日立製作所の中途採用事情

日立製作所の中途採用事情

 

ビジネスや生活に欠かせない情報・通信システム(IT)を主軸として、電力システム、鉄道システム、昇降機など、様々なインフラを社会に提供し続けている重電機メーカー、日立製作所。

 

元々は、家電を主力事業とするメーカーであり、今現在においても、国内最大の電気機器メーカーですが、市場環境の変化に合わせる形で、現在は、インフラ系を重視する戦略に切り替えています。

 

モノづくりの『メーカー』にとどまらず、製品納入後の事業運営までも手がける『プロデューサー』というポジションで、事業を展開するといった、新しい試みをスタートさせています。(今後は、この事業モデルをグローバルで展開していくことを表明しています。)

 

また、日立製作所は、エネルギー、産業・流通、金融、公共、へルスケアといった分野にも注力することを経営方針として掲げるなど、事業の転換期にある会社であり、このような背景から、新しい人材を求める動きが活発化しており、多数の求人が発生しています。

 

中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっているので、日立製作所への転職を模索している人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。

 

このページでは、日立製作所の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

日立製作所の中途採用求人の傾向

日立製作所は、かなり大がかりで、人材を募集しており、中途においても、技術系・事務系を合わせて、100名以上の募集が、常時かかっている状態です。

 

対象となる職種は、事務系に関しては、営業、マーケティング、事業企画・経営企画、経理財務、人事、海外事業企画、法務(知的財産)、広報、ブランドマネジメントといったものが、主要どころとなります。

 

一方、技術系に関しては、様々なエンジニアが募集されていますが、ヘルスケアビジネスユニット、水ビジネスユニット、鉄道ビジネスユニット、電力ビジネスユニットといふうに、事業部単位での募集となり、それぞれの領域における、経験豊富なプロフェッショナルが求められています。

 

なお、応募条件に関しては、求人ごとに細部が異なるので、詳細については、個々に確認するようにして頂きたいのですが、いずれの職種においても、該当業務に関する実務経験が必須となるのは、共通です。

 

また、海外業務関連の求人だと、ビジネスレベルの英語・中国語が必須スキルとして、要求されるケースが多いです。

 

求人情報の入手方法

日立製作所から発生している中途採用者向けの求人情報の入手方法ですが、会社の公式サイト内において、採用情報ページが設けられており、そのなかで、『経験者採用』として、中途採用求人の一覧が表示されています。
http://www.hitachi.co.jp/recruit/experience/index.html

 

また、転職会社経由でも、求人情報が公開されているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。

 

公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職会社の場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、日立製作所だけでなく、他社の求人についても知りたいということであれば、まとめて情報を入手出来るので、手間が省けて便利です。

 

このページの最後に、日立製作所の中途採用求人を扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

日立製作所の社員の年収・給与制度について

日立製作所に勤務する社員の年収額ですが、職種別に幾つか、サンプル事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

日立製作所の社員年収

  • SE 25歳 年収400万円
  • SE 29歳 年収700万円
  • SE 30歳 年収600万円
  • SE 33歳 年収650万円
  • 営業 30歳 年収650万円
  • 営業主任 35歳 年収750万円
  • 海外営業 部長代理 45歳 年収1250万円
  • 設計 27歳 年収600万円
  • 設計 課長 40歳 年収950~1000万円
  • 開発 25歳 年収650万円
  • 開発 主任 34歳 年収800万円
  • 開発 40歳 年収1000万円
  • 研究 40歳 年収1000万円
  • 研究 43歳 年収930万円
  • 生産技術 29歳 年収750万円
  • 生産技術 主任 30歳 年収650万円
  • 生産技術 主任 32歳 年収650万円
  • 生産技術 主任 40歳 年収900万円
  • 企画 34歳 年収650万円
  • 企画 部長代理 43歳 年収1200万円
  • 経理財務 31歳 年収750万円
  • 経理財務 課長 40歳 年収1000万円

 

日立製作所の給与体系は、月々の基本給に、年2回の賞与がプラスされるといった、オーソドックスなものとなります。

 

基本的には年功序列で、給与が上がってきますが、近年、少しずつ、成果に連動してアップ幅を決めるという動きも出てきているので、今後は、成果主義の色が濃くなっていく可能性もあります。

