2016年に入って減速の兆しが見えつつありますが、それでも中国というのは、日系企業にとって最大の市場です。ベトナム、カンボジア等、新興国への進出が騒がれていますが、投資額、取引額は中国市場とは、まだまだ比べものになりません。
中国市場は以前、日系企業にとって最重要マーケットであり、現在でも積極的に事業展開、新規参入を試みている企業が多数存在します。そういった背景があるため、中国企業を担当する営業マンを募集する求人も数多く発生しています。
当然、現地語が出来れば、営業活動においてプラスとなるので、中国語（広東語、北京語等）をビジネスレベルで操れる人材に対する需要が常に存在します。
中国のビジネスマンは英語が出来るので、ニーズとして最も多い言語は英語なのですが、中国語に対するニーズも強いので、堪能な人は、ぜひそのスキルを活かして、転職することを考えてみてください。
下記に、海外営業職の求人に強い転職会社をリストアップしています。中国に進出している日系企業からの求人も数多く保有しており、そのなかには中国語のスキルが求められる求人も含まれているので、興味がある人は、一度問い合わせてみてください。
ビズリーチ
ビズリーチは最後まで職務経歴書を記入しないと、求人案件を紹介してもらえません。登録作業は数分で済むので、最後までキチンと入力しておきましょう。僅か数分で有力な転職先がみつかるどうかが大きく違ってきます。特に現在の年収が750万円を超える人の場合、より好条件の求人を同時に複数紹介してもらえる可能性が大です。
高年収のハイクラス求人専門の転職エージェント。専門性の高いプロフェッショナル職、及びマネジメント職の求人案件の取り扱いに特化しており、海外営業関連の求人も多数保有しています。
中国語スキルが要求される求人としては、現地に進出している日系メーカー、IT企業からの営業マネージャー募集案件を扱っています。
日本本社の海外営業部門のマネジメントを担当するといった業務内容の案件となり、企業によっては、新規事業の立ち上げ業務にも関与するといったケースもあります。また、中国拠点に赴任して、現地スタッフの管理、営業指導を行うといった内容の案件も存在します。
ビズリーチが取り扱う求人のもう一つの傾向としては、日系企業の中国進出支援をサポートするコンサルティングファームからの海外営業コンサルタント募集案件が増えているので、コンサルタントとしての転職を考えている人は、要チェックです。
リクルートエージェント
国内最大手の転職エージェント。語学が出来る人材の転職支援に力をいれており、中国語スキルが必須とされる海外営業職の求人案件を多数取り扱っています。メーカー、商社からの求人が中心です。
特に、電子・半導体、電機、精密部品・デバイス、化学・プラスティックといった分野の企業からの求人が多くなっているので、こういった業種における営業経験を持ち合わせていれば、転職時に有利です。（国内外を問わず）
ただし、海外営業経験があれば、業種は問わないとする企業が大半なので、異業種からの転職も問題なしです。（中国における営業経験であれば、尚良しです。）
中国、台湾、東南アジアといった地域へ赴任することを想定した海外勤務案件も出ているので、気になる人は要チェックです。応募条件としては、営業経験、中国語に加えて、ビジネスレベルの英語力（TOEIC700以上）が必須条件とされると考えてください。
業務内容としては、顧客への販売活動、現地法人マーケティング支援、商品企画、販売ツール・資料作成、セミナー開催などが主担当になるといった案件が中心です。海外営業専任ではなく、国内営業を兼務するといった案件も多いです。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。（他社のほうがオススメです。）
JACリクルートメント
外資系企業、日系グローバル企業の求人に強い転職エージェント。様々な業種の求人案件を幅広くカバーしており、海外営業職の募集案件についても常時扱っています。
中国語に精通している営業マンを募集する案件としては、メーカー（医療機器、化学、自動車、電気・電子、精密機器）からの求人が中心となります。新規顧客に対して新商品の開発提案を行う提案型営業が主担当となる案件が多くなっています。
プロジェクトマネージャーとして、営業業務を推進しながら、マネジメントが出来る人材を募集する企業が増えているので、対応出来るだけのスキル・経験を持ち合わせていれば、スムーズに転職が決まる可能性があります。
語学に関しては、英語と中国語をビジネスレベルで使える人が歓迎されています。また、この2言語に加えて、タイ、ベトナム語をビジネスレベルで使用出来る人材を求める企業が少なからず存在するといった状況です。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円～2,000万円の方にオススメのサービスです。
マイナビ転職
国内有数の大手転職エージェント。英語や中国語などのバイリンガル人材を必要とする外資系企業・グローバル企業からの求人を常時扱っており、海外営業職の求人についても多数保有しています。
中国語が出来ることを前提とする求人としては、自動車関連メーカーからの人材募集案件が中心となります。日常的に英語、もしくは中国語を使って勤務することになるため、語学に関しては、このいずれかの言語を使った業務経験が必須となります。
年収400万円～600万円が平均レンジとなっており、前職までの業務経験を考慮して、初任給が決まるため、経験豊富な人のほうが好条件を提示されると考えてください。
ミドルの転職
エン・ジャパングループが運営する35歳以上の中堅ビジネスマンの転職支援サービスに特化している人材紹介会社。ミドル層向けということで、中間管理職候補・上級管理職候補の募集案件が多くなっています。
海外営業マネージャー（課長、部長クラス）の求人のなかで、中国語が操れることを条件とする案件を保有しているので、興味がある人は問い合わせてみてください。メーカーからの求人が中心です。
営業戦略立案、顧客訪問・深耕営業、市場調査・ニーズ分析、輸出入調整などの業務を主に担当するといった内容の案件が多いです。中国での営業経験者、もしくはビジネスの場において通用するレベルで中国語を身につけている人が求められています。
ALA!中国
中国関連の求人が多数掲載されている情報サイト。日本国内、中国、東南アジア等、勤務地別に求人がカテゴライズされています。海外営業職の求人で、中国語を話せることが必須条件とする案件が出ていることもあるので、要チェックです。
情報通信システム、電子・半導体、精密部品といった分野において、研究・開発・製造・販売を手掛けるメーカーからの求人が中心です。
営業業務に加えて、部品価格交渉、取引条件交渉、海外調達拠点の業務管理サポートといった海外購買関連業務を兼務するといった内容の案件が多くなっており、営業、もしくは調達購買業務のいずれかの実務経験・知識を有していれば、応募可能となっています。
デバイス、部品などの海外営業経験がある人であれば尚良しです。語学に関しては、中国語だけでなく、ビジネスレベルの英語力（TOEIC 700点以上）も必須条件とする求人が大半です。
