スイスを本拠とする世界最大の食品会社ネスレ。1866年に新生児用ベビーフードの開発・販売から事業をスタート、その後も幅広い製品を手掛け事業を拡大、1913年に日本法人となるネスレ日本を開設。1922年に支店を神戸へと移転して、今に至ります。
日本法人の社員数は約2,500名。取り扱い製品群はコーヒー、食品、栄養補助食品、チョコレート、ペットケア製品など多岐に亘り、ヒット商品も数多く擁しています。
ネスレ日本の中途採用事情
ネスレは中途採用に積極的な企業であり、特に栄養補助食品営業部門の募集が活発です。医療機関や介護施設といったクライアントに対する営業を担当することになります。高い視座を持ち、自らリスクを取ってチャレンジができる人材、PDCAを回し続けられる人材が理想的な人物像とされ、求められています。
応募の際に必須となる応募資格は特にありませんが、医療・栄養食品といった業界に関わっていた経験があれば優遇されます。英語力に関する水準についても特に定められてはいませんが、業務遂行上必要となる場面は少なからず存在するため、語学力がある人材のほうが有利です。
英語力が低いと昇進にも悪影響を及ぼします。数は限られてきますが、海外赴任のチャンスもあります。なお、リスニング・スピーキングといった英会話能力よりも英文資料やメール作成・読解能力が重視される傾向が強いです。
年収について
ネスレは基本給よりも賞与が厚い給与体系となっています。昇給は年一回で4月に行われます。賞与は年二回で6月、12月に支給されるのが基本です。具体的な年収額の例としては、以下のようになっています。
- 24歳 営業 年収450万円
- 25歳 営業 年収400万円
- 27歳 営業 年収440万円
- 35歳 営業 年収600万円
- 35歳 営業 年収800万円"
基本的には年功序列的に給与が上昇していきますが、年々、成果主義による評価体制の面が強くなってきています。そのため、能力を示すことが出来れば、スピード昇進も十分可能であり、キャリアアップに対する意欲が強い人にとっては、面白いと感じられる環境が整っていると言えます。
ネスレ日本の就業環境、ワークライフバランスについて
ネスレは総じて、ワークライフバランスに優れた企業であると言えます。19時以降の残業禁止を推進しており、ノー残業デーも定められているなど、長時間労働を敬遠する風潮が根付いており、実際に、残業を強いられるといったことはありません。
有給休暇の取得も行いやすく、一週間以上の連続した休みの取得が奨励されています。また、産休・育休制度が整っており実際の取得も容易なので、女性にとっても労働しやすい環境です。
ネスレ日本の福利厚生について
ネスレの社員はベネフィットステーションの福利厚生サービスを受けることができます。ベネフィットステーションはANA、ぐるなびなど、数多くの企業が利用している会員制の福利厚生代行サービスであり、約90000の福利厚生メニューから、自分が利用したいサービスを選択することが可能です。
また、ネスレ独自の制度として、借上社宅制度も提供しています。家賃の一部を会社が負担してくれるので、従来よりも安い金額で住むことが可能です。
その他、ネスレ日本への中途入社を考えている人が知っておくべきこと
ネスレは世界最大の食品会社という圧倒的なブランド力、商品力を誇る会社です。ネスカフェやミロなど、認知度抜群の商品も数多く持っています。その知名度・信頼感により、対クライアントの営業が行いやすく、マーケティング面での挑戦も行いやすいといった声が多く見られます。
ただ、知名度・信頼の高さには、責任の大きさが付随します。そのため常に結果を求められるシビアな部分もあります。また外資系企業の日本支社という立場上、意思決定を本社に仰ぐ必要があり、スピード感がある仕事が出来ないため、その状況に不満を感じる社員も多いようです。
しかし、これは外資系企業であれば、どの会社も同じです。企業規模が大きくなると、どうしてもスピード感はなくなってしまいます。ですが、その分、担当領域の仕事を深く追求していくことになるため、専門的なスキル・経歴を積むことにつながり、自身の市場価値向上にも寄与します。
実際にネスレジャパンの社員からは、食品・栄養機能食品分野の営業においては絶対的な自信がついた、同業他社ならどこに行っても通用する自身がついたという声が挙がっています。
これまで見てきた通り、ネスレジャパンは盤石な経営基盤を持ちワークライフバランスにも優れた企業であるため、総じて働きやすい環境であると言えます。
転職エージェント活用のススメ
ネスレ日本への転職を考える際には、採用を勝ち取るためにも、また、採用後のより良い条件を引き出すためにも、転職エージェントへ相談することをオススメします。彼らエージェントは企業の内情についての最新動向を把握しており、それぞれの企業が求める人物像についても精通しています。
そのため、評価される履歴書作りや面接対応などに関しても熟知しており、有利な環境で転職活動を進めることが出来るようになります。また、条件交渉を代行してくれるため、より良い条件で転職出来る可能性が高くなります。
サポートを受けて損をすることはないので、積極的に活用してみてください。下記にもリストアップしている、ビズリーチ、JACリクルートメント、リクルートエージェント、クライス&カンパニー、
マイナビエージェントは外資系の求人に強いので、相談先として最適です。
また、ヘイズインターナショナル、マイケルページ、ロバートウォルターズは外資専門のエージェントなので、こちらもオススメです。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
※補足
このところ、JACは現職者の転職支援に力を入れており、離職中の人の場合、よほどの経験・スキルがないと、有望な求人を紹介してもらうのは難しくなっています。
(経験・スキルの定義が難しいのですが、前職の給与が年収600万を超えるぐらいであれば、まず大丈夫です。)
この条件に当てはまらない人は、上記でも触れているリクルートエージェント、もしくはマイナビエージェントといった転職会社のほうがオススメです。
特に、マイナビは若手層の転職支援に力を入れているので、35歳ぐらいまでの人であれば、職歴などを問わず、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。
(この年代のビジネスマンであれば、経歴不問で募集をかけている企業の求人を多数扱っており、そのなかには大手も含まれているので、なかなか悪くないです。)