創業150年を超え、現在では80ヶ国以上に事業拠点を持つ、世界最大の化学メーカーBASF。その日本法人に当たるのがBASFジャパンです。三重、神奈川、茨城など、24カ所に製造拠点、研究拠点を構え、従業員数は1200名を超えています。
BASFジャパンの中途採用事情と採用プロセスについて
BASFジャパンでは、人材採用に積極的な企業であり、中途採用の求人についても、下記のような職種を中心に、常時発生している状況です。
- 研究開発
- エンジニアリング
- PR・コミュニケーションズ
- 総務(ファシリティーマネージメント)
- マネジメント・コンサルティング
- セールス・マーケティング
- 人事
- 情報サービス
- 環境・健康・安全管理
- 製造・技術サービス
- 財務・法務・コントローリング
- 購買・物流
求人に応募する方法としては、BASFジャパンの公式サイトから直接応募する、もしくは転職エージェント経由で応募するといった方法のいずれかとなります。直接応募する場合には、募集ページから必要事項を入力して、プロフィールを作成します。
https://www.basf.com/jp/ja/company/career/jobs.html
その際には、履歴書とカバーレターのほか、信用照会や学歴関連の証明などが必要となります。自分が希望する職種に関する求人が見つからない場合には、プロフィールを登録しておけば、条件に合う求人が見つかった時点で、メールで通知してもらうように設定することも可能です。
一方、転職エージェント経由で応募する時には、エージェントに登録した後、担当スタッフから指示された書類を提出することになります。
基本的な流れは、どちらでも一緒ですが、エージェント経由の場合、会社が求めている人物像など、予備情報を教えてもらえるので、書類選考、面接を通過するための準備を入念に進めることが出来ます。
また、転職時の年収など、条件交渉を代行してもらえるので、直接応募するよりも、より好条件で転職出来る可能性が高くなります。そのため、直接応募するよりも、エージェント経由で応募することを選ぶ人が多いのが実情です。
下記に、BASFジャパンへの転職支援実績を有するエージェントを幾つかリストアップしておきますので、興味がある人は、是非一度問い合わせてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
BASFジャパンの年収・給与制度、昇給制度などについて
BASFジャパンの給与制度ですが、業務内容に紐付く年俸制となっており、日本の一般企業のような年功序列や社内等級別給与はありません。基本給に業績賞与(インセンティブ)がプラスされたものが年収となり、業績賞与は職位標準額×個人の評価指数×業績指数で算出されます。
大手ではあるものの、同業他社と比べ、それほど高い水準にあるとはいえないようです。中途入社組の年収事例としては、下記の通りとなります。
- 管理部門 中途入社 38歳 シニアマネージャー 女性 年収900~1,000万円
- 管理部門 中途入社3年目 31歳 シニアスペシャリスト 年収650~750万円
- ファイナンス 中途入社3年目 男性 31歳 年収700万円
- 営業 中途入社 38歳 年収800万円
- 営業 中途入社 30歳 年収530~550万円
- エンジニア 中途採用 年収500~550万円(各種手当込)
基本給は昇進しない限り、大幅に上がることはありません。そのため、この会社で高収入を取ろうとするのであれば、管理職へステップアップすることが、必要不可欠となります。
ただし、中途採用の場合、入社時に年収について交渉することが可能です。ここで設定された給与額が、今後にも大きく影響してくるので、ここでの給与交渉が本当に重要です。幸い、転職者に対しては、要望に耳を傾けてくれる会社なので、妥協せずに話し合うことをオススメします。
ちなみに、BASFジャパンは、アジアの中心が、日本から中国、インドへ移ってきていることもあり、日本支社の社員も、海外の人間から指示を受けて働くようになっています。
そのため、英語が社内公用語になりつつあるという一面もあり、英語の能力というのが、昇進・昇格に、大きく影響するようになってきています。・・・というより、英語が出来なければ、この会社では、未来はないと考えたほうがいいぐらいです。
逆に言えば、ビジネスレベルでの運用スキルがあれば、それを武器に、社内競争に勝ち残れますし、転職の際にも、語学力をアピールすることで、BASFジャパンの人事から、好条件を引き出せる可能性があります。
利益率が高い事業に注力して、採算性の悪い事業部を売却するという方針が徹底していることもあって、会社自体の利益率は高いレベルを維持しており、財務的には余裕があります。
そういった背景から、評価が高い社員に対しては、高い給与を提示する会社なので、関心があるようであれば、ぜひ、チャレンジしてみてください。
