転職エージェントのなかで、外資企業の求人を専門的に扱っているところが幾つもありますが、利用者の評判はマチマチです。理想的な転職先を紹介してもらえたという声もあれば、的外れな提案ばかりで、全く役に立たなかったという声もあります。
ちなみに、これはAというエージェントの評判が良くて、Bというエージェントの評判が悪いということではありません。同じエージェントでも人によって評価が分かれるということです。
これは転職エージェントを利用する時には覚えておくべきことですが、このエージェントに依頼すれば絶対的に安心ということはあり得ません。転職市場は極めて流動的な世界なので、タイミングによってエージェントが保有している転職情報にバラツキがあるためです。
たとえば、コトラ、アンテロープという転職エージェントがあります。金融業界、コンサルティング業界を専門としており、この2つの業界の外資企業とのコネクションも強く、これらの業界で転職を考えているのであれば、まず相談しておくべきエージェントといえる存在です。
ただし、時期によって、たまたまこの職種では募集枠がない、でも、あまり金融業界を得意としていないエージェントで、良い条件の求人を扱っているということがあります。こういったケースは珍しくありません。
複数の転職エージェントを同時に利用すること
そのため、転職活動を行うには複数のエージェントを利用することが鉄則です。どのエージェントが最も理想的な案件を持っているか、実際に話を聞いてみるまで分からないからです。
従って、一般的な評判はあまり参考になりません。利用者の評判というのは、あくまでもその人が、そのタイミングで利用した時の結果に過ぎないため、今の状況とは違うからです。
悪評ばかりというエージェントであれば、初めから避けるべきですが、そもそもそういったエージェントは、この業界では生き残れません。
転職エージェント間の競争は激しく、企業側の見る目も厳しいので、中途半端なエージェントはすぐに淘汰されます。そのため、今現在、積極的に活動しているエージェントは基本的に優秀と考えて間違いありません。
ですから、とりあえず相談してみるという姿勢が重要です。外資の場合、転職先が決まるまでに10社、20社のエージェントに登録したなんて人は珍しくありません。
どこに相談しようか悩むより、片っ端から話を聞いてみて良さそうなところを残していったほうが速いです。
担当者によっても違う
もう一つ、頭に入れておくべきことがあります。それは、同じエージェントでも担当者によって対応が違ってくるということです。本来、これはあってはいけないことですが、担当者ごとにスキルや経験が違うので、実力にも差が出ます。
相性の問題も大きく、優秀ではあるんだけど、どうもイマイチ話がかみ合わないというケースは珍しくありません。
ですから、仮に今までに利用したエージェントで印象の悪かったところでも、別担当者になれば全く結果が違ってくる可能性があります。そのため、最初から敬遠せずにもう一度当たってみるというのも悪くありません。
ただし、その場合には違う担当者をつけて欲しいということは、忘れずに初めに伝えてください。一度登録したエージェントを再度利用する時には、以前の担当者に連絡するというのが一般的な流れなのですが、これでは意味がないので、もう一度サイトなどから新規登録者として連絡することです。
その時に、前担当者とは折り合いが悪かったので、別担当者にしてほしいということをハッキリ伝えておきましょう。大切なことですから躊躇せずに意思を伝えるべきです。遠慮する必要無しです。
まとめ
どのエージェントが良いのかというのは、一概には言えない 前評判は参考にならないので、複数のエージェントに当たるべき 手応えのあるエージェントだけを残していくこと