アメリカの保険会社、アメリカン ファミリー ライフ アシュアランス カンパニー オブ コロンバスの日本支社、アメリカンファミリー生命保険。2005年から対外的な通称を『アフラック』に統一、日本でも使用されており、今では、『アフラック』としての知名度のほうが高い会社です。
様々な保険を販売していますが、そのなかでも、がん保険分野においては、先駆者的な位置づけにある会社であり、日本国内においても、がん保険保有契約件数第一位となっています。
近年、医療保険の販売が減少する一方で、がん保険の新規契約件数の伸びは、それ以上となっており、個人保険分野全体での契約件数、及び、年換算の保険料のいずれにおいても、大きな伸びが見られるなど、業績は好調を維持しています。
こういった背景から、アメリカンファミリー生命保険では、人材採用の動きが活発化しており、中途に関しても、様々な職種において、募集をかけているので、転職のチャンスは豊富に存在します。
このページでは、アメリカンファミリー生命保険の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
アメリカン ファミリーの中途採用求人の傾向
中途採用に関しては、資産運用リスク管理、投資会計、ビジネスアナリスト、ITアーキテクト、ファシリティマネジメント、経営企画、事業企画、法務、経理財務、コールセンタースタッフ、店舗スタッフといった職種を中心に募集がかかっています。
応募条件に関しては、いずれの職種においても、アメリカンファミリー生命保険は、その分野に精通したプロフェッショナルの人材を求めているため、業界経験・職種経験を豊富に有していないと、応募したとしても、採用されるのは難しい状況です。
ただし、例外的に、コールセンターのスタッフに関しては、未経験者採用枠があるので、経験がない人でも応募可です。
なお、職種によっては、アメリカ本社とのやりとりが頻繁に発生するケースもあり、その場合、ビジネスレベルの英語力も要求されることになります。
アメリカンファミリーの年収・給与制度
アメリカンファミリーに勤務する社員の年収ですが、幾つか具体的な事例を挙げると、下記の通りになります。(他の金融機関と比較しても、給与水準は高いです。)
- 営業 主任 26歳 年収600万円
- 営業 主任 30歳 年収750万円
- 営業 主任 33歳 年収600万円
- 営業 課長代理 30歳 年収1000万円
- 営業 課長代理 35歳 年収1000万円
- 事務 25歳 年収600万円
- 事務 副主任 26歳 年収520万円
- 事務 主任 32歳 年収650万円
- IT主任 39歳 年収900万円
- IT課長 代理 37歳 年収950万円
- 人事 30歳 年収750万円
- 契約管理 主任 38歳 年収970万円
- 契約サービス 副主任 25歳 年収550万円
- 経理 28歳 年収600万円
- 経理 主任 34歳 年収1100万円
- コーポレート 30歳 年収600万円
- コーポレート 主任 33歳 年収850万円
賞与は年3回(6、12、3月)、3月はインセンティブとなり、所属部署・営業所の業績によって、変動することになります。
同時に、インセンティブは、個人のパフォーマンスも評価指標となるので、自分の努力次第では、高額賞与を得ることも出来ます。過去には、入社1年目で月給14ヶ月分に相当する賞与を勝ち取った社員がいるなど、青天井で支払われており、やり甲斐が持てる制度となっています。
(ここまでいかなくても、業績が好調な部署にいて、それなりのパフォーマンスを挙げていれば、100万単位の金額は、十分に見込めます。)
なお、部署ごとの傾向でいえば、営業部門は、完全な実力主義となるため、同一ポジションでも、年収ベースで100万単位の給与差が生じています。(ポジションが上がるほど、より極端になり、課長クラスになると、300~500万といった差になることもあります。)
一方、内勤職に関しては、インセンティブで、ここまでの差が生じることがないこともあって、年収は、ポジションに比例する形となり、同一ポジションの社員同士だと、ほぼ同額というケースも多いです。
