男性用カミソリ・シェービングホームや、女性のムダ毛処理用のカミソリなど、シェービング関連製品の製造、販売を手掛ける消費財メーカー、シック。電気カミソリの発明者であるアメリカのジェイコブ・シックにより創設されたブランドです。
現在は、アメリカの大手電池メーカーであるエナジャイザー・ホールディングス傘下のエッジウェル・パーソナル・ケアが発売を担っていますが、P&Gグループのジレットに次ぐ、世界2位のシェアを誇っています。
そのシックブランド製品の輸入・販売を行っているのが、シック・ジャパン株式会社。 日本国内においては、カテゴリーリーダーに位置づけられる存在であり、年々、業績を伸ばしていますが、さらなるシェア拡大を目指して、積極的に事業を展開しています。
このページでは、シック・ジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
シック・ジャパンの中途採用求人の傾向
シック・ジャパンでは、中途採用希望者向けの専用サイトを用意しており、こちらから求人情報について確認することが出来ます。
https://www.schick-jp.com/company/career/index.php
ただし、常時、募集がかかっているわけではないので、上記のサイトをチェックしても、求人が見つからないことも珍しくありません。そのため、シック・ジャパンへの転職を目指すのであれば、こまめに求人情報をチェックすることが、必要不可欠と考えてください。
もし、それは面倒ということであれば、転職エージェントに登録するのがオススメです。一度登録しておけば、新規求人が発生した時に、メールなどで通知してもらえるので、自分で探す手間が省けて便利です。
また、シック・ジャパンの場合、中途採用に関しては、大手の転職エージェントに登録している人材のなかから、自社が希望する人物像に合致する人材に、アプローチするといったヘッドハンティングのようなことを行うことがあります。
好条件の求人ほど、一般公開はせずに、裏で声をかけるというケースが多いので、こういった案件を逃さないという意味でも、登録しておくのはアリです。
このページの最後に、シック・ジャパンの中途採用求人の取扱実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
なお、シック・ジャパンで募集がかかる場合には、圧倒的に営業職が多くなり、次いで、マーケティング、事業企画、経営企画といった職種においても、チラホラ求人が見られるといった状況です。あとは、経理財務、人事といった管理部門系の職種となります。
高い能力を持つ人材を求める傾向が強いので、どの職種においても、該当業務に関する経験が豊富で、高い知識・スキルを持つことが求められると考えてください。
シック・ジャパンの社員の年収・給与制度について
シック・ジャパンに勤務する社員の年収ですが、幾つか具体的な事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 営業 30歳 男性 年収 500万円
- 事務 30歳 男性 年収 900万円
- マーケティング 30代前半 男性 プロダクトマネージャー 年収 800万円
- 物流・購買 30代前半 男性 課長クラス 年収 900万円
- 営業 35歳 男性 年収 610万円
- 営業 37歳 男性 年収 580万円
- 営業 30代後半 男性 年収 950万円
- 営業 40代前半 男性 年収 600万円
- 営業 40代半ば 男性 課長 年収 800万円
昇格すると、上級スタッフで年収 800万円、マネージャークラスになると、年収 1000~1200万円の収入が見込めるなど、一般消費財メーカーとしては、給与水準が高い会社です。
給与体系は年俸制となりますが、インセンティブの割合が低く、固定給の割合が高いため、日系企業なみに安定しています。
昇給率も高く、業績次第では、入社5年くらいで300万円以上、年収が上がる人もいるほどです。(シック・ジャパンは会社全体が好調なので、昇給しやすい状況にあります。)
中途採用の場合、入社時の年俸は前職の給与をベースとして決められるため、上記の年収例からも分かるように、年齢や役職が同じでも、かなり給与差があります。
また、面接時に提示される想定年収は、インセンティブ込みの金額となりますが、営業の場合、そのインセンティブを得るためのハードルが高いため、実際の年収は、想定よりも下がる可能性があります。
そのため、面接の際には、給与面について、細部まで確認するようにしてください。同時に、交渉次第では、提示額が大きく変わるという要素があるため、金額に納得出来るまで、話し合うようにしてください。中途半端に妥協すると、後々まで不満が残ることになるので、要注意です。
こういった交渉が苦手な人の場合、転職エージェントに代わりに交渉してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、交渉術に長けていますし、シック・ジャパンの社内事情についても、詳しく把握しています。
交渉ベタの人が自分で進めるよりも、よほどうまくいく可能性が高いので、遠慮せずにサポートを依頼してしまってください。(入社時の年収が高ければ、転職会社に入る仲介料も多くなるので、キチンとサポートしてくれます。)
シック・ジャパンの評価制度について
シック・ジャパンでは、活動内容を自分自身で評価したうえで、それを上司がレビューする形で最終評価を下すといった人事評価制度を取り入れています。外資らしく、査定役である上司の裁量が大きくなりますが、公平に見てくれると、社員からは好評です。
なお、営業の場合は、目標の数字をベースとした評価になるため、よりフェアな査定となっています。外資系のため、設定される目標水準は高めですが、結果を出せば、その分をインセンティブに反映してくれる会社なので、仕事に対するモチベーションは上がりやすいです。
