米国に本社を置く、医薬品・医療機器メーカー、バクスター。血友病や免疫障害、感染症、腎疾患など、複雑な傷病に対する治療法を世界100カ国以上に提供、140億ドル以上の売上高を誇る、世界を代表する製薬会社です。
その日本法人であるバクスター株式会社は、透析製品事業、バイオサイエンス事業、メディケーションデリバリー事業を 3つの柱とした事業展開を行っています。
2012年には東京都への貢献に対して、「東京都社会福祉協議会会長感謝状」を受賞、同年に親会社もフォーチュン誌による「世界で最も賞賛される企業」の業界別ランキングにおいて 3位にランクインするなど、社会的にも高い評価を得ています。
日本法人は、組織としては、それほど大きくはない会社ですが、年々、事業を拡大していることもあり、常に新しい人材を求めています。そのなかで、会社の中核を担える人材を確保することを目的として、中途採用に関しても、積極的に実施しています。
このページでは、バクスターの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
バクスターの中途採用求人の傾向
バクスターでは、公式サイト内において、採用情報ページが用意されており、そちらから、現在募集中の求人の詳細について、確認することができます。
https://baxter.taleo.net/careersection/2/jobsearch.ftl?lang=ja
ただし、外資系企業にはよく見られることですが、世界各国の求人を一括して掲載しているため、日本での求人が探しにくかったり、求人掲載数が少なかったりします。そのため、バクスターの求人を探すのであれば、転職エージェントに問い合わせたほうが、より確実です。
エージェントは、公式サイト内に掲載されていない求人を扱っていることも多く、公式サイトをチェックしたら、求人がゼロだったのに、エージェントに相談したら、紹介してもらえたというケースは珍しくありません。
面接に通過するためのサポートを受けられるなど、何かと心強い存在でもあります。このページの最後に、バクスターの中途採用求人の取扱実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、ぜひ一度、コンタクトしてみてください。
バクスターの社員の年収・給与制度について
バクスターに勤務する社員の年収ですが、職種別に具体例を幾つか挙げると、以下の通りとなります。(医療業界のなかでは、高水準と言える給与が支払われている会社です。)
- MR 30歳 男性 年収 400~450万円
- MR 34歳 男性 年収 800万円
- 管理 35歳 主任 男性 年収 700万円
- 内勤業務 40代 女性 年収 580万円
- MR 40歳 男性 年収 900万円
- MR 40代前半 アカウントエグゼクティブ 男性 年収 700~800万円
- 40代 マネージャー 女性 年収 1000万円
給与制度は、管理職であるマネージャーを境に異なり、マネージャー以上は年俸制、マネージャー以下は月給制です。役職が上がらない限り、基本給については、大きな昇給が望めない給与制度となっています。
ただし、ボーナスは年 2回あり、さらにインセンティブ給も存在しますが、外資系でよく見られるように、給与の割合としては、基本給与が低く、インセンティブに比重を置いた給与体系となっているので、ここで年収アップを目指すことが可能です。
特にMRは、インセンティブの割合が高く、給与の個人差が非常に大きくなっています。年収ベースで200~300万の差が生じることもあるので、自分次第で高収入を手に出来ます。
(ちなみに、これは後でも触れますが、バクスターの商品はブランド力が高く、比較的、簡単に売れるので、MRとしては実績を上げやすく、年収は高めです。)
中途採用者の場合、給与は前職の収入をベースに、会社側との話し合いで決まることになります。新卒で長く勤めている社員よりも、転職してきた人間のほうを優遇する傾向があるため、有利です。
うまく自分をPR出来れば、想像以上の高給与となるケースもあるので、納得がいくまで話をしてください。逆に、中途半端に妥協すると、低い金額で設定されてしまうことになり、後々、後悔することになるので、要注意です。
もし、こういった交渉が苦手ということであれば、転職エージェントに交渉を任せることをオススメします。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。自分で行うよりは、好条件を引き出せる可能性が高いので、一度、相談してみてください。
バクスターの評価制度について
バクスターでは、あらかじめ本人が設定した目標に対する、達成度合いを評価するMBO制度が導入されています。ただし、外資としては珍しく、結果だけではなく、目標達成までのプロセスも評価対象となっているので、日頃の働きぶり、仕事に対する姿勢も重要になってきます。
