画像出典:John Lu
センスの良さから、日本国内だけでなく、アジアや北米、ヨーロッパにおいても、高く評価されている、人気ブランド『無印良品』を展開する、良品計画。
もともと、西友のプライベートブランドとして始まったものですが、1989年に独立、企画開発・製造から流通・販売までを一貫として行うメーカーとして、衣料品から家庭用品、食品など、日常生活全般にわたる商品群を幅広く展開、現在では約7000品目を有するブランドへと成長しました。
冒頭でも触れたように、2000年に入ってからは、海外市場へも進出するようになり、世界各国において、店舗を展開していますし、無印良品のブランド力を活かして、カフェやキャンプ場の運営にもチャレンジするなど、良品計画は、積極的に事業を拡大しています。
業績は好調に推移しており、ここ数年は、四半期決算において、最高益を更新するのが、当たり前となっています。
このように、良品計画は業績好調な超優良企業なので、転職先として見た場合にも、オススメです。幸い、複数の職種を対象に、求人が出ているので、興味がある人は、真剣に転職を考えてみてください。
このページでは、良品計画の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、転職活動の際には、参考資料として、利用してください。
良品計画の中途採用求人の傾向
良品計画は、新卒採用をメインとしている会社ですが、中途に関しても、常時、募集をかけているので、転職のチャンスは豊富です。
販売職(店舗スタッフ、店長候補)、本社勤務の総合職(営業、マーケティング、VMD、経理財務、人事、法務、経営企画など)に分かれる形で、募集がかけられています。
応募条件に関しては、求人によって異なるので、一概には、何とも言えないのですが、他社と比較すると、人物重視の採用となっており、実績やスキルに対する要求度は低めです。
そういった意味では、転職しやすい会社と言えますが、求人によっては、実務経験5年以上、ビジネスレベルの英語力が必須など、ハードルが高いものもあるので、このあたりは、個々に確認するようにしてください。
なお、販売職については、全国の無印良品、MUJI、MUJI com、Café&Meal MUJIを対象に、店舗単位での募集となっています。
また、良品計画には、『カムバック採用』という制度が用意されており、一度、会社を退職した人でも、再度、応募することが可能です。
求人情報の入手方法
良品計画の公式サイト内に、採用情報ページが用意されており、こちらから求人情報を入手することが出来ます。(店舗スタッフ採用、本部スタッフ採用というのが、中途採用となります。)
https://careers.muji.com/jp/
また、良品計画は、転職エージェント経由でも募集をかけているので、転職エージェントに問い合わせることでも、求人情報を入手することが可能です。
どちらのルートでも、入手出来る情報は一緒ですが、転職エージェントの場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、良品計画を含めた、複数の企業の求人を見比べてみたいといった時には、まとめて紹介してもらえるので便利です。
このページの最後に、良品計画の中途採用求人を扱っている、代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、うまく活用してください。
※補足
なお、一度転職エージェントに登録しておくと、自分が希望する条件に合う求人が発生するたびに、メールで通知してもらえるようになるので、自分が希望する職種で、求人が見つからない時には、とりあえず登録だけしておくというのもアリです。
良品計画の社員の年収・給与制度について
良品計画に勤務する社員の給与水準ですが、職種別に幾つか年収事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 販売 25歳 年収250万円
- 販売 25歳 年収300万円
- 販売 27歳 年収450万円
- 販売 30歳 年収400万円
- 販売 31歳 年収260万円
- 店長 29歳 年収480万円
- 店長 34歳 年収550万円
- スーパーバイザー・エリアマネージャー 26歳 年収450万円
- 販促企画・営業企画 34歳 年収700万円
- 販促企画・営業企画 主任クラス 38歳 年収800万円
- 経理財務 44歳 年収500万円
- 経理財務 主任クラス 40歳 年収700万円
- 人事 30歳 年収400万円
- 人事 主任クラス 33歳 年収550万円
- 生産技術・生産管理・プロセス開発 40歳 年収500万円
- 建築・土木 32歳 年収350万円
