レイヤーズ・コンサルティングの中途採用事情

レイヤーズ・コンサルティングの中途採用事情

 

日本企業の風土や価値観に根ざしたコンサルティングサービスを提供している、1997年創業の日系コンサルティングファーム、レイヤーズ・コンサルティング。

 

企業コンプライアンス強化、会計マネジメント、業務改革、会計システム導入支援など、会計・財務畑のコンサルティングサービスを主軸としていることもあり、経営陣に公認会計士が多数、在籍している会社です。

 

(同時に、新規事業開発支援事業、自社開発の連結会計パッケージシステムの販売・サポート事業なども展開しています。)

 

2012年4月には、インドのタタ財閥系コンサルティング会社、Tata Strategic Management Groupと日本企業のインド進出支援業務に関して、業務提携を行うなど、グローバル規模で、積極的に事業の拡大を図っています。

 

このページでは、レイヤーズ・コンサルティングの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

レイヤーズ・コンサルティングの中途採用求人の傾向

レイヤーズ・コンサルティングでは、新卒・中途を問わず、人材募集をかけていますが、中途に関しては、コンサルタント、社内SE(インフラ企画・構築)、営業の3職種に関する募集が中心となっています。

 

社内SE、営業に関しては、業種不問で、それぞれの業務に精通している、即戦力の人材が募集されています。一方、コンサルタントに関しては、コンサルタント経験者、及び、公認会計士の有資格者が募集されています。

 

後者に関しては、コンサルティング経験は不問となっているので、未経験者でも応募可です。また、公認会計士試験合格者、もしくは同等の知識を有する人でも、応募可能とされているので、間口はかなり広いです。

 

もう一つ、これらとは別に、レイヤーズでは、コンサルタント未経験者の応募枠を設けており、大卒以上の学歴があれば、誰でも応募出来ます。(大学院卒も対象となります。)

 

こちらは、完全に人物重視の採用となり、本人の性格や、これまでの経歴・職歴などを加味して、総合的に採用の可否が判断されることになるので、コンサルティング業務に関心があるけど、経験がないという人は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

求人情報の入手方法

レイヤーズ・コンサルティングの公式サイト内には、求人情報ページが開設されており、そのページにおいて、中途採用求人の募集要項について、確認することが出来ます。
http://www.layers.co.jp/recruit/

 

なお、上記のページにおいては、コンサルタントの募集に関する説明が主となっており、先ほど触れた、社内SEや営業といった、コンサルタント以外の職種に関しては、転職エージェント経由での募集となっています。

 

そのため、これらの職種での転職を希望する場合には、転職エージェントにコンタクトして、求人情報を入手するようにしてください。

 

ちなみに、エージェントは、コンサルタントの求人情報も扱っているので、そちらの情報についても、教えてもらうことが出来ます。

 

エージェントは、レイヤーズ・コンサルティングの社内事情に精通しているため、実際の業務状況について詳しく確認することが出来ますし、同業他社の求人情報も押さえているので、レイヤーズの求人を他社の求人と比較してみたいといった時には、まとめて情報を教えてもらえます。

 

自分で探す手間が省けて便利なのですが、いずれにしても、エージェントは、転職先を決める際には、なかなか頼りになる存在です。

 

このページの最後に、レイヤーズ・コンサルティングの中途採用求人の取扱実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、うまく活用してください。

 

レイヤーズ・コンサルティングの社員の年収・給与制度について

レイヤーズ・コンサルティングに勤務する社員の年収について、幾つか事例を挙げると、下記の通りとなりますが、大手コンサルファームと比較すると、やや低めの給与水準となっています。

 

レイヤーズ・コンサルティングの社員年収

  • コンサルタント 25歳 年収400万円
  • コンサルタント 27歳 年収500万円
  • コンサルタント 28歳 年収396万円
  • コンサルタント 29歳 年収516万円
  • コンサルタント 30歳 年収960万円
  • コンサルタント 33歳 年収624万円
  • シニアコンサルタント 27歳 年収650万円
  • シニアコンサルタント 27歳 年収700万円
  • シニアコンサルタント 28歳 年収700万円
  • シニアコンサルタント 29歳 年収750万円
  • シニアコンサルタント 29歳 年収700万円
  • シニアコンサルタント 30歳 年収700万円
  • コンサルタント マネージャー 30歳 年収900万円
  • 事務 30歳 年収600万円

 

給与体系は年俸制で、年俸を12分割したものが、毎月支給される形です。また、賞与は年俸に含まれているので、年俸と別枠で、追加支給されるということは、ありません。

 

ポジションごとの年収の目安としては、おおむね、下記のようなものとなります。

 