なお、面接の場で、自分自身で、条件交渉をするのは気が引けるという人、あるいは、どう進めていいのか分からないという人は、前述した、転職エージェントに交渉を代行してもらうようにしてください。(参考までに、再度記載しておきます。)
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
彼らは、転職のプロであり、こういった交渉に慣れているので、うまく話を進めてくれます。エージェントに間に入ってもらったほうが、後腐れがないというメリットもあるので、交渉下手な人は、無理に自分で対処しようとせず、最初から任せてしまったほうが賢明です。
BASFジャパンへの転職を検討するうえでの注意点
先ほども少し触れましたが、BASFの中心は、中国、インドへ移っていますが、それは、市場的に、日本よりも魅力が高くなっていること、あちらのほうが、人件費が安く済むので、会社として見た場合、事業拠点としての価値があるという事情があります。
これは、BASFジャパンの存在価値が、低下していることを意味しているので、将来的に、どうなるか予断を許しません。(採算性を非常に重視する会社なので、なおさらです。)
世界全体から見れば、日本は有力な市場なので、完全に撤退することは、ないと思いますが、規模が縮小されることは、十分に考えられます。
ただし、これが、良いことなのか、悪いことなのかというのは、現時点では判断出来ません。悪いふうに解釈すれば、余剰人員がない状態で、仕事を回すことになるので、激務になります。
ただし、違う見方をすれば、仕事に効率性と高度の専門性が求められるようになるので、少数精鋭で、全員が高年収を取れる会社になるということも、考えられます。
(外資だと、社員数が100~200名ぐらいの組織のほうが、高年収の会社が多いですし、仕事が出来る優秀な人が多いので、案外、スムーズに業務が回っていて、忙しいことは忙しいけど、しっかり休みが取れる職場であったりもします。)
これは推測に過ぎないので、何とも言えないのですが、いずれにしても、BASFジャパンは、大きな曲がり角に来ていることは間違いなく、今後、社内環境が大きく変わる可能性が大です。
より高い魅力を持つ会社になるかもしれないですし、逆に、別会社への転職を目指したほうがいいという状況になるかもしれないので、もし、転職エージェントにコンタクトするのであれば、このあたりのことについても、確認してみてください。
エージェントであれば、社内事情の変化を押さえているので、問い合わせれば、最新事情について教えてくれます。
BASFジャパンにおけるリストラの頻度
BASFジャパンでは、定期的にリストラが行われていますが、即日解雇といったような厳しいものではなく、該当する人が、転職先を探し出せるだけの時間を確保出来るように、一定期間の猶予を与えたうえでのリストラということになります。
外資としては、穏やかな方法を採っていると言えます。また、リストラが生じるのは、あくまでも、業績が不振な部署に限ったことであり、理由なく、ただ人を減らすということはないです。
福利厚生について
基本的に、外資の場合、福利厚生については期待出来ませんが、残念ながら、BASFジャパンも、その点については、同様です。社会保険・年金は完備されていますが、それ以外では、外部サービスのベネフィットステーションが利用出来るぐらいです。
ベネフィットステーションは、日本各地の保養施設やリゾートホテルやエンタメ施設、フィットネスクラブ、レストランなどを、優待価格で利用出来る制度です。対象となる施設・サービスは豊富なので、その点は良いのですが、割引率が10%前後なので、有り難みは薄いです。
あとは、会社都合で転勤になった時には、住宅補助が受けられるぐらいです。福利厚生は、給与に含まれているという前提で考えたほうがいいです。
(ちなみに、転勤の回数に応じて、住宅補助が手厚くなるので、転勤を繰り返している人だと、かなり生活に余裕が出るようです。)
なお、中途採用者の場合、BASFジャパンは、前職(現職)の会社で、福利厚生が手厚かった人に対しては、その分を考慮して、年俸額を算出してくれるので、転職したとしても、待遇が悪くなったと感じることは、あまりないでしょう。
むしろ、新卒で入った人のほうが、この部分で割を食っている状況です。(新卒入社のプロパー社員と中途採用組を比較すると、間違いなく、後者のほうが恵まれています。)
ちなみに、BASFジャパンのオフィスは綺麗で、掃除が行き届いているため、常に清潔です。これは正確には福利厚生とは言えないのですが、働く側(特に女性)にとっては、重要なことだと思いますので、敢えて触れておきます。
BASFジャパンの社風、求められるスキルについて
BASFジャパンはグローバル企業であるため、年功序列という風潮はなく、若手でもやる気と積極性があれば、どんどん仕事を任せてもらえるという社風です。
