鳥居薬品の中途採用事情

鳥居薬品の中途採用事情

 

腎・透析、皮膚疾患・アレルゲン、HIV感染症の3領域を主軸事業とする医薬品メーカー、鳥居薬品。前身となる『植野屋』の創業以来、140以上に渡って、事業を展開してきている、日本有数の老舗企業です。

 

安定的な経営基盤を有し、好調な業績を維持しているメーカーですが、さらなる業績拡大を狙い、今後は、アレルゲン領域における研究開発を重点的に進めるとともに、国際的に通用する新薬の開発を目指して、日本たばこ産業(JT)との協業体制を構築するとしています。

 

人材採用に関しては、新卒を中心に据えている会社なので、中途での転職のチャンスは限られていますが、求人がゼロというわけではないので、鳥居薬品に関心がある人は、こまめに求人情報をチェックすることをオススメします。

 

このページでは、鳥居薬品の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

鳥居薬品の中途採用求人の傾向

繰り返しになりますが、鳥居薬品は新卒で採用した若手社員を育てていくことを、人事戦略の基本としており、中途に関しては、どうしても外部から補強する必要性が出てきた時にのみ、緊急避難的に募集をかけるという状況となっています。

 

ちなみに、過去の募集実績としては、MR、研究開発、臨床開発、品質管理、製品管理、薬事、経理財務、人事、法務、経営企画、マーケティング、社内SEなどの職種において、求人が出ていたことがあります。

 

どの職種においても、求められるのは、入社直後から、第一線で働けるような即戦力の人材となるので、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、MRであれば、未経験者が応募出来る求人が出てくることもあるので、これから製薬業界で働きたいという人でも大丈夫です。

 

求人情報の入手方法

鳥居薬品の公式サイト内に開設されている、キャリア採用ページにおいて、募集要項が公開されているので、そちらから、求人情報を入手することが可能です。
https://www.torii.co.jp/recruit/

 

もしくは、民間の転職会社を通す形でも、募集がかかっているので、そちらから、求人情報を入手することも可能です。

 

公式サイト、転職会社、どちらからも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人情報を扱っているので、鳥居薬品の求人を他社のものと比較してみたいといった時には、まとめて紹介してもらえるので、自分で探す手間が省けて便利です。

 

また、転職会社に一度登録しておけば、その後は、自分が希望する条件に合致する求人が発生するたびに、メールなどで通知してもらえます。

 

鳥居薬品のキャリア採用は、求人がいつ発生するか分からないので、登録しておいて、後は連絡を待つだけという態勢にしておくと便利です。(自分で、こまめにチェックするのは面倒なので、転職会社を、情報源として活用するのが賢明です。)

 

このページの最後に、鳥居薬品の中途採用求人を扱っている代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 


鳥居薬品は、中途で採用する時には、一般的には告知をせずに、転職会社に登録している人材のなかから、条件に見合う人をピックアップして、リクルートするという形を取ることもあるので、こういった機会を逃さないためにも、登録しておいたほうが賢明です。

 

鳥居薬品の社員の年収・給与制度について

鳥居薬品に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

鳥居薬品の社員年収

  • MR 25歳 年収450万円
  • MR 25歳 年収600万円
  • MR 26歳 年収500万円
  • MR 28歳 年収700万円
  • MR 31歳 年収600万円
  • 経理 25歳 年収460万円
  • 法務 27歳 年収650万円
  • 経営企画 28歳 年収700万円

 

鳥居薬品の給与制度は、基本給と年2回の賞与から構成されています。賞与については、個人目標の達成率と行動評価によって決められ、評価が低い人と高い人では、4割ぐらい、支給額が変わってきます。

 

また、達成率が120%を越えると、賞与とは別に、さらにインセンティブが支給されることになりますし、業績が大きく上振れした時には、全員を対象に、一時金が支給されることもあります。

 

諸手当については、時間外勤務手当、通勤手当(MR以外)、営業手当(MRのみ)などがあります。営業手当は 2000円~2500円なので、これだけでも、月額4~5万円ほどになりますし、MRに支払われる日当は非課税なので、大きいです。

 

昇給に関してはランク制をとっており、ランクに応じて、年間3000円~6000円ほどの給与アップが、年1回行われています。

 

福利厚生については、各種保険が完備されているほか、社宅制度、持株会制度、財形貯蓄制度、退職金制度、慶弔見舞金、総合福祉団体定期保険などがあります。

 

社宅補助に関しては、対象は32歳までとなっており、給与天引きで2~3割負担分が、差し引かれる形となり、税金はかかりません。借り上げ社宅の家賃の上限は地域によって異なりますが、首都圏では16万円になり、地方になると上限が下がります。

 

中途採用で入社する時の注意点

通常、中途採用の場合は、前職までの経歴や実績を加味して、基本給が決まることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるので、提示された金額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、会社側と交渉するようにしてください。

 

もし、お金のことで話をするのは、気が引けるということであれば、前述した転職会社に交渉を代行してもらってください。彼らはプロなので、この手の交渉ごとに慣れており、うまく話を進めてくれます。

 

何らかの上積みを勝ち取ってくれるケースが多いので、苦手な人は、無理に自分で対処しようとせずに、最初から任せてしまったほうが賢明です。

 

鳥居薬品の評価制度について

鳥居薬品の評価制度は、実績だけではなく、行動評価も重視したものとなり、自分で考えて行動出来る社員は高く評価されるようになっています。

 

査定者である上司には、おざなりの評価ではなく、部下の行動を細部まで見て、評価することが義務づけられていることもあり、結果として、社員の満足度は高いものとなっています。(高評価を得た優秀者を表彰する機会が年2回あります。)

