企業法務経の転職市場というのは、売り手市場となっています。企業側が求める『法務経験3年以上』、『TOEIC800以上』、『司法試験合格者』といった条件を満たす人材は、なかなか転職市場に出てこないためです。
こういった条件を満たす人というのは、それなりの規模の会社において、安定した地位と収入を得ているため、わざわざ転職を考えることが少ないためです。企業法務経験者の転職支援に強いエージェントの話では、転職のハイシーズンでも、市場に出てくる転職希望者は300人に満たないと言います。
そのため、上記の条件を満たす経験者は自分を高く売ることが出来ますし、未経験者でも採用されるケースが出てきていますので、転職を真剣に考えている人は転職エージェントに話を聞いてみてください。
下記のエージェントであれば、企業法務の求人に強いので、色々と相談に乗ってくれるはずです。
ビズリーチ
ビズリーチは最後まで職務経歴書を記入しないと、求人案件を紹介してもらえません。登録作業は数分で済むので、最後までキチンと入力しておきましょう。僅か数分で有力な転職先がみつかるどうかが大きく違ってきます。特に現在の年収が750万円を超える人の場合、より好条件の求人を同時に複数紹介してもらえる可能性が大です。
専門性の高いプロフェッショナル職、マネジメント職の求人案件に特化している転職エージェント。契約法務業務 、商事法務業務、知的財産管理業務等、様々な業務の求人を保有しています。
未経験者でもスキルに応じて採用するといった求人案件も出てきています。経験者の場合、年収1000万円を超える案件も少なくないようです。
リクルートエージェント
保有する求人案件数が最も多い日本最大手の転職エージェント。企業法務の案件も多数、保有しています。日系企業からの求人が多くなっています。法務の基礎知識があれば、未経験者でも応募可能といった案件も扱っています。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)
リクナビ派遣
人材派遣の情報サイト。派遣社員としての雇用にはなりますが、法務事務の求人で未経験者でも応募可能な案件が掲載されているので、リストアップさせて頂きました。社員教育の体制が整っている企業からの求人が多く、仕事をしながら法務に関する知識を学ぶことが可能となります。
エリートネットワーク
20代、30代の若手ビジネスマンの転職支援に強いエージェント。未経験者が応募可能な企業法務の求人案件を保有しています。
doda
日系グローバル企業の求人案件に強い転職エージェント。企業法務、知財の求人案件を複数、扱っています。実務経験者を求める求人が中心となりますので、未経験者にとってはちょっと難しい状況となっています。
ただし、国際法務の経験は問わない、法務部の実務経験とTOEIC800以上のスコアを持っていれば良しという条件になっている案件が多くなっています。
リーガルマップキャリア
法務の転職活動支援に特化しているエージェント。日本各地の企業法務の求人案件を扱っています。法務、知的財産部門での職務経験がある人物のみが対象となっています。地方からの求人、webメディアからの求人が多いのが特徴です。