ポジションごとの年収

  • コンサルタント(入社1~3年目) 年収 400~600万円
  • シニアコンサルタント(2~5年目) 年収 600~700万円
  • マネージャー(3~7年目) 年収 700万円~900万円
  • シニアマネージャー(5~10年目) 年収 900~1100万円
  • ディレクター(8~15年目) 年収 1100~1200万円

 

他の大手コンサルティングファームと比較すると、レイヤーズ・コンサルティングは、下のポジションほど、給与レベルが、低めに押さえられており、ポジションが上がるに連れて、給与がアップ、他社との差も狭まるといった状況です。

 

ただし、それでも、レイヤーズ・コンサルティングにおけるマネージャーの年収が、大手他社のシニアコンサルタントと同等のレベルなので、低めであることに、変わりはありません。

 

ちなみに、中途採用で入社した場合は、前職までの経歴・実績をベースに、年収額が算出されるため、実績次第では、シニアコンサルタントでも、上位ランクのマネージャーよりも給与が高いといったことが、起こりえます。

 

昇給については年1回、評価がマイナスにならなければ、原則的に毎年行われます。昇給率はその年の業績によって、変動しますが、ここ数年の実績では、普通の評価で、おおむね前年比7%程度の上昇幅となっています。

 

福利厚生・各種手当については、通勤手当、ディナー手当(1500円/日)といったものが支給される程度で、殆ど、ゼロに等しい状態です。

 

ちなみに、レイヤーズ・コンサルティングでは、みなし労働時間制のため、残業手当もなしですが、休日出勤が発生した時には、例外的に手当が支給されることになります。

 

総合的に見ると、レイヤーズ・コンサルティングの待遇面は、日系大手企業なみ、コンサルティングファームとしては、外資にはもちろんのこと、日系ファームと比較しても、敵わないということで、なかなか厳しい状況ではあります。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用で入社する場合には、前職までの経歴、本人の能力などを加味して、給与額が決められることになりますが、この金額は交渉次第で大きく変わってきます。そのため、会社側からの提示額に満足出来ない時には、納得がいくまで、交渉するようにしてください。

 

ここで、妥協してしまうと、後々まで後悔することになるので、要注意です。特に、レイヤーズ・コンサルティングは、給与水準が高い会社ではないですし、その一方で、中途の場合、実績を認めれば、プロパー社員以上の給料を支払う会社でもあるので、交渉しない手はありません。

 

実際、うまく自分をPRすることで、上位ランクのプロパー社員よりも、高い給与を得ることに成功した人がいる会社なので、自分の希望条件をしっかり伝えるようにしてください。

 

もし、こういった交渉事が苦手ということであれば、前述した転職エージェントに、交渉を代行してもらうことをオススメします。エージェントは転職のプロであり、こういった交渉事に慣れているので、うまく話を進めてくれます。

 

もちろん、エージェントであっても、相手企業に対して、希望条件を100%受け入れさせるというのは、まず無理ですが、ある程度の上積みを引き出すぐらいのことは、十分に見込めるので、下手に素人が交渉するよりも、最初から彼らに任せてしまったほうが、賢明です。

 

レイヤーズ・コンサルティングの評価制度について

レイヤーズ・コンサルティングにおける人事評価制度ですが、年に1度の定期評価(アニュアル評価)と、プロジェクトごとに行われるレーティングの2面評価となります。

 

さらに、毎年1回、人事、経営陣(社長、もしくは副社長)との三者面談が行われ、これらの3つの評価をベースに、昇格や翌年の給与額が決まる仕組みとなっています。

 

ちなみに、年俸更改のタイミングは、ズレることが多く、基本的には10月~翌年の9月までが評価時期となるのですが、評価面談が翌年の1~3月までに行われるため、評価は給与に反映されるのは、次の4月以降になるのが、一般的となっています。

 

また、85点以上のレーティングを取得すると、昇格の候補になるとされていますが、実際には、キャリアアップについては、年功序列の傾向が強く、同期の中で飛びぬけて早く、昇格するというケースは、そう多くはなく、かなり例外的です。

 

具体的な評価基準については、それほど明確ではなく、傾向としては、若手のうちは定性評価が主となり、管理職以上になると、定量評価もある程度含まれてきますが、それでも定性評価の割合が高めになっています。

 

結果として、コンサルティングファームとしては珍しく、昇進も昇給も、横並びの要素が強くなっています。

 

レイヤーズ・コンサルティングの成長環境・教育制度について

レイヤーズ・コンサルティングは、社内教育に力を入れており、新卒・中途を問わず、入社時には、導入トレーニングを全員が受けるようになっています。

 

その後も、全社員対象の全体トレーニング(半期に1回)とシェアリングセッション、ランク別のスキルアップトレーニング、グローバル向けのトレーニングなど、様々なトレーニングプログラムが、随時実施されており、こういった機会を利用して、スキルアップを図ることが出来ます。

