医療用医薬品、医療機器、医療消耗品の販売事業を手掛ける興和創薬。キャベジンやバンテリンなどのTVCMでお馴染みのOTC医薬品から、生活関連雑貨、化学品などの産業関連資材、LED照明機器まで、様々な製品を扱うメーカーです。
しかしながら、興和創薬は現在、グローバル展開を推進していますが、インドにおいては、港湾開発やインフラ整備、三国間貿易による鉱産資源の供給を手掛けるなど、医薬品メーカーという範囲を超えて、事業の多角化を進めています。
(新領域への進出が絶えず行われており、今現在の主立ったものでも、メガソーラーなどの環境・省エネ事業やホテル事業への参入などが行われています。)
かなり挑戦的な会社と言えますが、それだけに、人材登用の動きも活発であり、様々な部署において、多様な人材を募集しています。
新卒採用をメインとする会社なので、興和創薬への転職のチャンスは限られているといえますが、これだけ、事業を広げているだけに、新卒だけでは間に合わず、今後、外部から経験豊富なベテランを引っ張るという人事方針が出てくる可能性が、十分にあります。
一応、今現在においても、少ないながらも中途の求人が出てくることもあり、興和創薬への転職のチャンスはあるので、こまめに求人情報をチェックすることをオススメします。
このページでは、興和創薬の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、就労環境について、まとめていますので、参考にしてください。
興和創薬の中途採用求人の傾向
これまでの中途採用求人の実績としては、メーカー部門、商社部門、および管理部門の全職種において、求人が発生しています。具体的には、研究、開発、生産、学術、MR(医薬情報担当者)、OTC営業、商社営業、システム管理、経理財務、人事、経営企画、海外事業管理などです。
ただし、繰り返しになりますが、今のところ、求人の発生頻度は少ないので、気になる求人が見つかったら、問い合わせるなり、応募するなり、すぐに行動に移すことをオススメします。
求人情報の入手方法
興和創薬は、公式サイト内に、採用情報ページを開設しており、このページから、募集がかかっている中途採用求人について、確認することが出来ます。
http://www.kowa.co.jp/recruit/saiyou.htm
また、興和創薬は転職会社経由でも、募集をかけることがありますが、転職会社の場合、一度、求職者登録(会員登録)をしておくと、新規求人が発生した時には、その都度、メールなどで通知してくれるようになります。
自分で求人情報をチェックする手間が省けて便利なので、今のうちに登録しておくことをオススメします。このページの最後に、興和創薬の中途採用求人の取り扱い実績がある代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
ちなみに、転職会社は、様々な企業の求人案件を扱っているので、もちろん、興和創薬以外の求人を紹介してもらうといったことも出来ます。
興和創薬の年収について
興和創薬に勤務する社員の給与水準ですが、MRの年収例をベースに、幾つか具体的な事例を挙げると、以下のようになります。
- MR 24歳 年収400万円
- MR 30歳 年収600万円
- MR 31歳 年収600万円
- MR 33歳 年収700万円
- MR 35歳 年収700万円
- MR 40歳 年収750万円
基本給に加えて、年2回賞与が支給されるというオーソドックスな給与体系となっており、給与水準については、製薬会社としては、ごく普通、もしくは、やや低めです。年功序列の体系が色濃く、一定の年齢になるまでは、成績に関係なく年収は横並びとなっています。
ボーナスの額に関しても、自分の成績に連動して増減することがほとんどないので、バリバリ働いて、自分の力で収入を上げていきたいというタイプの人には、物足りないかもしれません。
しかし、逆に言えば、自分の成績に左右されず、一定の年収が保障されることになるので、安定性を好む人にとっては、安心して働ける環境とも言えます。
なお、営業職の場合、営業手当と日当が支払われますが、他社でよくあるような、インセンティブといったものは、ほとんどありません。ちなみに、稀に支給されることがありますが、その場合でも、数千円~数万円といった金額なので、年収に大きな変化はありません。
その反面、福利厚生についてはしっかりしており、財形貯蓄制度、社員持株会制度、退職金制度のほか、直営保養所や法人契約のリゾート施設・スポーツ施設も充実しています。また、社宅や独身寮、住宅手当なども手厚く、住まいに対する自己負担額が少なくて済むようになっています。
要は昔ながらの典型的な日系企業ということですね。正真正銘のグローバル企業なので、もしかしたら、今後は変わってくるかもしれませんが、現状はこういったものと捉えておいてください。
興和創薬のモチベーション・評価制度について
興和創薬の人事評価制度は年功序列型となっており、ある程度までは横並びで昇格していきます。個人の評価については、結果重視というよりはプロセス重視で、真面目に仕事をしていれば一定の評価がつくという形になっています。
ただし、ただ真面目に仕事をしていれば良いというわけでもなく、実際の査定では、査定者である上司の意向が占める部分が非常に大きいです。そのため、良い評価を得るためには、普段から上司としっかりコミュニケーションを取って、良好な関係を築いておくことも大切です。
また、年功序列ということから、実績をあげても直接評価に大きく影響するということが少ない反面、実績を上げれば上げただけ、次期の目標が上がっていきます。待遇は変わらないのに、仕事は忙しくなるということで、不満を感じてしまう人もいると思います。