 

ちなみに、評価が下される前には、必ず面談が行われますが、その場では、納得がいくまで、上司が説明をしてくれるので、安心です。

 

このように、鳥居薬品の評価制度は納得感が強いものとなっているのですが、営業(MR)に関しては、注意点もあります。

 

それは、都市部の店舗だと、人数が多いため、等級が上がりづらい反面、地方だと、社員間の競争が緩いため、結果を残す人は、速いペースで等級が上がるということです。

 

この昇進スピードの差は、鳥居薬品の今後の課題と言える部分なので、MRでの転職を検討している人は、頭に入れておいたほうがいいです。

 

鳥居薬品の教育制度・成長環境について

鳥居薬品は、若いうちから重要度の高い仕事を担当させてもらえることが多いうえ、一人一人に与えられるノルマも高いので、日常業務をこなすことが、そのまま自己成長につながります。(鳥居薬品は、同業他社と比較しても、数多くの経験を積むことが出来る会社です。)

 

マネージャークラスに昇進して、部下を育てる立場になった場合においても、鳥居薬品には、本人にマネジメントを丸投げするということはなく、会社も一緒になって、部下を育ていくという土壌があるので、一人で責任を背負う必要がありません。

 

上層部を含めて、周囲と連携しながら、マネジメントを行うことが出来るので安心ですし、自分自身も無理なく、自然なペースで管理職として成長することが可能です。

 

また、鳥居薬品は、社員教育が手厚い会社でもあり、同業他社と比較しても、教育・研修に割く時間が多く、質も高いです。具体的には、階層別研修、各職種別研修が軸となり、経験年数・ポジションに応じて、必要なスキルや知識を習得するための研修が実施されるようになっています。

 

なお、MRの場合、入社時に、資格を持っていない人間に対しては、資格取得のための対策研修が用意されていますし、取得後は、MR資格の継続を目的とした、年間約100時間のフォロー研修が行なわれる仕組みとなっています。

 

ワークライフバランスについて

鳥居薬品では、みなし労働制が採用されているため、時間固定の業務が入っていなければ、勤務スケジュールについては、自分で自由に調整することが出来ます。

 

月間の平均残業時間が34時間というように、それほど残業が多い会社ではないので、平日にも、オフの時間もしっかりと確保出来ます。

 

休日出勤の機会は殆どないですし、有給も取得しやすいです。消化率が低い社員には、会社側から強制的に取得させる『計画年休』という制度もあります。また、カレンダー通りの祝日に加えて、夏季休暇、特別休暇なども用意されており、休暇制度は、まずまず充実していると言えます。

 

女性の働きやすさについて

鳥居薬品は、女性比率が低いこともあり、どちらかと言えば、男性社員が主軸となっている会社です。古い気質の日系企業のように、女性は男性のサポート役に留まるといったことはありませんが、仕事の割り振りに関しては、男性のほうが、若干優遇されている感は否めません。

 

また、管理職への昇進についても、男性ほどスムーズにいくケースは少ないので、キャリアアップを狙うのも大変です。

 

職場環境自体は、女性だからといって、不遇な扱いをされることはなく、男性と対等な立場で働くことが出来ます。

 

男性社員も、女性を尊重する意識があるので、普段、働くなかで、不快な思いをするということは、まずありませんが、外資のように、完全なフラットとまでは言えない部分もあるということは、頭に入れておいたほうが、いいでしょう。

 

(かといって、決して悪い状況ではなく、バリバリ働いて、高収入を手にしたい、あるいは、出世を目指したいというタイプの人でなければ、まず満足出来る環境だと思います。)

 

育児支援体制については、鳥居薬品は非常に充実している会社です。産休・育休は整備されていますし、出産後は、本人が希望すれば、仕事量が少ない部署への配置転換を行ってもらうことも出来ます。また、旦那さんの転勤に伴う、他地域の異動についても、配慮してくれます。

 

ちなみに、鳥居薬品の姿勢としては、女性が活躍出来る会社を理想として、職場環境の整備に努めると明言しているので、今後は、さらに良くなる可能性が大です。

 

鳥居薬品の転職先としての価値

ここまで、鳥居薬品の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、いかがだったでしょうか。待遇面については、医薬品メーカーとしては、ごく平均的といったレベルですが、そのかわり、就労環境は、かなり良好なので、プライベートを重視する人には、オススメの会社です。

 

また、真面目に努力する人を評価する風土がある会社なので、自分の頑張りが認められると、嬉しさを感じるというタイプの人にとっては、やり甲斐が持てる環境だと思います。

 

その反面、外資のような成果主義の会社ではないので、自分の力で勝負していきたいというタイプの人間にとっては、あまり面白さを感じる職場ではないかもしれません。

 

こういった意味では、向き・不向きが分かれる会社と言えるので、どんな働き方を望むのか、自分自身の価値観と照らしあわせながら、鳥居薬品への転職を目指すのかどうか、判断するようにしてください。

 

ただし、そもそもの話として、鳥居薬品は中途採用の求人が少ないので、まずは、求人情報を押さえることが先決です。

鳥居薬品の中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職会社

下記に、鳥居薬品の中途採用求人の取り扱い実績がある代表的な転職会社をリストアップしておきますので、詳細については、直接確認してみてください。

 

なお、問い合わせても、求人がないということになるかもしれませんが、その時には、別の企業の求人を紹介してもらうのもアリです。転職会社は、業種を問わず、様々な企業の求人案件を扱っているので、ぜひ他社のことについても、聞いてみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。