金融機関を対象とするITコンサルティングファーム、シンプレクス。銀行、証券をはじめとする、金融機関の事業に関わるシステムの設計・運用に関するコンサルティングから、システム開発、保守、クオンツサポート、品質管理に至るまでの業務を、自社内で一貫して行なっています。
東京に本社を構えるシンプレクスは、金融フロント領域において、国内トップシェアを誇りますが、2017年にはNY支社を設立するなど、海外への進出も始めており、今後はグローバルに、活躍のフィールドが広がることが、見込まれています。
こういったエネルギッシュな会社なので、人材採用の動きも活発であり、中途採用についても、積極的に募集をかけています。
このページでは、シンプレクスの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与体系、社内の就労環境などについて、まとめていますので、参考にしてください。
シンプレクスの中途採用求人の傾向
中途採用に関しては、管理部門、コンサルタント、エンジニアに分かれる形で、募集がかけられています。
管理部門については、経理・総務・法務、人事労務などの管理部門業務スタッフ、新卒・中途を対象とした人材採用業務スタッフとなります。
管理業務スタッフについては、本人の経験や適性を考慮して、担当業務が割り当てられることになり、転職する時に、自分で職種を指定することは出来ません。
(経歴に合わせて、配属先が決まるので、これまで従事してきたものとは、違う業務に挑戦してみたいということは、シンプレクスにおいては難しいです。)
一方、コンサルタント、エンジニアについては、募集職種は多岐に渡り、一例を挙げただけでも、プロジェクトマネージャー、テクニカルリーダー、システムエンジニア、インフラリーダー、ファイナンシャルエンジニアといった職種があります。
基本的には、どの職種においても、該当業務に関する実務経験・スキルが必須となりますが、求人ごとに要求される経験、スキルの内容が異なりますので、このあたりの詳細については、自分が希望する職種の応募要項をチェックして、確認するようにしてください。
求人情報の入手方法
求人情報の入手方法ですが、シンプレクスの公式サイト内にある採用情報ページにおいて、現在、募集がかかっている求人の一覧について、確認することが出来ます。
https://js01.jposting.net/simplex/u/job.phtml
また、中途に関しては、転職会社経由でも募集がかけられているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。
公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人案件を扱っているので、シンプレクスだけでなく、他社の求人のことについても知りたいという時には、まとめて情報を教えてもらえるので便利です。
このページの最後に、シンプレクスの中途採用求人を扱っている代表的な転職会社をリストアップしておきますので、情報源として活用してください。
シンプレクスの社員の年収・給与制度について
シンプレクスに勤務する社員の給与水準ですが、職種別の年収事例を挙げると、以下のようになります。
- SE 26歳 年収600万円
- SE 30歳 年収700万円
- SE 32歳 年収700万円
- 金融フロンティア 27歳 年収600万円
- 金融フロンティア 36歳 年収780万円
- ITコンサルタント 25歳 年収480万円
- ITコンサルタント 29歳 年収700万円
- ITコンサルタント 33歳 年収750万円
- ITコンサルタント シニアスタッフ 28歳 年収870万円
- ITコンサルタント シニアスタッフ 29歳 年収900万円
- ITコンサルタント シニアスタッフ 32歳 年収1050万円
- 経営企画 30歳 年収800万円
- 経営企画 35歳 年収700万円
- リテール 25歳 年収600万円
- リテール 26歳 年収650万円
- リテール 30歳 年収700万円
- リテール 34歳 年収850万円
シンプレクスの給与制度は年俸制であり、年俸の85%が月給として支払われ、残りの15%が年に1度の賞与として支払われるという仕組みとなっています。給与水準は、ITコンサルタント業界においては、やや高めです。
昇給のチャンスは年1回、人事評価によって昇給額が決まりますが、昇給した場合には、昇給分が、その年度分も、ボーナスとして受け取ることが出来ます。
昇給額は、平均的な評価でも50万円程度、高い評価がもらえれば、100万円程度昇給するので、なかなかのレベルですが、同時に、これだけの差が生じるので、同年代の社員同士でも、数年単位で見ると、年収は、かなり違ってきます。
年次に関係なく、実力があればどんどん昇給していくため、新卒でも7年目くらいで年収1000万円に到達する人が珍しくありませんが、逆にいうと、しっかりと実績を出せなければ、どれだけ勤務したとしても、給与は変わらないということになります。
