IT分野における各種調査、コンサルティングを請け負っているITアドバイザリー企業、ガートナー。世界90ヶ国に拠点を持ち、数々の大手企業、政府機関、投資組合を顧客に持つ、この分野を代表するリーディングカンパニーです。
その日本法人にあたるのが、ガートナー・ジャパン。東京と大阪にオフィスを持ち、約160名の社員を擁しています。組織規模としては小さなものとなりますが、全員が、何らの分野に精通するプロフェッショナルであり、少数精鋭という言葉がピッタリ当てはまる会社です。
有能な人材を常に求めているため、中途採用の求人が、常時発生しています。年俸制となりますが、最低年収が800万と高給与が期待出来る会社なので、キャリアアップを狙う人には、オススメです。
このページでは、ガートナー・ジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
ガートナー・ジャパンの中途採用求人の傾向
営業、コンサルタント、リサーチャー、データアナリスト、カスタマーサポートといった職種を中心に、様々な求人が発生しています。また、管理部門系では、人事や経理といった職種において、募集がかかることがあります。
いずれも、入社後、すぐに第一線で働けるような即戦力の人材が募集されているので、該当業務に関する実務経験を有することが応募条件となります。ただし、ガートナーは実力主義なので、経験年数については、それほどこだわっていません。
そのため、2~3年程度の経験しかない若手ビジネスマンでも、高い能力があれば、採用される可能性が十分にあるので、興味がある求人が見つかったら、応募してみることをオススメします。
現在、募集がかかっている求人情報の入手方法としては、2つのやりかたがあります。一つは公式サイト内にある、採用情報ページをチェックすること。
http://www.gartner.co.jp/about/hr/index.html
もしくは、転職エージェントに登録して、求人を紹介してもらうことです。このページの最後に、情報源として頼りになるエージェントを数社リストアップしておきますので、参考にしてください。
ガートナー・ジャパンの社員年収
ガートナー・ジャパンで働く社員の年収ですが、具体的な事例を挙げると、下記の通りとなります。(営業・コンサルタントの2職種に特化していますが、他の職種についても、同じような水準になると考えて大丈夫です。)
- 30歳 営業 年収1000万円
- 32歳 営業 年収900万円
- 34歳 営業 年収1500万円
- 34歳 営業 年収1800万円
- 40歳 営業 年収1300万円
- 37歳 営業(マネージャー) 年収2100万円
- 38歳 コンサルタント 年収1400万円
- 42歳 コンサルタント 年収1500万円
- 43歳 コンサルタント(マネージャー) 年収2400万円
- 45歳 コンサルタント(マネージャー) 年収2600万円
基本給とインセンティブから構成される年俸制となっています。基本給については、年齢を問わず、およそ800万円となり、ここにインセンティブ給が付与されることになります。インセンティブは青天井であり、上記の年収例が示すように、同年代の人間でも、500万円以上の差が生じています。
また、シニアに昇格すれば、1000万円以上、アソシエイトに昇格すれば、1500万円以上は確実ですし、上級管理職に就いている人であれば、年収が2000万を下回ることは、まずありません。
完全実力主義なので、結果を出せば、勤務年数・年齢に関わらず、昇格・昇給を手にすることが出来ますが、逆に結果を出せなければ、いつまでも据え置きとなりますし、そういった人の場合、会社に居づらくなって、退職するというケースが非常に多いです。
ガートナー・ジャパンの評価制度・成長環境について
給与体系を見れば分かるように、ガートナーは厚遇と厳しさが同居している企業ですが、それだけに、社員の意識も高く、有能な人材が集まっているプロフェッショナル集団です。
入社後は、特定の分野を担当して、その領域を深く追求していくことになるので、社内のみならず、業界全体で、その分野の第一人者として活躍している人が多いです。そういったレベルの高い同僚と切磋琢磨出来るので、成長を求める人にとっては、このうえない環境といえます。
