住商情報システム株式会社と株式会社CSKの合併により誕生した、住友商事グループの、グローバルITサービスカンパニー、SCSK株式会社。システム開発からITインフラ構築、ITマネジメント、BPO、ITハード・ソフト販売まで、幅広いサービスをワンストップで提供しています。
また、「働きやすく、やりがいのある会社」を実現するため、数多くの働き方改革を実行し、日経の働きやすい企業に毎年選出されているなど、ホワイト企業の代表格としても広く知られています。
売上高も、2014年の288億から2018年の336億へと、5年以上連続で右肩上がりに上昇しており、それに伴い、人材の採用も積極的に行っています。
このページでは、株式会社SCSK株式会社の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
SCSKの中途採用求人の傾向
SCSKは中途採用の求人を積極的に行っていますが、その一例として、以下のような業務で募集を行っています。
<技術系職種>
- 保険会社向け業務システム:上級システムエンジニア
- 銀行向け業務システム:上級システムエンジニア
- 音声基盤システム:システムエンジニア、プロジェクトリーダー
- 通信業界向けシステム:アプリケーションエンジニア、リーダー候補
- セキュリティ関連:プリセールエンジニア
- ITインフラ:システムエンジニア
- ミドルウェア:システムエンジニア
- 仮想化技術/システム構築:システムエンジニア
- 製造業向け解析ソフトウェア:サポートエンジニア
- 車載ソフトウェア:組込エンジニア(企画~開発職)・品質管理・システム開発および品質管理・制御設計・ソフト設計
- SAP関連:システムエンジニアおよびコンサルタント
- 自社製ERPの導入ソリューション技術職
- Javaシステムエンジニア
- プロダクトエンジニア(ミドルウェア)
- 音声システム構築エンジニア
<営業系職種>
- ネットワーク・セキュリティ製品の営業職
- ITインフラ、ネットワーク・セキュリティ製品の営業職
- 車載領域のソリューション営業職
- ケーブルテレビ業界向けの営業職
- 解析(CAE)プロダクト販売の営業職
- 自社製ERPのソリューション営業職
応募要件は一律ではなく、学歴は不問か、記載なしのものが多いですが、高卒以上としているものや、大卒以上としているものがあるなど、様々です。
同業種における経験は、すべての職種で必要とされており、経験年数の指定はないものが多いものの、中には1年以上、3年以上と記載されているものもあります。対象年齢、所持資格やスキルに関しても同様です。
以上のように、似たような職種でも、応募要件には違いが見られますので、応募前にしっかり確認するようにしてください。
求人情報の入手方法
SCSKの公式サイト内には、中途採用希望者向けの専用ページが用意されており、こちらのページで、募集が行われている求人の一覧・詳細を確認することが出来ます。
https://www.scsk.jp/recruit/career/index.html
なお、SCSKは、転職会社経由でも募集が行われていますが、中には公式サイトにはなく、転職会社からのみ募集を行っている求人もあります。そのため、SCSKへの応募を考えているのであれば、あわせてSCSKの求人情報を漏れなく得られる、転職会社にも確認することをオススメします。
転職会社はSCSKの社内事情に精通していますので、SCSKのように似たような職種でも、応募要件には違いが見られる場合は、事前に相談できるので非常に便利です。
このページの最後に、SCSKの中途採用求人の取扱い実績がある転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
SCSKの社員の年収・給与制度について
SCSKに勤務する社員の年収例を、職種別に幾つか挙げると、下記の通りとなります。
- SE 26歳 年収470万円
- SE 28歳 年収500万円
- SE 30歳 年収500万円
- SE 31歳 年収650万円
- SE 40歳 年収700万円
- 営業 27歳 年収460万円
- 営業 48歳 年収650万円
- 営業 主査 35歳 年収500万円
- 営業 課長クラス 30歳 年収800万円
- 技術 29歳 年収550万円
- 技術 34歳 年収650万円
- 技術 36歳 年収800万円
- システム開発マネージャー 30歳 年収550万円
- 金融開発 35歳 年収600万円
- 金融開発 30歳 年収650万円
- 金融開発 35歳 年収650万円
- 金融開発 38歳 年収620万円
- 金融開発プロジェクトリーダー 32歳 年収800万円
- 金融開発プロジェクトリーダー 43歳 年収900万円
- 産業システム開発 27歳 年収450万円
- 産業システム開発 部長付 35歳 年収650万円
