株式会社リコーは、1936年2月6日に、理化学研究所で開発された『理研陽画感光紙』の製造及び販売の目的で理化学興業から独立して『理研感光紙株式会社』として設立されました。
現在は、事務機器、光学機器などの製造を中心に、主に複写機、ファクシミリ、レーザープリンターやそれらの複合機、デジタルカメラなどの製造・販売を手掛けています。
『販売のリコー』とも呼ばれるほど広く厚い販売網を持っており、都心の大型ビル等では毎日リコーの営業マンが目を光らせているとも言われるほどでした。
最近の動向としては、2017年、MITが監修するMIT Technology Review誌において、2017年で注目すべき10個の革新的技術の1つとしてリコーのRICOH THETA Sが紹介されました。
このような背景から、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。株式会社リコーへの転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。
リコーの中途採用求人の傾向
現在、株式会社リコーの公式ページで確認できる募集職種はビジネスフィールドからとスキル・経験から選択出来るようになっています。
- 商用印刷/産業印刷(インク・材料系)
- 次世代カメラシステム開発
- コーポレート
- 営業・企画・マーケティング
- ソフトウェアエンジニア(Web/クラウド系)
- ソフトウェアエンジニア(Web/アプリ系)
- ソフトウェアエンジニア(インフラ系)
- ソフトウェアエンジニア(組込系)
- 技術職(機械/電気系)
- 技術職(化学系)
- 生産管理・生産技術
- 購買・物流・SCM
- R&D(研究開発)
- デザイナー
商用印刷/産業印刷(インク・材料系)の詳細
職務内容は、産業用インクジェットインクのカスタマイズ開発および技術営業となっています。
必須条件として、以下のいずれかの経験が必要です。
- インクジェットシステム・インクの技術営業経験
- ベンダーとのインク関連製品のコラボレーション経験
次世代カメラシステム開発の詳細
職務内容は、次世代映像システムにおける新しいカメラシステムのためのエレキ設計となっています。
応募条件は下記の通りです。
- コンシューマー向けカメラ系プロダクト(スチル・ビデオ・その他)におけるエレキ設計経験が豊富なこと
- 生産技術が密接に関わるため生産工場における量産化現場経験が豊富なこと
- カメラシステム全体に対する技術的知見があること
求人情報の入手方法
株式会社リコーの公式サイト内に、採用情報ページが開設されており、そちらのページにおいて、中途採用の募集要項、及び、募集がかかっている求人の一覧について、確認することが出来ます。
http://jp.ricoh.com/jobs/careers/
また、株式会社リコーは、転職エージェント経由でも、人材を募集しており、そちらから、求人情報を入手することが出来ます。
公式サイト、転職エージェント、どちらでも、入手出来る情報は一緒ですが、エージェントの場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、株式会社リコーを他社の求人と比較してみたいといった時には、まとめて情報を入手出来るので、便利です。
また、エージェントは各社の社内事情を把握しているので、内部のことについて、より細かい情報を入手出来るのも、大きなメリットです。
このページの最後に、株式会社リコーの中途採用求人を扱う代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
リコーの社員の年収・給与制度について
リコーに勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。
- SE 29歳 年収500~600万円
- SE 30歳 年収600万円弱
- SE 33歳 年収580万円
- SE 33歳 年収650万円
- 開発主任 29歳 年収600万円強
- 開発課長代理 40歳 年収1000万円
- 開発 36歳 年収640万円
- 設計 42歳 年収800万円
- 設計主任 32歳 年収700~800万円
- 営業 30歳 年収600万円
- 営業 37歳 年収900~1000万円
- 営業 28歳 年収450万円
- 営業課長 35歳 年収800万円
- マーケティング 28歳 年収500万円
- マーケティング係長 38歳 年収750~800万円
- 研究開発 28歳 年収550万円
- 研究開発 49歳 年収900~950万円
- 経理 27歳 年収500万円
- 経理 係長 35歳 年収650万円
株式会社リコーの給与体制は、毎月の給与にプラスして、年2回の賞与と年1回の昇給から成ります。賞与は、成果主義になっていますが、業績が悪くとも最低2か月は保障されます。昇給はおおよそ年1万円ほどのアップです。
保険は、雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険、介護保険の各種保険が完備されており、福利厚生として、独身寮(条件有)、カフェテリアプラン、両立支援制度(育児、介護支援等)、持株会、共済会、慶弔見舞、財形貯蓄などがあり、体育館、総合グラウンド、その他契約宿泊施設などが利用できます。他社と変わっているところと言えば、退職金が1年後との自己の業績が反映されるポイント制を採用しています。
また、年間12万円分のポイントが与えられ、このポイントを利用して社食で食事を取ることもできたり、提携先の旅行業者を通じ旅館等を手配することも可能です。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績をベースにして、給与額が決まることになりますが、交渉次第で、数字が変わってくるので、株式会社リコーからの提示額に満足出来ない時には、そこで諦めず、会社側と話し合うことをオススメします。