ちなみに、ここまで、インセンティブの話をしてきましたが、それとは別に、固定賞与が支給されます。こちらも、ある程度、業績が反映されますが、低迷している部署・営業所でも、合計6~7ヶ月分はもらえるので、なかなかの好条件です。
残業については、アメリカンファミリー生命保険は、外資としては珍しく、残業代を1分単位で支給しており、8時間以上勤務すると、残業代が計上されるシステムとなっています。基本的に、残業が多い会社なので、残業代でも稼ぐことが出来ます。
なお、会社としては、残業時間削減を目指していますが、業務量が多いうえ、仕事上のプロセスの複雑さから、なかなか勤務時間は減りません。
その忙しさから、退職する人も多く、それが人手不足につながって・・・という悪循環に陥っている部署・営業所も少なくないので、今後も、この傾向はしばらく続く可能性が高いです。
中途採用で入社する時の注意点
中途で入社する時には、前職までの経歴・実績を加味して、給与額が決まることになりますが、外資らしく、交渉次第で数字が変わるというケースが多々あるので、会社側からの提示額に満足出来ない時には、納得がいくまで、話し合うことをオススメします。
ここで、中途半端に妥協してしまうと、後々まで、後悔することになるので、要注意です。(給与の個人差が大きな会社だけに、はじめの交渉次第では、100万単位の給与差が生じることが、珍しくありません。)
こういった条件交渉を、自ら行うのは自信がないということであれば、前述した転職会社に代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、あなたの条件に近づけるように、うまく交渉してくれます。
100%希望通りというのは難しいのですが、何らかの上積みを勝ち取ってもらえることは、十分に期待出来ます。交渉が嫌いという人の場合、ストレスから解放されるというメリットもあるので、最初から任せてしまったほうが賢明です。
アメリカンンファミリー生命保険の評価制度について
アメリカンファミリー生命保険では、年度始めに3ヶ月単位の目標を設定、その後、3ヶ月ごとにレビューを行いながら、次の目標を再設定、このプロセスを繰り返して、期末に目標の達成度をチェックして、その結果をもとに、最終査定を下すという評価制度が導入されています。
目標は個人、チーム単位の2種類に分かれ、上司が設定することになりますが、その際には、面談が行われるので、そこで、自分の要望を伝えることも出来ます。
最終評価は、5段階の相対評価となり、この評価によって、決算賞与の支給額が変動することになりますが、その時の上司の判断に依存する部分が多いため、結局は上司の考え方次第となっています。
ただし、毎年上司に対して部下が評価する、360度評価が行われるので、上司の権限が強いとは言っても、自分自身もチェックされることになるので、それほど好き勝手なことは出来ず、これが、評価の公平性を担保することにつながっています。
なお、評価されるポイントとしては、実績よりも『行動評価』のほうが重視される傾向があり、大きなミスがない社員、昇格判断の年にプロジェクトやリーダー業務などを担当している社員が、昇格していくようです。
昇給については、基本的に、毎年数千円ずつではありますが、一律でアップしていきますし、ポジションが上がれば、一気に上がるので、状況としては悪くないです。ただし、上級職のポストが埋まっていることから、他社と比較すると、昇進のチャンスは少ないと考えてください。
アメリカンファミリーの成長環境について
基礎教育期間が2年で設定されており、その期間内に、新入社員は、生命保険ビジネスに関する基礎を学ぶことになります。各部署に配属された後は、全員にトレーナーがつき、実務に関するきめ細かな指導を受けることになります。
その後も、会社で用意している通信教育を利用して勉強したり、外部のセミナー受講や資格取得に関する費用補助制度が用意されているので、こういった制度を利用して、スキルアップを図ることが可能となっています。
ビジネススクールの授業料を補助する制度もあるので、働きながら、夜間の大学院に通って、MBAを取得することも出来ます。
アメリカンファミリー生命保険には、こういった制度を活用して、自己研鑽に励む意識の高い社員が多いので、そういった人達から刺激をもらって、自分も頑張れるという利点もあります。
