抜くという竹中工務店独自の企業文化があり、建築を志す人にとっては、最高の環境が用意されていると言えます。
加えて、給与水準は業界トップクラスを誇り、福利厚生や休暇制度も充実しているので、転職先としては、申し分がない会社です。
もちろん、誰にでも合う完璧な会社というのは存在しないので、人によっては、竹中工務店の社風は自分には合わないという人も、いると思います。
(たとえば、昔ながらの日本企業の年功序列の雰囲気があるので、外資のような実力勝負の世界を好む人には、物足りない部分があるかもしれません。)
このあたりは、個人の考え方次第となるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、竹中工務店への転職の判断を下すようにしてください。
竹中工務店の中途採用求人を扱っている転職会社
下記に、竹中工務店の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、一度相談してみてください。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。
また、転職会社は、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。竹中工務店以上に、魅力を感じる求人が出てきてもおかしくないので、関心があれば、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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