株式会社リコーは、年功序列の要素が強いので、劇的に変わることはありませんが、月給ベースで数万円程度の上積みぐらいは、勝ち取れる可能性があるので、ダメ元で交渉したほうがお得です。
もし、こういった交渉が苦手ということであれば、前述した転職会社に代行してもらってください。彼らはプロなので、この手の交渉に慣れており、うまく話を進めてくれます。実際、条件アップに成功するケースが多々あるので、一度相談してみてください。
リコーの評価制度について
期末の成績が賞与に反映されるため、高評価の人は賞与がより高くなるシステムです。また、特許報酬があるため優秀な技術者は特許を記載することで、給与を高めることが出来ます。
総じて、大手メーカーの中では、しっかりと評価に差を付ける会社です。全員同期が横並びで昇給するような社風ではありません。しかし、昇級は年1回、期末査定により決定され、期末査定は組織内の相対評価となるということが定められていますが、数年の縛りがあり、部署によってスピードが違うなどの違いがあります。
元来、年功序列型の評価ですが、近年になり、個人の業務プロセスを振り返らせることで、実力制度へ移行しています。
リコーの教育制度・成長環境について
リコーの環境は、基本的に手を挙げれば色々やらせてもらえる環境です。難しい業務をやりきった頃には、開発スキルや調整スキル共に身に付いています。具体的には、社内のプロセスに沿った開発を経験したり、新規商品の開発、特許出願のアイデアだしなど、活動範囲を広めることが可能です。
リコーの人材育成は、リコーではキャリア採用社員が即戦力として早期に活躍できるよう、また同期づくりにも繋がることを目的に、キャリア採用社員研修を定期的に実施しています。
その内容は、『リコーウェイ』と言われるリコーグループの事業活動の基礎となる『理念・価値観』を理解するための研修、リコーグループはどんな企業なのか。現在どのような環境下にあり、これから何を目指していくのか、その事業の方向性を理解するための『経営の概要』、研究開発拠点のリコーテクノロジーセンターや、主要生産拠点である厚木事業所の見学ツアーなど、実践を意識した研修があります。
ワークライフバランスについて
部署や役割によって違いますが、ワークライフバランスは非常に取りやすい環境です。会社の経営状況によっても影響がありますが、毎週月曜日、水曜日はノー残業デイとなっており、会社自体で残業を失くそうと取り組みがなされています。
土日出勤もほとんどありませんが緊急のトラブルなどの場合には出勤しなければならない時もあります。ちなみに月間の平均残業時間は21時間と非常に少ないものとなっています。
休暇に関しては。ここ数年、夏季休暇、年末年始休暇はそれぞれ5日営業日あり、他社と比較しても休暇は多い方です。有給休暇を取得するときも理由など聞かれることは無く取得しやすい環境です。
また、マイバケーションプラン5と言われる制度があり、好きな時期に連続した平日5日間の有給休暇を取ることを推奨しています。ちなみに年間の有給休暇取得率は、65.5%と高いものとなっています。
女性の働きやすさについて
リコーでの女性の労働環境は非常に良好と言えます。男性女性という隔たりはなく、会社自体も女性管理職を増やしていこうと施作を取っていますので、女性は昇進に有利になっています。キャリアアップを目指すことも十分可能です。
具体的な取り組みには、若手女性社員のキャリアフォーラム、若年管理者のステップアッププログラム、管理職候補のキャリアサポートプログラムなど女性のための環境作りに力を入れています。
育児支援制度に関してもかなり充実しており、育児休暇や時短勤務など多くの女性社員が利用しています。産休後も前と同じように復帰が出き、女性にとっては働きやすい職場と言えます。
リコーの転職先としての価値
先ず職場環境としては、大企業といった雰囲気で、非常に良い環境で仕事が出来ます。まじめな企業風土から、バリバリ事を進めるというイメージよりも、場の雰囲気を壊さないように、進むといった感じです。
コンプライアンスは絶対的な遵守を尊重し、真面目に働く人が絶対に損しないという風土が徹底しています。そうしたリコーに向いている人は、やはり安定的な基盤でしっかりと業務を推進したいと考えている人で、出世や金銭的なことを優先に考えている人は、おそらく物足りなさを感じるかもしれません。
このあたりは、個人の考え方次第となるので、自分自身の価値観と照らしあわせながら、リコーへの転職の判断を下すようにしてください。
リコーの中途採用求人を扱っている転職エージェント
最後に、リコーの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うことがあれば、一度相談してみてください。プロの視点で、アドバイスしてくれるので、参考になるはずです。
また、転職会社は、様々な企業の求人情報を扱っているので、他社の求人を紹介してもらうのもオススメです。リコー以上に、魅力を感じる求人が出てきてもおかしくないので、関心があれば、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。
- ビズリーチ
- JACリクルートメント
- パソナキャリア
- リクルートエージェント
- マイナビIT(技術系の求人に強い転職会社)
- type転職エージェント(技術系の求人に強い転職会社)
- ミドルの転職
- エリートネットワーク
- リクルートダイレクトスカウト
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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