タンポンやナプキンなどの生理用品、及び、紙おむつなどのヘルスケア用品で、国内のトップシェアを維持する大手消費財メーカー、ユニチャーム。近年では、介護用・成人用のおむつやペット関連事業などが急成長を遂げており、業績は好調です。
アジアを中心に、世界80ヶ国以上において、事業を展開するなど、海外進出にも積極的に取り組んでおり、品質の高さから、高いブランド力を誇っています。
このように、事業を積極的に拡大している会社であるため、人材登用に対する意識が高く、新卒だけでなく、中途採用についても、通年で実施しています。
このページでは、ユニチャームの中途採用求人の傾向、及び、転職者の年収、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
ユニチャームの中途採用求人動向
ユニチャームでは、不定期になりますが、中途採用で人材を募集しています。採用ニーズが発生した時に、その都度、募集をかけることになるので、タイミングによっては、求人がゼロということもあります。
ただし、そういった状態が何ヶ月も続くことはなく、頻繁に募集がかかるので、こまめに求人情報をチェックするようにしてください。情報を入手する方法は、ユニチャームの公式サイト内にある採用情報ページを確認すること、もしくは、転職会社に登録することのいずれかとなります。
中途採用の場合、会社の公式サイト内において、告知するケース、転職会社を経由して募集をかけるケース、いずれの可能性もあるので、両者とも押さえておくことをオススメします。
なお、転職会社の場合、一度登録しておけば、新規求人が発生するたびに、メールで通知してくれるので、自分で確認する手間が省けて便利です。このページの最後に、ユニチャームの中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
中途採用で募集がかかる職種について
なお、ユニチャームの場合、新卒と中途では、微妙に募集対象となる職種が異なります。中途の場合、下記のような職種が該当します。
- 営業
- 営業企画
- 販売推進
- 営業事務
- マーケティング
- 開発・生産技術(製造部門)
- CAD
- 電機制御設計
- 貿易
- 調達購買
- 物流管理
- コーポレートスタッフ(管理部門)
- 知財
- 経理
- 情報システム
- 総務
大卒以上の学歴を持つこと、該当業務に関する実務経験を有することが、基本的な応募資格となりますが、稀に、未経験者でも応募出来る求人が出てくるケースがあります。
給与は、学歴や実績を加味して、算出されることになります。学歴に関しては、大卒よりも大学院卒(修士)のほうが、基本給が数万円高くなると考えてください。
ユニチャームの社員年収について
ユニチャームは、日本を代表する消費財メーカーということもあり、給与水準は高めです。年収事例を職種別・ポジション別にまとめると、下記のようになります。
- 営業 23歳 年収380万円
- 営業 28歳 年収600万円
- 営業 33歳 年収750万円
- 営業 35歳 年収650万円
- 営業マネージャー 38歳 年収1200万円
- 総務 30歳 年収600万円
- 商品開発 32歳 年収680万円
- 商品開発 35歳 年収700万円
- 商品開発マネージャー(課長) 40歳 年収1000万円
- 製造 25歳 年収480万円
- 製造 33歳 年収500万円
- 製造マネージャー 41歳 年収900万円
給与体系としては、基本給に各種手当、賞与が支給されるという仕組みとなっていますが、基本給は安めに設定され、手当や賞与額で、その分が、カバーされるようになっています。
特に住宅手当が充実しており、地域差もありますが、独身の場合、月8万円、既婚者の場合、月10万円を上限に、手当が支給されています。また、借り上げ社宅制度が用意されており、その場合、通常の1/3程度の家賃で、住むことが可能です。
残業代については、一般スタッフの場合、全額支給となっていますが、30時間を超えると、会社側から、減らすように通告を受けるため、敢えて請求しない(サービス残業を選択する)という人もいます。
昇給については、勤務年数に応じて一律であがる、年功序列型となっています。ただし、新卒で9年目ぐらいが上限となり、これ以上は管理職に昇格しない限り、給与増は期待出来ません。(中途の場合、年齢に準じたものとなります。)
逆に言えば、ある年齢までは、自動的に給与が上がるため、給与面では、社員同士の差がつきません。本来、こういった環境だと、働くモチベーションが湧きづらくなりますが、ユニチャームだと、若い頃から、重要な仕事を任せてもらえるため、やり甲斐を感じている人が多いです。
