在日本大使館・領事館の求人で、必要とされる英語力とは?

大使館、領事館で働くとなると、高い語学力が求められると思われがちですが、これは正解でもあり、不正解でもあります。募集職種によっては、それほど高いレベルは求められないというケースもあるためです。

 

在日本大使館・領事館の求人で、必要とされる英語力とは?

 

たとえば、経済部・商務部からの求人だと、日本の公的機関、政府機関や民間企業との連絡・折衝などが主な役割になるといった内容の求人が出てくることがありますが、業務の大半が日本人相手となるので、英語は不要です。

 

大使館(領事館)スタッフとのコミュニケーションで、英語が必要となりますが、ネイティブなみに流ちょうなレベルが求められるわけではないので、場合によっては中級レベル(TOEIC600程度)でも、十分とされるケースもあります。

 

また、一般事務、経理事務といった職種なども、それほど複雑なコミュニケーションを行うことはないので、語学に関しては、それほど高い水準が求められることはありません。それよりも、事務処理能力、経理の知識など、該当業務をこなす実務スキルのほうが重視されます。

 

極端な比較をすれば、帰国子女で英語がバリバリ話せるけど、これまで社会人として働いた経験が全くないという人と、40代の女性で英語はそれほど得意ではないけど、大学を卒業してから20年近く、ずっと事務職に就いていたという人だと、採用されるのは間違いなく後者です。

 

これを逆に言えば、高い語学スキルを持っているとしても、必ずしも、それを活かせるとは限らないということなので、この点にはよくよく注意してください。

 

高い語学力が要求される職種もある

もちろん、高いレベルで語学スキルが必須となる仕事も存在です。その代表的な例が通訳・翻訳ですが、秘書などもそうです。

 

特に、家族の生活サポートをすることが業務内容に含まれる場合、家族は一切、日本語が出来ないことが珍しくないので、現地語でスムーズにコミュニケーションを取れるだけの語学力が必須となります。

 

英語が得意な人にも、苦手な人にもチャンスがある

結論としては、語学スキルに関する要求度には幅があるので、保有スキルのレベルにかかわらず、大使館(領事館)で働くチャンスは十分にあるということです。さすがに、全く出来ないということだと厳しくなりますが、日常会話が出来るぐらいのスキルがあれば、職種次第では採用してもらえます。

 

そのため、自分のスキルに合った求人を選択するのが重要です。募集要項を見れば、必要なレベルを確認出来るので、こまめにチェックするようにしてください。

 

ただ、大使館・領事館の求人は数が少ないので、すぐに自分に合う求人が見つかるとは限りません。(時間がかかることのほうが多いはずです。)

 

そのため、最初はいいのですが、だんだん求人を探すことが重荷になってきます。自分で探し続けるのはキツイという人は、領事館の求人を取り扱っている転職エージェントに求職者登録をしておくことをオススメします。

 

一度、登録しておけば、自分が望む内容の求人が発生するたびに、その都度リアルタイムでメール通知をしてもらえるので、手間が省けて便利です。また、新しい求人に気付かずスルーしてしまうといったミスも防げるので、一石二鳥です。

 

アメリカ大使館、イギリス大使館など、比較的募集頻度が高い大使館の大半は押さえているので、是非活用してください。

<大使館・領事館の求人を扱っている転職エージェント>

※注意
どのエージェントから、求人が出てくるか分からないのですが、全てのエージェントに登録しておいたほうが、より確実です。

 

※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。

 

そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。

 

なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。

 

特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)