キャリアパスに関しても、外部からのヘッドハンティングにより、上級職に就く人もそれなりにいますが、社内昇格も多く、実力があれば、比較的早い段階で昇進することが可能です。
結論としては、自分の努力次第で、昇進・昇格を勝ち取ることが出来る会社なので、キャリア志向が強い人にとっては、やり甲斐がある職場と言えるでしょう。
成長環境について
シック・ジャパンでは、新卒採用を行わず、ビジネスマンとしてのスキル・経験を有する人材をリクルートしていることもあり、社内教育については、力を入れていません。入社時には、自社商品や業界のことについて学ぶ、基本的な研修を受けるようになっていますが、それぐらいです。
あとは、必要なことを現場で働きながら学んでいくOJTが中心です。(OJTというと、聞こえはいいのですが、要は丸投げです。)そのため、自分自身で積極的に学んでいく姿勢が、シック・ジャパンでは、非常に重要となります。
なお、営業の場合、メーカーにありがちな問屋営業ではなく、きちんと現場である小売店を見て、コンサルティングをしながら、提案していくスタイルを採っている会社なので、仕事に取り組むなかで、分析能力、プレゼンテーション能力など、総合的な営業スキルを自然に高めることが出来ます。
提案営業のスキルを磨きたい人にとっては、シック・ジャパンは理想的な環境なので、転職先としてオススメです。
なお、シック・ジャパンは、外資系ではありますが、営業・マーケティングといった販促部門については、国内を相手にするため、英語のスキルは必要ありません。実際、現役の社員で、英語が話せる人はほとんどいないので、英語が苦手な人でも大丈夫です。
一方、管理部門になると、海外本社・支社と連絡を取りながら、業務を進めていくケースが多いので、英語スキルは必須となります。(語学力を発揮して働きたいという人には、内勤職のほうが向いています。)
ワークライフバランスについて
配属される部署や上司の考え方により、ワークライフバランスの取りやすさは異なります。営業職はもちろんのこと、内勤であっても、残業や休日出勤が生じることがあります。(逆に営業でも、部署によっては、残業・休日出勤、ともにゼロというケースがあります。)
そのため、ワークライフバランスを重視する人は、自分が配属されることが想定される部署の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。(転職エージェントに質問すれば、教えてくれるはずです。)
なお、営業職に関しては、基本的に直行直帰となるため、実績を出していれば、時間に縛られることはなく、自由度がかなり高くなります。
ただし、結果はシビアに見られますし、定期的に行われるプレゼンテーション資料の作成など、一人でやらなければならないことも多いため、ワークライフバランスを保ちたいのであれば、効率的に仕事をこなす必要があると考えてください。
なお、近年、シック・ジャパンは、各社員がプライベートの時間を確保出来るように、就労環境を整備する動きを加速しています。たとえば、毎週1日をノー残業デーとしたり、21時以降は電気をオフにしたりするといったことです。
この傾向は、今後も続くことは間違いないので、時間を追うに連れ、ワークライフバランスは、どんどん改善されていく可能性が高いです。
女性の働きやすさについて
外資系のため、シック・ジャパンでは、働き方に関して男女差はありません。男性と同じ条件のもとに働くことが出来ます。昇給・昇格の機会も開けており、チャンスは豊富ですが、その分、女性であっても、仕事に対する責任が、男性同様に求められることになります。
育児支援体制については、シック・ジャパンでは、産休・育休に加えて、フレックス制度、在宅勤務制度を利用出来るほか、家族の問題を起因とする休暇を、年3日間まで自由に取得出来る『ファミリケア休暇』が用意されているなど、非常に充実しています。
産休から復帰して、活躍している女性社員は多く、出産を理由として辞める人は少ないので、子育てと仕事の両立を目指す人にとっては、シック・ジャパンは働きやすい会社と言えるでしょう。
ちなみに、管理部門には、女性が数多く在籍していますが、全社的には、男性の比率が高く、特に、営業になると、女性はほとんどいないという状況です。
シック・ジャパンの転職先としての価値
ここまで、シック・ジャパンの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、社員が働きやすいように、環境が整備されている会社なので、転職先候補として、十分に検討するだけの価値があると言えます。
ただし、シック・ジャパンは、仕事に対する責任・結果の追求度が、厳しい会社です。社員の自己研鑽・成長をサポートするようなことを行わない会社でもあるので、全て自己責任となりますが、その分の見返りは得られますし、結果を出していれば、細かいことは何も言われません。
言い方としては、大人の付き合いが出来る会社といった感じになりますが、自分自身で、物事を判断して進めていけるような自主性のある人には、最適な職場です。(ストレスなく、働くことが出来るでしょう。)
シック・ジャパンの中途採用求人の取り扱い実績がある転職会社
最後に、シック・ジャパンの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、転職候補に入れるかどうか、判断に迷う時には、ぜひ一度相談してみてください。客観的な視点でアドバイスしてくれます。
また、残念ながら、シック・ジャパンは求人自体が、それほど多い会社ではないので、タイミングによっては、求人がゼロという可能性もありますが、その時には、エージェントに別の会社の求人を紹介してもらうのもアリです。
転職先に求める条件を伝えれば、それらの条件を満たす会社を紹介してくれます。シック・ジャパン以上に、魅力を感じる企業が出てくる可能性もあるので、色々と話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。