もちろん、業務を通じても、幅広い知識・経験を積むことが出来ますし、自分から志願すれば、リーダー職に就かせてもらえる会社なので、早いうちから、プロジェクトマネジメントのスキルを磨くことも出来ます。
アメリカンファミリー生命保険は、キャリア形成に関して、各個人の要望を考慮する会社なので、上司にアピールするなど、積極的に働きかける姿勢があれば、かなり自由に、仕事の方向性を決められます。
こういったことを加味すると、アメリカンファミリー生命保険は、成長意欲が高い人にとっては、まず満足出来る理想的な環境と言えるでしょう。
ワークライフバランスについて
アメリカンファミリー生命保険における就労環境というのは、良いとも言えるし、悪いとも言えます。会社としては、社員のワークライフバランスに対する配慮から、残業削減・有給全消化というのを、指針に掲げていますが、実際の取り組みは、個人任せとなっています。
そのため、仕事をうまくマネジメントして、効率良く回している人は、定時に帰宅したり、週末にしっかり、休みを取っていたりする一方で、残業が常態化している人もいます。
ここは、所属する部署の状況、部門長の考え方にもよるので、一概にどうとは言えないというのが、正直なところです。
ただし、無駄な残業や土日出勤の強要はないですし、パソコンのオンオフ時間をチェックすることで、サービス残業が発生しない仕組みになっているので、このあたりは社員に対する配慮が見られます。
しかしながら、業務量が多いため、長時間労働になりがちということは、頭に入れておいたほうがいいです。
女性の働きやすさについて
アメリカンファミリー生命保険には、男女間の区別なく働ける企業風土があり、実際に多くの女性が業務の中心になっていて、活躍している印象がありますが、近年、その傾向がますます強くなっており、女性が活躍出来る部署・ポジションの幅が、より一層、広がっています。
女性の管理職比率についても、他社と比較して高いうえ、女性役員の数も多く、さらに、その数を増やすための取り組みを会社として行っているので、キャリア志向が強い女性にとっては、昇進を目指しやすい最適な環境となっています。
一方、アメリカンファミリー生命保険は子育て支援制度も充実しており、産休・育休、時短勤務(未子が小学校卒業まで取得することが可能)といった制度が活用出来るようになっています。復職率も高く、周囲の理解もあるので、仕事と子育てを無理なく、両立させられる環境です。
アメリカンファミリー生命保険の転職先としての価値
業界トップクラスの企業だけあって、給与水準が高い会社ですし、自分を成長させる機会に溢れているので、保険業界において、キャリアを築いていくつもりなのであれば、アメリカンファミリー生命保険で働くというのは、理に適った選択肢と言えます。
(昇進の機会は限られていますが、いざという時には、この会社で身につけた知識・経験を武器にして、他社へ転職するという選択肢もあります。)
労働時間が長くなりがちなので、就労環境という観点から見ると、微妙な部分がありますが、保険会社としては、珍しくないので、他社より劣るということではありません。
そう考えると、アメリカンファミリー生命保険というのは、転職先候補として、十分に魅力的な企業と言えます。
もちろん、誰でも合う完璧な会社というのは存在しないので、最終的には、自分自身の価値観と照らし合わせながら、判断すべきですが、少なくても検討するだけの価値はあるので、ぜひ転職先候補の一つとして、考えてみてください。
アメリカンファミリー生命保険の中途採用求人を扱う転職会社
最後に、アメリカンファミリー生命保険の中途採用求人を取り扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、転職の判断に迷うことがあれば、直接相談してみてください。
プロの視点でアドバイスしてくれるので、参考になります。また、他社の求人を紹介してもらって、比較してみるというのもアリです。
もしかしたら、アメリカンファミリー以上に、魅力を感じる求人が見つかるかもしれないので、ぜひ、他社の求人についても、聞いてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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