1911年にアメリカで設立された、マースインコーポレイテッド。世界各国に支社を持ち、トータルの従業員数が48000人を超える、世界有数の食品会社ですが、その日本法人にあたるのが、1975年に設立されたマース・ジャパン・リミテッドです。
日本市場における主力製品群はペットケア、チョコレート、オフィス用ドリンク。特にペットケアとチョコレートはコンシューマー向けということもあり、ペットフードのペディグリー、カルカンや、チョコレート菓子のスニッカーズ、M&M’Sなど、日本でも知名度の高い商品を多数保有しています。
マース・ジャパン・リミテッドの中途採用事情
マース・ジャパン・リミテッドは少数精鋭の企業のため、採用をそれほど積極的には行っていません。中途に関しても、2016年9月現在、募集は休止されています。新卒採用に関しても、2017年は見送る方針を固めているようです。
そのため、現状は転職出来るチャンスが見込めない状況ですが、中途に関しては、現職の社員が急に退職して、代わりの人材が必要となるなど、何かのタイミングで募集がかかる可能性があります。
その場合、転職エージェントを通じて、募集されるケースが多いので、外資系企業に強いエージェントに登録しておくことをオススメします。一度、登録しておけば、新規で求人が発生した時には、その都度、連絡をもらえるので、自分でチェックする手間が省けて便利です。
このページの最後に、代表的な転職エージェントを数社リストアップしておきますので、参考にしてください。
マース・ジャパン・リミテッドの社員年収について
マース・ジャパン・リミテッドの社員年収についてですが、幾つか具体例を挙げると、下記のようになります。
- 43歳 物流 年収1000万円
- 44歳 サプライマネジメント マネージャー 年収1000万円
- 30歳 マーケティング 年収800万円
- 32歳 シニアアナリスト 年収1100万円
- 26歳 営業 年収320万円
- 28歳 営業 年収450万円
- 30歳 営業 年収700万円
- 30歳 営業 年収600万円
- 35歳 人事マネージャー 年収1000万円
- 38歳 財務マネージャー 年収1300万円
- 30歳 マーケティング 年収700万円
給与面については、外資系消費財メーカーのなかでも、比較的高いほうに入ります。(このあたりは、さすが業界有数のシェアを誇るリーディングカンパニーといったところです。)
固定賞与は春・秋に、それぞれ月給2ヶ月分相当額が支給されます。(合計4ヶ月分となります。)また、固定賞与とは別に、業績連動賞与も支給されます。過去の事例ですが、この業績連動賞与だけで200万円程度支給されたこともあります。
この業績連動賞与には、明瞭な計算式があり、社員にも公開されています。昇給の機会も豊富で評価にも公平感があるため、給与制度については、満足しているという声が多いです。
就業環境、ワークライフバランスについて
マース・ジャパン・リミテッドの労働環境は極めて良好です。残業時間はしっかりと管理され、20時間/月以上の残業がある場合は、人事から是正するように通知が来ます。そのため、18時~19時程度には多くの社員が退社し、22時以降もオフィスに残っている社員はほとんどいません。
また、基本的に休日出勤は一切なく、余暇を満喫することが出来ます。営業職に関しては、基本的に在宅勤務であるため、さらに自由度が高いです。完全に自分の裁量で業務時間をコントロール出来るため、効率よく働き、プライベートを充実させている社員が非常に多いです。
また、マース・ジャパン・リミテッドは女性比率が高く、管理職の半分以上が女性であるなど、女性にとって働きやすい環境が整っている会社でもあります。育児支援に積極的な会社でもあるので、育児休暇制度はもちろんのこと、休暇明けには、在宅勤務を選択することが可能です。
なお、他社にはないユニークな点として、ペット同伴出社が認められている会社でもあります。マース・ジャパン・リミテッドは、ペットとの共生を重要な理念として掲げており、愛犬を連れてデスクワークを行ったり、会議に出席したりという光景が日常的に行われています。
成長環境について
マース・ジャパン・リミテッドは、成長環境に恵まれている会社です。少数精鋭のコンパクトな組織であるため、一人ひとりの裁量権が大きく、さらに担当業務範囲が広いため、望めば何でもやらせてもらえます。
数値目標が高いため、その点は大変ではありますが、上司からのフォローをはじめとする万全なバックアップ体制が整えられているので、周囲や会社からのサポートを受けながら、様々なことにチャレンジすることが出来ます。
結果として、仕事を通じて、成長させてもらったという感想を持つ社員が非常に多いです。また、業務を通じて英語を使う機会が多く、勤務しているうちに、自然と上達したという声も多く出ています。
研修・キャリア開発支援制度も充実しており、多種多様なトレーニングプログラムが提供されています。汎用的なものから専門的なものまで、様々なスキルを習得出来るようになっているため、成長意欲が高い人にとっては、これ以上ないという環境です。
マース・ジャパン・リミテッドへの中途入社を考えている人が知っておくべきこと
マース・ジャパン・リミテッドは、世界でも有数の食品会社でありながら、少数精鋭の効率的な経営を行い、成功をおさめている企業です。特にペットフード事業は非常に強く、売上は世界トップであり、他を寄せ付けない勢いです。
少数精鋭の組織ということで、一人ひとりの社員の重要性が相対的に高くなるため、社員の待遇は非常に良く、教育にも力が入れられています。
しかし、組織が小さいことによるデメリットもあります。具体的には、国内で就けるポストが限られているという点です。特に、上層部のポストはかなり限定されるため、成長の限界を感じて退職を選んだという社員もいます。
ただし、このようなケースは役員以上のポジションで見られることであり、部長以下のポジションにおいては、あまり関係がないことなので、部長プラスに昇格した時点で考えればいいということではあります。
結論としては、マース・ジャパン・リミテッドは転職を目指すには最良の会社と言えます。ただし、求人自体が出てこないので、そもそも入社出来る機会を模索することから始めなければいけないのですが・・・
先ほども触れましたが、外資の求人に強い転職エージェントであれば、このあたりの採用事情について、知っていることもあるかもしれないので、興味がある人は問い合わせてみてください。
なお、当面はマース・ジャパン・リミテッドから中途採用の求人が出てくる見込みがないということであれば、他社も含めて検討する必要がありますが、希望条件を伝えれば、代替となりそうな企業を紹介してもらうことも出来るので、このあたりについても、エージェントに相談してみてください。
<外資系企業に強い転職エージェント>
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
※補足
このところ、JACは現職者の転職支援に力を入れており、離職中の人の場合、よほどの経験・スキルがないと、有望な求人を紹介してもらうのは難しくなっています。
(経験・スキルの定義が難しいのですが、前職の給与が年収600万を超えるぐらいであれば、まず大丈夫です。)
この条件に当てはまらない人は、上記でも触れているリクルートエージェント、もしくはマイナビエージェントといった転職会社のほうがオススメです。
特に、マイナビは若手層の転職支援に力を入れているので、35歳ぐらいまでの人であれば、職歴などを問わず、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。
(この年代のビジネスマンであれば、経歴不問で募集をかけている企業の求人を多数扱っており、そのなかには大手も含まれているので、なかなか悪くないです。)