ちなみに、残業代は基本的に年俸に含まれており、また、シンプレクスでは、家族手当、住宅手当といったものは一切用意されてないので、給与を他社と比較する時には、この点を加味して考えるようにしてください。
福利厚生については、各種社会保険が完備されているほか、社内マッサージルームや社内カウンセリングルーム、また、社員の夕食を無料提供するカフェテリアが設けられています。
シンプレクスは、一般的な日系企業のように、福利厚生を手厚くすることはなく、その分は、給与に還元するという方針を採っている会社ですが、社員の健康管理には、気を遣っており、それが、上記のような福利厚生に反映されています。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職の給与額や、これまでの実績などを加味して、基本給が算出されることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるという要素もあるので、シンプレクスからの提示額に不満がある時には、納得出来るまで、交渉するようにしてください。
実力主義の会社で、実績を的確にPRすれば、それに見合うだけの年俸を受け取れるので、それだけに、中途半端に妥協してしまうのは、モッタイナイです。
もし、こういった条件交渉を行うのが、気が引けるということであれば、前述した転職会社に交渉を代行してもらうことをオススメします。
彼らはプロなので、この手の交渉術に長けており、上手に話を進めてくれます。少なくても、交渉ベタな人が、無理に自分で進めるよりも、良い結果に落ち着くことは間違いないので、遠慮せずに、最初から任せてしまったほうが賢明です。
シンプレクスの評価制度について
シンプレクスの評価制度は、完全実力主義となっており、年次やキャリアに関係なく、成果を上げた人が評価されます。優秀で、高い評価を受ける人は、どんどん上がっていくので、若手の優秀な後輩が、自分より高額の年俸をもらっているといったケースが、珍しくありません。
評価は相対評価ではなく、絶対評価となっており、各個人を適正に評価しようとする意識が高い会社なので、実績を上げれば上げた分だけ、しっかりと評価されますし、それが年俸に直結するので、やりがいにもつながります。
その反面、実力主義だけあって、期待された成果を出せなかった時には、年俸は据え置きのままです。そこは厳しいといえば、厳しいのですが、でも、シンプレクスは、よほどのことがない限り、一度上がった年俸が下がることはないので、そこは外資と違って、優しいです。
なお、シンプレクスの評価基準は加点法であり、周囲との調和を重視して働く人よりは、声を上げて周囲を引っ張っていくタイプの人のほうが、評価されやすい傾向があります。
そのため、高い評価を受けるためには、仕事で成果を挙げるだけではなく、その事実を、上司にしっかりとアピールすることも、重要です。
(黙っていても、誰かが見てくれるといった、日本の良き伝統のようなものが、無いわけではないのですが、やはり、自分からアピールしたほうが確実です。)
ちなみに、これは、シンプレクスだけに限ったことではありませんが、評価されやすい仕事もあれば、そうでないものもあるため、どんな業務を担当するのかといった、運の要素も、少なからず影響するということは、頭に入れておいてください。
シンプレクスの成長環境・キャリア開発について
シンプレクスでは、中途採用に関しては、入社直後から第一線で働けるような、即戦力の人材を採用しているため、中途採用者に対する研修といったものは用意しておらず、仕事に必要な知識・スキルは、実務をこなしながら覚えていくことになります。
誰かが教えてくれるということは、まずないので、知りたいことがあれば、自分から率先して、周囲の人間に尋ねていく、積極的な姿勢が必要不可欠です。
そういった意味では、厳しいかもしれませんが、そのかわり、シンプレクスは実力主義の会社だけあって、入社直後から責任ある仕事を任せてもらえるので、やり甲斐があります。
また、少人数でチームを組んで、一つの業務・プロジェクトを遂行していくので、一人一人の担当範囲は広くなりますし、かつ、大きな裁量を持って働くことになるので、短期間で、様々な経験を積んで、速いスピードで成長することが出来ます。
社内には優秀な社員が多く、高いモチベーションを持って働いているため、そういった人達と接することで、良い刺激を受けながら働けるというのも、自己成長という観点から見ると、大きいです。
また、シンプレクスは、自ら手を挙げれば、やりたいことをやらせてもらえる環境であり、自分の今後のキャリアパスなどを考えて、そこから逆算して、仕事を選ぶといったことも可能です。
ちなみに、シンプレクスは、これまでは日本市場をターゲットとしていましたが、前述したように、近年ではNY支社を設立するなど、海外への進出も始まっているので、今後はグローバルなビジネス経験が積めるチャンスも増えていくはずです。
ワークライフバランスについて
