商社の仕事というのは、どういったものになるのでしょうか?
Wikipediaによるとこんな感じです。
商社(しょうしゃ)とは、輸出入貿易ならびに国内における物資の販売を業務の中心にした、商業を営む業態の会社である。幅広い商品・サービスを取り扱う総合商社と特定の分野に特化した専門商社に区分される。広義の卸売業である。特に総合商社は日本特有の形態とされ、海外においても「Sogo shosha」と呼ばれる。
【Wikipediaより抜粋】
難しい言い方ですが、要は商人ですね。安いところでモノを買って、高いところで売る。それを世界的に行っているのが商社です。
元々、日本は世界のなかでも物価が高い国なので、外国で仕入れて、日本で売れば利ざやを得ることが出来ました。この点だけ見れば、卸売業ですね。
ただし、実際は、利ざやを稼ぐといった単純なものではなく、石油のような一般企業では扱えないような商品をメーカーの代わりに仕入れて卸すといった仲介役としての役割、海外に進出する企業に現地情報を伝えるといった情報屋としての役割、海外進出を積極的に支援するといったサポート役としての役割も果たしています。
そのなかには、途上国の重要人物(政治家や大物実業家)とコネクションを築いて、人脈で仕事を取るといったことも含まれます。
そこには、公表されているわけではありませんが、ワイロのような汚れ仕事をすることもあります。
<商社の主な業務内容>
- 商品を海外から仕入れて、日系企業に販売する卸売業
- 海外の現地情報をまとめて伝える情報屋
- 海外進出する企業を支援するコンサルティング
こうやってみると、存在価値の高い業務内容が多いことが分かります。実際、日本経済が成長する過程において、商社が果たした役割は大きかったことは間違いありません。
日本経済を支えていたといってもいいぐらいです。だから、30代で平均年収が1000万円を超えるような高収入を手にすることが出来るわけです。
21世紀の商社は事業投資が中心になってきている
しかしながら、この状況は大きく変わってきています。グローバル化の時代において、これまで商社が果たしてきた役割は、企業が直接実行出来るようになりました。
そうなると、支援役、仲介役としての商社は不必要となってきます。
そのため、商社も大きく業務内容を変えています。その中心となってきているのが事業投資です。単なる資本投資だけではなく、投資先の会社に深く関わり、一緒に事業を大きくしていくといったことをしています。
そのため、財務分析や事業企画立案、投資先企業分析、資金調達といったファイナンス系の仕事が中心となってきており、中途採用に限っていえば、アナリストや会計士のような財務・会計の人材に募集が集中しています。
これからの商社は従来の貿易取引が減り、投資会社のような立ち位置にシフトしていくことが予想されます。