島津製作所の中途採用事情

島津製作所の中途採用事情

 

分析計測機器、医療用・産業用機器、航空機器などの製造販売事業を手掛ける、精密機器メーカー、島津製作所。創業以来、140年以上に渡り、精密機器の開発に取り組んでいるメーカーですが、今では海外市場においてもトップシェアを誇る、グローバル企業に成長しています。

 

主力である計測機器事業が好調に推移していることから、ここ最近は、増収増益を続けています。また、中国、東南アジア、韓国、インドなど、アジア市場におけるシェアを順調に伸ばしており、将来の見通しも、非常に明るいものとなっています。

 

人材採用の動きでは、営業マンや技術者を中心として、様々な人材を中途で募集しているので、島津製作所への転職のチャンスは豊富に存在します。

 

このページでは、島津製作所の中途採用求人の傾向、及び社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

島津製作所における中途採用の求人傾向

中途に関しては、営業、システムエンジニア、開発設計、生産管理、品質管理、調達購買、経営戦略、人事、経理財務、法務、総務など、様々な職種を対象に、募集をかけていますが、特に、営業系、技術系の求人が多くなっています。

 

中途については、即戦力となる人材を採用するという方針を取っているため、いずれの職種に関しても、該当業務に関する実務経験・専門知識を有することが、応募条件となっています。

 

また、島津製作所は海外売上比率が高いこともあり、職種を問わず、英語スキルを必須要件としています。ただし、具体的な要求水準については、読み・書きが出来ればOKとするものから、ビジネスレベルまで、職種ごとに異なるので、個々に確認するようにしてください。

 

島津製作所の求人情報を入手する方法

島津製作所では、公式サイト内に、キャリア採用ページを開設しており、そのページにおいて、募集要項、及び、募集がかかっている職種の一覧が記載されているので、こちから、求人情報を入手することが出来ます。
http://www.shimadzu.co.jp/aboutus/recruit/career/job.html

 

また、中途に関しては、転職会社経由でも募集がかかっているので、転職会社に問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。

 

公式サイト、転職会社、どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、後者の場合、様々な企業の求人案件を扱っているので、島津製作所を含む複数企業の求人を、比較検討してみたいといった時には、まとめて情報を教えてもらえるので、便利です。

 

このページの最後に、島津製作所の中途採用求人を扱う、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

島津製作所の年収・給与制度について

島津製作所に勤務する社員の給与水準ですが、幾つか具体的な年収事例を挙げると、以下のようになります。(職種別に羅列しておきます。)。

 

島津製作所の社員年収

  • 営業 27歳 年収500万円
  • 営業 30歳 年収644万円
  • 営業 32歳 年収516万円
  • 営業 33歳 年収600万円
  • 営業主任 40歳 年収700万円
  • 海外営業 42歳 年収920万円
  • 営業企画 28歳 年収430万円
  • 営業企画 35歳 年収648万円
  • 営業企画 主任 37歳 年収700万円
  • 研究開発 27歳 年収500万円
  • 研究開発 28歳 年収500万円
  • 研究開発 29歳 年収480万円
  • 研究開発 43歳 年収782万円
  • 研究開発 53歳 年収1158万円
  • 研究開発 主任 30代後半 年収700万円
  • 研究開発 係長 36歳 年収750万円
  • 製造技術 32歳 年収600万円
  • ハードウェア開発 37歳 年収716万円
  • 電気・電子回路設計 28歳 年収526万円
  • 制御設計 30歳 年収665万円
  • 光学設計 33歳 年収656万円
  • デジタル回路設計 43歳 年収480万円
  • 経理 28歳 年収516万円
  • 経営企画 30歳 年収443万円
  • 購買・資材 31歳 年収616万円

 

給与水準は大手メーカーとしては、ほぼ標準というレベルです。給与体系の特徴としては、基本給が低く設定されているうえ、見込み残業代が含まれているので、残業手当は、基本的になしとなります。

 