- 経理財務 28歳 年収500万円
- 人事 32歳 年収550万円
- マーケティング 31歳 年収600万円
- マーケティング 37歳 年収700万円
- 法務 24歳 年収390万円
- 経営企画 32歳 年収600万円
- 事務 27歳 年収450万円
- 事務 30歳 年収500万円
SCSKの社員の平均年齢は、約42歳で、平均年収は、700万円強と、同業他社と比較すると、平均的なレベルです。
給与は、ほぼ年俸制という形になっており、毎年6月くらいに発表される予定年収が最低保証額という位置づけになります。これには基本の賞与分も含まれており、ここから残業代や各種手当、会社の業績給などがプラスされるイメージです。
昇給は年1回、数千円~1万円程度、賞与は年2回、年間で3~4か月分程度が支給されます。賞与に関しては、冬の支給分が固定で、予定年収に含まれた形になっていますが、夏の支給分には、会社の業績評価分がプラスされます。
これまでは、ほぼ年功序列で給与が設定されていましたが、近年は、専門性評価に見合った追加報酬も支給されるようになり、夏の賞与にプラスして、20~40万円上乗せされています。
社員の身分は、総合職(入社1年~5年目の社員)と基幹職に分かれており、総合職の場合は、みなし残業代として月20時間分、基幹職は34時間分があらかじめ年俸に含まれる形になっています。
もちろん、それを超過した分の残業代はきちんと支払われますが、SCSKは残業自体が少ないうえに、残業抑制に積極的なため、実質は働かなくても残業代分をもらえている状況です。
各種手当としては、資格手当がありますが、住宅手当や家族手当はありません。ただ、寮と社宅はあり、寮には月15000円で住むことができます。
また、住宅費を反映させることを目的として、首都圏とその他の地域で、基本給与には差をつけており、割合としては、おおむね「首都圏10:中京・関西圏9.5:その他の地域9」といった形になっています。
なお、福利厚生には、通勤手当、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、退職金制度、退職一時金、退職年金、財形貯蓄、従業員持株会、慶弔未解禁、メニュー型福利厚生制度などがあり、ディズニーランドやホテルの割引券などをもらうことが可能です。
また、健康増進を目的とした、SCSK独自の制度として、歩いた歩数や禁煙に対してインセンティブを支給するといった、ユニークな施策も行っています。
中途採用で入社する時の注意点
中途入社の場合、過去の経歴や前職の給与額の情報をもとに、入社後の給与が決められます。しかし、この金額は決して固定したものではなく、交渉次第で変わるものなので、面接の際などに、SCSKから提示される年収額に納得できない時には、キチンと交渉するようにしてください。
ここで、安易に妥協してしまうと、後々まで後悔することになるので、要注意です。もし、こういった交渉ごとが苦手であれば、前述した転職会社に、交渉を代行してもらうことを、オススメします。
彼らは日ごろから、多くの会社とこの手の交渉を行っているプロ中のプロなので、双方の要求をうまくまとめて、上手に話を進めてくれます。
必ずしも希望通りの金額を得られるとは限りませんが、交渉ベタな人が無理に話を進めるよりも、良い結果につながることが多いので、最初からエージェントに交渉を委ねてしまったほうが、賢明です。
SCSKの評価制度について
SCSKの評価制度は、これまで年功序列型で、評価自体が年収に大きく影響することはありませんでしたが、近年はより業績や行動評価が重視され、給与にも反映するようになってきました。
実際の評価は、期初に設定した目標の達成度と、等級ごとに設定されている行動指針の達成度から判断されます。評価時には、直属の上司との面談が行われ、その段階では絶対評価で評価されますが、最終的には部内での相対評価になるため、透明性にはやや欠ける部分があります。
社内ランクには7段階の等級があり、昇格しないと給与はそれほど上がりませんが、昇格には、相対評価の中、数年連続で高い評価を取らないといけないことや、試験合格率も低めであるなど、なかなか厳しい状況です。
なお、31~32歳くらいで管理職に上がることができますが、SCSKにおける管理職は、一般的な企業における管理職とは異なり、社内のランクのようなものなので、誰でもなることが可能です。
SCSKにおける成長環境について
SCSKは、社員の育成に積極的に投資しており、教育制度もしっかり整っています。入社後の研修はもちろん、入社5年目あたりまでは、職種に応じた研修を計画的に実施しているほか、ベテラン社員に対しても、5~10年間隔でキャリア開発の研修を用意しています。
外部研修も受けやすく、上司に技術習得のための受講申請を断られるようなことはありません。また、残業時間抑制などの働き方改革の恩恵により、退社後にビジネススクールなどに通う社員も多く見られます。
