画像出典:Revistadelmotor
アクセラ・デミオ・CX-5などを送り出し、世界中に根強いファンを持つ、日本の代表的な自動車メーカーの一つである、マツダ。世界で唯一、ロータリーエンジンの開発・市販化に成功するなど、技術力の高さに定評があるメーカーです。
スカイアクティブ技術や、新しいデザインを採用した新型モデルが人気を得て、リーマンショック以降、順調に業績を伸ばし、2016年3月期には、過去最高益を達成しました。
2017年3月期には、北米・日本市場での売上不振から、営業益を下方修正するなど、勢いが落ち着きましたが、その反面、全世界市場での売上高は上方修正されるなど、明るい要素もあり、収益性向上のための取り組みを強化しています。
こういった背景があるため、マツダは人材登用に積極的であり、中途採用求人についても、多数発生しています。このページでは、マツダの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
マツダの中途採用求人の傾向
マツダは幅広い職種を対象に、中途採用を行っています。主なものだけを挙げるとしても、開発・生産技術・デザイン・ITソリューション・購買・カスタマーサービス・品質保証・知的財産・人事・経理財務・経営企画・営業・マーケティングなど、多岐に渡ります。
いずれの職種についても、数年の職務経験を有することを必須応募資格としているほか、英語スキルや海外赴任経験が、条件に加わるケースもあります。同一職種でも、求人によって、応募条件は異なるので、詳細については、個々に確認するようにしてください。
求人情報の入手方法ですが、マツダでは、中途採用希望者向けの専用サイトを用意しており、こちらのサイトから、募集がかかっている求人の一覧・詳細について、確認することが出来ます。
http://www.mazda.com/ja/careers/
また、マツダは中途採用に関しては、転職エージェント経由でも、人材を募集しているので、エージェントに問い合わせるのもアリです。このページの最後に、マツダの中途採用求人の取扱実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
マツダの社員の年収・給与制度について
マツダにおける社員の年収水準ですが、職種別に幾つか具体的な年収例を挙げると、下記の通りとなります。
- 生産技術 27歳 男性 年収 350万円
- 開発 27歳 男性 年収 420万円
- マーケティング 30歳 男性 年収 400~500万円
- パワートレイン開発 30歳 男性 年収 500~550万円
- 経営企画 32歳 男性 年収 600~650万円
- 製造 33歳 男性 年収 340万円
- 経理財務 33歳 男性 年収 500万円
- 生産技術 30代 男性 年収 700~800万円
- 商品開発設計 35歳 男性 年収 650万円
- 経営企画 36歳 男性 年収 980万円
- 開発 40歳 男性 年収 900万円
キャリアが進んだ場合の給与レベルとしては、係長クラスで年収 700万円、課長クラスで年収 1000万円前後となり、トヨタ・ホンダ・日産のビッグスリーと比較すると、やはり低めです。
ボーナスは年2回、5~6か月分が支給されますが、業績によって大きく変動する傾向にあります。マツダは国内生産比率が高いメーカーですが、そのうちの約8割が海外に輸出されるため、為替変動に、業績が左右されることになり、ここも賞与が安定しない一因となっています。
今後は、業績の安定性を図るため、体質改善を図るとしていますが、ここしばらくは、こういった影響があるということは、頭に入れておいたほうがいいです。
昇給については、年1回、改定のチャンスがありますが、等級に応じて給与が決まるため、等級が上がらなければ、給与もほとんど上がりません。ポジションを上げることが、給与を上げる唯一の方法と考えてください。
また、マツダは家族手当や住宅手当などの各種手当はないため、福利厚生については、それほど大きなものは期待出来ません。こういったことを加味すると、大手メーカーのなかでは、年収水準は低めと捉えたほうがいいです。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用で入社する時には、前職の給与額や、これまでの実績を踏まえて、初任給が算出されることになりますが、交渉次第で大きく変わるため、会社側からの提示額に不満がある時には、納得がいくまで、交渉するようにしてください。マツダは、そう簡単に給与が上がる会社ではないので、中途半端に妥協してしまうと、後々まで響くことになります。
入社時というのは、ある意味、最も年収を上げられる機会とも言えるので、このチャンスを最大限に活かすようにしてください。
もし、こういった条件交渉が苦手ということであれば、前述した転職エージェントに代行してもらうことをオススメします。彼らは交渉のプロなので、うまく話を進めてくれます。
転職先企業からエージェントへ支払われる手数料は、転職者の給与額に応じた割合になっており、給与アップに成功すれば、それだけエージェント側の売上も増えることになるので、真剣に交渉してくれます。
交渉ベタな人が自分で強引に進めるよりも、よほど良い結果に落ち着く可能性が高いので、遠慮なくサポートを受けてください。
マツダの評価制度について
マツダでは、半期に一度、自分が行った業務内容(業務の難易度)と、その達成度を数値化して自己申告、その内容について上司と話し合ったうえで、成績が決まるMBO評価制度が導入されています。
また、給与には直接反映しませんが、上司や部下から、自分の評価について聞くことが出来る、360度評価制度もあります。(多角的な評価を聞けて、自分自身を見つめ直す機会になるということで、社員からは好評です。)