シンプレクスの就労環境は、部署や担当するプロジェクトによっても異なりますが、基本的にはハードワークな職場だと考えてください。
ひとりひとりの仕事量が多く、全社的に長時間労働が常態化しているため、仕事とプライベートをバランスよく両立させるのは難しいです。特に、忙しいプロジェクトに従事している間は、プライベートの時間を確保することは、ほとんど期待できません。
最近は、以前と比べると、そういった環境も改善されつつありますが、それでもまだ一般的な企業と比べても、残業が多いですし、深夜残業や土日出勤も頻繁にあります。また、ハードワークな人が評価されやすいといった風土が、少なからず残っているのが実情です。
とはいえ、残業が強制されているわけではなく、業務は個人の裁量制となっているため、自分でうまく調整することができれば、ある程度働き方をコントロールすることは可能です。
(ただし、保守系のプロジェクトを担当する場合においては、夜勤などの変則的な勤務となり、調整しづらい傾向があります。)
そのため、自分がどこに重きを置いて働くのかというところが重要となりますが、いずれにせよ仕事量は多いですし、シンプレクスの社員には、敢えて仕事を最優先して、働いている人も多いため、ワークライフバランスを重視したい人には、あまり向いていない職場といえます。
女性の働きやすさについて
シンプレクスは、女性社員の比率こそ低いものの、仕事内容や待遇面において、男女差が生じるようなことは、一切ありません。
女性の数が少ないため、管理職に就いている女性というのは、限られていますが、決して、女性が昇進出来ないということではないので、キャリア志向が強い人でも、大丈夫です。実際に、シンプレクスの女性社員は、上昇志向が強い、ガッツのある女性が多いです。
女性も男性と同様に責任ある仕事を任されるので、やりがいを持って働くことが出来ますが、女性だからと言って、おおめに見てもらえることがないので、厳しさもありますし、スピードや成果が重視される環境なので、体力的にも精神的にも、タフさが必要となってきます。
また、若手のうちは、それでも問題なく働けたとしても、基本的には長時間勤務が当たり前の環境であるため、家庭を持つとなると、両立するためには家族の理解と協力が必須となるので、その点は頭に入れておいたほうがいいです。
産休・育休・時短勤務制度についても、用意はされていますが、女性社員が少ないということもあり、実際の取得率はそれほど高くありません。
子育てをしながら働き続けている人が少ないため、仕事面などにおいても、ワーキングマザーに対しての支援体制は十分とはいえないのが、実情です。
シンプレクスの転職先としての価値
ここまで、シンプレクスの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、印象としては、いかがだったでしょうか。
シンプレクスは、給与水準は決して悪くないですし、実力主義の会社だけあって、頑張れば頑張っただけ評価され、それが給与に反映される環境でもあるので、仕事にやりがいを持って働くことができます。
また、若手のうちから、重要度の高い仕事を任されますし、大きな裁量権を持って、主体的に働けるなど、成長出来る機会に恵まれており、自分のやる気次第では、短期間で、幅広い知識やスキルを身に付けることが出来る職場です。
こういったことに魅力を感じる人にとっては、シンプレクスは転職先候補として、オススメです。
ただし、シンプレクスは、残業や休日出勤が常態化しているハードワークな職場であり、ワークライフバランスは期待出来ないので、自分のプライベートの時間を大切にするような人にとっては、逆に、魅力が薄い職場と言えるでしょう。
このように、仕事をするうえで、何を重視するかによっても、シンプレクスの転職先としての価値は変わってくるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、転職を目指すかどうかの判断を下すようにしてください。
もし、自分一人で判断するのが難しいということであれば、前述した転職会社に、相談することをオススメします。プロの視点で、客観的にアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、転職会社は、様々な業種の企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうのもアリです。他社と比較することで、より、シンプレクスの価値が明確になりますし、その過程で、より自分に合う企業が見つかるかもしれません。
シンプレクスの中途採用求人を扱っている転職会社
下記に、シンプレクスの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、転職先を探す際に、候補が多いに越したことはないので、関心があれば、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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