世界152カ国に189,000名のプロフェッショナルを擁し、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供するKPMGのメンバーファーム、KPMGコンサルティング。東京に本社を構え、大阪、名古屋にも事務所を置いています。
KPMGコンサルティングは、変革していく世の中において、従来のコンサルティングを進化させるために、2014年にKPMGマネジメントコンサルティング株式会社とKPMGビジネスアドバイサリー株式会社を統合した会社です。
10年後も社会的に価値の高いエクセレントカンパニーを目指す企業に対して、事業変革、リスク&コンプライアンス、テクノロジーの3分野に豊富な経験とスキルを有するプロフェッショナルがサポートし、支援していくことを主な事業内容としています。
人材登用の動きも活発で、設立当初は社員数が300名程度でしたが、年々社員数を増やし、現在では700名程となっています。そういった背景からも、中途採用に関しても、積極的に求人を出しているので、KPMGへの転職コンサルティングへの転職のチャンスは、少なくありません。
このページでは、KPMGコンサルティングの中途採用求人の傾向、及び、勤務する社員の年収・給与水準、社内の就労環境について、まとめていますので、転職活動の際に参考にしてください。
KPMGコンサルティングの中途採用求人の傾向
中途に関しては、マネジメントコンサルタント、リスクコンサルタント、サイバーセキュリティコンサルタントといった職種において、求人が発生しています。
必要とされる経験や知識、資格、語学などの募集要項は、職種によって異なり、例えば、マネジメントコンサルタントやリスクコンサルタントにおいては、ビジネスレベル以上の英語が必須となっています。
サイバーセキュリティコンサルタントにおいては、英語はあれば歓迎される条件となっていますが、英語以外に、CISSPや情報セキュリティスペシャリストなどの、サイバーセキュリティ分野における専門的資格が必須となりますので、詳細については、応募要項にて確認するようにしてください。
求人情報の入手方法
求人情報の入手方法ですが、KPMGコンサルティングの公式サイト内にある採用情報ページにおいて、現在、募集がかかっている求人の一覧について、確認することが出来ます。
http://recruit.kpmg-consulting.jp/information/02/index.html
また、中途に関しては、転職会社経由でも募集がかけられているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。
公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人案件を扱っているので、KPMGコンサルティングだけでなく、他社の求人のことについても知りたいという時には、まとめて情報を教えてもらえるので便利です。
このページの最後に、KPMGコンサルティングの中途採用求人を扱っている代表的な転職会社をリストアップしておきますので、情報源として活用してください。
KPMGコンサルティングの社員の年収・給与制度について
KPMGコンサルティングに勤務する社員の給与水準ですが、具体的な年収事例を幾つか挙げると、以下のようになります。
- コンサルタント 25歳 年収500万円
- コンサルタント 28歳 年収650万円
- コンサルタント 29歳 年収500万円
- コンサルタント 30歳 年収600万円
- コンサルタント 33歳 年収800万円
- シニアコンサルタント 28歳 年収1000万円
- シニアコンサルタント 33歳 年収700万円
- シニアコンサルタント 33歳 年収800万円
- シニアコンサルタント 35歳 年収1000万円
- コンサルタント マネージャー 28歳 年収1000万円
- コンサルタント マネージャー 33歳 年収1200万円
- コンサルタント シニアマネージャー 36歳 年収1200万円
- コンサルタント ディレクター 43歳 年収1600万円
- マーケティング 26歳 年収550万円
KPMGコンサルティングの給与制度は、年俸制となっており、給与水準はこの業界内においては標準的、またはやや高めです。30代前半であっても、シニアコンサルタントになれば、年収1000万円を超えることもあるので、そこはさすがコンサル業界といったところです。
また、賞与は年1回、会社の業績に応じて支払われるようになっていますが、これについては、業績が悪ければ支給されないといったこともあり得ますし、支給されたとしても30~50万円といったところなので、年収においてそれほど大きなインパクトはありません。
給与改定は年1回、評価に応じて考慮されますが、高い評価を受けたとしても、同一の職位であれば、増額はおよそ5%といったところであり、毎年の昇給にそれほど大きな増額は期待できません。そのかわり、役職が上がった際には一気に給与が上がるといったかたちとなっています。
福利厚生については、各種社会保険完備はもちろんのこと、退職金制度、財形貯蓄制度、公認会計士企業年金基金、健康保険組合カフェテリアプランなども用意されており、かなり手厚いものとなっています。
ただし、住宅手当や家賃補助などはありませんし、ある一定の役職以上になると残業代もつかなくなりますので、給与を他社と比較する時には、この点を加味して考えることをオススメします。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、経験や能力を考慮したうえで、給与額が決められることになりますが、交渉次第で変わってくるという要素があるので、KPMGコンサルティングからの提示額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、会社側と話し合うようにしてください。
KPMGコンサルティングは、大幅な昇給が見込める会社ではないので、転職時に設定された給与額が、後々まで付いて回ることになり、それだけに、このタイミングでの交渉は、非常に重要です。
もし、こういった条件交渉は苦手ということであれば、前述した転職会社に、代行してもらうことをオススメします。彼らは転職のプロであり、この手の交渉に慣れているので、うまく話を進めてくれます。
その結果として、何らかの上積みが為されるケースが少なくないので、苦手な人が自分で強引に進めるよりも、最初から任せてしまったほうが賢明です。
KPMGコンサルティングのモチベーション・評価制度について
