オーストラリア大使館・領事館では、思いのほか求人が発生しているケースが多く、各国領事館のなかでは狙い目です。求人情報を得るには、まずは公式サイトの募集ページをチェックすることです。
http://japan.embassy.gov.au/tkyo/jobs.html
※英語表記となります。(日本語表記の募集ページは、存在しません。)
不定期ではありますが、秘書、事務員、調査官、広報といった職種を対象に、募集がかかることが多いです。
ちなみに、最近では、オーストラリア企業の日本市場進出支援、オーストラリア特産品のPR、日本市場調査、日本企業のオーストラリア投資促進、各種商用イベント立案実行等、経済・ビジネス関連の業務に従事するスタッフを募集する求人が、増えています。
マーケティング、広報の経験者が求められており、実績を認められれば、800~1000万の年収が提示されることもあるようです。こんな感じです↓
オーストラリア大使館は、ソーシャルメディアを利用して、人材募集を告知することもあるので、Facebook、Twitterの公式アカウントをフォローしておくのもオススメです。
オーストラリア大使館は、転職会社経由で募集をかけるケースが多い
オーストラリア大使館の求人情報を探す時に、必ず押さえておくべきなのが、転職会社です。欧米の大使館には、人材を募集する際、リクルート活動を転職会社に一任するところが、少なくないのですが、オーストラリア大使館も、積極的に活用しています。
こんな感じです。
大使館のサイト内では、告知せずに、転職会社一本で募集をかけるというケースすら、あるぐらいです。そのため、上記でお伝えした、募集ページをチェックしても、求人が掲載されていないのに、転職会社に問い合わせたら、求人を紹介してもらえたというケースが、多々あります。
そのため、大使館の公式サイト、転職会社、双方をチェックするようにしてください。ちなみに、大使館の求人というのは、転職会社にとっても、特殊な案件なので、どの転職会社でも、扱っているというわけではありません。
昔から、取り扱い実績が豊富なのは、リクルートエージェントです。ほかにも、取り扱い実績がある転職会社が幾つか存在するのですが、リクルートには負けるので、とりあえず、この会社だけ押さえておけば、大丈夫です。
なお、リクルートエージェントに会員登録(求職者登録)をしておくと、自分が希望する求人が、新規で発生した時に、メールで通知してもらうことが出来ます。
オーストラリア大使館から、いつ新しい求人が出てくるのか分からないので、求人情報を入手するには、こまめにサイトにアクセスしないといけないのですが、これはかなり面倒です。
リクルートエージェントに登録することで、この手間が省けるので、楽になりますし、ついチェックするのを忘れてしまい、せっかく、新しい求人が出ていたのに、自分が気付かないうちに、締め切られてしまったというミスを防ぐことにもなるので、今のうちに登録しておくことをオススメします。
(リクルートエージェントは、様々な国の大使館の求人を扱っているので、もし、オーストラリア以外の大使館の求人についても、興味があるのであれば、まとめて、求人情報を教えてもらうことも可能です。)
オーストラリア大使館・領事館の採用条件、待遇・福利厚生
職種にもよりますが、ビジネスレベルの日本語・英語が出来れば、語学に関してはパス出来るようです。事務や総務関係の仕事では、他には求められるスキルはないので、早い者勝ちです。
専門職の場合、業務をこなすスキルが求められるので、対象者は狭まりますが、その分、給料は良くなります。
雇用形態については、数ヶ月から半年の試用期間を経てからの正社員(無期雇用)雇用、もしくはパート・アルバイトというのが標準パターン。正社員(無期雇用)の場合、給与形態は年俸契約で、そこに年1?2回のボーナスがつくという感じです。
給与に関しては、試用期間から正社員(無期雇用)と同等の待遇を受けられます。(若干、年俸は低めになります。)
健康保険や年金はないので、日本人の場合、国民健康保険・国民年金を自分で利用することになります。これはどこの領事館でも一緒なので仕方がないのですが、オーストラリアの場合、職種によっては退職金制度が設けられていることもあり、好条件といえます。
労働保険については付与されることが多いようです。
こんな感じですが、オーストラリア大使館・領事館の求人は他国と比べると、好条件であることが多いので、求職者からすれば有り難い状況です。
