領事館で働いている人、勤務経験があった人に話を聞くと、領事館勤務はキャリアアップの良い機会となるようです。
同僚・上司を含めて、接する人は全員外国人のため、努力すればネイティブ並の語学力を身につけることが可能であり、領事館を退職した後、通訳の仕事をするという人が少なくないようです。
その国の重要人物とのコネクションを作ることが出来るので、こういった人脈を利用して仕事をすることも出来ます。なかには、そのコネクションを評価されて、商社で働くようになったという人もいます。
日本にいながら、外国とのコネクションを作れるというのは、なかなかありません。しかも、領事館で働いている人物というのは、どこの国の人でもエリートですから、非常に大きなつながりです。
将来、海外で働きたいと考えている人にとっては、下手に現地に行くよりも、よほど先につながる道筋かもしれません。
雰囲気があえば、楽しく勤務出来る場所
ちなみに、これと全く正反対の考え方で、領事館はノンビリ楽しく働ける場所とも捉えることが出来ます。
日本人と比べると、外国人は物事を楽しむことに長けているので、仕事もぴりぴりした感覚ではなく、ノンビリ楽しく働いている人が少なくありません。
競争が厳しい企業だと、また違うかもしれませんが、領事館というのは職場としては落ちついたところなので、和やかなムードのなかで働けます。習慣や考え方が日本とは違うので、そこになじめないと居心地が悪いかもしれませんが、そこに適応すれば、気持ち良く働けると思います。
同僚の家族に対する配慮もあるので、小さな子供を抱えている人間にとっては、日本の企業よりもやりやすいという声もありました。
こうやって考えると、領事館というのは特殊な環境ではありますが、それに慣れたら、なかなかやりがいのある職場のようです。特に女性にとっては、日本の企業よりも働きやすい環境かもしれません。興味があれば、一度はチャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。