40歳を超えると一気に状況が厳しくなるのが転職市場です。派遣社員やアルバイトでもいい、月収20万円ぐらいでもいいということであれば、幾らでも仕事はありますが、これで納得という人は、わざわざこのページにアクセスしていないと思います。
正社員(無期雇用)として採用されて年齢相応の給料をもらう
このハードルを乗り越えられるのは、次の条件に当てはまる人です。
A:マネジメントが出来る人
B:社員教育が出来る人(若手社員を育てられる人)
C:換えの効かない高度な専門スキルを身につけている人
D:営業マンで人脈が広い人(自分の顔で仕事を取ってくることが出来る人)
補足すると、Bの若手社員を育てられるというのは、その仕事に精通していることが大前提なので、Cの要素に近いものがあります。高度なスキルを持つ技術者やエンジニア、あるいは実績豊富な営業マンが後進を育成するといった感じですね。
慣れていれば、誰でも教えることが出来るような仕事では意味がないので、その点は要注意です。
それで英語はどうなるのかという話ですが、単純に英語が話せます程度では転職の武器にはなりません。20代の若手であればともかく、中高年にとってPR材料になるようなスキルではありません。
これがプロの通訳者・翻訳者とか、法務部出身で英文契約書のチェックが出来るといった人であれば話は別ですが、これは実質的にCです。要は英語が出来る・出来ないの問題ではなく、英語を使って他人が出来ないような仕事が出来るかどうかということです。
これがYESでない限り、中高年世代が英語力を活かして転職に成功することは出来ないでしょう。
それまでの経験値次第
これまで英語を使って仕事をしていて、それなりの実績をあげているという人であれば転職成功のチャンスは高いと言えます。
海外営業職として新規市場の開拓に取り組んできたとか、外資企業で働いていて、毎日本社の社員と連絡を取りながら仕事をしてきたといったような人です。
今までの職歴を活かすという発想ですが、逆に今まで取り組んできたことがないことをこの年代になってからしようとするのは無理です。業務経験がないとなったら、中高年者は年齢だけで落とされます。
英語に関しても、これまで英語を使うような仕事をしてこなかったのに、転職活動の足しになるかもと思って勉強するというのは時間の無駄です。
ちょっと話がそれましたが、資格を取るというのも一緒です。中高年世代が新しい資格を身につけたところで、40代・50代で未経験となれば仕事にするのはまず無理です。
それよりも、今まで取り組んできた仕事に関連するスキルを磨いて、同じ分野で転職先を探すという発想のほうがオススメです。
もちろん、こういった発想のうえで、英語を身につけるというのはアリです。たとえば、技術者の方であれば、語学を身につけることでアジア企業などを中心に雇用したいという企業が出てくるかもしれません。(ただ、本当に海外の企業に雇ってもらえるような人は言葉が出来なくても大丈夫だったりもしますが・・・)
英語の業務経験がある場合には・・・
もし、これまでずっと英語を使って働いてきたということであれば、転職先として狙い目なのは中小企業です。
さすがに大企業となると、中高年世代を中途採用するケースは役員クラスの人材をのぞけば殆どありませんが、中小企業であれば、これまでの経験を買ってくれるところは間違いなくあります。
ただし、ここでもマネジメントが出来るかどうかというのが大きな要素にはなってきます。管理職が務まる人は比較的簡単に転職先がみつかると思いますが、そうではない人はよほど条件を落とさないと厳しいと思います。
いずれにしても中高年者が転職先を探すときには長期戦です。そう簡単には決まらないと覚悟を決めて、じっくり取り組むのが基本です。
そのときには、転職エージェントの活用も考えてください。彼らは転職のプロなので、良き相談相手になります。
下記に英語力が必要とされる転職案件の取り扱いになれているエージェントをリストアップしていますので、是非一度話を聞いてみてください。語学力の活かし方についてアドバイスしてもらえるはずです。