三菱商事のヘルスケア事業を担う中核企業として、医療材料や医薬品の調達・管理事業、医療機器の調達支援・一括保守事業を展開する、エム・シー・ヘルスケア。平成22年に、アプリシアと日本ホスピタルサービスが合併することで誕生した医療メーカーです。
社員の95%が中途採用という会社なので、多種多様な人材が集まっており、会社の雰囲気は明るく、実力重視の社風のもと、どんどん業績を伸ばしている成長著しい企業です。
医療機器商社と病院コンサルティング機能を持ち合わせた、ユニークなビジネスモデルですが、他社がこぞって、ビジネスモデルを模倣するようになり、激しい顧客争奪戦を繰り広げています。
こういった背景から、エム・シー・ヘルスケアの人材登用の動きは、活発化しており、中途採用の求人についても、様々な職種において常時、募集がかけられています。
このページでは、エム・シー・ヘルスケアの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境などについてまとめていますので、エム・シー・ヘルスケアへの転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
中途採用求人の傾向
エム・シー・ヘルスケアの中途採用の対象となる職種は、多岐に渡りますが、そのなかでも、募集頻度が高いものをリストアップすると、下記のようになります。(それぞれの職種における、年収例も記載しておきます。)
- 経理財務 30歳 年収600万円
- ルートセールス・代理店営業 27歳 年収390万円
- ルートセールス・代理店営業 38歳 年収450万円
- 個人営業 28歳 年収420万円
- 個人営業 31歳 年収450万円
- 個人営業 32歳 年収500万円
- 新規事業開発 主任クラス 36歳 年収550万円
- 営業アシスタント 28歳 年収350万円
- 病院経営コンサルタント 27歳 年収400万円
- 病院経営コンサルタント 32歳 年収580万円
- 病院経営コンサルタント 36歳 年収500万円
- 経営企画 30歳 年収400万円
エム・シー・ヘルスケアでは、公式サイト内にキャリア採用情報ページを用意しており、そちらのページにおいて、募集要項を確認することが出来ます。
ただし、前述したように、エム・シー・ヘルスケアは、ライバル企業との顧客争奪戦が激しく、それは優秀な人材の獲得競走にもつながっており、人材確保のために、転職会社経由でも、募集をかけています。
また、転職会社の登録者のなかで、実績がある人材に対して、リクルートをかけるなど、かなり積極的に、外部の転職会社を利用しているので、エム・シー・ヘルスケアへの転職を目指すのであれば、転職会社にもコンタクトしておいたほうがいいです。
ちなみに、転職会社の場合、様々な企業の求人情報を扱っているので、エム・シー・ヘルスケア以外の求人を紹介してもらって、比較検討するといったことも出来ます。
このページの最後に、エム・シー・ヘルスケアの中途採用求人を扱う、代表的な転職会社をリストアップしておきますが、なかなか便利な存在なので、うまく活用してください。
社員の年収・給与制度について
エム・シー・ヘルスケアの給与体系は、基本給に各種手当、賞与が支給されるというオーソドックスなものとなります。毎年5ヵ月分程度の賞与が支給されているので、なかなかです。
年収に関しては、エム・シー・ヘルスケアは、残業代が全額支給となっていますが、部署によって残業時間(及び、休日出勤)が大きく異なるので、それに伴い、給与格差も生じています。
年収換算で、同年代の社員で100万円~200万円の差が出るのも珍しくないので、ここは何とも言えないのですが、上記の年収例を見て頂いても分かるように、決して、それほど高収入というわけではありません。
そのかわり、福利厚生に関しては、三菱商事グループということもあり、かなり充実しています。主なものを挙げるとすると、社宅制度、退職金制度、永年勤続功労金制度(入社から勤続年数が10年に到達するごとに支給)などがあります。
また、エム・シー・ヘルスケアはメディカル企業だけあって、社員の健康管理に対する福利厚生を整備しており、具体的には、定期健康診断、婦人科検診、インフルエンザ予防接種などが用意されていますし、傷病休暇も、かなり手厚くなっています。
