英語を使った仕事

『英語を使って仕事をしたい!』

 

こういった考えを持つ人は多いのですが、現実的な話をすれば、こういった考え方をしている限り、仕事を得ることは出来ません。根本的な部分で大きな間違いをしているからです。

 

それは『英語を活かす仕事』という発想です。

 

英語を使う仕事

 

たしかに英語が必要とされる仕事は世の中にありますが、それらの仕事は英語が出来れば出来るというものではありません。その仕事をこなすだけの実務能力・スキルがあって初めて成り立つことです。

 

実務能力+語学=英語を使った仕事

 

実務能力と英語力、この二つが揃ってこそです。そして、この二つの要素を比較すると、より重要なのは実務能力です。割合で考えれば、7:3ぐらい、職種によっては9:1ぐらいになります。

 

このあたりについては、下記のページに詳しくまとめてありますので、参考にしてください。

  • 英語を使った仕事を探す時に、絶対に頭に入れておくべき一つのこと
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    英語を使う仕事がしたいのであれば、英語の前に身につけなければいけないことがある。これが仕事探しの大前提です。

     

    ここを踏まえたうえで、具体的な仕事探しの方法をまとめてみます。年齢が大きな要素となってきますので、年齢別に解説します。

     

    20代

     

    あなたが20代であれば、仕事探しの選択肢は多くなります。20代であれば、企業も経験やスキルを別にして、『この人であれば、良い人材に育つかもしれない』という人物重視で採用するケースが多いからです。

     

    外資系企業、日系グローバル企業の求人に強い転職エージェントに相談すれば、幾らでも仕事を紹介してもらえるはずです。

     

    ですから、全く未経験の仕事に就きたいと思っているのであれば、20代のうちに動いてください。30歳を超えると、未経験者が採用される確率は格段に下がりますので、タイミングを逃さないようにしてください。

     

    漠然と英語を使った仕事というだけで、具体的にどんな職種につけばいいのか分からないという人も、転職エージェントに相談することをお勧めします。

     

    学歴・職歴といったプロフィールと漠然とでもいいので、仕事に対する希望を伝えれば、あなたに合った仕事を提案してくれます。彼らはプロなので、様々な業種・職種の情報に精通しており、的確なアドバイスをしてくれるはずです。アドバイスは無料なので、有り難く活用すべきです。

     

    ただし、これが通用するのも転職先がみつかりやすい20代のうちです。30歳を超えると、転職エージェントでもアドバイスをするのは厳しいといった状態になりますので、要注意です。

     

    30代前半

     

    30代になると、中途採用=即戦力人材の採用という構図になります。全く未経験の職種に転職するのは厳しいので、基本的には今までの自分のキャリアをベースにして、転職先を考えることになります。

     

    英語を使うということでいえば、今まで営業畑で働いてきたので、海外営業の仕事に挑戦する、外資企業の営業職に転職するといったイメージです。営業マンとしての実績があれば、海外営業が未経験ということでも十分、採用してもらえます。

     

    これはどんな仕事でも一緒です。たとえば、英文経理の仕事がしたいという場合でも、USCPAの資格を持っている経理業務未経験者よりも、資格は持っていないけど5年間、日系企業で経理の仕事をしてきましたという人のほうが採用されやすくなります。たとえ、国際基準で会計処理を行っている外資であったとしてもです。

     

    それだけ、経験が重視されるということです。優秀な人であれば、未経験職への転職も可能ですが、これもある程度は今までのキャリアとかぶる要素があるのが前提です。

     

    ここは発想の勝負とも言えます。たとえば、今まで看護師として働いていた人が、メディカル翻訳(医療翻訳)の仕事に転職するといったことです。

     

    自分一人でアイデアが思いつかない人は、転職エージェントを活用してください。英語が得意という要素があれば、語学力に今までの経験を組み合わせる形で、新しい方向性を提示してもらえる可能性があります。

     

    30代後半

     

    30代後半になってくると、即戦力としての人材という要素が一層強くなります。未経験職への転職は、ほぼ不可能です。

     

    今までのキャリアに沿って考えることになりますが、どうしても方向性を変えたいという場合、正社員(無期雇用)採用は諦めて、派遣社員・契約社員として働くというやりかたも考えてください。

     

    もちろん、これは自分が本当にやりたい仕事であることが前提ですが、派遣社員・契約社員であっても、実務経験を積むことができれば、それは転職活動時に大きなPR材料となります。

     

    この経験を武器に正社員(無期雇用)の仕事を探すことができます。外資であれば、仕事で結果を出すことで、正社員(無期雇用)として再契約してもらえる可能性もあります。

     

    要は、雇用側を納得させるだけの実力を身につけて結果を出すということです。大変なことではありますが、これぐらいのことをしなければ、キャリアチェンジをするのは難しいと考えてください。

     

    40歳以降

     

    40歳以降の転職となると、換えがきかないような専門性の高いプロフェッショナル、もしくはマネジメントが出来る人でなれば、転職は不可能です。ここまでくると、さすがに英語うんぬんという世界ではありません。

     

    逆に、本当に優秀な人であれば『英語のことは気にしなくていい。専属通訳をつけるから、ウチにきてほしい』と言われるはずです。企業からヘッドハンティングされるぐらいの人材でないと、転職は難しいでしょう。

     

    そこまでではないという人が、諸事情により、どうしても仕事を探さなければいけないという場合には、今までの経験を活かす方向で派遣社員・契約社員の仕事を探すというのが、現実的な選択肢になってきます。

     

    正社員(無期雇用)の仕事がすぐにみつかれば問題ないのですが、1〜2年かけてようやく採用してくれる会社がみつかったというケースも少なくありません。

     

    そんな時、注意しなければいけないのはブランクを空けすぎること。企業側はブランクを嫌うので、契約形態にこだわらず働いていることが重要です。働きながら職探しをするのが、40歳以降の転職活動の鉄則です。