また、半年ごとの評価とは別に、等級に対する評価制度があり、等級ごとに定められた職能要件を満たすことで、等級を上げることが出来ます。先ほども触れたように、等級が上がれば、基本給も上がるので、年収という観点で言えば、こちらのほうが重要です。
キャリアアップについては、「トビウオ」という成果主義賃金制度があることはあるのですが、基本的には年功序列の傾向が強く、特に若いうちは、ほぼ横並びです。成果を上げても、昇給額や昇格のタイミングには、直結しないのが実情です。
とはいえ、給与には大きく反映しないものの、実績を上げることができれば、海外出向などといった、仕事の幅を広げていけるチャンスはどんどんもらえるので、やりがいを見出すことの出来る環境となっています。
成長環境について
マツダは、基本的に社員が定年まで働くことを前提に教育を行っているため、製造や業務に対する多種多彩な教育プログラムが用意されています。特に、製造業に関する根本的な知識・ノウハウについては、どの業種でも通用するような、充実した内容となっています。
製造業界でキャリアを築いていくことを考えているのであれば、マツダで教育を受けられるというのは、大きなメリットになると考えてください。
また、マツダは大手と違って、社内の風通しがよく、上司との距離も近いため、若い人・経験が浅い人でも、自由に意見を言える雰囲気がありますし、自分から手を上げれば、大きな仕事を任せてもらえるので、やる気さえあれば、仕事を通じて、様々な経験を積める会社です。
一方、ジョブローテーション制度については、あまり機能しておらず、部門をまたぐような異動はほとんどありません。優秀な人ほど、部門長が手放したがらないので、異動が少ないといった傾向もあります。
そのため、中途採用で入社する場合、配属される部署が、自分の希望と合っているかどうかというのは、非常に重要な要素となってくるので、事前に徹底的に確認するようにしてください。
ワークライフバランスについて
マツダは、商品サイクル・製造サイクルが短い自動車メーカーということもあり、製造部門や開発部門、生産技術部門といった部署においては、常に業務量が多く、仕事はかなり忙しいです。残業や休日出勤についても、ある程度は必ず発生すると覚悟しておいたほうがいいです。
ただし、それ以外の部署においては、コアタイムのないスーパーフレックス制度が採用されているほか、半休制度が設定されているなど、働き方の自由度が高く、プライベートとのバランスが取りやすいです。
休暇に関しても、連続で9~11日の休暇が年3回取得出来る制度、リフレッシュ休暇として5年ごとに連続5日の休暇を取れる制度があるなど、非常に充実しています。
そのため、ワークライフバランスについては、マツダという会社がどうこうと言うよりは、どの部署で働くかということで決まってくるので、ここを重視する人は、自分が配属されることが想定される部署の状況について、確認しておくことをオススメします。
女性の働きやすさについて
マツダは自動車産業という男性中心の業界の企業であるため、女性社員は少なく、全体の10%に満たない状況です。もちろん、女性でも出世は可能ですし、少ないながらも、女性の管理職も存在します。
ただし、これはマツダに限ったことではありませんが、出世するには女性であっても、男性並みにバリバリ仕事に取り組む必要があります。職種によっては、残業・休日出勤も増えますし、出張の機会も多くなるので、子育てをしながら、キャリアアップを目指すのは困難です。
両立している女性も存在しますが、かなりレアなケースであるということは、お伝えしておきます。一方、特段出世を望まなければ、仕事に追われることはないですし、家庭との両立という面では、非常に手厚いサポートを受けられるため、結婚後も働き続ける人が多い会社でもあります。
例えば、産休のほか、育休は3歳まで、短時間勤務は小学校を卒業するまでと、かなり長い期間に渡って、利用することが可能ですし、(競争率は高いものの)社内に託児所もあるため、会社帰りに子供を迎えに行く手間も省けます。
また、赴任同行休職という、配偶者の海外駐在や転勤(それが他社であっても)についていくことを理由に、最長3年まで休職できる制度もあるなど、子供を持つ母親にとっては、長く務めやすい職場環境となっています。
マツダの転職先としての価値
ここまで、マツダの就労環境について、様々な角度から見てきました。給与水準については、大手メーカーとしては、決して高めとは言えないのですが、それでも日本全体で見れば、もちろん、高水準の部類に入ります。
一方、就業環境については、マツダは社員が働きやすいように、何かと配慮しているので、長く働き続けることが出来る会社です。(マツダは良い意味で、古い会社であり、定年まで社員の面倒を見るという考えを持っています。)
もちろん、最終的には、当人との相性ということにはなってきますが、真剣に検討するだけの価値は十分にあるので、ぜひ一度、考えてみてください。
マツダの中途採用求人の取り扱い頻度が高い転職会社
下記に、マツダの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職エージェントをリストアップしていますが、彼らはマツダの社内事情に精通しているので、転職の判断について迷うようでしたら、相談してみてください。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、エージェントは様々な企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうのもアリです。マツダ以上に、自分に合う企業を紹介してもらえるかもしれないので、興味がある人は、併せて話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。