46ヶ国に4000人を超えるコンサルタントを抱えるグローバルな組織・人事コンサルティングファーム、ヘイコンサルティング。人の能力を評価する手法として、多数の企業で取り入れられているコンピテンシーを開発、それをもとに、様々なコンサルティングサービスを展開しています。
(主だったものでも、リーダーシップ育成、組織開発・マネジメント、人材評価、戦略的報酬プログラム策定、社員意識調査などが挙げられます。)
2015年には、コーン・フェリーと統合、社員規模7000人の文字通り、世界最大の人事コンサルティングファームとなっています。
その日本法人にあたるのが、株式会社ヘイコンサルティング。社員数100名以下の小さな組織ですが、ヘイコンサルティンググループのなかでも、有能な集団として、高い評価を受けており、日本国内に多数のクライアント企業を有しています。
また、その優秀さから、海外のプロジェクトに携わることが多く、グローバルで活躍している社員が多いのが特徴です。
ヘイコンサルティングの中途採用求人の傾向
優秀な人材を確保することに意欲的な会社ですが、組織規模が小さいこともあり、求人数自体は、限られたものとなっています。ただし、年に数回、コンサルタントの募集がかかるので、チャンスは多いです。
即戦力の人材が求められているので、応募条件のハードルは高くなりますが、アシスタント職(資料作成、データチェック、報告職作成、納品物管理などの業務を担当)であれば、条件は緩くなるので、コンサルティング経験がない人でも、採用される可能性が十分にあります。
なお、ヘイコンサルティングは、社内公用語が英語と言えるぐらい、日常的に使うことになるため、全ポジション共通で、ビジネスレベル(TOEIC800以上)に達していることが、必須応募条件になると考えてください。
中途採用に関する求人情報の入手方法ですが、コンサルティング業界に強い転職エージェントに求職者登録(会員登録)しておくのがベストです。
ヘイコンサルティングでは、採用情報ページが設けられていますが(下記のURLになります)、必ずしも、このページに求人が掲載されるとは限りません。
https://www.haygroup.com/jp/careers/index.aspx?id=4827
採用ページ内において、『募集はございません』という表示が出ている時でも、エージェントに問い合わせたら、募集中の求人が見つかったというケースが、多々あります。そのため、求人を探す時には、エージェントのサポートを受けたほうが、無難です。
一度、登録しておけば、新規求人が発生するたびに、メールなどで通知してもらえるので、自分で探す必要はありません。手間が省けて便利ですし、新規求人に気付かずにスルーしてしまったというミスも防げます。
このページの最後に、ヘイコンサルティングの中途採用求人の取扱実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
社員の年収について
ヘイコンサルティングは完全実力主義の会社なので、年収は実績次第となり、同じポジションの人間でも、年間で数百万、時には1000万近い年収差が生じることもあります。そのため、一概にはこうとは言えないのですが、ポジション別に目安を挙げると、下記の通りとなります。
- アシスタント(ジュニア コンサルタント) 年収450~650万円
- コンサルタント 年収800~1100万円
- マネージャー 年収1200~1500万円
- シニアマネージャー 年収1300~1800万円
- プリンシパル 年収1600~2300万円
この数字は、固定給とインセンティブを含んだ、実収入と捉えてください。マネージャーになると、プロジェクトのリーダーとして、全体のマネジメントを行うことになるため、コンサルタントとしての実務能力に加えて、管理能力が問われることになります。
ヘイコンサルティングの評価制度について
定量評価と定性評価の双方を重視する評価制度が採用されているため、実績に加えて、仕事に対する姿勢、上司や同僚からの評価なども、加味されます。
また、クライアントからのフィードバックが重視されており、顧客から高い評価を得ている人ほど、昇進・昇給のペースが速い傾向があります。
