ドイツ・ハノーファーに本社を置き世界55ヶ国に430の拠点を有する、世界トップクラスの自動車部品サプライヤー、コンチネンタル。その日本法人が横浜に本社を置く、コンチネンタル・オートモーティブです。
2000年の設立以来、順調に業績を挙げてきており、今では従業員数1200名、売上4兆円を誇る一大メーカーに成長しています。
シャシー&セーフティー、パワートレイン、インテリアの3部門を有し、自動車を構成する部品に幅広く関わることが出来る数少ない独立系サプライヤーのため、自動車業界でキャリアを積みたい人にとっては、要注目の企業です。
コンチネンタル・オートモーティブの中途採用事情
コンチネンタル・オートモーティブでは、通年で中途採用を行っています。募集がかかっている職種については、研究開発、エンジニアリングの2職種が大半を占めている状況です。
財務経理、プロジェクトマネジメント、マーケティング&セールス、品質管理、人事といった職種においても、募集がかかることはありますが、発生頻度はそれほど高くありません。
中途採用に関しては、即戦力となる人材を確保することを目的としているため、該当業務に関する実務経験を積んでいることが、必須応募条件となってきます。たとえば、研究開発とエンジニアリングの2職種を例に挙げると、以下のようになっています。
- 研究開発
- 機械設計経験3年以上
- 機械工学の学位(学士・修士)を持っていること
- 自動車産業の実務経験(3~5年)
- エンジニアリング
- 自動車業界での経験3年以上
実務スキル以外では、英語力が重要な要素となってきます。職種によって、要求レベルに多少の違いがあるものの、ビジネスレベルを必須としているものが多く、全体的に高水準の能力を要求される傾向にあると考えてください。
なお、現在、発生している求人の内容については、公式サイト内にある採用情報ページから、確認出来ます。
http://www.continental-corporation.com/www/hr_jp_jp/
気になる求人があれば、そのままエントリー出来ますが、グローバルで一括管理されているため、全て英語で行う必要があります。これを面倒と感じる人は、外資系企業の求人を扱っている転職エージェントに問い合わせることをオススメします。
エージェント経由で募集がかかっていることも多いので、該当する求人があれば、すぐに教えてもらえます。このページの最後に、代表的なエージェントをリストアップしておきますので、ぜひ一度連絡を取ってみてください。
コンチネンタル・オートモーティブの社員年収について
コンチネンタル・オートモーティブの社員年収について、幾つか具体的な事例を挙げると、下記のようになります。
- 52歳 主任クラス 研究・開発 年収850万円
- 31歳 研究・開発 年収550万円
- 36歳 財務 年収500万円
- 32歳 課長クラス 財務 年収600万円
- 35歳 アシスタントマネージャー ソフトウェア開発 年収750万円
- 33歳 マーケティング 年収650万円
給与水準は業界平均並、もしくは、やや高めといったところです。昇給の機会は毎年あり、前年度に設定した目標の達成度に基づいて、昇給の有無が決定されます。
ただし、ジョブグレードによって、給与の上限額が定められており、現在の職位の給与上限に達した場合、ポジションが上がらない限り、昇給は見込めません。
賞与は、固定賞与が年2回、業績連動賞与が年1回となります。固定賞与の支給額については、基本給1.5月分となり、トータルで3ヶ月分という計算になります。
中途採用の場合、入社時に定められた給与が、その後、大きく響いてくるので、条件交渉はしっかりと行うようにしてください。このあたりの交渉が苦手な人は、先ほど触れた転職エージェントに交渉を代行してもらうことをオススメします。
彼らは転職のプロなので、交渉術に長けていますし、コンチネンタル・オートモーティブの社内状況を把握したうえで、話を進めるので、自分で交渉するよりも、うまくいく可能性が高いです。
ただし、これはあくまでも、コンチネンタル・オートモーティブはエージェント経由で募集をかけていることが前提となります。
仮に、公式サイト内でしか、募集がかかっていない場合には、自分で交渉する必要があるので、このことは頭に入れておいてください。(たいていの求人はエージェントが扱っているので、まず大丈夫です。)
就業環境、ワークライフバランスについて
コンチネンタル・オートモーティブでは、フレックスタイム制が導入されているため、コアタイムさえ出社していれば、時間は自由に使うことができます。時間外労働が少ない会社であり、プロジェクトが立て込んでいるといった多忙な時期でも、月間40時間程度でおさまるケースが大半です。
ただし、外資なので、個人の責任は明確です。勤務時間内で、仕事を終わらせることが出来なかったら、残業をして、間に合わせるというのが基本です。誰でも無条件で、定時で帰らせてもらえるというわけではないので、この点は要注意です。
ただし、1人当たりの業務負荷は、適正なレベルになっていますし、優秀な人が多いので、社員の大半は残業無しで、業務を進められているという状況です。
なお、全社的に有給休暇の取得率向上を目指しており、人事部が目を光らせているため、全ての部署において、有給休暇の取得は容易です。
成長環境について
コンチネンタル・オートモーティブは、手を挙げ、自分から動く社員に対しては、いくらでもチャレンジする機会を与える会社ですし、仕事で結果を出せば、外部セミナーの受講などを含めて、キャリア開発に対して、積極的に投資してくれます。
反面、自分から上司に希望しない限りは、挑戦の機会や教育を受ける機会を得ることは出来ないので、ただ待っているだけでは、スキルやキャリアの向上は期待出来ません。自分から能動的に動くことが鉄則となります。
コンチネンタル・オートモーティブへの転職を検討する人が知っておくべきこと
コンチネンタル・オートモーティブは、世界トップクラスの自動車部品サプライヤーということもあり、社員満足度が高い会社です。退職する社員も存在しますが、理由としては、ヘッドハンティングを受けて引き抜かれたといったような、ポジティブなものが大半です。
転職先を目指すには、良い会社です。ただし、どんな会社も完璧ではなく、注意すべき点があります。コンチネンタル・オートモーティブの場合、ビジネスの拡大に人が追いついておらず、仕事が出来る社員に業務が集中しすぎる傾向があります。
だからこそ、中途採用で積極的に募集をかけているとも言えますが、部署によっては、かなりのプレッシャーを受けながら、業務に取り組むことを余儀なくされるので、自分が配属されることが想定される職場の状況について、確認しておくことをオススメします。
このあたりの社内事情については、転職エージェントに問い合わせれば、教えてくれるので、一度、連絡を取ってみてください。下記のエージェントであれば、外資に強いので、相談先として最適です。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
※補足
JACは外資系企業、日系グローバル企業専門なので、こういった企業への転職を目指すのであれば、上記で取り上げている転職会社のなかでも、最も有効な情報源となります。
特に、30代以上の経験豊かなビジネスマンの転職支援を得意としているので、該当する人は要チェックです。(マネジメントレベルの求人も多いです。)
リクルートエージェント、ビズリーチも同様ですが、保有求人数が若干劣るので、第二・第三の選択肢と言えるような存在です。ただ、JACがカバーしていないような求人を扱っていることもあるので、リストアップさせて頂きました。
一方、マイナビエージェントは、若年層のビジネスマンの転職支援に力を入れている転職会社です。第二新卒者の転職支援も得意としているので、20代の人にオススメです。
いずれにしても、どの転職会社がいいのかというのは、実際に話をしてみたいと分からない部分もあるので、2~3社に同時にコンタクトして、比較検討することをオススメします。面倒かもしれませんが、これが最も確実な方法です。