こういった福利厚生を含めると、実質的な収入というのは、アップすることになるので、エム・シー・ヘルスケアの待遇面を他社と比較する時には、この点も考慮するようにしてください。
なお、給与体系の特徴としては、年功序列の要素が強く、勤続年数に応じて、給与額が上がっていくイメージです。
大きな成果を挙げたからといって、一気に給料が上がることはありませんが、そのかわり、下がるということもないですし、基本的にリストラもないので、良くも悪くも安定していると言えます。
医療という業界自体が、比較的安定している業種ですし、親会社が三菱なので、突然の倒産などのリスクも少なく、長くこの業界でキャリアを積み上げていきたい人にとっては、安心して働ける職場と言えるでしょう。
人事評価・昇給制度について
エム・シー・ヘルスケアでは、直属の上司が人事査定を行うようになっていますが、日本企業独特の風土が色濃く残っており、上司の権限が非常に大きいため、同じ成績の人間ならば、より上司との人間関係が良好な人のほうが、高い評価を得る傾向があると考えてください。
昇進についても、同様であり、業務で結果を出すだけではダメで、社内政治とまでは言いませんが、日頃から、上司を含めて、上の人間と、しっかりとコニュニケーションを取っておくことが、必要不可欠となってきます。
ただし、これは、あくまでも、仕事において結果が出すことが、前提の話となります。仕事が出来ない人間が、社内でうまく立ち回るだけで出世出来るということではないので、そこは誤解しないようにしてください。(さすがに、そこまでは甘くないです。)
また、繰り返しになりますが、エム・シー・ヘルスケアは、業界内での厳しい競争にさらされており、三菱商事グループの名前だけでは、通用しなくなってきています。
そうなると、会社側としても、必然的に、仕事が出来る人間を大切にするようになっていくので、今後は、この状況が変わる可能性があるということも、頭に入れておいてください。(今現在においても、管理職に就いているのは、優秀な人達ばかりです。)
※補足
親会社から出向で、突然、人が送られてきて、管理職のポジションに就くということが、稀にあります。自分よりも年下で、仕事のことが何も分からない人間が上司になるといったことすらあり、そうなると、現場はかなり混乱するようです。
最近では減りましたが、こういった慣習が残っていることも事実なので、エム・シー・ヘルスケアへの転職を検討する時には、転職後、自分が配属されることが想定される部署の状況について、確認しておいたほうが賢明です。
成長環境について
エム・シー・ヘルスケアでは、あくまで現場の業務をこなすことで、仕事に必要スキルを身に付けていくという発想を持つ会社であり、社内教育には、あまり力を入れていません。そのため、教育制度について、特筆出来るようなものは『なし』です。(基礎的な研修が幾つかある程度です。)
先輩や上司など、仕事が出来る人に相談すれば、医療制度や業界特性のことから、自社商品のことまで、様々なことを教えてもらえますが、これは、自分から聞いてこその話です。
気持ちを汲み取って、相手のほうから手を差し伸べてくれるといったことはないので、自分から積極的に動くようにしてください。(自発的に行動しないと、放ってかれます。)
ちなみに、エム・シー・ヘルスケアは、自分から手を挙げれば、重要度の高い仕事にもチャレンジさせてくれる会社なので、成長したいという意欲を持っている人は、能動的に働くようにしてください。(自分の姿勢次第で、大きく環境が変わってくる会社です。)
なお、業界内においては、エム・シー・ヘルスケアは先駆者となるので、ビジネスモデルを模倣される立場にあり、優秀な社員が、他社からヘッドハンティングを受けて、退職するというケースが、たびたび発生しています。
また、経験を積んだ人が、転職会社に登録すると、すぐにオファーがかかるということも、珍しくありません。
年収が数百万アップしたというような事例もあり、医療業界でキャリアを築いていくという前提で考えると、エム・シー・ヘルスケアで働くというのは、確実にプラスになるので、こういったことも考慮して、この会社に転職するという考え方もアリです。
