鏡視下手術、呼吸管理、ディスポ―ザブル医療機器等の分野において、高い市場シェアを持つ、世界有数の医療機器メーカー、米国コヴィディエン社グループの日本法人、日本コヴィディエン。日本においても、「アーガイル」ブランドで商品展開を行い、一定のシェアを確立しています。
2015年に、イギリスの医療機器メーカー、メドトロニックに買収されたことに伴い、日本コヴィディエンも、メドトロニックグループの一員となっていますが、一時的な増減はあるものの、業績は安定しており、転職先として見た時の価値は高いです。
このページでは、日本コヴィディエンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
日本コヴィディエンの中途採用求人の傾向
現在、募集がかかっている求人情報の入手方法としては、2つのやり方があります。一つは公式サイト内にある、採用情報ページをチェックすることです。
http://careers.covidien.co.jp/article/home
ただし、求人情報の更新が滞りがちですし、サイト自体にアクセス出来ないということもあるので、あまり情報ソースとしては、役立ちません。
幸い、日本コヴィディエンは、中途採用に関しては、転職会社経由でも募集をかけているため、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが可能です。このページの最後に、情報源としてオススメの転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
なお、中途に関して、募集の対象となるのは、営業、研究開発、薬事、品質管理、生産管理、製造技術、マーケティング、経理財務、人事、総務、法務などとなり、最近の傾向としては、営業職の求人の発生頻度が高くなっています。
いずれの職種においても、該当業務に関する実務経験が必須となりますが、求人によっては、未経験者からの応募を受け付けるケースもあります。日本コヴィディエンは、研修制度が充実している会社なので、経験・知識に不安があるという人も、安心して応募してみてください。
年収・給与制度について
日本コヴィディエンに勤務する社員の給与水準ですが、職種別の年収例をまとめると、下記の通りとなります。
- 営業 30歳 年収450万円
- 営業 主任 31歳 年収550万円
- 営業 主任 37歳 年収720万円
- 営業 係長 38歳 年収650万円
- 営業 課長 40歳 年収1000万円
- 生産管理 34歳 年収600万円
- 人事 30歳 年収650万円
- マーケティング 課長 43歳 年収1000万円
- 技能工 主任 37歳 年収600万円
日本コヴィディエンでは、賞与込みの年俸制が採用されています。賞与は、夏・冬の年2回支給となっており、夏は基本給2ヶ月分、冬は3ヶ月分が支給される形となっています。(なお、冬は業績に応じて、若干の変動があります。)
以前は、年功序列型の会社でしたが、メドトロニックに買収された後は、成果主義の色が濃い給与体系となっています。
また、買収前に高い給与をもらっていた人間に対しては、その収入に見合うだけのパフォーマンスが求められており、会社の要求水準に満たない場合には、退職が勧告されるなど、かなりシビアな状況となっています。
そのかわり、管理職以上になると、ストックオプションも支給されるようになっているなど、実績を残す人間に対しては、それまで以上の高収入が見込めるなど、良い一面も生じています。
残業についてですが、営業職に関しては、みなし残業となり、年俸に含まれる形となります。また、営業職以外では、残業手当が支給されていますが、35時間が上限となっており、それ以上のものについては、サービス残業扱いとなってしまうので、注意してください。
福利厚生については、家族手当、住宅手当、借り上げ社宅制度(会社8割負担)が用意されています。
また、営業マンに対しては、会社からリース車が貸与されるようになっていますが、月に一定額を払えば私用でも使えるなど、外資としては、かなりの好待遇となっています。
給与・福利厚生をトータルで見ると、なかなか充実しているので、条件面に不満を持って退職する人は少ないのが現状です。
中途採用で入社する時の注意点
中途で入社する時には、前職までの経歴・実績をもとにして、年俸額が決まることになりますが、ここは交渉次第で、数字が変わってくるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、満足出来るまで、話し合うことをオススメします。
特に、近年は、中途採用組に対する給与設定が厳しくなっているので、尚更です。もし、こういった交渉が苦手ということであれば、前述した転職会社に代行を依頼してください。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。
実際に、給与の上積みに成功するケースが少なくありません。交渉ベタな人が自分で強引に話を進めるよりも、よほど良い結果に落ち着く可能性が大なので、最初から任せてしまったほうが賢明です。
評価制度について
日本コヴィディエンの人事評価は、単年評価となっています。年単位での達成目標が、各個人に割り当てられ、その達成度を期末にチェックされることになります。
期初に大型案件を受注するなど、早い時点で、年間目標達成の目処が付くケースもあり、その時には、後は何も言われないので、のんびり仕事を行うことが可能な反面、未達を繰り返すと、未達成者のみの研修プログラムを受けさせられるなど、信賞必罰がしっかりしています。
年間の成績上位者数名に対しては、インセンティブに加え、ハワイへの報奨旅行が与えられるなど、優秀な実績を残す社員が、露骨に優遇されることもあり、日本コヴィディエンには、モチベーションが高い社員が多いです。