 

(現時点では、何とも言えないので、実際に日立製作所の求人に応募する際には、最新の状況について、確認しておくことをオススメします。)

 

ちなみに、具体的な昇給額については、職種によって差があるのですが、1000円~2000円のベースアップとなります。また、職種ごとに、等級が設定されており、等級が上がると、そこに合わせて、給与も上がる仕組みとなっています。

 

福利厚生については、日本を代表するメーカーだけあって、社会保険が完備されているほか、財形制度、年金制度、カフェテリアプラン制度、自社株買い制度などが用意されており、かなり充実した内容となっています。

 

また、日立製作所は、住宅補助にも力を入れており、27歳までの独身者に対しては、寮が用意されていますし、既婚者であれば、社宅を利用することが可能です。また、40歳になるまでは、家賃の半分を補助してもらえる制度も用意されています。

 

※自社株制度に関する補足説明
日立製作所では、毎月10万円まで、自社株の購入が可能となっています。また、奨励率というものが設定されており、たとえば、10%であれば、購入額の10%相当分がプラスされることになります。この奨励率は、業績に連動して、毎年設定されています。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途の場合、前職までの経歴・実績を加味して、基本給が算出されることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるという要素もあるので、会社側からの提示額に満足出来ない時には、納得がいくまで、話し合うことをオススメします。

 

下手に妥協してしまうと、後々まで後悔しかねないので、要注意です。こういった条件交渉が苦手ということであれば、前述した転職会社に交渉の代行を依頼してください。彼らはプロなので、この手の交渉事に長けており、快く引き受けてくれます。

 

しこりが残らないように、うまく話をしてくれますし、その結果、給与の増額に成功するケースも多いので、ぜひ一度相談してみてください。

 

日立製作所の評価制度について

日立製作所では、GPM(グローバルパフォーマンスマネジメント)と呼ばれる人事評価制度を導入しています。

 

これは、会社としての経営目標をベースに、事業部→各部署→社員各自というふうに、トップダウンで落とし込む形で、個人目標を設定、期末に、その目標の達成度を査定するという評価体系となります。

 

ただし、給与制度同様、年功序列を基本としているので、評価が具体的な処遇に、大きな影響を与えるということはなく、同年代の社員で、ほぼ横並びになっているのが実情です。

 

最近では少しずつ成果主義を導入する動きがあり、今後、その傾向が加速する可能性が大ですが、今のところ、それほど目に見える変化はないという状況です。

 

この背景には、日立製作所の場合、一つ一つの業務の規模が大きく、チーム単位での活動となるため、一個人の貢献度が図りにくいということがあるようです。会社として、成果主義の運用に慣れていないため、評価基準が定まらないということもあります。

 

ただし、今後は変わっていくことは確実なので、転職を検討する際には、その点を、頭に入れておいたほうがいいです。

 

日立製作所の教育制度・成長環境について

日立製作所の仕事は、重厚長大のプロジェクトばかりであり、そのなかには、国家に関連したプロジェクトも多数含まれるので、十分にやりがいを感じることが出来るでしょう。

 

数百という数にのぼるグループ会社・下請け業者の頂点として、全体を束ねる形で、顧客と向き合うことになるため、仕事に対しては、総責任者として、常に厳しさが要求されることになり、自然に責任能力が磨かれることになります。

 

同時に、自分が中心になって、数々の問題・トラブルに向き合うことになるので、問題解決能力、思考能力も鍛えられる環境です。

 

また、大企業相手の案件ばかりなので、大企業同士の取引、注文に至るまでのアプローチについては、細部まで実地で経験することが出来ます。

 

ちなみに、日立製作所は、研修制度が整備されている会社でもあるので、仕事をするうえで、必要な知識を体系的に学ぶことが出来ますし、社員の能力開発に対して、かなり理解のある企業なので、社外研修にも、積極的に参加させてもらえます。

 

社内研修の一貫として、汎用的なビジネススキル、ヒューマンスキルを学ぶための講座も、多数開催されていますし、自己啓発支援として、会社が定める資格を取得した場合、補助金を受給出来る制度も用意されているので、こういった制度を利用して、スキルアップを図ることも可能です。

 