(当然ですが、この会社で働き続けることを選択して、順調にステップアップしている人もいます。)
ワークライフバランスについて
エム・シー・ヘルスケアの就労環境は、所属部署によって、大きく異なるため、一概には何とも言えません。
たとえば、営業職だと、顧客の特性上、休日にも携帯電話が鳴りっぱなしで、結局、休みが潰れるといったことが珍しくないですし、担当する施設によっては、夜間休日の呼び出しも頻発するため、ワークライフバランスも何もないという状況です。
一方、管理部門を含む内勤職だと、週休2日が基本であり、休日出勤というのは、たまに発生する程度なので、就労環境は、おおむね良好と言えます。
ちなみに、エム・シー・ヘルスケアは、働き方自体については、本人の自由意志に任せる部分が多い会社なので、平日に残業をしない代わりに、土曜日に出社して、勤務時間内に終わらない仕事を済ませるといった人もいます。
いずれにせよ、どんな仕事を選択するかによって、忙しさは変わってくるということで、エム・シー・ヘルスケアの就労環境が気になる人は、自分の希望職種の状況がどうなのか、個々に確認するようにしてください。
※補足
エム・シー・ヘルスケアには、長時間労働を良しとするような風潮はないので、仕事さえ終われば、毎日、定時で帰宅しても、周囲から何も言われないですし、実際、仕事が早い人は、さっさと退社しています。
逆に仕事が終わらなければ、毎日遅くまで残業をしてでも、完了させることが求められますし、そうなったとしても、サポートは受けられません。つまり、就労環境は、自分の能力によっても、変わってくると考えてください。
女性の働きやすさについて
基本、女性は事務系の仕事がメインとなりますが、忙しさの度合いは、やはり部署単位で異なり、仕事の量が多いところだと、遅くまで働いている人もいます。(女性だからといって、猶予されることはありません。)
その一方で、小さな子どもがいる人だと、定時で帰ることが許されていたり、時短勤務を選択して、昼間のうちに退社したりという人もいます。
エム・シー・ヘルスケアは、育児支援体制がしっかりしているので、子育てをしながら働くには、悪くない職場です。
なお、キャリアアップということに関しては、エム・シー・ヘルスケアは、典型的な昔ながらの日系企業であり、女性が昇進出来るチャンスというのは、極めて限られています。
キャリア志向がある女性にとっては、不満が残る体制と言えるので、オススメ出来ません。それよりも、昇進には興味はなく、毎日、一定のペースで仕事が出来れば、満足というタイプの人に向いている会社と言えます。
エム・シー・ヘルスケアの転職先としての価値
ここまで、エム・シー・ヘルスケアの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、三菱商事グループという、ブランド力を持ち、安定した業績を挙げ続けているメーカーなので、雇用の安定性は抜群ですし、福利厚生を含めた待遇面も、それほど悪くないと言えます。
就労環境も悪くないので、転職先として検討するだけの価値は十分にありますが、その反面、この会社にすべきという圧倒的な決め手があるというわけではありません。
エム・シー・ヘルスケアよりも、好条件の企業は幾らでもありますし、医療機器、製薬など、メディカル系の他業種も対象に入れれば、まず確実に、より待遇が良い会社が見つけられるはずです。
そのため、ぜひ、他社の求人もチェックして、比較検討したうえで、転職の判断を下すようにしてください。
エム・シー・ヘルスケアの中途採用求人を扱う転職会社
下記に、エム・シー・ヘルスケアの中途採用求人を扱う転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、様々な企業の求人情報を押さえているので、ぜひ、他社の求人ついても、紹介してもらってください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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その過程で、どの企業にすれば良いのか、判断に迷うことがあれば、転職先選びについて、相談することも可能です。プロの視点で冷静にアドバイスしてくれるので、参考になるはずです。