研修制度も充実しており、希望すれば、幾らでも受講することが出来ます。一方、会社から受講を強制されるようなことはないため、スキルアップの意識が高い人と、そうでない人では、大きな差が開くことになります。
これは研修だけに言えることではありませんが、全てにおいて自分から積極的に動いていく姿勢が重んじられる社風なので、仕事に意欲的な人ほど、充実感を覚えながら、業務に取り組むことが出来る会社と考えてください。
なお、実務知識以外では、英語が重視されています。実際に使用する機会も多いので、語学力は必須となります。ただし、それほど高いスキルが要求されることはありません。簡単な会話が出来ればそれで大丈夫です。
語学に関しては、社内研修制度などが用意されていることはなく、現場で鍛えられながら習得していくといったイメージです。
BASFジャパンのワークライフバランス、残業について
BASFジャパンは、社員に対して、有休の完全消化を推奨しているので、休みを申請しやすく、年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休時には、有休を合わせて長期休暇を取るという人も多いです。(会社としても、こういった休みの取り方を勧めています。)
シニアマネージャーなど、ポジションが上の人ほど、率先して休みを取る風土があるので、気兼ねすることなく、休めます。
また、BASFジャパンは、フレックスタイム制なので、自分の責任を果たしていれば、出社時間・退社時間は自由であり、時間の融通をつけやすい会社でもあります。
残業についても、一部の部署では残業時間が多いうえに、残業代の申請がしづらいという意見もありますが、会社全体としてみれば、残業時間は極めて少ないです。
特に、最近は、全社員の出社時間、退社時間が厳しく管理され、部下の残業時間が多いと、マネージャーに改善の指示が出されるようになっており、年々、残業時間は、減少傾向にあります。
総じて、BASFジャパンのワークライフバランスは良好と言えますが、ただし、業務量は多いので、仕事に手間取ると、勤務時間内に終わらず、残業することになったり、家に持ち帰るなどして、対処しなければいけなくなったりするケースもあるということは、頭に入れておいてください。
女性の働きやすさについて
BASFジャパンは社員に占める男性比率が高いものの、ダイバーシティーを推進していることもあり、女性でも活躍出来る風土が確立されています。
男女が同じ立場で働いており、女性だからといって、不遇な立場に置かれることはないですし、昇進に関しても、男女の差はありません。
女性管理職を増やす方針を採っているため、むしろ、女性のほうがやりやすいぐらいです。(キャリアアップを目指す姿勢を見せれば、何かと会社からフォローしてもらえます。)
育児支援制度も整備されており、産休育休を問題なく取得出来ますし、時短勤務制度も用意されていて、夕方4時に退社することが認められているので、小さな子供がいる女性にとっても、働きやすい会社といえます。
ちなみに、2017年には、在宅勤務制度が導入され、運用が始まっているので、今後は、ますます働きやすくなると思います。
BASFジャパンへの転職支援実績がある転職エージェント
総合的にみて、BASFジャパンは転職先としては十分に魅力的な会社と言えます。自分が転職を希望する職種で求人があれば、是非積極的に応募してみてください。
なお、先ほども触れましたが、その時には、転職エージェント経由で応募したほうが、何かとサポートを受けられるので便利です。下記のエージェントであれば、BASFジャパンへの転職支援実績があるので、オススメです。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
なお、希望する求人が見つからない場合には、求職者登録(会員登録)をしておけば、新規求人が発生した時に、その都度メールで通知してもらえます。自分で探す手間が省けて便利なので、活用してください。
※補足
このところ、JACは現職者の転職支援に力を入れており、離職中の人の場合、よほどの経験・スキルがないと、有望な求人を紹介してもらうのは難しくなっています。
(経験・スキルの定義が難しいのですが、前職の給与が年収600万を超えるぐらいであれば、まず大丈夫です。)
この条件に当てはまらない人は、上記でも触れているリクルートエージェント、もしくはマイナビエージェントといった転職会社のほうがオススメです。
特に、マイナビは若手層の転職支援に力を入れているので、35歳ぐらいまでの人であれば、職歴などを問わず、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。
(この年代のビジネスマンであれば、経歴不問で募集をかけている企業の求人を多数扱っており、そのなかには大手も含まれているので、なかなか悪くないです。)