ワークライフバランスについて

日立製作所の就労環境は、まずまずです。1ヶ月あたりの平均残業時間は45時間と、やや高めではありますが、会社として、一部の社員に仕事の負荷が集中しないように、管理する意識が高く、効率良く働くにはどうすれば良いのかということが、常に話し合われています。

 

こういった建設的な議論が当たり前となっていることもあり、業務システムは、年々、改善されていますし、その結果として、どんなに急がしい時期でも、残業が80時間を超えることは、まずありません。(60時間、70時間といった平均以上の数字になるケースも、極めて稀です。)

 

元々、長時間労働を美徳とするような雰囲気はなく、無駄な残業を強いられることもないので、仕事の進捗がスムーズであれば、毎日、定時に帰宅することが可能です。

 

有給についても同様です。今現在の有給消化率は50%に達するかどうかという水準なので、半分ほどしか使えていない状況ですが、消化率90%を目指して、改善の取り組みを進めています。

 

年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などには、1週間~10日ほどのまとまった休みが取れますし、年休を2日間連続で採れる計画年休制度も用意されています。

 

定期的にリフレッシュする時間を確保出来る職場なので、ワークライフバランスを重視する人にとっても、まず満足出来る会社と言えるでしょう。

 

女性の働きやすさについて

日立製作所では、ダイバーシティへの取り組みを強化しており、仕事の割り振りで、女性・男性で区別されることはないので、女性社員も男性と同じように、責任を持って働くことが出来ます。

 

女性を管理職に登用する動きも強化されており、数年前と比較して、女性管理職の数は、かなり増えています。昇進に対する意欲を見せれば、手厚いフォローを受けられるので、部署によっては、男性よりも有利な立場に立てるほどです。キャリア志向が強い女性には、かなりオススメです。

 

また、日立製作所は、育児支援体制も、かなりしっかりしています。産休・育休が整備されており、取得している社員が非常に多いですし、育休後には、元の仕事に、そのまま復職することが可能です。

 

また、子供が小さなうちは、時短勤務を選択することが可能なので、無理なく、育児と仕事を両立させることが出来ます。

 

(時短勤務を選択すると、昇進のチャンスが狭まるという会社が、日本には多いのですが、日立製作所の場合、そういったことも少ないようです。)

 

少し、うがった見方をすると、女性に対する意識が過敏過ぎるという一面もありますが、そういった状況なので、女性にとっては、まず働きやすい職場と言えます。

 

日立製作所の転職先としての価値

日立製作所は、上記でも触れましたが、基本、年功序列型の会社なので、自分の実力で勝負したいという考え方の人だと、面白味に欠ける部分があると思います。

 

その反面、日立製作所での仕事は、他社では経験出来ないような規模の仕事ばかりであり、仕事そのもののやり甲斐という点では、申し分ありません。充実感を味わいながら、働けるはずです。

 

キャリア開発に対する支援体制がしっかりしている会社でもあるので、仕事を通じて、自分を成長させたいという意向を持っている人にとっては、それを実現出来る環境でもあります。

 

条件面に関しても、給与額自体は、大企業としては、ごく標準的なものとなりますが、福利厚生がしっかりしているので、安定した待遇を受けながら、じっくりと仕事に取り組むことが出来ます。

 

そのため、安定した環境のなかで、自分が望むキャリアを進みたい(極めてみたい)といった人にとっては、日立製作所は、最適な会社と言えます。

 

(もちろん、給与が標準というのは、あくまでも大企業同士での話であり、日本全体で見れば、トップクラスなので、十分に恵まれているとも言えます。)

 

総合的に見て、転職を検討するだけの価値が、十分にある会社なので、興味がある人は、ぜひ、この機会に真剣に考えてみてください。

日立製作所の中途採用求人を扱う転職会社

なお、下記に、日立製作所の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に詳しいので、この部分について、より細部まで知りたいということがあれば、直接問い合わせてみてください。

 

また、転職会社は様々な企業の求人案件を保有しているので、他社のことについて聞いてみるのもアリです。

 

他社の求人と比較することで、日立製作所の価値が、より客観的に把握出来ますし、その過程で、より魅力を感じる企業と出会えるかもしれません。転職先を探す際に、候補が多くて困ることはないので、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。