全世界に約45000人の従業員を抱え、売上高は203億ドルに達する、イスラエルの医薬品メーカー、テバファーマスーティカル・インダストリーズ。後発医薬品(ジェネリック医薬品)メーカーとしては世界最大の製薬会社です。
そのテバ・グループの一員として、日本国内におけるジェネリック医薬品の製造・販売事業を行っているのが、武田テバファーマ株式会社。
2005年に設立された会社ですが、その後、買収・合併を繰り返し、今現在は、テバファーマスーティカル・インダストリーズと武田薬品工業との合弁会社となっています。(2016年4月に、社名が現在の『武田テバファーマ株式会社』となっています。)
2011年から、日本国内市場においても、ジェネリック医薬品の売上高No.1の地位を占めるに至っており、文字通りのリーディングカンパニーとして、業界を牽引しています。
さらなる事業拡大を狙い、外部からの人材登用に積極的な会社なので、転職のチャンスは十分にあります。このページでは、武田テバファーマの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
武田テバファーマの中途採用求人の傾向
武田テバファーマでは、社内で人を育てるということはせず、即戦力の人材を外部から採用するという人事方針を取っているため、新卒者は取らず、中途採用のみを行っています。
公式サイト内には、中途採用希望者向けの専用ページが用意されており、こちらのページから、募集がかかっている求人の一覧・詳細について、確認することが出来ます。
https://hotjobs.takeda-teva.com/
募集は生産部門、SCM部門、管理部門、信頼性保証部門、営業部門などの各部署単位で行われており、募集職種となる職種は多岐に渡りますが、いずれの職種においても、該当業務に関する3年~7年以上の実務経験や英語力が必要とされており、ハードルは高めです。
また、生産部門、信頼性保証部門関連の求人については、経験の内容が細かく指定されているケースがあるので、詳細については、個々に確認するようにしてください。
なお、基本的に武田テバファーマは、転職希望者に課せられる応募条件は厳しいのですが、唯一の例外として、工場における製造ラインのスタッフであれば、応募条件のハードルは緩くなります。
製造スタッフでも、正社員(無期雇用)採用となりますし、ここで勤務実績を評価されれば、生産管理、物流管理といったポジションに昇格出来るチャンスもあるので、生産部門で、キャリアを重ねていくことを考えているのであれば、武田テバファーマの製造スタッフというのは、悪くない選択肢です。
特に、生産管理・物流管理といった業務に関する実務経験がない人には、初めのステップとして、オススメです。ぜひ、真剣に転職を検討してみてください。
武田テバファーマの社員の年収・給与制度について
武田テバファーマに勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 研究・開発 20代後半 年収 470万円
- 研究・開発 30代前半 年収 550万円
- 生産技術 20代後半 年収 400万円
- 生産技術 20代後半 年収 450万円
- 生産管理 20代後半 年収 480万円
- 生産管理 20代後半 年収 500万円
- 生産技術 20代後半 年収 550万円
- MR 20代後半 年収 500万円
- MR 20代後半 年収 600万円
- MR 30代前半 年収 500万円
- MR 30代前半 年収 700万円
- MR 30代後半 年収 650万円
- MR 30代後半 課長クラス 年収 950万円
- 人事 40代後半 年収 700万円
- 購買 30代後半 年収 700万円
- 経営企画 40代前半 主任クラス 年収 550万円
- 事務 20代後半 年収 400万円
給与水準としては、医薬品業界全体からみると高いほうではありませんが、ジェネリック医薬品メーカーとしては、高水準です。
賞与は年2回あり、それぞれ給与の1か月分程度が支給されますが、勤務評価が平均以下だとゼロとなります。また、海外の売り上げ実績によっても左右されるため、賞与はあてにしにくいところがあります。
なお、営業職に関しては、業績に応じたインセンティブが、別途支給されています。他の医薬品メーカーと比較すると、こちらも、それほど大きな額ではありませんが、それでも、基本給の数ヶ月分に相当することが珍しくないので、他の職種と比較すると、恵まれた状況です。
基本・賞与以外では、残業に関しては、全職種共通で、全額支給となります。また、製造スタッフについては、夜勤が発生するため、少ないながらも、夜勤手当が支給されるようになっています。
福利厚生について
武田テバファーマは、武田薬品工業が親会社になっていることもあり、福利厚生が充実しています。本社が名古屋にあることも関係していますが、単身赴任者には毎週、帰省するための旅費が支給されています。
また、一部の管理職を対象として、新幹線通勤が認められており、交通費の補助を受けることが出来ます。そのほかにも、積立有給休暇制度、長期休業所得補償制度などが用意されており、これらも含めると、武田テバファーマの待遇面は『良好』と言えます。
昇給制度について
武田テバファーマでは、定期的な昇給というのは、殆ど期待出来ません。昇給幅は小さく、昇進しない限り、入社時の給与から殆ど上がらないと考えてください。
そのため、転職時の給与交渉が、非常に重要となってきます。前職までの経歴を加味して、給与額が算出されることになりますが、交渉次第で、数字が変わることが珍しくないので、下手に妥協せず、納得するまで会社側と話し合うようにしてください。
中途半端に妥協すると、その数字が、後々まで影響してくるので、要注意です。こういった条件交渉が苦手ということであれば、転職エージェントに代行してもらうことをオススメします。
転職エージェントはプロなので、こういった交渉に慣れていますし、武田テバファーマの社内事情にも精通しているので、上手に話を進めてくれます。
