100年近い社歴を持つ、インテリアメーカー、リリカラ。壁紙、オーダーカーテン、床材などの内装用品の製造販売事業を長年に渡り、手掛けていますが、近年は、業績が伸び悩んでいることもあり、それまでの経験を活かして、改装分野へ進出しています。
具体的には、オフィス環境のプラニング・内装工事、OA・LAN設定などのフロア構築を請負っていますが、さらに、ここ最近は、ホテルや医療施設のリニューアル支援も手掛けるようになるなど、フィールドを広げています。
こういった背景から、社内体制の改編にも取り組んでおり、そのため、人材採用は流動的です。新卒採用に関しては、毎年、一定数の募集がかかっていますが、中途に関しては、それほど大々的に募集がかかることは、近年では見受けられません。
ただし、社内で、経験豊富な人材がどうしても必要になった時など、切迫した時に、中途採用の求人が出てくることもあるので、リリカラに興味がある人は、こまめに求人情報を確認しておくことをオススメします。
このページでは、リリカラの中途採用求人の傾向、及び、社員の給与水準・年収、社内の就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
リリカラの中途採用求人の傾向
繰り返しになりますが、中途に関しては、それほど多くの求人が出ているわけではありません。タイミングによっては、有効求人がゼロということもあります。
その前提で、中途採用の対象となる職種は、営業、マーケティング(商品企画)、人事、総務、経理財務、経営企画といったものとなります。いずれの職種においても、該当業務に関する実務経験が必須となります。
ただし、業界は問われないことが多いので、インテリア関係の仕事の経験がないという人でも、問題なしです。
求人情報の入手方法についてですが、リリカラの公式サイト内に中途採用ページが設けられているので、まずはこちらをチェックしてみてください。
http://www.lilycolor.co.jp/saiyo/saiyo_interior_frame.html
同時に、リリカラは転職会社経由でも募集をかけており、求人によっては、公式サイト内において告知をせず、転職会社に募集を一任することもあります。
そのため、公式サイトをチェックしても、『募集はありません』というメッセージが出ていただけなのに、転職会社に問い合わせたら、求人を紹介してもらえたというケースも、過去には存在するので、リリカラの求人情報を入手する際には、両者を押さえておくことをオススメします。
このページの最後に、リリカラの中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社をリストアップしておきますので、情報源として活用してください。
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現状においては、リリカラは、有効求人が少ない会社なので、もしかしたら、求人が全く存在しないという結果になってしまうかもしれませんが、その時には、転職会社に会員登録(求職者登録)をしておけば、新しい求人が発生した時に、その都度教えてもらえます。
自分で探す手間が省けて便利ですし、新規求人に気付かないというミスを防ぐことにもつながるので、今のうちに登録しておくことをオススメします。
社員の年収・給与制度について
リリカラに勤務する社員の給与水準ですが、下記に年収事例をいくつか挙げるので、参考にしてください。
- 20代 物流 年収240万円
- 30代 コールセンター運営 年収250万円
- 20代 一般事務 年収270万円
- 30代 営業 年収400万円
- 40代 倉庫関連主任 年収500万円
- 50代 物流部長 年収700万円
リリカラの給与体系は、基本給に加えて、年2回の賞与が支給されるといった、オーソドックスなものとなっています。賞与は、業績によって、支給額が変動しますが、おおよそ1ヶ月分になるケースが多いです。(管理職になると、数ヶ月分がプラスされます。)
上記の年収例を見ても分かるように、リリカラの給与水準は決して高いとは言えませんが、職種によっては、みなし残業代や前払い退職金が、年収に足されていて、みかけの給与額が上がっているケースがあるので、さらに注意が必要です。
昇給に関しては、毎年に1回、僅かな額ではありますが、ほぼ全員、給与が上がるようになっています。
福利厚生については、家族手当・資格手当など、一般的なものとなりますが、会員制リゾート施設が利用出来たり、会社の支援を受けて、クラブ活動を支援出来るようになっていたりしており、これらは、社員の間でも人気があります。
リリカラの待遇面は、こういったものとなりますが、総合的に見ると、業界標準なみ、他業種と比較すると劣るというのが実情です。
管理職に昇格すれば、他業種と比較しても、それほど見劣りしない金額になりますが、ポストが少なく、狭き門なので、なかなか厳しいということは、頭に入れておいたほうがいいです。
リリカラの評価制度について
リリカラでは、半期に一度、上司との面談のうえで、設定した業務目標の達成度をベースに、人事考課が行われるようになっています。