社員間で、『仕事が出来る』とされる人が、順調に昇進している会社でもあるので、人事評価に対する社員の納得度は高いです。(組織コンサルティングを主業務とする会社だけあって、非常に優れた制度設計がされています。)
成長環境について
外資のコンサルティングファームなので、会社で人を育てるという発想はなく、スキルアップに関しては、個人の力量に任されています。(組織規模が小さいこともあり、有能な人材を外部から、リクルートするという方針を採っています。)
そのため、研修・教育プログラムといったものに関しては、期待出来ませんが、ヘイコンサルティング自体が、組織開発・人事開発に関する優れたメソッドを持つ企業なので、業務のなかで、こういったメソッドに触れることで、自然に自分自身のスキルを高めることが出来ます。
また、周囲が優秀な人材ばかりということもあり、お互いに切磋琢磨出来る環境です。他国のコンサルタントと協働する機会も多いので、グローバルな視点が身に付きます。
結論としては、ヘイコンサルティングは、仕事を通じて、自分を高めることが出来る職場と言えます。実際、ここでの経験を買われて、別のコンサルティングファームや、一般事業会社からヘッドハンティングを受けて、好条件で転職している人も多いです。
ワークライフバランスについて
外資のコンサルティングファームといえば、激務と同義語ですが、戦略系コンサルティングファームと比較すると、仕事量は少ないので、コンサルタント経験がある人にとっては、それほど大変とは思わないようです。
ただし、一般の事業会社から転職した人からすると、最初は驚愕するぐらいの量となるので、注意してください。
ヘイコンサルティングでは、コンサルタントは個人事業主のようなものであり、勤務スケジュールは、個人の裁量に任されています。自分が担当するプロジェクトが回っていれば、休日の設定などは、自由ですし、出退社時間のノルマもないので、毎日のスケジュールも自分次第です。
ただし、自らの責任を100%果たすことが求められるので、仕事が終わらなければ、深夜までの残業や休日出勤も普通です。ここで、会社側からフォローしてもらえるわけでもないので、自由と厳しさがセットになっていると考えてください。
女性の働きやすさについて
男性も女性も関係なく、結果を出しているかどうかなので、仕事さえきちんとこなしていれば、何も不自由はありません。昇進・昇給についても、男女同等です。仕事は激務ですが、自分でスケジュールをコントロール出来るので、働きやすいと感じている女性は多いです。
ただし、注意点としては、子育てと仕事を両立させるのは、相当難しく、子供がいる女性は、退職する傾向が強いです。
ヘイコンサルティングの転職先としての価値
ここまで、ヘイコンサルティングの就労環境について見てきましたが、典型的な外資と言える会社です。実力が全てなので、成果さえ出していれば、自分の好きなように出来ますし、年収という見返りも付いてくるので、その点では、やり甲斐がある会社と言えます。
ただし、成果に対する会社側のプレッシャーは、非常に強いので、仕事で結果を出せなければ、途端にストレスフルな職場に早変わりします。
この会社で働き続ける限り、成果に対するプレッシャーとは、常に向き合うことになるので、ここに耐えられるかどうかというのが、一つの判断基準と言えるでしょう。自分はどうなのか、性格や特性と見比べながら、考えてみてください。
最後に、コンサルティング業界に強い転職エージェントをリストアップしておきます。ヘイコンサルティングの中途採用求人の取扱実績もあるので、現在の求人状況に関しては、直接問い合わせてみてください。
また、先ほども触れたように、ヘイコンサルティング自体は、求人が少ない会社なので、なかなか思うようにチャンスが掴めないかもしれません。エージェントであれば、様々な企業の求人を扱っているので、ぜひ、ヘイコンサルティング以外の会社についても聞いてみてください。
転職先となる会社に希望する条件を伝えれば、それらの条件に合う求人を探し出して、紹介してくれます。もしかしたら、ヘイコンサルティング以上に、魅力的な求人が出てくるかもしれないので、ぜひ、チェックしてみてください。
<外資系企業に強い転職会社>
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。