このページの最後に、武田テバファーマの中途採用求人の取扱実績がある転職エージェントをリストアップしておきますが、こういったエージェントに登録したうえで、交渉を依頼すれば、請け負ってくれるので、相談してみてください。
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エージェントが交渉を請け負うのは、あくまでも自社で扱う求人のみとなります。求人ごとに、取り扱い先となるエージェントが異なるので、複数のエージェントにコンタクトして、どんな求人を扱っているのか、確認するようにしてください。
武田テバファーマの評価制度について
武田テバファーマでは、MBO評価制度が導入されており、上司との面談のうえで設定した年度目標の達成度合いによって、査定が下されるようになっています。年度中のレビューを経て、最終的には5段階による評価がなされ、その評価に応じて、業績賞与の配分比が決定されます。
ただ、武田テバファーマは動きが速い会社なので、期中に年間計画が変わることが珍しくなく、そこに応じて、社員に対する要求内容も変わるので、評価が難しい傾向があります。
また、営業職の場合、人員の出入りが激しい関係で、短いスパンで担当エリアが変わってしまうことがあり、それが原因で成績が変動してしまうため、評価が一定しないという弊害が出ています。
また、武田テバファーマは年功序列の風潮が強く、若手が頑張っても評価につながりにくい環境でもあります。ただ、近年は業界内の競争が激化していることもあり、実力主義の傾向が強くなってきています。
特に、2016年の合併を機に、社内の雰囲気が変わってきており、今後は、評価体制が大きく変わる可能性が高いので、転職を検討する際には、最新の体制について、確認しておくことをオススメします。
成長環境について
武田テバファーマは即戦力を採用して、現場に投入していくという方針を取っているため、社内教育に関する意識は低いです。一応、Eラーニングや通信教育などの教育プログラムが用意されていますが、強制ではないので、受講は各社員の意向に任されています。
業務上、必要な知識・スキルは、自分の責任で習得するというのが基本となりますが、部門によっては、社員間の勉強会や研修を行っているところもあるなど、学びの場は存在するので、自主性さえあれば、幾らでも知識・スキルを磨くことが出来ます。
また、キャリアアップに関しては、社内公募制度が用意されており、ハードルは高めですが、他部署への異動が可能なので、自分が望むキャリアパスを追求することが出来ます。
補足)語学スキルの支援制度はアリ
このように、武田テバファーマは、社員のスキルアップには、基本的に関与していませんが、唯一の例外が、語学です。
会社規定の語学教材が用意されており、自己負担での購入となりますが、TOEICで規定点数を超えたら、教材費が全額返還されるようになっています。また、管理職など、職務上英語が必要な人に対しては、英会話スクールの受講料を補助する制度も用意されています。
ちなみに、武田テバファーマは、キャリアアップを果たすうえでも、英語が非常に重要であり、語学力が低いと、上級職に昇進するのは、かなり難しいです。
ワークライフバランスについて
武田テバファーマは、ワークライフバランスが良好な会社です。フレックスタイム制度が用意されているので、出退勤のスケジュール調整の自由度が高いですし、自分の責任を果たしていれば、有休の取得に関しても、基本的に自由です。
また、近年では残業管理がしっかりしているため、残業時間も少ないですし、MRとして勤務している人が、学会へ出席するといった特別の事情を除けば、休日出勤が発生することも、まず無い会社です。
女性の働きやすさについて
武田テバファーマは、製薬会社としては女性社員の比率が高い企業であり、女性の管理職も年々、増えてきています。キャリアに関して、男女差別はないため、女性であっても、男性と同じように、キャリアを追求することが出来ます。
一方、子育て支援体制については、産休や育休といった制度が用意されており、利用率・復職率は高いです。
また、営業など、業務量が多い部署に勤めている場合、負担が少ない別部署への異動を申請出来るようになっているので、子育てと仕事を両立させることも、十分に可能です。
ちなみに、復帰後も、MRとして働いている女性社員もいますが、接待や出張、学会への出席などで、休日出勤を含めて、拘束時間が長いため、子育てしながらの業務は、かなり厳しいようです。(MRとして働き続けている女性もいますが、数としては少ないです。)
武田テバファーマの転職先としての価値
武田テバファーマは業界最大手ということもあり、就労環境が良好な会社であり、それほどストレスを感じることなく、働き続けることが出来ると思います。
製薬会社としては、給与が若干低めであること、年功序列の色が濃いので、昇進のチャンスが限られていることが難点ですが、ここも変わってきているので、今後は問題にならなくなる可能性があります。
いずれにしても、2016年に合併したばかりの会社なので、今後、社内体制が変化することは間違いないので、最新の状況を押さえたうえで、転職の判断を下すことをオススメします。
武田テバファーマの中途採用求人を扱っている転職エージェント
下記に、武田テバファーマの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますので、今現在の社内環境については、こちらに、確認するようにしてください。
なお、転職エージェントは、様々な企業の求人情報を押さえているので、他社のことについて、合わせて聞いてみるのもアリです。もしかしたら、武田テバファーマ以上に魅力的な会社を紹介してもらえるかもしれないので、ぜひ、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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