日系企業のタイへの進出ペースは年々、加速していることもあり、エンジニア（技術職）を募集する求人案件のなかで、タイへの駐在・出張が発生するなど、タイと関わる形で仕事を行うことになる案件が増えています。
エンジニアといっても、職種は多岐に渡りますが、傾向としては、タイに現地工場を持つメーカーからの製造技術・生産技術エンジニア、アプリケーション開発エンジニア（組み込み・制御系）、及びタイに設置した事業拠点の業務システム、生産管理システム等、社内システムの構築・保守を担当するITエンジニア（システムエンジニア）の募集案件が多くなっています。
補足としては、製造技術・生産技術エンジニアについては、機械系・電気系、いずれにおいても、多数の求人が発生しています。
また、システムエンジニアについては、現地に進出している日系企業を主要クライアントとする、システムコンサルティング会社、システム開発会社からも、求人案件が出ています。
さらに、IT系ということでいえば、タイにおけるオフショア開発事業を積極的に進めるWeb広告代理店やスマートフォンアプリ開発企業からの求人が増加傾向にあり、ブリッジエンジニアをはじめとして、様々な求人が出ています。
応募資格については、職種を問わず、該当業務にかんする実務経験が要求されるケースが大半です。一方、語学スキルに関しては、それほど重要視されていません。不問とする求人が多くなっています。
ただし、企業によっては、ビジネスレベルの英語力が要求されるケースもあるので、要注意です。稀ではありますが、タイ語によるコミュニケーションスキルを有している人材を募集する求人が出ていることもあるので、タイ語が得意な人は要チェックです。
おおむね、こういった状況となりますが、下記に、タイ関連のエンジニア職の求人案件を豊富に有する転職エージェントをリストアップしているので、詳細については、直接確認してみてください。
彼らは転職のプロなので、問い合わせれば、すぐに希望条件に合う求人が存在するかどうか確認してくれますし、見つかった場合には、これまでの経歴・スキルをもとに、転職に成功する確率を計算してくれます。
その結果、難しいという結論になった場合には、代替の求人を提案してもらうことも可能です。状況に合わせて色々なアドバイスをもらえるので、うまく活用してください。
リクルートエージェント
グローバルな仕事の求人案件の取り扱いに積極的な転職エージェント。保有求人数が最も多い国内最大手のエージェントであるため、タイ勤務のエンジニア職求人など、タイに関わる業務内容の求人案件についても、多数保有しています。
メーカー、システム開発会社からの求人が中心です。前者は製造技術・生産技術エンジニア、後者はシステムエンジニア、ブリッジエンジニアの募集案件が中心となります。
いずれの求人に関しても、応募資格として、該当業務に関する実務経験が求められるケースが大半です。（3年または5年以上の経験が必須とする企業が多くなっています。)
また、リクルートエージェントが取り扱う求人の特徴として、語学力が問われる案件の割合が高くなっており、ビジネスレベルの英語力（TOEIC700以上）を要求する企業が少なくありません。
そのため、英語に堪能な技術者、エンジニアが転職先を探す時に、最適なエージェントと言えます。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。（他社のほうがオススメです。）
JACリクルートメント
海外転職や外資系企業の求人案件に強い転職エージェント。タイ、インドネシア、シンガポールといった東南アジア諸国にてビジネスを展開している日系企業を主要クライアントとするシステムコンサルティング会社からのエンジニア募集案件を扱っています。
ITを活用した業務効率化を支援するといった内容の案件が中心となります。戦略構築の段階から踏み込んだ業務支援を行うため、実際に当該国に勤務して、現地のニーズを汲みながら、システム開発を行うといったケースが多くなっています。
情報システム導入による業務効率化経験、及び、システム構築経験を有していることを応募条件とする求人が大半です。なお、語学力に関しては、特に何も要求しないとする企業が大半なので、エンジニアとしての実務経験さえあれば、転職は難しくないと考えて大丈夫です。
ビズリーチ
ビズリーチは最後まで職務経歴書を記入しないと、求人案件を紹介してもらえません。登録作業は数分で済むので、最後までキチンと入力しておきましょう。僅か数分で有力な転職先がみつかるどうかが大きく違ってきます。特に現在の年収が750万円を超える人の場合、より好条件の求人を同時に複数紹介してもらえる可能性が大です。
高収入のハイクラス求人専門の転職エージェント。極めて高度なスキルを持つプロフェッショナル人材、及びマネジメント経験豊富な人材を募集する企業からの求人案件を多数保有しています。
タイ絡みのエンジニアという条件での求人としては、タイに事業拠点、生産拠点を持つ日系企業からの製造技術・生産技術エンジニア募集案件、組み込みエンジニア募集案件、システムエンジニア募集案件を扱っています。
求人元となる業種はメーカーが中心ですが、専門商社、流通小売企業、建設会社、IT企業などからも求人が出ていることがあります。
CTO、プロジェクトマネージャーを含む、管理職ポジションの求人が大半なので、マネジメントレベルでの転職を狙っている人は要チェックです。
パソナキャリア
製造業界に強い転職支援会社。タイに進出しているメーカーからの製造技術・生産技術エンジニア募集案件、アプリケーション開発エンジニア募集案件を扱っています。自動車・輸送機器、機械、電気等、募集元となる業種は様々です。
応募資格として、就業希望職種における実務経験を求める企業が大半です。要求される経験・スキルのレベルについては、求人ごとに差があるので、個々に確認するようにしてください。
管理職として、現地工場に赴任するといった海外勤務案件も少なからず発生しています。
エリートネットワーク
若手ビジネスパーソン(20代～30代)の転職支援に力を入れている転職エージェント。タイに支社を持つグローバル企業からのエンジニア募集案件を取り扱っています。特にBPO企業からの募集が活発です。
職種としてはシステムエンジニアの募集案件が最も多くなっており、製造業をメインとする様々なクライアントのビジネス支援を行うといった内容が中心です。高度な開発スキルを有する即戦力の人材を募集する求人が多くなっています。
アデコ
世界60ヶ国で転職支援サービスを提供する、総合人材サービス企業。タイをはじめとする東南アジアへ進出している日系大手企業からのエンジニア募集案件を多数保有しています。
社内システムの開発・保守を担当するといった業務内容の案件が中心です。応募条件として、3年程度の職種経験を求める企業が大半です。タイ語によるコミュニケーションスキルが求められる求人も出ています。