組織規模が小さいため、各個人が担当プロジェクトを管理することになり、マネジメント能力も磨かれますし、営業マンやコンサルタントの場合、直接接するクライアントの大半が経営幹部となるため、経営目線で業務を進める姿勢が自然に身につくことになります。
このように、仕事への取り組み自体が、自己成長の機会と言える環境にある会社ですが、その反面、研修制度については、それほど際だったものはありません。一部の職種を対象としたトレーニングプログラムが用意されていますが、例外的です。
OJTが基本と考えてください。(上司から手取り足取り教えてもらえるということでもないので、日系企業で言うようなOJTのイメージとは違います。単純に自分で学ぶというだけです。)
ワークライフバランスについて
外資でコンサルティングとなれば、基本的には激務の世界です。その点については、ガートナー・ジャパンも同様であり、業務量が膨大な会社ですが、その反面、自由度が高い会社でもあるので、自分次第で、プライベートの時間をしっかり確保することも可能です。
自らに課せられた責任を果たしていれば、残業を強いられることはないですし、休暇の取得についても希望が、そのまま通ります。フレックス勤務なので、出退社時間についても、自分の都合に合わせることが出来ます。
ただし、通常の勤務時間内に、仕事が終わらなければ、休日を犠牲にしてでも、やり遂げなければならず、ここで会社側からのサポートを期待することは出来ません。
このように厳しい状況ではありますが、ガートナーで働く社員というのは、高い自己管理能力、業務遂行能力を持ち合わせている人達ばかりなので、うまく仕事を回しており、不満の声は、特に出てきていないようです。
女性の働きやすさについて
実力主義で男女平等の会社なので、昭和の雰囲気を持つ日系企業のように、女性だからといって、不利な立場に置かれるような不合理性はありません。そういった意味では、女性にとっては、働きやすい職場と言えます。
その反面、子育て支援制度については、それほど充実したサポートが用意されているわけではありません。産休・育休は完備されており、取得率も高いのですが、時短勤務のような制度は用意されておらず、復帰後は、他の社員と同じように働くことになります。
この点だけを見ると大変ですが、先ほども触れたように自由度が高く、時間の融通が効きやすい会社なので、子育てと仕事のスケジューリングを、うまく回している女性社員が多いです。
また、リサーチャーなど、どこでも作業が出来るような仕事に就いている人に対しては、在宅勤務が認められるケースもあります。
自分に課せられるノルマに見合うパフォーマンスを発揮出来れば、それほど会社に拘束されるわけではないので、子供を持つワーキングマザーにとっても、働きやすい会社と言えます。実際、長期間に渡り、勤め続けている女性社員は多いです。
ガートナー・ジャパンへの転職はアリ?
ここまで、様々な角度からガートナー・ジャパンの就労環境についてお伝えしてきましたが、典型的な実力主義の会社なので、会社から認められるだけの結果を残せる優秀な人であれば、高年収を得たうえ、自由に働けるということで、かなり居心地が良い職場だと思います。
一方、会社からの要求水準を満たせない人の場合、激しいプレッシャーに晒されることになり、プライベートを犠牲にせざるを得なくなるので、決して良い環境とは言えないでしょう。ノンビリ、マイペースで働きたいような人にとっても、不向きな企業です。
典型的な人を選ぶ会社とも言えますが、いずれにしても、自分にとって相性が良い会社なのかどうかというのを、見極めるのが重要です。
ガートナー・ジャパンの中途採用求人を扱っている転職エージェント
下記に、ガートナー・ジャパンの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは、社内の実情について、より細かく精通しているので、興味がある人は、色々と聞いてみてください。
また、エージェントは様々な企業の求人を扱っているので、ガートナー以上に、自分にとって魅力的な求人が存在するかどうか、チェックしてもらうことも可能です。(転職先に希望する条件を伝えれば、それらの条件を満たす求人を見つけて、紹介してくれます。)
転職先を決める際には、何かと頼りになる存在なので、うまく活用してください。
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。