日本大手4大ビールメーカーの一角。明治22年創業の歴史ある超老舗企業、アサヒビール株式会社はもっとも代表的な「アサヒスーパードライ」が辛口ビールの先駆けとなり、高級志向・健康面・飲み易さ等、顧客の多様なニーズに対応しています。
ただし、アサヒは、酒類事業だけでなく、「その感動を分かち合う」という理念・使命のもと、飲料事業、食品事業にも注力している会社であり、年々、シェアを拡大しています。また、国内のみならず、アジア・ヨーロッパを中心として、海外市場にも積極的に進出しているグローバル企業でもあります。
ここ数年、増収増益を続けるなど、業績好調な優良企業です。このページでは、アサヒビールの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
アサヒビール株式会社の中途採用事情
アサヒビールは、人材登用の中心を新卒に据えている会社であり、中途採用に関しては、社内で急遽、追加人員が必要になった時に、募集をかけるという方針を採っています。
中途採用で入社するチャンスというのは、限られているため、アサヒへの転職を狙うのであれば、求人情報をこまめにチェックするようにしてください。アサヒビールの公式サイト内にある採用情報ページにアクセスすれば、現在、募集中の求人の内容について、確認することが可能です。
https://www.asahibeer.co.jp/careers/
また、中途採用に関しては、転職会社を通じて、募集がかかることもあるので、転職エージェントに登録しておくのも有効な手段です。一度登録しておけば、自分が希望する条件に見合う求人が発生した時に、その都度、連絡をもらえるので、自分で探す手間が省けて便利です。
せっかく、求人が出ていたのに気付かず、スルーしてしまったというミスを防ぐことにもつながるので、うまく活用してください。
注意点としては、アサヒビールが、どのエージェントを利用するのかというのは、事前には分からないので、複数のエージェントに登録しておく必要があるということです。
このページの最後に、アサヒビールの中途採用求人の取扱実績があるエージェントを数社リストアップしておきますので、参考にしてください。
アサヒビールの社員年収について
アサヒビールに勤務する社員の年収ですが、いくつか具体例を挙げると、下記のようになります。
- 営業 男性 25歳 中途入社 年収350~400万円
- 酒類開発 男性 35歳 中途6年 年収650~700万円
- 企画 女性 29歳 新卒7年 年収670万円
- 営業 男性契約社員 中途5~10年 年収360~390万円
- 営業内勤 男性 課長補佐 中途13年 年収950万円
- 管理職 男性 中途10~15年 年収1000万円
大企業だけあって、同業種のなかでも給与水準は高めです。年齢とともにベースアップする、年功序列型となっています。賞与は年二回、支給されます。
人事評価・昇給制度について
賞与の査定は、会社としての業績が基盤となり、個人差は生じません。役職や勤務年数、年齢に応じて、ほぼ一律の支給額となります。
一方、人事評価については、個人の業績・成績だけでなく、素行、人としての成長など、様々な要素を加味して、評価されることになります。ただし、評価者である直属の上司の意向が強く反映される仕組みとなっており、結局は上司の考え次第ということになるのが、実情です。
そのため、上司との仲が良好な人間が高評価を得るなど、日系企業の古い雰囲気が色濃く残る評価体制となっています。アサヒビールで、評価を高めようとするのであれば、上司との関係を良好に保つことが、必要不可欠と考えてください。
(大きな成績をあげても、それが評価に直結するとも限らないので、仕事が出来る優秀な人にとっては、モチベーションが保ちにくい職場かもしれません。)
マネジメントする立場になれば、給与はかなり上がりますが、上の年代の社員が辞めないため、管理職のポジションに空きがなく、若手が上がれないという状況になっています。この点についても、典型的な年功序列型の企業と言えます。
ただし、ポジションが上がらなくても、それなりの給与が見込めること、日系企業のなかでも、福利厚生の充実度はトップクラスであることから、今の体制に不満を持つ社員は、それほど多くはないようです。
成長環境について
アサヒビールでは、仕事のマニュアル・決まった手順というものがなく、社員各自の自主性に委ねられています。そういった意味では、自由度が高く、自分で考えて動く姿勢が、自然に身につく環境となっています。
周囲と協調して、同じような意識で取り組もうとする人に対しては、上司も、同僚も惜しみなくフォローする社風の会社なので、『みんなと一緒に働くことが好き』という人にとっては、仕事がやりやすい職場でしょう。
一方、独立心が旺盛な人、人と違う発想をする人にとっては、窮屈に感じる面があるかもしれないというのが、正直なところです。
