126年の歴史を誇るオランダ発のグローバル・メーカー、フィリップス。これまで、医療・家電・照明機器などの分野で、革新的な製品やサービスを生み出し、人々の快適なライフスタイルを支えてきたメーカーです。
日本では、電動シェーバーや歯ブラシのイメージが強い会社ですが、照明器具、産業機器、家電、補聴器、医療機器など、様々な分野において、事業を展開する総合メーカーです。(オランダ本社では、軍需も重要な事業の一つとなっています。)
その日本法人として、日本市場におけるヘルスケア商品、及び医療機器の販売事業を担っているのが、フィリップス・エレクトロニクス・ジャパン。日本社会の高齢化や健康志向の高まりを受けて、順調に業績を伸ばしています。
そのため、人材採用の動きが活発であり、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンへの転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。
このページでは、フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンの中途採用求人の傾向
中途に関しては、マーケティング部門、物流部門、医療機器の開発・メンテ部門、営業部門の4分野に分かれる形で、募集がかかっており、特に、開発・メンテ部門、営業部門においては、求人の発生数が多くなっています。
なお、開発・メンテ部門に関しては、マーケティング インテリジェンス アナリスト、社内インフラアナリスト、超音波診断装置アプリケーションスペシャリスト、クリニカルサイエンスポジション、オーダーデスクオフィサー、医療機器フィールドエンジニアなど、募集職種は多岐に渡ります。
応募条件に関しては、どの職種においても、該当業務に関する実務経験が必須となります。特に、技術職の場合、経験の内容、必要となる知識・スキルが細かく指定されているなど、ハードルは高いです。
また、外資系企業ということもあり、全職種共通で、英語に関しても、一定のスキルが要求されるケースが多いです。
ただし、営業職に関しては、稀に経験不問の求人が出てくることもあります。現実的には、経験者が優先的に採用されるので、未経験者が応募しても、仕事に就けるかどうかは怪しいところですが、異業種からの転職組は少なくないので、何らかの営業経験があれば、チャンスはあります。
求人情報の入手方法
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンの公式サイト内に、中途採用情報ページが開設されており、そちらから、求人情報を検索することが出来るようになっています。
https://www.philips.co.jp/a-w/careers/healthtech/midcareer.html
ただし、オランダ本社で採用されている検索システムが、そのまま使われているため、英語表記であるうえ、全世界のグループ全体の求人が表示されるため、日本法人の求人だけを探し出すのは、少し面倒です。
また、理由は分かりませんが、検索システム自体がダウンしていることが多く、あまり使い勝手がよろしくありません。
中途採用に関しては、フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンは、転職エージェントを通じても、募集をかけているので、そちらに問い合わせたほうが無難です。このページの最後に、フィリップスの中途採用求人を扱っている、代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンの社員の年収・給与制度について
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンに勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 営業 24歳 年収400~450万円
- 営業アシスタント 28歳 年収500~850万円
- 営業 40歳 年収650~700万円
- マーケティング課長級 35歳 年収950万円
- マーケティング 中途8年目 年収750万円
- 管理部門 30歳 年収500万円
- 管理部門 30代 年収650~700万円
- エンジニア 28歳 年収500~700万円
- フィールドエンジニア 30歳 年収600万円
- SE 30歳 年収600万円
- ヘルスケア事業部 30歳後半 年収750万円
- 経理部スタッフ 28歳 年収500万円
- マネージャー 40歳 年収900万円
- マネージャー 40代 年収900~1000万円
- サービス 20代 年収500~550万円
- サービス 45歳 年収630~800万円
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンの給与体制は年俸制となり、1年を16均等割りしています。ボーナスは6月と12月に支給され、実績次第では、別途インセンティブが3月に支給されることになります。
(営業職に関しては、インセンティブの代わりに、四半期ごとにSeasonal Allowanceという名の賞与が支給される形になります。)
基本給の昇給に関しては、毎年の人事評価次第となりますが、大幅な昇給もあれば、給与がダウンすることもあるなど、完全な実力主義の世界となっています。また、残業代については、勤務時間分が、全額、しっかりと支払われています。
福利厚生に関しては、Philiflexという年間9万円分、使用出来るポイント制度のようなものが用意されており、各社員が、自己啓発やレジャーなど、好きな用途に使える仕組みとなっています。
外資なので、手当については、特筆すべきことはありませんが、基本給が高いので、福利厚生を含めたトータルで考えても、待遇面は、なかなかのレベルと言えます。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績を踏まえて、年俸が設定されますが、交渉次第で数字が変わってくるので、会社側からの提示額に納得がいかない時には、そこで妥協せず、自分の希望額を伝えて、話し合うようにしてください。
ここで引いてしまうと、入社後、後々まで響くことになるので、要注意です。こういった条件交渉が苦手ということであれば、前述した転職エージェントに代行してもらってください。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンは、中途採用に力を入れていることもあり、うまくいけば、大幅な給与増も望めるので、交渉ベタな人は、最初から転職エージェントに、全てを任せてしまったほうが賢明です。
