ポテトチップス、かっぱえびせん、じゃがりこなど、数々のヒット商品を販売している、菓子メーカー、カルビー。設立当初は、キャラメルの製造を手掛けていたメーカーですが、1960年代に入って、スナック菓子がヒットするようになり、それ以降、こちらに主軸を移しています。
今現在においては、カルビーの事業は、ポテト関連商品の割合が70%を超えるものとなっていますが、最近では『ドリトス』など、トウモロコシを材料とする商品で強みを持つジャパンフリトレーを傘下に加えるなど、新たに成長軌道を描くための基盤作りに、取り組んでいます。
また、海外展開の動きを加速させており、じゃがいもをはじめとする野菜を活かした商品を、中国・韓国・タイ・シンガポールなど、アジア諸国および欧米諸国の一部において、販売する取り組みを進めています。
2016年8月には、インドネシア市場にも参入、新製品のパッケージに日本語を組み入れた、ポテトチップス、ポテトスナックの発売を開始するなど、ジャパンブランドをアピールする形で、自社商品を売り出しています。
人材採用の動きについては、カルビーは、中途採用に関しては、今のところ『既卒採用』ということで、2012年4月~2017年3月末までに、日本国内または海外の大学・大学院を卒業した人のみを対象に、募集をかけています。
そのため、30代以上のビジネスマンが転職出来る機会というのは、専門職や研究職において、急遽、欠員が出た時や、新たなプロジェクトなどで、即戦力の人材が必要となった場合などにおいて、緊急に募集がかかった時のみとなります。
この場合、募集人数が限られているうえ、応募条件が厳しく設定されるため、転職のハードルはかなり高くなります。
結論として、カルビーへの転職は、狭き門ということになりますが、可能性がゼロということではないので、この会社で働きたいという人は、こまめにチャンスを模索することをオススメします。
このページでは、カルビーの中途採用求人の傾向、及び、社員の給与水準・年収、社内の就労環境についてまとめていますので、転職活動の際の参考資料としてください。
カルビーの中途採用求人の傾向
上記で述べたように、カルビーの採用は、今現在、新卒と直近5年未満の既卒者のみが、募集対象となっています。公式サイトの求人情報ページにおいて、募集要項が確認出来るので、詳細については、そちらをチェックしてください。
http://www.calbee.co.jp/recruit/
なお、中途採用で、募集が始まった時にも、このページにおいて告知されるので、カルビーへの転職を希望する人は、こまめにチェックすることを、オススメします。
また、中途に関しては、カルビーは、転職会社経由で、募集をかけることがあるので、こちらも有望な情報源となります。
転職会社の場合、あらかじめ、求職者登録(会員登録)をしておくと、自分が希望する求人が、新規で発生した時に、その都度、メールなどで通知してもらえるので、一度登録しておけば、その後は、自分で探す必要がなくなります。(転職会社からの連絡を待つだけで済みます。)
これだと、かなり楽ですし、せっかく、カルビーから新しい求人が出たのに、気付かなかったというミスを防ぐことにもなります。
このページの最後に、カルビーの中途採用求人の取り扱い実績がある、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、今のうちに、登録しておくことをオススメします。
※補足
当たり前の話ですが、転職会社は、カルビーだけでなく、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもアリです。カルビーだけにこだわっていると、いつ、転職の機会が訪れるか分からないので、ぜひ、ほかの会社のことについても、聞いてみてください。
カルビーの社員の年収・給与制度について
カルビーに勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか、収入事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 物流 42歳 年収600万円
- 営業 28歳 年収900万円
- 営業 30歳 年収440万円
- 営業 42歳 年収675万円
- 施工管理 24歳 年収350万円
- 経営企画 23歳 年収450万円
- 生産管理 24歳 年収400万円
- 管理部門 統括本部長 34歳 年収1200万円
- WEBデザイナー 26歳 年収600万円
カルビーの給与体系は、月々の基本給に、各種手当、年2回(7月、12月)の賞与が支給されるといったものとなります。(賞与のうち1回は、業績連動給となり、会社の業績に合わせて、支給が変動します。)
残業代については、全額支給となりますが、カルビーは、1ヶ月あたりの残業時間が、10~15時間程度なので、ここは、あまり大きな金額にはなりません。