良品計画の給与制度は、毎月の給与にプラスして、各種手当、年2回の賞与が支給されるといった、オーソドックスなものとなります。
基本給は等級制となっており、G1~G6の6段階のグレードで、位置付けされることになります。グレードごとに異なる給与テーブルが設定されており、具体的な金額は、半期ごとの人事評価をベースに、算出されることになります。(良品計画では、半年ごとに給与が変わるということです。)
ちなみに、最もグレードが高いG6というのは、部長クラスに相当するものとなります。
賞与に関しては、店舗の売上などをベースによって、実績ベースで支給額が決まるようになっています。
また、店舗スタッフに関しては、店舗の業績が良かった時、目標達成度が高かった時には、別に報奨金が支払われる場合もあります。(数千円程度ではありますが、頻繁にもらえることもあるので、トータルで考えると、バカになりません。)
諸手当については、店長手当、家族手当(※家賃補助はありません)、赴任手当、通勤手当(交通費)があり、また、福利厚生として、社会保険が完備されているほか、社員持株会、財形貯蓄制度、確定拠出年金制度が用意されています。
さらに、定期健康診断が受けられるようになっているほか、人間ドック・婦人科検診料の一部が補助される制度や、自社商品を割引価格で購入出来る制度、各種提携施設・ホテルを優待価格で利用出来る制度なども用意されており、かなり充実した内容となっています。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴や実績を加味して、基本給が決まることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるので、良品計画から提示された金額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、会社側と交渉するようにしてください。
もし、お金のことで話をするのが、気が引けるということであれば、前述した転職エージェントに交渉を代行してもらってください。彼らはプロなので、この手の交渉ごとに慣れており、うまく話を進めてくれます。
その結果として、何らかの上積みを勝ち取ってくれるケースが少なくないので、苦手な人の場合、自分でどうにかしようとするよりも、最初から任せてしまったほうが、よほどうまくいきます。(交渉のストレスから解放されるというのも大きいです。)
良品計画の評価制度について
良品計画では、半期ごとの面談、および個人成績(実績)をベースに、人事評価が行われています。評価の基準は、職種やポジションによって異なりますが、基本的に、実績主義となっており、仕事への取り組み、姿勢といったプロセスは、それほど重視されていません。
部署ごとに、査定用のフォーマットが用意されており、そのフォーマットに沿って、評価するシステムとなので、公平さは担保されています。
なお、面談の時には、一人一人に対して、業務改善のためのアドバイスが与えられるようになっており、そのアドバイスに沿って、仕事を進めていけば、自然と人事評価も高くなるので、そういった意味では、やりやすい会社だと思います。
ちなみに、良品計画では、上記の評価面談以外でも、定期的に面談の機会が設けられており、仕事の内容や、自身のキャリアに関して、会社側に希望を伝えることが出来ます。
会社としても、その希望に沿えるように、仕事の割り振りや配置を考えているので、従業員からすると、会社の配慮を常に感じられる環境となっており、そのため、働いているスタッフのモチベーションは高いです。
良品計画の教育制度・成長環境について
良品計画では、職域に関係なく、全スタッフが同じ仕事が出来るように、社員教育を徹底して行う会社なので、研修を通じて、仕事に必要な知識・スキルを、無理なく習得することが出来ます。
また、本人の習熟度にあわせて、担当する業務が決まるので、年数を重ねて、能力が上がるに連れて、より大きな責任が与えられるようになっています。
これは、常に、自分の実力に見合った仕事が出来るということであり、自己成長という観点から見れば、変なプレッシャーやストレスを感じることなく、スキルを高めていける職場という言い方が出来ます。
(責任に耐えうる精神力や、自分の仕事をコントロールするマネジメントスキルについても、自然と磨かれていきます。)
また、店舗においては、売上額や接客のスキルを競うコンテストなどが、定期的に実施されるなど、楽しみながら、仕事に取り組めるような工夫が為されています。
キャリア開発に関しても、良品計画は、新卒者に対しては、全員が店舗社員から、キャリアをスタートさせて、その後、店長、エリアマネージャーというふうに、ポジションを上げていくことが出来るようになっています。