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンの評価制度について
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンでは、期初に設定した目標の達成度合いにおいて、査定が決まる、MBO評価制度が導入されています。
具体的な評価体系としては、9グリッド、9段階に評価される仕組みとなります。悪い×4、普通×1、良い×4に分けられ、悪いグループに入ると、減給となります。
期中と期末に、査定者である上司と面談をしたうえで、翌年の年俸が決まるという流れとなりますが、最終査定に関しては、他の部署の管理職も含めて、評価会議がなされるため、直属の上司の意向だけに流されることがなく、公平感が担保される評価制度となっています。
成長環境について
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンは、各社員に大きな裁量を与える会社なので、自分が主導権を握って、日常業務に取り組むことが出来ます。
そこで、失敗したとしても自分が全ての責任を負わされるといったことはなく、上司や会社がフォローしてくれるので、新しいことや難しいことにも、安心してチャレンジすることが出来ます。
高い意欲を持って、仕事に取り組めば、様々な経験を積んで、スムーズに自己成長が図れる、理想的な環境と言えるでしょう。
なお、フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンにおいては、英語が出来るかどうかで、与えられるチャンスの量・質が変わってきます。ビジネスコミュニケーションが英語で出来れば、チャンスの幅が大きく広がります。
海外本社・支社のスタッフと、協働して一つのプロジェクトを進めるといった機会も得られるので、グローバルでのビジネス感覚を身につけることも出来ます。
なお、社内教育制度に関しては、特筆出来るようなことはありません。仕事を進めるうえで、必要な知識・スキルについては、業務をこなすなかで、自分自身で習得していくことになると考えてください。
ワークライフバランスについて
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンは、自分の責任を果たしていれば、幾らでも自由に休めますし、出勤のスケジュールについても、自由が効くので、ワークライフバランスを維持することは難しくないでしょう。有給の取得についても、希望通りに出来ます。
ただし、仕事が間に合わなければ、遅くまで残業したり、休日に出勤したりすることで、間に合わせることが要求されます。ここは甘えが許されないので、オフの時間(休みの時間)をしっかりと確保出来るかどうかは、全て自分次第と考えてください。
なお、フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンでは、海外の暦に従って、働くことになるため、正月・GWといった、日本独自の休日事情は考慮されない傾向があるので、その点は注意してください。(逆に、クリスマスの時期などは、他社よりも、長い休みを取得することが出来ます。)
女性の働きやすさについて
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンは、外資なので、女性・男性で、仕事の内容を差別するようなことはなく、女性も責任あるポジションについて、バリバリ働くことが出来ますし、そこで結果を出せば、昇進・昇給を手にすることが可能です。(役職に就いている女性も多いです。)
逆に言えば、女性に対しても、男性と同じように、成果を出すことを要求する会社なので、仕事に対するプレッシャーという点では、他社よりも厳しいです。
育児支援体制については、産休・育休といった制度が用意されており、誰でも無条件で利用することが出来ます。復帰も容易ですが、復職後のポジションが保障されているわけではないので、休暇中の状況の変化によって、復帰する時に、別のポジションに異動となることがあります。
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンの転職先としての価値
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンは、典型的な実力主義の会社なので、自分の努力次第で、どんどんキャリアアップを図ることが出来ますし、年収についても、それに見合った額を得ることが出来ます。
それでいて、仕事の進め方に対する自由度は高く、責任を果たしている限り、自分の好きなように働けるので、その気になれば、プライベートの時間も充実させることが出来ます。仕事に対する意欲が高い人にとっては、このうえない環境と言えます。
もちろん、これらは責任と表裏一体なので、結果に対するプレッシャーが強いということは、忘れないようにしてください。
こうやって見てくると、フィリップスに合うタイプというのは、かなり明確になると思いますので、自分がそのタイプなのかどうか、じっくりと考えたうえで、フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンへの転職を目指すのかどうか、決断するようにしてください。
フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンの中途採用求人を扱っている転職エージェント
最後に、フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますので、今現在、発生している具体的な求人の内容については、直接問い合わせるようにしてください。
ちなみに、彼らはフィリップス・エレクトロニクス・ジャパンの社内事情に精通しているので、転職すべきかどうか判断に迷うようでしたら、相談してみることをオススメします。第三者的な視点で、客観的にアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、転職エージェントは様々な企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうというのもアリです。もしかしたら、より魅力的な企業が出てくるかもしれないので、関心がある人は、ぜひ聞いてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。