昇進に関しては、こちらもメドトロニックへの買収後、完全な実績主義となっており、年齢や経験年数を問わず、実績を残したい社員が、上級職にランクアップするようになっています。
そのため、年下の社員が、昔の部下が上司になるといったことも珍しくありません。若い管理職が年々、増加するなど、誰にでもチャンスが開けている会社です。
成長環境について
日本コヴィディエンは、社員のキャリア開発に、とても積極的な会社です。入社後には、BASICトレーニングという導入研修を受けることになり、ここで、医療機器業界に関する知識を習得することになります。
導入研修とは言っても、とてもハードです。大量の知識を覚えなければいけないうえ、ロールプレイのテストにおいて、基準に達することが必須となっており、これに通過しないと、配属前に退職となるケースもあるなど、かなり厳しい内容となっています。
また、その後も、定期的な研修を通じて、業界や自社商品に対する知識をブラッシュアップする機会、汎用的なビジネススキルを磨く機会が用意されています。
また、日本コヴィディエンは、自分から手を挙げれば、積極的にトライさせてくれる会社なので、意欲さえあれば、様々な経験を積むことが出来ます。
また、ポジションに空きが出た時には、社内公募が行われており、希望者は条件を問わず、誰でも応募することが可能です。そのため、自分が望むキャリアパスを、自由に構築していける環境でもあります。
日本コヴィディエンは、業界内でも有数の有力メーカーであり、この会社において身につけた知識・スキルというのは、他社に移っても、十分に通用するものなので、他社への転職ということを視野に入れた場合においても、キャリア構築がしやすい職場と言えます。
モチベーションを高く持ち、挑戦する気概をもつ社員には、オススメの会社です。
ワークライフバランスについて
日本コヴィディエンの就労環境は、おおむね良好です。1ヶ月あたりの残業時間は約40時間程度なので、それほどではありませんし、営業を除けば、休日出勤の機会も、ほぼゼロです。
また、営業に関しても、休日出勤の際には、必ず代休が取得出来るようになっているので、週休2日は確保出来ます。
かつ、有給の取得率も、それほど悪くないですし、夏期休暇として、最大11日間の連続休暇を取得することも出来ます。
ちなみに、営業マンについては、直行直帰スタイルが許されているため、仕事量が多いわりには、プライベートを充実させながら働いている人が多いです。
女性の働きやすさについて
日本コヴィディエンは、実力主義の会社なので、女性・男性の性別は関係ありません。そのため、女性からすれば、非常に働きやすい会社と言えます。
ちなみに、昇進の機会については、基本的に男女平等なのですが、元々、女性管理職の数が少なく、会社として女性を登用する姿勢を強く打ち出しているので、現状においては、女性のほうが出世しやすい状況です。
(キャリアアップを狙っている人は、そのことを、しっかり会社側にアピールするようにしてください。そうすることで、適切なフォローを受けられます。)
また、営業に関しては、女性の場合、会社の方針で、現状においては、政令指定都市を中心に配置されるようになっていますが、地方の営業所と比較すると、売上を立てやすいので、この点も、男性よりも、恵まれていると言えます。
なお、営業から内勤に移りたいという時には、3年ほど営業部門で勤務すれば、キャリアチェンジが認められるケースが多いです。
育児支援体制については、産休・育休・時短勤務といった制度が一通り整備されているなど、日本コヴィディエンは、出産後も働き続けられる職場づくりに注力しているので、小さな子供がいる人、結婚・出産を視野に入れている人にもオススメです。
日本コヴィディエンの転職先としての価値
日本コヴィディエンは、業界を代表する企業だけあって、就労環境が充実しており、非常に働きやすい会社と言えます。
実力主義の会社なので、成果に対するプレッシャーが非常に強く、そういった環境下においても、結果を出し続けられるような、精神力が強い人でないと、働き続けることは難しいかもしれませんが、逆に言えば、こういった人にとっては、やり甲斐がある環境と言えるでしょう。
自分を成長させやすい会社でもあるので、キャリア志向が強い人にとっては、尚更です。
逆に言えば、昇進や給与アップには、それほど興味がなく、そこそこのレベルに達していれば、それでいいので、後はノンビリ働きたいといったタイプの人にとっては、あまり向いていない会社です。(精神的にキツイと思います。)
そういった意味では、人を選ぶ会社とも言えるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、日本コヴィディエンへの転職を目指すのかどうか、判断するようにしてください。
日本コヴィディエンの中途採用求人を扱っている転職会社
下記に、日本コヴィディエンの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断がつかないということであれば、アドバイスを求めるのもアリです。プロの視点で意見してくれるので、参考になるはずです。
また、転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。もしかしたら、日本コヴィディエン以上に、自分に合う企業が出てくるかもしれないので、関心があるようでしたら、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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