また、その過程においては、本部スタッフへの異動も認められているので、自分が望むキャリアを追求することが出来ます。(ポジションに応じた、研修制度が用意されているので、その都度、必要なスキルを学べます。)
ちなみに、最近の特徴としては、良品計画は海外展開を積極的に進めているため、グローバルな事業展開に対応出来る人材の育成に力を入れており、その一貫として、語学教育のプログラムが、強化されています。
英語、中国語を主軸として、店舗を出店している国の母国語が学べるようになっているので、語学スキルを伸ばしたい人には、格好の環境です。
なお、キャリアに関しての補足ですが、中途の場合には、対象となる職種での入社となるので、最初から、本部スタッフとして働くということが普通ですが、その場合でも、本人の能力を加味して、必要な教育が受けられます。
既に必要なスキル・知識があるということであれば、研修は不要として、無理に受講させられるようなことはないので、このあたりは無駄がないです。
ワークライフバランスについて
良品計画は、1ヶ月当たりの平均残業時間が20時間を下回っていますし、残業ゼロを目指して、さらなる改善を達成するための取り組みを、全社的に進めています。
セール期間中など、繁忙期においては、例外的に忙しく、残業が続くことになりますが、その時期を抜かせば、ワークライフバランスは良好と言えます。
休日出勤の機会も、殆どないうえ、社員ほぼ全員が、半分以上の有休を消化していますし、かつ、良品計画には、リフレッシュ休暇と呼ばれる、年間12日の休暇が、有休とは別に用意されており、休みをしっかりと取れます。
ちなみに、有休に関しては、会社側からも、取得が推奨されているので、遠慮なく取得出来ますし、夏休み、冬休みとして、まとめて取るというケースも多いですし、取得しきれなかった日数については、会社に買い取ってもらうことも出来ます。
女性の働きやすさについて
良品計画は、女性社員の割合が高い会社ということもあり、男女による差別などは、全くありません。昇進の機会についても、男女平等であり、店舗スタッフとして仕事を始めて、3年ほどで店長に昇進するような人もいるぐらいなので、やり甲斐があります。
育児支援制度も整備されており、産休・育休はもちろんのこと、子供が小学校4年生を修了するまでには、1日最大2時間、労働時間を短縮して勤務出来る制度が用意されています。(会社の幹部にも、育児中の女性がおり、この事実からも、掛け声だけでないということが分かります。)
ちなみに、この時間短縮制度は、病気療養のため、フルタイム勤務が困難な時、家族の介護が必要な時にも、申請することが認められています。
良品計画の転職先としての価値
ここまで、良品計画の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、良品計画を転職先として選ぶ人には、もともと無印商品が好きな人が多いこともあり、職場の雰囲気は明るいですし、人間関係も良好です。
外資系のような切迫感やガツガツ感はなく、穏やかな雰囲気となっており、マイペースで、じっくり仕事に向き合いという人には、最適な環境です。
もちろん、業務を遂行するうえでは、売上にもこだわる必要がありますが、儲けよう、大きくなろうという野心より、一人でも多くの人に、喜んでもらいたい、そのうえで、社員全員が潤った生活をしていこうといった感覚が強い会社です。
このあたりの考え方があえば、楽しく働けると思いますが、ここは、合う・合わないというのは、ハッキリしてくると思います。
また、給与など、待遇面に関しては、抜群に良いというわけではないので、収入重視で転職先を探しているような人だと、あまり魅力を感じないかもしれません。
このあたりは、個人の考え方次第となるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、良品計画への転職の判断を下すようにしてください。
良品計画の中途採用求人を扱っている転職エージェント
最後に、良品計画の中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、一度相談してみてください。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。
また、転職エージェントは、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。良品計画に、魅力を感じる求人が出てきてもおかしくないので、関心があれば、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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