また、やはり外資なので、人事評価に関する上司の権限が大きく、上司のさじ加減で決まる部分が大きいので、上司との人間関係はとても大切です。
なお、管理職以上のポジションに昇進するためには、語学力(英語)が必須となります。日本本社は、多数の外国人が多数在籍するグローバルな職場なので、英語で業務をマネジメントすることが必須となってくるためです。
上級職になれば、海外出張の機会も増えることも、その背景にあります。(かつ、立ち位置が意志決定責任者となるので、重要な役割を担うことになります。)
読み・書き・話す・聞くの全てにおいて、ビジネスコミュニケーションに支障がないレベルにあることが求められるので、要求度はかなり高いです。
実績(実務スキル)と、語学力、これがバクスターでキャリアアップするための両輪になると考えてください。
成長環境について
バクスターは社員教育にはそれほど力を入れておらず、TOEICの受験料助成制度など、英語学習に関するサポートを除けば、際立つような研修制度は何もありません。(新卒者向けの短期研修制度が、それなりに充実している程度です。)
仕事に必要な知識は、業務を進めながら、自分で学んでいくのが基本なので、全て自分次第と言えます。(会社のサポートは一切受けられないと考えたほうがいいです。)
ただし、取り扱っている製品は、専門性が高いニッチな製品が多いため、研究開発、製造、品質管理といった職種においては、他社では経験出来ないような仕事に取り組むことが出来ますし、必然的に専門性が磨かれることになります。
一方、MRに関しては、抜群のブランド力がある商品ばかりなので、営業とはいっても、それほど苦労することなく、そのまま売れてしまうため、成績は上げやすいのですが、営業マンとしては、どれほど成長出来るのか、疑問を覚えてしまうような環境にあるのが実情です。
MRとしての自分の将来に不安を感じて、他社へ転職することを決めたという人もいるぐらいなので、この点については、よくよく考えておいたほうがいいです。
ワークライフバランスについて
ワークライフバランスは、部署によりかなり事情が異なります。同じ管理部門であっても、ある部署では定時に帰宅出来るのに対して、他の部署では残業が当たり前、といった状況です。
フレックスや在宅勤務制度も用意されてはいますが、管理職だと、わりと自由に利用出来るのに対して、一般社員あと、あまり活用出来ていないというのが現状です。
また、在宅医療にかかわる部署は、土日に緊急の呼び出しを受けることもあります。MR もその仕事がら、就業時間は長めで、人によっては土日の出勤もありえます。
女性の働きやすさについて
バクスターはダイバーシティーの推進を掲げ、女性が働きやすい環境創りに、全社を挙げて取り組んでおり、2013年、日経WOMAN「女性が活躍する会社ベスト100」の「ワークライフバランス度」において、9位にランクインするなど、社外からも高い評価を受けるまでになっています。
実際に、バクスターでは、女性が多数活躍していますし、重役の3割は女性が占めるなど、マネジメント層に就いている女性も多いです。
内勤であれば、フレックスや在宅勤務が利用出来るようになっており、産休・育休も整備されているので、こういった制度を利用することで、仕事と子育てを両立させることも可能です。
ただし、MRに関しては、重量がある製品を運ぶなど、肉体労働の要素が強いため、女性社員は少ないです。どうしても、勤務時間が長くなりがちであり、かつ、休みも取りづらいということも、一因となっているようです。
バクスターの転職先としての価値
ここまで、バクスターの就業環境について、様々な角度から見てきましたが、扱っている製品がニッチで安定感があること、事業自体に将来性があること、製薬業界のなかでは、給与が高めであることから、転職先として考えるだけの価値が十分にあります。
ただし、部署によっては、ハードワークが余儀無くされることもあるので、注意が必要です。このあたりについては、事前に状況を把握したうえで、判断を下すことをオススメします。
下記に、バクスターの中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、意見を求めるのもアリです。客観的な視点で、冷静にアドバイスしてくれます。
また、エージェントは様々な企業の求人を扱っているので、他社のことについて教えてもらうのもアリです。複数の求人を比較検討することで、初めて見えてくることもありますし、バクスター以上に満足出来る職場が見つかるかもしれません。
転職先に求めることを伝えれば、それらの条件に見合う会社が存在するかどうか、チェックしてくれるので、興味がある人は、ぜひ聞いてみてください。
<バクスターの中途採用求人の取り扱い実績がある転職エージェント>
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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