モルガン・スタンレー・グループにおいて、不動産関連業を担っているモルガン・スタンレー・キャピタル。日本法人は、カーニー・グローバル・インベスターズ株式会社として1998年に設立され、その後、モルガン・スタンレー・キャピタルに社名を変更して、今に至っています。
日本では、不動産投資アドバイザリー及びアセット・マネジメント事業、プライベート・エクイティ事業を展開しています。
モルガン・スタンレー・キャピタルの中途採用事情
モルガン・スタンレーでは、採用をグループ全体で一括管理しており、中途採用の求人に関しても、公式サイト内の採用情報ページにおいて、募集をかけています。
- モルガン・スタンレー・グループ採用情報ページ
http://www.morganstanley.com/people-opportunities/opportunities.html
求人は、不定期に掲載されるため、こまめにチェックしておく必要があります。また、金融のような専門性が高い業界だと、一般的に広く募集をかける前に、転職会社に有望な人材がいないかどうか打診するケースもあるので、金融業界に強い転職エージェントに登録しておいたほうが無難です。
エージェントに登録しておけば、他の投資ファンド、投資銀行の求人も押さえることが出来るので、より多くの選択肢を確保出来るという意味でも、利用価値が高いです。このページの最後に、有益な情報源となり得る転職エージェントを数社リストアップしておきますので、参考にしてください。
モルガン・スタンレー・キャピタルの社員年収について
モルガン・スタンレー・キャピタルにおける社員の年収ですが、インセンティブの割合が高いので、一概にこうとは言えないのですが、平均的な例をあげると、下記の通りとなります。
- シニアマネージャー 40代前半 年収1,200万円
- 管理部門 在籍5~10年 1,000万円
- マネージャー 在籍5~10年 800~1,200万円
- マーチャントバンキング 在籍3年未満 1.200~2,000万円
中途採用の場合、年収は前職場での給与に左右されるため、在籍年数や職位が同じでも、金額には個人差が生じることになります。転職は最も給与交渉がしやすいタイミングでもあるので、遠慮なく要望を伝えてください。
ここで妥協すると、後々後悔することになるので、納得するまで話をすることが重要です。(自分で交渉するのを避けたい場合には、エージェントに代行してもらうのもアリです。)
福利厚生は日系大手並みに充実しており、手当についても夕食代(2,000円/1日)やタクシー代、セラピー代などが支給されています。なお、住宅手当も支給されていますが、こちらは給与に含まれる形になります。
成長環境について
モルガン・スタンレー・キャピタルは外資のなかでは珍しく、社内研修制度を設けている会社であり、こういった研修を通じてスキルを身につけることが出来ますが、それ以上に、業務を通じて大きく成長することが出来たという声が多いです。
モルガン・スタンレー・キャピタルは不動産投資業界におけるメインプレーヤーなので、投資規模が大きなディールばかりですし、他社で扱わないような稀少価値が高いディールに関わることも出来ます。
そのため、与えられたタスクをこなすことが、そのまま自己の成長に繋がるという構図になっていますし、モルガン・スタンレーで働いていたというのは、業界内においては高く評価されるため、他社に転職する時にも、スムーズにいくケースが多いようです。
モルガン・スタンレー・キャピタルの就業環境、ワークライフバランスについて
残業が多く忙しい環境ですが、やるべき事さえやっていれば、休暇は取りやすくスケジュールにも融通が利きます。部門によっては繁忙期と閑散期がはっきりとしているため、忙しい時期はあっても予定は立てやすく、バランス調整がしやすいという声もあります。
モルガン・スタンレー・キャピタル社員の主な退職理由
部署による違いはありますが、モルガン・スタンレー・キャピタルは、基本的には長時間労働が強いられる企業です。また、外資系金融機関であるため、成果に対する要求度も、かなりシビアです。(外資のなかでも、厳しい部類に入ります。)
長時間労働による疲労と実力主義によるプレッシャーから体調を崩し、そのまま退職という社員は一定数いますし、成果を上げられず居辛くなったため、希望退職したという社員も少なくありません。これらの事実は転職を考える時には、頭に入れておいたほうがいいです。
金融業界に強い転職エージェント
先ほども触れましたが、モルガン・スタンレー・キャピタルの求人情報を確実に得るには、金融業界に強いエージェントに登録しておくのがベストです。下記のエージェントであれば、外資金融機関への転職支援実績も豊富なのでオススメです。
モルガン・スタンレー・キャピタルは厳しい会社でもあるので、かなりの覚悟がないと勤めるのは難しいです。場合によっては他社を選択したほうが正解ということもあるので、エージェントから他社の情報も入手して、多角的に転職先を決めることも考えてみてください。
※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。
そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。
なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。
特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)