戦後一貫して不動産業界において、売上高No.1の座に君臨している日本最大手の不動産会社、三井不動産。創立から70年を超える老舗企業ですが、常に時代の変化を的確に捉え、イノベーティブに事業に取り組むことで、新たなマーケットを切り開いてきています。
『顧客志向の経営』、『ビジネスモデルの革新』、『グループ経営の進化』、これらの戦略を柱に、様々な事業を展開しており、ここ数年は、毎年、売上高、利益高で、最高額を更新するなど、業績は好調に推移しています。
既存事業である国内外のベンチャー企業への出資や、商業施設事業、住宅事業、オフィス事業、ホテル・リゾート事業、物流施設事業、海外事業などにおいて、さらなる強化を図っており、今後も、この成長ペースが続くと、予想されています。
こういった背景から、人材採用の動きが活発な企業でもあり、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。三井不動産への転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。
このページでは、三井不動産の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。
三井不動産の中途採用求人の傾向
三井不動産の中途採用に関しては、『総合職キャリア採用』、『技術職キャリア採用』、『グループ会社採用』に分かれており、今現在においては、採用時期は通年ではなく、ある一定期間において、集中的に募集する形となっています。
不動産業界での経験は必須ではなく、新規事業の企画立案推進、商品開発、プロジェクトマネジメント、海外業務などの経験者を幅広く募っています。これは会社の事業展開が、様々な分野を含んでおり、様々なバックグラウンドを持つ人材が必要となっているためです。
そのため、他業種の優れた人材を積極的に受け入れており、不動産業界未経験者であっても、三井物産へ転職出来るチャンスは、十分にあるので、興味がある人は、ぜひ、チャンレンジしてみてください。
求人情報の入手方法
三井不動産の求人情報は、下記のページにおいて確認することが出来ます。
http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/recruit/index.html
先ほども触れたように、三井不動産は、募集時期が決まっていますが、いつ募集がかかるのかは分からないので、定期的に、採用情報ページを確認するようにしてください。
もしくは、三井物産は、転職エージェント経由でも告知を行っているので、転職エージェントに求職者登録(会員登録)をしておくのも、アリです。
転職エージェントに登録しておけば、新規で募集がかかった時に、メールなどで通知してもらえます。自分でチェックする手間が省けますし、求人が出ていたことに気付かなかったというミスを、防ぐことにもつながるので、かなり便利です。
このページの最後に、代表的な転職エージェントをリストアップしておきますが、登録作業自体は、数分で済む簡単なものなので、関心があれば、今のうちに登録しておくことをオススメします。
なお、転職エージェントは様々な企業のデータベースを持っており、三井不動産以外の会社の求人を紹介してもらうことも可能です。
三井不動産の社員の年収・給与制度について
三井不動産に勤務する社員の給与水準ですが、職種別に幾つか年収事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 営業 25歳 年収800万円
- 営業 26歳 年収700万円
- 営業 30歳 年収1000万円
- 営業 31歳 年収540万円
- 営業 32歳 年収740万円
- 事務 26歳 年収420万円
- 事務 30歳 年収450万円
- 事業開発 26歳 年収820万円
- 事業開発 27歳 年収900万円
- 事業開発 27歳 年収1000万円
- 広報 35歳 年収400万円
- 広報 28歳 年収480万円
- 商品開発 35歳 年収1020万円
- 不動産管理 27歳 年収340万円
- 経営企画 30歳 年収1100万円
- 総務 40歳 年収1200万円
三井不動産の給与体系は、月給に加えて、各種手当、年2回の賞与が支給されるといった、オーソドックスなものとなり、昇給は年1回、4月に行われます。(残業代は全額支給となっています。)
業界最大手ということもあり、待遇は非常に良く、給与・賞与は、どの業種の大手企業と比較しても、十分な額となっています。(ちなみに、賞与は固定額なので、業績変動の影響を受けず、安定しています。)
昇給については、20代のうちは、年功序列が基本となるので、30歳前後までは、全員一律です。ただし、30歳以降は、実力主義にシフトするので、キャリアアップ・高給与を目指すのであれば、若いうちから、しっかりと仕事で実績を残しておくことが重要です。
(三井物産においては、若手の段階から、量的にも質的にも、高いレベルで、業務を遂行することが、要求されるなど、人を評価する目はシビアです。)
福利厚生については、各種保険が完備されているほか、借家手当、家族手当が支給されていますし、住宅融資制度、カフェテリアプランも用意されています。
※補足
カフェテリアプランとは、多岐に渡るメニューから各社員が、自由に選ぶ制度です。具体的には、旅行での宿泊費や交通費に対する補助、自己啓発関連の費用に対する補助、ベビーシッターや介護にかかる費用の補助などがあります。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用で入社する時には、前職までの経歴・実績をベースにして、基本給が決まることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで諦めずに、自分の希望条件を伝えて、しっかりと話し合うようにしてください。
三井不動産の場合、異業種からの転職希望者を、積極的に採用していますが、そういった人は、社内には存在しない貴重な人材ということになるので、自分自身のキャリアをPRすることで、条件アップに成功する可能性が十分にあります。
それだけに、不満がある状態で、妥協するのは、せっかくのチャンスを棒に振ることになってしまうので、注意してください。