実務を通しての成長という面では、若手のうちからある程度の規模のプロジェクトに対して、広い裁量を与えてもらえるため、プロジェクトマネジメント能力を伸ばすことが可能です。また、グローバル案件に参加できるチャンスもあります。
なお、キャリアに関しては、SCSKは幅広い業界・業種を取り扱っているものの、基本的に部門間での異動はありません。
しかし、グループ会社を含めた人材公募制度や、本人意思に基づくFA制度が用意されているため、自分がやりたい仕事のイメージが明確であれば、比較的自由に異動が可能ですし、上長も本人の希望を尊重して人材配置を行ってくれますので、成長できる機会は大きいと言えます。
ワークライフバランスについて
SCSKは、社員のワークライフバランス向上に非常に力を入れており、100%の有給休暇取得の義務付けや、時間外労働も2016年の実績として、全社平均17時間弱に抑えるなど、まさに模範的なホワイト企業と言っても過言ではありません。
実際に繁忙期や、客先常駐の仕事以外では、ほとんどの部署で定時帰宅が可能ですし、フレックスタイム制度が運用されていますが、実力がある社員には、コアタイムなしに加え、勤務時間量を自由にコントロールできる権限も与えられているため、たとえ規定の就業時間を下回っても、やることさえやっていれば減給されることがないなど、徹底しています。
また、業務上、リモートワークで稼働が可能な人は、自宅での勤務が推奨されており、月に数回、規定回数のリモートワークを行うことで、本人にも所属組織にも良い評価がされる上に、月数千円のインセンティブも支給されます。
さらに、入社後4か月目から有休を取得可能なことや、有休をすべて消化した後に傷病などを患った場合、年5日まで有給休暇を取得できるバックアップ休暇、2次会禁止のルールなど、プライベートを重視する人には、非常にメリットの大きい企業と言えます。
女性の働きやすさについて
SCSKは、女性が働きやすい環境づくりに力を入れており、IT系の企業ながら、女性の比率も徐々に高くなってきています。
キャリアに関しても、きちんと仕事をこなしていれば、女性でも普通に昇格することができますし、課長以上の女性社員を増やす動きも活発なため、女性のほうが昇進しやすい状況が見られます。
ワークライフバランス同様に、子育て支援も非常に手厚く、産休・育休の取得は当たり前、時短勤務を行うことにも躊躇を感じることはありません。実際に育休からの復帰者は多く、復職する社員とその上司に対しては、育児コンサルタントによるセミナーを受講させるなど、復帰後のケア体制もばっちりです。
そのほかにも、ベビーシッター費用の会社負担、通常の休暇とは別に、子供や親の看護・介護休暇を年に6回取得できるなど、ワークライフバランス充実のための徹底した施策とあいまって、家庭との両立を目指す人には最適な企業と言えます。
SCSKの転職先としての価値
SCSKは、業界大手だけあって、給与は悪くないですし、福利厚生が充実しているので、待遇面は良好と言えます。かつ、社員が働きやすいように、労働環境の整備にも努めている会社なので、ワークライフバランスを保ちながら、働くことが出来ます。
人材を育成する意識が高く、積極的に投資を行っている会社でもあるので、スキル・知識を効率良く習得出来ますし、仕事で結果を出せば、相応の評価を受けられるので、やり甲斐という点でも、十分です。
ホワイト企業という言葉がピッタリ合う会社ですが、それだけに社員の仕事に対する意識・パフォーマンスも高く、会社の業績向上につながっています。
その成果が、社員の待遇に還元されるという、好循環が起きており、今後も、ますます、状況が良くなることは間違いないので、この業界で転職するのであれば、SCSKは文句なしに、オススメ出来ます。
もちろん、誰にでもあう完璧な会社というのは、存在しないので、最終的には、自分自身との相性も踏まえて、判断を下すべきですが、真剣に検討するだけの価値は十分にあるので、ぜひ、考えてみてください。
SCSKの中途採用求人を扱っている転職会社
なお、下記に、SCSKの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うところがあれば、相談してみるのもアリです。
数多くのビジネスマンの転職支援を手掛けている経験から、アドバイスしてくれるので、参考になります。
また、転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうことも可能です。
複数の企業を見比べることで、その会社の価値が、より明確になりますし、SCSK以上に、魅力を感じる会社が見つかるかもしれないので、興味があるようであれば、ぜひ、他社のことについても、話を聞いてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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