福利厚生に関しては、各種保険が完備されているほか、確定拠出年金、確定給付(キャッシュバランス)、カフェテリアプラン、持株制度、財形貯蓄制度、団体定期保険、独身寮、社宅などが用意されています。
寮、社宅に関しては、自宅から通えない場所に配属になった場合において、会社保有の寮、もしくは一般住宅の借り上げという形で、会社が住居を準備するというものです。30歳までは、毎月一定の使用料を徴収する形になり、30歳以降は、借上社宅に入居することになります。
これらを合わせた、カルビーの給与水準は、上記の年収例を見ても分かるように、同業他社と比べて、同程度か、それ以上です。
ただし、これまでは、カルビーは年功序列型の給与体系を敷いてきたので、勤続年数や職位によって、年収が固定されていましたが、最近では、個人の成績が、ダイレクトに給与に反映するように、人事制度が改定されてきて、能力次第で、給与額が変わるようになりつつあります。
実際、年齢が下の社員が、上の人を、収入で追い越すといったことも起きているので、このあたりの制度変更については、注意してください。
中途採用で入社する時の注意点
カルビーの場合、中途採用で募集をかける時には、有能な即戦力の人材を採る傾向があり、前職までの経歴・実績をベースに、基本給を算出することになりますが、ここは、交渉次第という要素もあるので、面接の時に、自分の実績を、しっかりアピールするようにしてください。
また、カルビーから提示された給与額が、自分の希望に満たない時には、その数字を受け入れるのでなく、希望額を伝えて、話し合うことをオススメします。
評価と収入がリンクする会社なので、給与に妥協してしまうと、それが入社後の評価(立ち位置)にも響きかねないので、要注意です。
こういった条件交渉を行うのは苦手ということであれば、前述した転職会社に代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、この手の交渉ごとに長けており、うまく話を進めてくれます。実際に、条件アップに成功したという実績を豊富に有しているので、一度相談してみてください。
カルビーの評価制度について
カルビーでは、『コミットメント(C)&アカウンタビリティ(A)』という、数字が全ての評価軸となる、人事評価制度が導入されています。
そのため、結果を出せば、どんどん、評価が上がる反面、パフォーマンスが思わしくなければ、どれだけ頑張っても(仮に、夜中まで働いていたとしても)、評価されないようになっています。
いわゆる目標管理制度といったものですが、この査定は、ボーナスの支給額に、ダイレクトに反映されるため、働く側から見れば、かなりシビアに意識することになります。
厳しい制度ではありますが、その反面、結果を出せば、相応する見返りが、すぐに得られるので、そういった意味は、モチベーションアップにつながる制度でもあります。
ちなみに、カルビーは、部長補佐や部長代行といった、中間的なポストを減らして、組織構成をシンプルにするといった、組織制度の改定にも、積極的に取り組んでいます。
これは、本来では役職に就けないような人を、見かけだけ昇格させて、満足させるといったことを防ぐと同時に、身分に伴う責任を明確化することを、目的としています。
結果として、その役職に就くべき人間が昇格して、明確な責任を負うという、適切な人材配置が可能となっています。
カルビーの教育制度・成長環境について
現在、カルビーは、海外売上率を3%から30%に伸ばすことを最大の目的とするなど、事業のグローバル化を積極的に進めており、それに伴い、指示系統についても、外資ように、トップダウンの仕組みに変えています。
そのため、仕事のスピードが上がり、進捗度合いが速まっていますし、部署間の連携も、しっかり取れているので、効率良く仕事が進むようになっています。
社員一人一人の責任・役割も明確になっており、先ほども触れたように、仕事の目標が全て数値で管理されているため、会社全体、各事業所、部門、個人のパフォーマンスが、誰にでも明らかに見えるようになっています。
こういった状況なので、働く側としては、自分のやるべきことがハッキリしていて、分かりやすいですし、そこで結果を出せば、年齢や学歴、キャリアに関係なく、昇給・昇進のチャンスをもらえるので、やり甲斐がある環境となっています。
自ら、手を挙げて、新しいアイデアを提案すれば、受け入れてもらえるなど、自分で仕事を主導出来る職場でもあるので、それも、社員のやり甲斐につながっています。
仕事の量は多いうえ、結果に対する追求度が厳しいので、そこは大変ですが、カルビーは昔から社員を大切にする会社であり、業務を遂行するうえでは、適切なサポートを受けられます。そのため、心理的なプレッシャーを、それほど感じずに、業務を遂行出来るので、その点は安心です。
社内教育の体制に関しては、通信教育や英会話、集合型研修などが用意されており、自分の希望に合わせて、自由に受講することが出来ます。(200種類近い講座が用意されているので、選択肢は豊富です。)