むしろ、給与が安定的にあがるため、将来に不安を感じることなく、安心して仕事に取り組めるということで、好循環になっています。
成長環境・人事評価制度について
繰り返しになりますが、ユニチャームは、若い社員に重要な仕事を任せる会社であり、そこで結果を出せば、さらに大きな仕事を任せてもらえるので、業務を通じて、自分を成長させることが出来ます。
(中途の場合、即戦力とみなされての採用となるので、入社直後から、重要度が高い業務を担当することが出来ます。)
仕事の実績が給与・賞与に、ダイレクトに反映されることはありませんが、実績を残し続ければ、昇進のチャンスが出てくるので、管理職へのキャリアアップを狙っている人にとっては、実績を残すことは、非常に重要です。
逆に、出世にはあまり興味がないという人は、それほど目立った実績を残さなくても、ノルマを果たしていれば、給与はあがっていきますし、雇用も安定しているので、プレッシャーを感じず、マイペースで働くことが可能です。(こういった働き方をしている社員も多いです。)
ワークライフバランスについて
部署によっても異なりますが、ユニチャームは、残業が常態化している会社です。特に、営業・マーケティング部門だと、朝7時に出社して、夜22時まで働くといったケースも珍しくありません。土日に出勤する社員も多いです。
ノー残業デーを設定するなど、改善に向けた取り組みが為されていますが、元々、長時間労働を美徳とする風潮があり、定時で帰宅すると、評価が悪くなるような環境だったので、その雰囲気が今でも残っているのが実情です。
ワークライフバランスを重視する人は、事前に最新の社内環境について、入念に確認しておくことをオススメします。なお、人事・総務・経理といった管理部門系だと、残業時間は少なく、それほど悪い環境ではないようです。
女性の働きやすさについて
女性用生理用品や育児用品を主軸に成長してきた会社なので、女性社員の比率は高く、仕事面では、男女差は全くありません。マーケティング・商品企画といった部署だと、女性の意見が重視されるので、男性よりも中心になって働く機会も存在します。
産休・育休も整備されており、取得後の復帰も容易なので、結婚後も働き続ける女性が多く、離職率は非常に低いです。
その反面、先ほども触れましたが、重労働の会社なので、昇進するのは難しく、特に子供がいる女性の場合、キャリアアップを諦めて、労働負担が低い仕事に配置転換を希望する人が多いです。
そのため、管理職以上のポジションに就いている女性はごく少数に限られていますし、海外に赴任する人も、殆どいません。
また、営業部門や製造部門など、体育会系の男社会の雰囲気があるので、女性にとっては、やりにくい雰囲気にあるようです。(管理部門へ配置転換してもらったという人が多いです。)
ユニチャームの転職先としての価値
ここまで、ユニチャームの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、給与が良く、若いうちから責任ある仕事を任せてもらえるので、やり甲斐を感じられる環境が整っている企業と言えます。
その反面、長時間労働が常態化しているので、プライベートを重視する人にとっては、決して良好な職場とは言えないでしょう。
このように、ユニチャームは人を選ぶ会社です。仕事第一で、バリバリ働きたいという人にとっては、理想的な会社ですし、逆に、家族との時間、自分の時間を大切にしたいという人にとっては、ストレスを感じる職場かもしれません。
会社に何を求めるかによって、ユニチャームの転職先としての価値は変わってくるので、自分の価値観と照らし合わせながら、じっくりと考えてみてください。
最後に、ユニチャームの中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社をリストアップしておきます。求人情報を入手するための情報源としても活用出来ますし、社内事情にも精通しているので、転職すべきかどうか、第三者の視点でアドバイスをしてもらうことも可能です。
また、転職会社は様々な企業の求人情報を押さえているので、ユニチャーム以上に、適切な転職先が存在するかどうか、調べてもらうことも出来ます。(希望条件を伝えれば、その条件に合う会社を紹介してくれます。)
何かと便利な存在なので、うまく活用してください。
<ユニチャームの中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社>
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)