日本国内において、フランス語が必要となる仕事を探すのは、なかなか大変なのですが、そんななかで有力な情報源となるのがアテネ・フランセです。アテネ・フランセは1913年に設立された語学学校ですが、日本におけるフランス語教育の第一人者といえる存在です。
アテネ・フランセの公式サイトのなかには、求人情報ページが設けられており、フランス語に精通する人材を募集する企業からの求人案件が掲載されています。通訳・翻訳の求人が多いのですが、海外営業、美容スタイリスト、雑誌編集企画等、募集がかかっている職種は多岐に渡ります。
1ヶ月に数件の頻度で、新規求人が掲載されているので、こまめに確認することをオススメします。
http://www.athenee.jp/kyujin/kyujin.html
また、アテネ・フランセ同様、有効な求人情報源となるのが、日仏文化協会です。フランス語教育やフランス留学に力を入れている協会ですが、アテネ・フランセと同じように、公式サイト内に求人情報ページを設置、フランス語が出来る人材を募集する企業からの求人案件を掲載しています。
欧州系航空会社でのハンドリング業務、フランス語学校の教員・事務スタッフ、フランスオーガニック化粧品輸入販売会社での商品管理スタッフ等、こちらも募集内容が多岐に渡っています。
なかには、国際協力関連のNGO団体の正規職員の募集案件といった、他の媒体では見つけるのが難しい求人も出ています。
日仏文化協会の求人情報ページも不定期ではありますが、月に数回、新規求人がアップされているので、アテネ・フランセと合わせて、定期的に確認することをオススメします。
フランス語が必要とされる求人を扱う転職エージェント
アテネ・フランセ、日仏文化協会は、かなり貴重な求人情報源なのですが、それでも両者を合わせても、出てくる求人は月に10件あるかどうかです。そのなかにはアルバイト・期間契約社員の求人も少なくないので、正規雇用の仕事を探す場合には、さらに選択肢が絞りこまれることになります。
そのため、この2媒体のみで仕事を見つけるというのは、なかなか厳しいので、やはり本気で職探しに取り組むのであれば、民間の転職エージェントを利用する必要があります。
語学関連の求人を得意とするエージェントのなかには、英語以外の言語が絡む求人の取り扱いに力を入れているところもあるので、そういったエージェントに相談すれば、何らかの仕事を紹介してもらえる可能性があります。
また、エージェントの良いところは、求職者登録をしておけば、自分が希望する条件に合った求人が出てくるたびにリアルタイムで教えてくれるところです。そのため、一度登録しておけば、後は自分から探す必要はなく、連絡が来るまで待っていればいいということになります。これは、かなり楽ですし、抜けもなくなるので安心です。
また、正社員(無期雇用)としての採用となる求人の場合、一般的には公募されないタイプの求人も少なくありません。これは、企業側が採用に関連する人物選考の手間を押さえるために実行していることですが、転職エージェントが登録者のなかから、これはと思う人物にのみ声をかけるという仕組みになっています。
求職者登録をすれば、こういった求人も紹介してもらえるので、より一層チャンスが広がります。(こういった求人ほど、内容的には魅力的だったりします。)
求職者の登録作業は5~10分ほどかかるので手間なのですが、それだけの価値はあるので、フランス語関連の求人に強いエージェントを幾つか選択して、登録してみてください。
JACリクルートメント、リクルートエージェント、ビズリーチ、クライス&カンパニー、en転職コンサルタントあたりであれば、紹介してもらえる頻度が高いと思います。(エージェントごとに保有する求人が違ってくるので、4社全部に登録することをオススメします。)
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
このように、アテネ・フランセ、日仏文化協会と合わせて、民間のエージェントも活用すれば、チャンスが広がりますので、是非活用してください。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)