また、必要に応じて、上司や人事部から、どういった研修や通信教育を受講すればいいのか、どんなふうに勉強を進めていけばいいのか、アドバイスを受けることが出来るようにもなっているので、システマチックに自己学習を進めて、効率良くスキルを磨くことが可能です。
また、「松塾」という松本会長や創業家の松尾相談役の講義を聞いたり、自由に対話したりということが出来る場が用意されていたり、年に2回、経営陣が全国の事業所を巡り、経営方針などを話す「タウンホールミーティング」が開催されているなど、定期的に、トップとコミュニケーションが取れる機会もあります。
いずれは、自分も会社を経営してみたいという人にとっては、現役経営者と間近に接して、考え方などを吸収する貴重な場となっているようなので、こういったキャリアパスを描いている人にとっては、カルビーはオススメです。
ワークライフバランスについて
先ほども触れましたが、カルビーは、残業時間が1ヶ月10~15時間程度と、残業が少ない会社ですし、休日出勤の機会についても、殆どありません。有給についても、大半の社員が、毎年、6~7割を消化出来ているので、就労環境は良好と言えます。
2013年12月からは、水曜日を『ノー残業デー』に設定したり、(カルビーでは、『早く帰るデー』と呼んでいます)、夏季を『サマータイム』、冬季を『アーリータイム』として、早朝出勤を奨励したりすることで、仕事の効率性を図るなど、さらなる環境整備に努めています。
こういった取り組みが功を奏して、さらに残業時間が減っているので、今後、ますます働きやすい環境になる可能性が高いです。
女性の働きやすさについて
『全社員の活躍なしにカルビーの成長はない』という方針のもと、2010年に結成された『ダイバーシティ委員会』を中心に、カルビーでは、社員の多様性を活かす組織・風土づくりを進めています。
女性だけでなく、外国人・障がい者・シニア世代など、すべての従業員が、ライフ(個人の生活)とワーク(仕事)のバランスをとりながら、イキイキと働けるよう、支援制度等の充実に取り組んでおり、それは目に見える成果としても、出てきています。
女性の場合だと、男性社員と同様に、第一線で働けるようになってきていますし、昇進・昇給の機会も男女平等であり、最近では、管理職に就く女性が増えています。
会社として、女性管理職の比率を高めようとしているため、キャリアアップの意欲を見せれば、フォローしてもらえるので、何かとやりやすいと思います。(昇進を目指す女性にとっては、今は絶好のチャンスと言えます。)
また、育児支援体制も整備されつつあり、産休・育休は、誰でも問題なく取得出来ますし、復帰後には、子どもが小学校3年生になるまで、時短勤務を選択して働くことも可能です。
実際、カルビーには、子育てをしながら働いている人が多く、育児と仕事の両立を目指す人にとっても、働きやすい環境と言えるでしょう。
カルビーの転職先としての価値
カルビーは、会社のグローバル化に伴い、制度設計を変えるなど、改革の真っ最中ですが、日系企業としての良い部分を残しつつ、成果主義など、外資の見習うべきところを取り入れているので、結果を出せば認めてもらえる一方で、失敗しても、会社としてフォローしてくれるなど、バランスが取れた組織となっています。
生産性が高い業務システムを構築しているので、仕事の量は多いけど、ほぼ定時で帰宅出来る、しっかり休むが取れるなど、ワークライフバランスに優れているのも、大きな魅力と言えます。
ただし、自己変革を進めている会社なので、今後は、組織の体制が、どうなるか分からないという要素もあります。そのため、カルビーへの転職を目指す時には、必ず、最新の社内事情を把握したうえで、判断を下すようにしてください。
いずれにしても、カルビーは、中途採用で求人が出てくる機会が限られているので、まずは、求人情報を入手するのが先決です。
カルビーの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社
最後に、カルビーの中途採用求人を扱っている、転職会社をリストアップしておきますので、今現在の求人事情がどうなっているか、問い合わせてみてください。
なお、彼らは、カルビーの社内事情に精通しているので、カルビーが自分に合っているのかどうか、自分では見極めがつかないということであれば、相談してみるのもアリです。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。
また、先ほども触れましたが、転職会社は、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。カルビー以上に、魅力を感じる求人が出てきてもおかしくないので、関心があれば、ぜひ他社のことについても、話を聞いてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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