その反面、島津製作所は賞与の支給額が大きく、ここで、基本給の低さをカバーしています。ちなみに、賞与は業績連動となるので、会社の業績に左右されることになりますが、低い時でも、5ヶ月分は確実なので、条件としては悪くないです。

 

福利厚生については通勤手当、単身赴任手当、住宅手当、家賃補助、住宅購入サポートなどがあり、こちらも大手メーカーとしては、ごく一般的と言える内容です。なお、30歳未満の社員に対しては、社員寮が用意されており、格安で利用することが出来ます。

 

昇給については、年功序列型となり、平社員のうちは、成果を問わず、毎年必ず上がりますし、昇給率も高いです。(全員一律なので、個人差は生じません。)

 

課長以上の役職になった場合には、基本給が大幅にアップすることになり、年収1000万円以上が見込めますが、ここからの昇給は実績次第となるので、パフォーマンスが会社の要求水準に満たない場合には、昇給ゼロという結果も、普通に起こりえます。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用者の場合、前職までの実績や経験を踏まえて、給与額が決定されることになりますが、具体的な金額は、交渉次第で変わってきます。そのため、会社側からの提示額に納得がいかない時には、自分の希望を伝えて、しっかり話し合うようにしてください。

 

島津製作所は、全員一律で昇給しますが、昇給率が決まっているだけに、転職時に設定された給与が、その後の年収にも、大きく影響を与えてくるので、尚更です。(設定された給与が高額であればあるほど、その後の昇給額も高くなります。)

 

同時に、高い実績を残せば、給与の伸び率が高くなるということもないので、そう考えると、島津製作所の場合、転職時ほど、給与を上げやすいタイミングはありません。

 

それだけに、妥協はNGです。納得がいくまで交渉してください。もし、こういった条件交渉を行うのは苦手ということであれば、前述した転職会社に代行してもらうことを、オススメします。

 

彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。何らかの上積みを勝ち取ってもらえる可能性が高いですし、苦手な人の場合、気が向かないことを行うストレスから解放されるというメリットもあるで、最初から任せてしまったほうが賢明です。

 

人事評価・昇進制度について

島津製作所では半期に一度、上司との面接を通じて、目標設定と、その達成度に関するレビュー・振り返りを行う形で、人事査定が行われています。

 

いわゆるMBO評価となりますが、直属の上司からの評価に納得が行かない場合、所属部署の部長を始めとした、上層部との面談を要求することが出来るようになっており、ここで成果をアピールすることで、評価が見直されることもあります。

 

杓子定規で、行われている評価ではないので、制度に対して、納得している社員は多いです。

 

しかしながら、営業のように数字で実績を評価出来る部署はともかく、間接部門のように、客観的な指標となる指針がない業務に関しては、評価が難しいため、そういった部署においては、社員間の公平性を担保するために、年功序列を基本として、そこに成果主義の要素を少し加える程度に留めています。

 

そのため、間接部門の場合、30歳ぐらいまでは、横並びの給与となるので、やり甲斐がないという声が少なからず存在するのが、現状です。

 

ただ、そうは言っても、島津製作所はグローバルでビジネスを展開するメーカーなので、優秀な社員を抜擢する姿勢があります。実際、20代のうちに役職に就いた社員も存在します。(そのなかには、女性社員も含まれます。)

 

年功序列型とは言っても、それで全てが決まるわけではないので、自分の努力次第では、キャリアアップのチャンスを得ることが可能です。

 

成長環境について

島津製作所は社員の教育体制に力を入れている会社です。一度入社した社員には、末永く活躍してもらうという発想のもとに、長期勤務を視野に入れた、研修制度を整備しています。

 

研修の内容は細かく分かれており、年齢や経験年数、スキルに応じて、適切な内容のプログラムを受講出来るようになっています。語学習得に対する支援も手厚く、社内外の研修・セミナーだけでなく、海外語学研修の機会も用意されています。

 

また、島津製作所は、開発力が高いメーカーだけあって、現場における指導=OJTに力を入れており、開発部門や製造部門だけでなく、営業部門、管理部門を含めて、あらゆる部署において、業務を通じた、後輩への指導が、入念に行われています。

 