ただし、それだけに求められるレベルも高く、正社員(無期雇用)の場合、年1回の給与レビュー、パフォーマンスチェックが入ります。働きぶりがチェックされ、求められる基準に達していないと判断されれば、容赦なく給与カット、退職の憂き目にあいます。
逆にいえば、高い評価を得ることが出来れば、給与があがる可能性があります。ここは良い意味で欧米なので、バリバリ仕事をしたい人には、良い職場だと思います。
ちなみに、オーストラリア大使館・領事館の場合、要求される語学は英語なので、求人が発生した場合、すぐに応募者が殺到する可能性が高く、時間との勝負でもあります。随時チェックして、ピンとくる求人があったら、すぐに連絡するようにしましょう。
<補足>民間企業で働くという選択肢
最後に、これは補足としてお伝えさせて頂きます。オーストラリア大使館は、在日大使館のなかでも、求人の発生頻度が高い大使館であり、こまめに探していれば、必ず見つかります。
ただし、それでも絶対数は限られており、恐らく、1年間を通じても、10件の求人が存在するかどうかです。極めて少ないですし、大使館というのは、密かに人気の仕事なので、募集倍率は、かなり高くなります。
20~30倍程度であれば良いほうであり、下手したら一人の募集枠に、100人以上の応募者が殺到することもあります。かなり、狭き門となるので、そういった意味でも、働くチャンスを得るというのは、現実的には、かなり難易度が高いことです。
そのため、時間をかけて、仕事を探したのにダメだったという結果にも、なりかねません。そこで、オーストラリア大使館の求人を探しつつ、代替となる選択肢についても、同時に模索することをオススメします。
それは、民間企業で働くという選択肢です。日本とオーストラリアは、経済の結びつきが強いので、オーストラリア市場に進出している日系企業は多数存在します。
そういった企業に就職すれば、オーストラリアと関わりを持つ形で、働くことが可能です。(オーストラリアに駐在するといった可能性もあります。)
様々な業種、職種において、求人が出ているので、色々とチェックすれば、満足出来る仕事が見つかるかもしれません。もちろん、そう簡単なことではありませんが、オーストラリア大使館で働く機会を得るよりは、可能性があることと言えます。
グローバルな日系企業の求人を扱っている転職エージェントに問い合わせれば、候補になるような求人が存在するかどうかチェックしてくれます。自分で探さなくてもいいので、手間が省けて簡単です。
紹介してもらった求人が、気に入らなければ、断ればいいだけなので、ぜひダメ元で調べてみてください。
上記で触れた、リクルートエージェントもそうですが、下記のエージェントも、グローバル企業の求人を得意としているので、問い合わせ先としてオススメです。
オーストラリア大使館、領事館連絡先情報
■東京大使館
港区三田2丁目1-14
TEL:03-5232-4111
■大阪総領事館
大阪市中央区城見2丁目1-61 Twin21 MIDタワー16階
TEL:06-6941-9271
■福岡総領事館
福岡市中央区天神1丁目6-8 天神ツインビル7階
TEL:092-734-5055
■札幌総領事館
札幌市中央区北五条西6-2-2 札幌センタービル17階
TEL:011-242-4381
オーストラリア大使館の求人事例
これまで、オーストラリア大使館から、どんな職種の求人が出ているのか、代表的な事例をまとめてみました。
今後も、同じ職種の求人が発生する可能性があるので、興味がある職種があるようでしたら、要チェックです。
- 職務内容
- 国際会議や、オーストラリア大使館が主催するイベントで利用する各種媒体の翻訳、政府高官の通訳など、様々な業務を兼務するものです。英→日、日→英、双方の業務があります。
- 応募条件
- 翻訳、通訳業務の実務経験があること
- 職務内容
- 日本市場におけるオーストラリア企業のビジネス拡大支援。日本市場のリサーチ、輸入業者候補の選定・紹介、各種プロモーションの計画・実行、各種他コンサルティングなど、担当業務は多岐に渡ります。
オーストラリアの商品に興味を持つ日系企業を対象に、買い付けツアーを開催して、現地まで同行してサポートするといった業務もあります。
- 応募条件
- 海外営業、マーケティング業務の経験があること
- 英語での交渉経験があること
- 職務内容
- 予算管理
- データベース管理
- 庶務サポート
- 大使館関係者との連絡、スケジュール調整
- 問い合わせ対応
- 応募条件
- プロジェクトマネジメント、もしくは予算管理業務の経験があること
- 日本語、英語の二言語において、高い運用能力があること
- 高いマルチタスク能力を有すること
- PCスキルがあること