ただし、これを良いふうに解釈すると、たとえ実績があげられなかったとしても、評価が大きく下がってしまうということがないので、あまり数字に追われることなく自分のペースで働きたい人にとっては、働きやすい職場であるといえます。
(ただ、真面目な人が報われず、要領の良い人が楽できる職場なので、ここをどう捉えるかというのは、難しいところです。)
なお、興和創薬はトップダウンの文化が強く、良くも悪くも鶴の一声で物事が決定される傾向にありますが、良い意見や発想を提案すれば、チャレンジさせてくれる会社でもあるので、自分の意欲次第では、様々な経験を積むことができます。
興和創薬は、国内外において、様々な事業を展開しているので、この会社で得られる経験値というのは、大きいので、この会社で頑張って実力をつけたら、より好条件を提示してくれる会社を探して、転職するといったキャリアパスもあります。
興和創薬の成長・キャリア開発について
興和創薬では、主だった研修制度はなく、業務に必要な知識・スキルは、現場で仕事をこなしながら、覚えていくという形になります。
ただし、上司やベテラン社員からのフォローはしっかりしていますし、かつ、はじめから自分の裁量に任せてもらえるため、自分の判断で能動的に働くことが出来るので、真面目に取り組めば、成長のペースは速いです。
ちなみに、興和創薬は、職場の人間関係が良好な会社であり、数少ない中途採用者に対しても、分け隔てることなく、仲間として接してくれるので、中途入社であっても、困ることはありません。
また、先ほども触れましたが、やりたいことがある場合、それを企画して提案すれば、そのまま、チャレンジさせてもらえる環境なので、うまく利用すれば、他社では味わえないような経験を若いうちから積むことが出来ます。
そう考えると、興和創薬というのは、十分に自分を成長させることが出来る環境にある会社と言えます。
ワークライフバランスについて
興和創薬の就労環境は、比較的良好といえます。上司にもよりますが、有給が取りやすいうえ、自己裁量で業務を行うため、スケジュール管理についても、自分の都合に合わせやすいです。
そのうえで、ワークライフバランスをどのように取るのかという点については、個人のスタンスによって大きく変わります。
営業職となると、講演会や研修会が重なる時期や、新薬発売時期、決算月などは忙しくなりますし、休日も講演会等で出勤となることもありますが、それ以外の時期においては、残業も休日出勤も自分のやる気次第というのが、正直なところです。
仕事優先のスケジュールを組んで、休日にも出勤して成果を重ねるという働き方、休日はしっかり休んでプライベートを充実させるという働き方、どちらでも自分の意志で選択出来ます。
自分がどこに重きを置いているかで、仕事のスタイルを自由に変えられるので、ここは興和創薬の大きな魅力と言えます。
女性の働きやすさについて
基本的に女性社員に関しては、転居を伴う異動がほとんどありませんし、一般職であれば、残業も少なく、かなり働きやすい環境といえます。
育児支援体制もしっかりしており、産休・育休・時短勤務制度が、活用出来るようになっていますし、実際、ここ数年で、取得実績が急激に上がっています。
復職して、家庭と両立しながら働いている女性社員が増加傾向にあり、ワーキングマザーにとっては、働きやすい環境が整ってきていると言えます。会社として、セクハラ等のコンプライアンスにも厳しく、そういった社内研修がしっかりと行われているのも、安心です。
意点としては、夫の転勤に伴って異動を希望したとしても、許可される可能性が少ないため、そこで、退職せざるを得ないというケースは、稀に見受けられます。
また、キャリア開発という観点で見た場合、女性のリーダー職も出てきていますが、管理職となるとまだまだ少ないのが現状なので、キャリアアップを目指すうえでは、何かと不向きな面がある会社です。
ただし、少しずつ女性も重要なポストに登用されはじめており、今後は女性がキャリアを追求していくことも出来る環境になっていく可能性は高いです。
ちなみに、職種別で見ると、営業職の場合、業種がら、男性社会的な雰囲が色濃く残っているので、長く働き続けていくには、難しい面もあるようです。
興和創薬の転職先としての価値
ここまで、興和創薬の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、感触としては、どうだったでしょうか。良いところもあれば、悪いところもあるので、自分が何を重視するかによって、魅力度というのは変わってくると思います。
そのため、自分自身の価値観と照らし合わせながら、この会社への転職を目指すのかどうか、判断を下すようにしてください。
また、そもそもの大前提として、興和創薬は中途求人が少ないので、まずは求人情報を確実に入手することが先決です。
興和創薬の中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社
下記に、興和創薬の中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社をリストアップしてありますので、情報源として活用してください。
なお、具体的に、どの会社を候補とすべきか、判断に迷っているようであれば、相談してみるのもアリです。転職先に求める条件などを伝えれば、そこに即して、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。
転職先を決める際には、転職会社は何かと頼りになる存在なので、うまく活用してください。
※
転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。