 

また、レイヤーズ・コンサルティングは、クライアント常駐型、クライアントファーストの業務が主流となり、かつ、少人数でプロジェクトを回すことが多いため、一人の人間が、複数の業務を掛け持ちすることになるため、どちらかというと、専門性より総合力が身に付きやすい環境です。

 

若いうちから、大きな権限を与えてもらえるため、顧客のかなり上の階層とも直接ディスカッションを行えますし、元々、良いアイデア・意見を出せば、受け入れてもらえる雰囲気がある会社なので、何かとやりがいを感じることが多いと思います。

 

なお、プロジェクトの担当割りについては、基本的に空いている人が、アサインされることになるため、自分が希望するプロジェクトにアサインされるかどうかは、運によるところが大きいです。

 

そのため、自分自身でキャリアを設計して、それを進めていくには、強い意志をもって、人事権を持つ上層部と交渉、希望するプロジェクトにつけるように、交渉する必要があります。

 

ワークライフバランスについて

レイヤーズ・コンサルティングの就労環境ですが、コンサルタント会社の例に漏れず、担当するプロジェクトの難易度や、上司であるマネージャーの考え方次第という要素が、非常に強くなっています。

 

ただ、同業他社と比べると、比較的プライベートの時間を取りやすい傾向があり、クライアントや上司と、うまくスケジュールを調整することで、平日の早い時間に仕事を終わらせて、退社するといったことも出来ます。

 

また、長期プロジェクトの終了後など、一定のタイミングで、有休を取得しやすく、状況によっては、数週間程度の休暇を取得するといったことも可能なので、レイヤーズ・コンサルティングで働いている人の大半が、定期的に、まとまったオフを取ってリフレッシュしています。

 

逆に、プロジェクトに問題が発生した場合や、納期が短いプロジェクトにアサインされた場合には、激務になる傾向が高く、会社側も積極的にワークライフバランスをコントロールすることはないため、深夜残業や休日出勤も当たり前といった状況になります。

 

女性の働きやすさについて

これは、レイヤーズ・コンサルティングだけの話ではなく、コンサルティング業界全体の傾向となりますが、やはり現状は男性主導型の職場となっています。

 

ただ、近年は女性の採用を積極的に行っているほか、もともと評価に関しての男女差は、一切ない会社なので、マネージャーレベルでも、女性の数が増えてきています。

 

そういった意味では、決して、女性が働きづらいということはないので、激務に耐えられるという前提であれば、転職先として候補に入れるのも、いいかと思います。

 

ちなみに、子育て支援体制に関しては、産休・育休、短時間勤務といった制度自体は、整備されていますが、これまでのところ、取得実績は、低いレベルに留まっているのが、現状です。(実際に活用している人は少ないです。)

 

特にコンサルタントの場合、男性同様の仕事量を求められるため、家庭との両立というのは、かなり難しい面があります。

 

そういった状況のなかでも、子育てをしながら働いているコンサルタントも、少数ながら存在しますが、かなり例外的です。会社側が、積極的に支援する雰囲気はないので、小さな子供がいる人は、よくよく考えたほうがいいです。

 

レイヤーズ・コンサルティングの転職先としての価値

ここまで、レイヤーズ・コンサルティングの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、特徴をまとめると、給与をはじめとする条件面では、同業他社より、一歩劣るけど、その分、休みは取りやすいので、他社ほど、仕事に追われることはないという会社です。

 

従って、コンサルティング業界で働きたいけど、プライベートを仕事の犠牲にするは避けたい、ワークライフバランスも、ある程度、確保したいという人に向いている会社と言えます。

 

逆に言えば、バリバリ働いて、どんどん結果を出して、高年収を狙っていきたいというタイプの人にとっては、レイヤーズ・コンサルティングは、給与の伸びが、コンサルティング会社としては、かなり遅いので、満足出来ないでしょう。

 

そういった意味では、人を選ぶ会社と言えるので、自分が求める条件を満たしている職場なのかどうか、冷静に見極めたうえで、転職の判断を下すことを、オススメします。

レイヤーズ・コンサルティングの中途採用求人を扱っている転職会社

下記に、レイヤーズ・コンサルティングの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは、社内事情に精通しているので、判断に迷うようであれば、ぜひ、一度相談してみてください。客観的な立場から、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。

 

また、上記でも触れましたが、エージェントは、様々な企業の求人案件を保有しているので、他社の求人を紹介してもらって、レイヤーズの求人と比較してみるのもアリです。

 

そうすることで、レイヤーズ・コンサルティングの価値が、より明確になりますし、この会社以上に、魅力を感じる求人が見つかる可能性も十分にあるので、他社のことについても、エージェントと話をしてみてください。

 

レイヤーズ・コンサルティングの中途採用求人を扱っている転職会社

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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