なお、目標シートの活用、評価項目の細分化など、出来る限り、実情を反映した評価出来るように、システムが工夫されているのですが、きちんと活用出来ている現場が少ないため、評価が曖昧になっていると感じて、査定結果に不満を覚えるケースもあるようです。
また、リリカラでは、勤続年数に比例して、昇進のチャンスが増える年功序列型の会社であり、目覚ましい実績を出したとしても、それが、すぐに昇給や昇進につながるわけではないので、そういった意味では、面白味がない制度設計になっていると言えます。
ただし、会社としても、実力がある人間が、正当に報われるようにしようと、評価制度の改変を進めており、試験的に新制度が導入されている一部の職場においては、結果も出てきているので、今後は、明確な評価が行われるようになる可能性は、十分にあります。
それに伴い、個人の実績で昇進や昇給の判断が為される、実力主義の会社に変わっていくかもしれないので、このあたりに関心がある人は、最新の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。
教育制度・成長環境について
リリカラでは、OJTを社員教育の中心に据えている会社なので、座学で学ぶ機会というのは、入社時の導入研修を除けば、部署ごとの勉強会が年に数回開催されているくらいです。
そのかわり、OJTの活用には、力を入れているため、現場における指導がしっかりとされており、毎日の業務を通じて、仕事に必要な知識(会社の仕組み・業界知識・商品知識など)・スキルを身につけることが出来ます。
ただし、教えることが下手な上司や先輩スタッフに当たると、こういったフォローが期待出来なくなり、結局は全てを自分自身で行わなければいけなくなります。
こういったケースは極めて稀なようですが、一部の部署においては、実際にこういった事例があるので、教育体制が気になる人は、やはり事前に、自分が配属されることが想定される職場の状況について、チェックしておくようにしてください。
ワークライフバランスについて
以前のリリカラは、業務量が膨大な会社であり、長時間残業が常態化していましたが、ワークライフバランスを改善させるために、会社が残業を削減する方針を出してからは、ノー残業デー、分業制度、直行直帰といった施策が導入されることにより、就業環境が徐々に改善されています。
ただし、営業など、一部の部署においては、サービス残業や休日の呼び出しなどが、当たり前となっており、まだまだ、就労環境の整備が進んでいない状態なので、注意してください。
なお、有給の取得率についても、同様の状況です。一部の部署においては、殆ど取得出来ない状態となっている反面、それらの部署を除けば、まずまずのペースで消化出来ています。
女性の働きやすさについて
リリカラは、女性が働きやすい環境の整備に、積極的に取り組んでいる企業であり、社内アンケートなどで、女性社員の声を聞きながら、職場環境の改善に力を入れています。
産休・育休などの子育て支援制度も充実しており、誰でも自由に取得出来ますし、復帰後には、時短勤務を選択出来るので、育児と仕事を両立させることが可能な職場です。
ただし、管理職の場合、育休からの復帰後、会社から要求される役割を果たせないと、降格になることもあります。(こういった背景があるため、リリカラでは、役職に就く女性が少数に留まっています。)
こうした状況を考慮すると、リリカラにおいては、自分自身のキャリアと子育てを、同時に追求するのは難しいと判断したほうがいいです。
リリカラの転職先としての価値
ここまで、リリカラの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、営業など、一部の部署を除けば、残業が少なく、のんびりと勤務出来る環境となっているので、自分のペースで働きたいという人には向いている会社と言えます。
一方、年功序列の要素が強いうえ、評価制度にあいまいな部分があるので、バリバリ働いて、自分の力で、出世や高収入を勝ち取りたいといったタイプの思考をする人にとっては、リリカラは不満に感じる部分が多い会社となってしまうでしょう。
このように、リリカラの転職先としての価値は、人によって大きく変わってくるので、自分に合う会社なのかどうかということを冷静に見極めたうえで、転職の判断を下すようにしてください。
リリカラの中途採用求人の取り扱いが豊富な転職会社
最後に、リリカラの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、社内事情に精通しているので、より詳しいことを知りたいということであれば、直接、問い合わせてみてください。
また、転職会社は様々な企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらって、リリカラと比較してみるのもアリです。
比較することで、初めて見えてくることもありますし、もしかしたら、リリカラ以上に魅力を感じる企業が出てくるかもしれません。関心があれば、ぜひ他社のことについても、聞いてみてください。