KPMGコンサルティングでは、半期に一度、個人目標の達成率や、担当しているプロジェクトの成果を見て、直属の上司が査定をし、評価を下すようになっています。(一定レベルの役職からは、マネージャー以上の社員全員で、昇進を決定することになります。)
なお、評価制度の基準については、指標があまり明確にはなっていないうえ、評価スキームも頻繁に変わるため、基準が分かりにくいと感じる社員も少なくありません。査定結果は、上司の裁量に任される部分が多いので、上司次第となってしまう点が否めないのも、実情です。
そういった背景からも、上司が求められる役割を的確に果たす人が、高い評価を受ける傾向があるので、高評価を目指すのであれば、日頃から上司とこまめにコミュニケーションを取り、上司の意図をしっかりと把握して成果を出していくことも重要となります。
また、KPMGコンサルティングでは、声を上げる人が評価される傾向もあるので、良い結果を出した場合は、自分からしっかりと上司にアピールすることを忘れないでください。(黙っていると、上司が適切に評価してくれることは、ほとんどないので、その点は頭に入れておいたほうがいいです。)
KPMGコンサルティングの成長・キャリア開発体制について
KPMGコンサルティングの教育体制ですが、コンサルティングの基礎知識や、業務遂行に必要な基本的なスキルを学ぶための研修はしっかりと用意されています。e-ラーニングも導入されているので、効率的に知識やスキルを習得することが可能です。
また、OJTで上司や先輩からの指導を受けられる体制もきちんと整っているので、その点も安心です。そういった環境なので、実務を通じて、ロジカルシンキング、プレゼンテーション、ファシリテーションといった、コンサルタントとしての基本動作を習得出来たと感じる人が多いです。
なおKPMGコンサルティングでは、やる気があれば、自分の専門でない分野のプロジェクトにも携わるチャンスをもらえ、様々な経験を積むことができるので、成長機会は多いです。
また、KPMGコンサルティングは、グローバル人材の育成に力を入れている会社でもあるので、英語力をアップする研修や海外短期留学も用意されています。国際的に活躍している人材も多いですし、日常の業務に携わることで、世界で働けるレベルの能力が身に付きます。
ワークライフバランスについて
KPMGコンサルティングでは、配属されたプロジェクト次第で忙しさが決まりますが、かなり大きな案件でない限り、仕事とプライベートの両立は可能です。プロジェクトの合間であれば、長期休暇の取得も出来るので、実際にそれを利用して旅行などを楽しむ社員も多いです。
勤務時間については、フレックスタイム制度が採用されていますし、リモートでも業務可能な職種が増えているので、比較的自由度高く働くことができ、それぞれの家庭の事情に合わせてある程度配慮してもらえる可能性が高いです。
テクノロジー、リスクコンサルタント、マネジメントコンサルタントといった職種では、残業時間が少ない部署が多くなっていますし、有休の消化率も高いので、プライベートを重視する人でも、まず満足できるはずです。
ただし、一部の職種においては、業務量が膨大な部署が存在しており、長時間残業や休日出勤が度々発生するといったケースもあります。そういった場合は有休取得も簡単ではないので、ワークライフバランスは、決して良いとは言えません。
ちなみに、そういった部署の数は少ないので、それ程心配する必要はないですし、KPMGコンサルティングでは、成果を挙げるために、あえて自ら残業や休日出勤を選択して働いている人も少なくないので、現場から不満の声は少ないです。
女性の働きやすさについて
コンサルティング業界は基本的に男性社員比率が高い業界であり、KPMGコンサルティングも同様に、女性社員はそれほど多くありません。そのため、KPMGコンサルティングで管理職に就いている女性はまだまだ少ないのが実情です。
とはいえ、仕事の内容や昇進・昇給の機会に関して男女差はありませんし、近年では、会社としても、ダイバーシティの観点から、女性の管理職登用を積極的に進めているので、今後は女性管理職も増えていくはずです。
そういう意味では、キャリア志向が強い女性にとっては、チャンスは多いと言えます。(ただし、管理職に就くには、ある程度の体力は必要と考えてください。)
また、育児支援については、産休や育休といった制度が整備されており、実際に取得後、職場復帰している女性社員も多いです。(休暇前にある程度の実績を残しておけば、キャリアアップで他の社員に遅れるといったこともないので、その点も安心してください。)
繰り返しになりますが、フレックス制やリモートワークの導入で、ある程度フレキシブルに働ける環境が整っているので、ワーキングマザーでも、問題なく家庭と仕事を両立させることができます。
KPMGコンサルティングの転職先としての価値
ここまで、KPMGコンサルティングの就労環境について、様々な角度からお伝えしてきましたが、印象としてはいかがだったでしょうか。
KPMGコンサルティングは、この業界内においては標準的な給与水準といえますが、それでも他の一般的な企業と比較すると十分高い水準ですし、福利厚生なども充実しているので、待遇面において大きな不満なく働ける会社であり、転職先として検討する価値は十分にあるといえます。
入社後の教育体制もしっかり整っていますし、自分のやる気さえあれば、様々な分野の業務に関わる機会ももらえるため、成長意欲の高い人でも満足できるはずです。
また、ワークライフバランスという面においても良好で、プライベートの時間も十分に確保できますし、時間の調整がしやすい環境が整っているので、家庭の都合に合わせて働くことができるのも、大きなメリットといえます。
最終的には、こういった要素を総合的に考えて、転職の判断を下す必要がありますが、自分一人で判断するのが難しいということであれば、前述した転職会社に相談するのがベストです。プロの視点で、客観的にアドバイスしてくれるので、参考になります。
KPMGコンサルティングの中途採用求人を扱う転職会社
下記に、KPMGコンサルティングの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、判断材料となる情報がもっと欲しいということであれば、ぜひ直接コンタクトして、話を聞いてみてください。
自分に合う会社かどうか、判断がつかない時には、相談することも出来ますし、他社の求人を紹介してもらって、比較検討してみるといったことも出来ます。転職先候補を決める際には、転職会社は、色々と頼りになるので、うまく活用してください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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