また、これらとは別に、自ら手を挙げれば、マネジメントスキルや、人間関係の構築スキルなど、管理職として、業務を遂行するために必要なスキルを学ぶことも出来ます。

 

元々、島津製作所は、各社員に大きな権限を与えて、責任を持たせることが、成長につながるという考え方のもとに、どんどん裁量を付与する会社なので、この会社で得られる経験値というのは、非常に大きなものとなります。

 

その分、成長するペースが速いので、意欲さえあれば、幾らでも自分を高めることが出来る環境と言えます。(責任を持ちつつ、周囲のフォローを受けながら仕事に取り組むということで、常に適度な緊張感を持って働ける会社です。)

 

ワ―クライフバランスについて

島津製作所は職種と役職によって、状況が異なりますが、組合がしっかりしていることもあり、社員のワークライフバランスに対する意識が高い会社なので、就労環境はおおむね良好です。

 

特に、管理部門や研究開発部門においては、残業は少ないですし、有給休暇についても、ほぼ希望通りに取得出来ます。

 

管理職になると、業務量が一気に増えるため、残業が多くなり、かつ、有休の消化率が低下しますが、その分、給与も上がるので、条件面とのバランスを考えれば、それほど悪くない状況です。

 

一方、営業部門においては、担当する顧客の意向を優先することになるので、仕事の忙しさというのは、個人によってマチマチです。

 

それほど忙しくなく、休日出勤がゼロ、有給も消化出来ているという社員もいれば、残業や休日出勤が常態化している社員も存在します。

 

会社としては、営業マンのワークライフバランスを改善するために、働き方改革に力を入れていますが、結局のところは、どの部署に所属するのか(どんな製品を担当するのか)ということによって決まってくるというのが、現状です。

 

そのため、ワークライフバランスを重視する人は、転職後、自分が配属されることが想定される部署の状況について、事前に確認しておくことをオススメします。

 

女性の働きやすさについて

島津製作所は女性にとっては、働きやすい会社です。業種がら、男性社員の比率が高くはなっていますが、女性登用の意識が高いため、女性であっても、男性と同じように、責任ある仕事を持って、第一線で働くことが出来ます。

 

管理職に就く女性も増えてきているので、キャリア志向が強い女性にとっても、やり甲斐を感じられる環境です。

 

また、島津製作所は育児支援体制が整っている会社でもあります。産休・育休が、本人の希望に合わせて、自由に取得出来るようになっていますし、復帰後には、時短勤務やフレックス勤務が選択出来るようになっています。

 

子どもの事情に伴う急な休みに関しても、寛容なので、変なストレスを感じることなく働くことが出来ます。(周囲の同僚からも、何かと配慮してもらえるので、精神的に楽です。)

 

ただし、管理職への昇進を目指す場合には、それに見合うだけのパフォーマンスが求められることになり、そこは、子供がいるからといって、配慮してもらえるわけではないので、育児をしながら、キャリアを追求するというのは、難しいです。

 

今後は、この点についても、改善される可能性はありますが、少なくても、現時点においては、子育てと昇進、どちらかを選択せざるを得ない状況にあると考えてください。

 

島津製作所の転職先としての価値

ここまで、島津製作所の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、いかがだったでしょうか。日本を代表するメーカーだけあって、待遇、就労環境、ともに悪くないので、転職先として見た場合には、魅力度が高い会社と言えます。

 

誰にとっても合う完璧な会社というのは存在しないので、最終的には、自分自身との相性の問題とはなってきますが、真剣に転職を検討するだけの価値があることには間違いないので、自分の価値観と照らし合わせながら、じっくりと考えてみてください。

島津製作所の中途採用求人を扱っている転職会社

最後に、島津製作所の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うようであれば、相談してみるのもアリです。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になります。

 

また、転職会社は様々な企業の求人案件を押さえているので、他社の求人を紹介してもらって、比較検討してみるのもオススメです。

 

もしかしたら、島津製作所以上に、自分に合う企業が出てくるかもしれないですし、転職先候補を決める際に、選択肢が多いことに越したことはないので、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。