教育体制については、アサヒビールは、資格取得へのフォロー体制、研修制度が充実している会社なので、その気になれば、幾らでも学びの機会を得ることが出来ます。ただし、あくまでも、個人の意志に任されているので、自分から手を挙げないと、せっかくの機会を失うことになります。
自分から積極的に学ぶ人と、そうでない人では、数年で、ビジネスマンとしての実力に、かなり差がついてしまうので、注意してください。
就業環境、ワークライフバランスについて
アサヒビールは、総じてワークライフバランスの良い会社です。マネジメント層がワークライフバランスの重要性を謳い、積極的に有休をとっているため、安心して有休を消化することが出来ます。
繁忙期以外は、勤務スケジュールの調整がしやすく、自分の都合に合わせて、休暇を取ることが出来ますし、直行直帰、フレックスタイムで働くことも可能です。土日祝日も、カレンダー通り休むことができます。(残業の有無についても、各個人で決めることが出来ます。)
営業部は顧客との関係で休出等、イレギュラーな出勤が発生したり、残業が多い部署も一部存在しますが、これらは例外的なものであり、アサヒビールの労働環境は極めて良好です。
女性の働きやすさについて
アサヒビールは、女性にとって働きやすい会社と言えます。仕事の分担、キャリア支援に対する会社側の取り組みは、全て男女平等です。ダイバーシティの観点から、女性管理職の数を増やすことを、会社の目標として掲げているので、男性よりも、むしろ女性のほうが昇進しやすいという一面もあります。
女性特有のライフイベントに対する配慮も手厚く、産前産後の休暇や育児休業は、当然のように取得出来ますし、復帰後は、時間短縮制度を利用したり、仕事量の少ない部署へ配置転換してもらうことが可能です。
周囲も、育児を行っている社員をサポートすることを、当たり前としており、その前提で業務を遂行しているため、出産・育児に協力的な環境のなかで、安心して働くことができます。このため、育休後の職場復帰率が、非常に高い会社です。
このように、アサヒビールは女性社員に対する配慮が、行き届いている会社です。その結果として、長く働き続ける女性が多く、離職率はかなり低くなっています。
アサヒビール株式会社の転職先としての価値
ここまでアサヒビールの就労環境について見てきました。日系企業的な古さはありますが、基本的に社員を大切にする会社なので、自分の勤務先として、アサヒを選ぶというのは、良い選択と言えます。
特に、協調性が高い人、周囲との人間関係を重視する人にとっては、働きやすい職場であることは間違いありません。リストラや減給がない会社でもあるので、雇用・収入の安定感を、何よりも重視する人にとっても、高い価値がある職場と言えます。
その反面、上昇志向が強く、早急な昇給・昇進を望む人、会社とプライベートの線引きを徹底したい人にとっては、あまり満足出来る雰囲気の会社ではないでしょう。
そういった意味では、アサヒビールは、人を選ぶ会社と言えます。入念な自己分析、企業理念と自身の価値観のすり合わせ、会社の特性をよく理解したうえで、転職の決断を下すようにしてください。
最後に、アサヒビールの中途採用求人の取扱実績があるエージェントをリストアップしておきますので、アサヒへの転職を検討している人は、現在、募集中の求人が存在するかどうか、問い合わせてみてください。
なお、冒頭でも触れましたが、アサヒは中途採用の求人が限られている会社なので、思うようにチャンスが掴めない可能性が十分にあります。そのため、代替の選択肢となるような転職先候補を探すことも重要です。
転職エージェントであれば、様々な企業の求人情報を保有しているので、アサヒビール以上に、魅力的な会社の求人を扱っている可能性もあります。そのため、他社の求人についても、ぜひ確認してみてください。(転職先に希望する条件を伝えれば、それらの条件に見合う求人を紹介してくれます。)
<アサヒビールの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社>
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
※補足
このところ、JACは現職者の転職支援に力を入れており、離職中の人の場合、よほどの経験・スキルがないと、有望な求人を紹介してもらうのは難しくなっています。
(経験・スキルの定義が難しいのですが、前職の給与が年収600万を超えるぐらいであれば、まず大丈夫です。)
この条件に当てはまらない人は、上記でも触れているリクルートエージェント、もしくはマイナビエージェントといった転職会社のほうがオススメです。
特に、マイナビは若手層の転職支援に力を入れているので、35歳ぐらいまでの人であれば、職歴などを問わず、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。
(この年代のビジネスマンであれば、経歴不問で募集をかけている企業の求人を多数扱っており、そのなかには大手も含まれているので、なかなか悪くないです。)