もし、こういった金銭交渉を自分で行うのは、気が引けるということであれば、前述した転職エージェントに交渉の代行を依頼することを、オススメします。
転職エージェントは、この手の交渉経験が豊富で、うまく話を進めてくれます。100%希望通りというのは難しいかもしれませんが、何らかの上積みが為されるぐらいことは、期待出来るので、一度相談してみてください。
三井不動産の評価制度について
先ほども触れたように、三井不動産の評価制度は、20代のうちは年功序列、30代以降は実績主義となっています。
ただし、業種がら、長期間のプロジェクトが多いこと、多数の人間がかかわるため、他業種のように、個人のパフォーマンスを明確に数値化するのが、難しい環境です。
そのため、チームとしての業績評価が基本となり、それが個人評価にもつながるという体制になっているので、協調性が高い人、コミュニケーション能力が高い人のほうが、高評価を得る傾向があります。
また、三井不動産独自の評価制度として、職能資格制度が導入されています。これは、組織上の職位(部長・グループ長など)と、人事的処遇の基軸である、従業者の能力段階に応じた資格等級を分離した制度です。
少しややこしい説明となりますが、役職・ポジションとは関係なく、本人の能力を評価するという制度なので、職位が下の人が、上の人の等級を上回るといったケースもあります。
等級が高くなれば、昇給・昇進につながるので、キャリアアップを目指すうえでは、分かりやすい目安となります。
三井不動産の就労環境、成長環境、教育制度について
三井不動産は、不動産業界トップの大企業ですが、社内の雰囲気は明るく、風通しが良いので、人間関係のストレスとは無縁で働くことが出来ます。(優秀な社員が多いので、常に刺激を受けるような環境でもあります。)
扱う案件の規模が大きいので、他社では得られないような経験が出来ますし、先ほども触れたように、チームで業務を遂行することになるので、協調性やコミュニケーションスキルが、自然に磨かれることになります。
他社との共同ブロジェクトにおいては、自分自身が管理責任者となって、プロジェクトをマネジメントしていくことが求められるので、マネジメントスキルも養われます。
業界最大手だけに、不動産市場に関する質の高い情報が、大量に手に入るので、知識が深まるという利点もあり、仮に将来、他社へ転職することになったとしても、三井物産で働いた経験というのは、大きな力になること、間違いなしです。
また、三井不動産では、社員全員に対して、取得すべき資格として、『宅地建物取引士』、『日商簿記3級』以上、『ビジネス実務法務3級』以上、『TOEIC730点』以上を義務づけており、受験準備費用・登録料・更新料を負担するなど、資格取得をサポートしています。
部署によっては、さらにサポートの対象となる資格もあります。資格を取得することが、昇給・昇進につながることはないのですが、会社負担で取れるので、これも将来的なことを考えると、大きなメリットになると言えます。
ワークライフバランスについて
三井不動産の就労環境は、部署間の違いが大きくなっています。例えば、用地・開発系の部署は、担当プロジェクトの内容・時期によっては、毎日、夜遅くまで残業をすることになる一方、管理部門だと、定時で帰宅出来る日が少なくないといった状況です。
ただし、会社としては、休日出勤ゼロ、ノー残業デーといった働き方改革を推進しており、少しずつ、環境が改善されてきているので、激務の部署においても、将来的には、改善されていく可能性が高いです。
なお、現状においても、有休については、全社的に取得しやすくなっており、夏休みとして、10日間ぐらいの休みを取って、海外旅行を楽しむといった社員も多いです。
ちなみに、三井物産における有休消化率は、50%を超えており、同業他社はもちろんのこと、他業種の会社と比較しても、悪くない水準となっています。
女性の働きやすさについて
三井不動産は、男性・女性を問わず、能力が高い人に責任のある仕事を、どんどん任せる風土があるので、女性も第一線で活躍することが出来ます。(三井物産には、優秀な女性社員が、非常に多いです。)
その反面、現状においては、管理職に昇進する比率は、男性のほうが高く、ここは今後の課題と言えます。
一方、育児支援体制については、三井物産は充実しており、休業制度がしっかり整備されているうえ、復帰後も、待遇は変わりません。周囲の理解もあり、復帰前と同じように、働いている女性は多いので、仕事と子育ての両立に関しては、不安を感じる必要はなしです。
不動産業界は、いまだに男性中心の職場であることには、変わりがないのですが、そのなかにおいて、三井不動産は、いちはやく、女性の登用を積極的に推進しているので、女性にはオススメの転職先と言えます。
三井不動産の転職先としての価値
抜群の実績と歴史を持つ不動産業界のトップ、三井不動産ですが、会社が求める人物像としては、スペシャリストよりも、ゼネラリストです。かつ、チームでの仕事が中心となるので、一匹狼型よりも、協調性がある人材が好まれています。
この点を加味すれば、自分に向いている会社なのかどうか、判断がつきやすいので、一つの目安としてください。
ちなみに、チーム中心とはいっても、完全に個人を無視しているのかと言えば、全くそんなことはなく、能力のある人は評価されますし、責任ある地位に就けるので、不動産業界において、自分の能力を発揮出来る場を探している人にとっても、十分に検討するだけの価値がある会社です。
三井不動産の中途採用求人を扱っている転職エージェント
最後に、三井不動産の中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、この会社が、自分に合っているのかどうか、判断に迷うことがあれば、一度相談してみてください。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。
また、転職エージェントは、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。三井不動産以上に、魅力を感じる求人が出てきてもおかしくないので、関心があれば、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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