設立から僅かで4年で、NASDAQ上場を果たしたソリューションプロバイダー企業、コグニザント。インドに開発センターを設置、45000人以上のインド人技術者を雇用するなど、オフショア開発の先駆者としても知られている企業です。
2017年現在、全世界に1000社以上のクライアントを抱えて、売上高は300億ドルを超える、成長著しいIT業界のなかでも、最も成長ペースが速い企業として、業界をリードしています。(2007年の売上が21億ドルですから、10年間で10倍以上になっています。)
その日本法人として、2008年に設立されたのが、コグニザントジャパン株式会社。情報・通信システムの設計開発、保守管理、及び、情報・通信システムに関するコンサルティングを主軸事業として、日本でも急成長を遂げている企業です。
20代の社員でも、年収1000万円を超えている社員が少なくないなど、転職市場においては、高年収の企業として知られており、IT業界出身者からの人気は非常に高いです。
転職希望者に対するコグニザントジャパンの要求度には厳しいものがあるので、転職のハードルは極めて高くなりますが、それだけに転職に成功すれば、かなりの好条件で働くことが出来ます。
このページでは、コグニザントジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。
コグニザントジャパンの中途採用求人の傾向
コグニザントジャパンは、外部から即戦力の人材を獲得してくることを、人事戦略の基本としているので、中途採用の求人が頻繁に発生しています。特に、営業、財務、経営企画、ITエンジニアといった職種において、求人の発生頻度が高くなっています。
また、製薬会社の医薬品情報管理サポート業務を担う安全性情報担当スタッフの募集案件など、特定の業種に特化した専門職の求人が出てくることもあるので、募集職種の幅は広いです。
特に、金融、メディカルといった分野のプロに対するニーズが高いので、該当する人は、ぜひ求人情報をチェックしてみてください。(現職よりも、大幅に年収がアップする可能性が高いです。)
なお、応募条件については、繰り返しになりますが、コグニザントジャパンは、即戦力とみなされるだけの実力を持つ人材しか採用しないため、該当業務に精通していること・豊富な実務経験を有することは必須条件となります。
また、文字通りのグローバル企業であり、社内公用語が英語なので、ビジネスレベルで、コミュニケーションが取れるだけの語学スキルも必須となります。ちなみに、外資のなかでも、要求度は高く、留学経験者でも苦労するぐらいなので、覚悟しておいたほうがいいです。
(インド人のエリートばかりを採用しているため、彼らと一緒に働くことになりますが、相当に頭が良いので、ネゴシエーションに対する労力は、一般的な外資とは比べものにならないようです。)
求人情報の入手方法
コグニザントジャパンは、人材を採用する時には、民間の転職エージェントを利用しているので、現在、募集中の求人情報について知りたい時には、エージェントに登録する必要があるのですが、どのエージェントでも、同じように求人を扱っているわけではないので、注意してください。
外資企業の求人の取り扱いに力を入れている転職エージェント、ITエンジニアの転職支援を得意とするエージェントであれば、まず大丈夫です。このページの最後に、代表的なエージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
コグニザントジャパンにおける社員の年収・給与体系
コグニザントジャパンに勤務する社員の年収ですが、幾つか具体的な事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 営業 26歳 年収800万円
- 営業 27歳 年収700万円
- 財務 31歳 年収800万円
- プロジェクトマネージャー 43歳 年収950万円
- システム開発 31歳 年収700万円
- システムアナリスト 35歳 年収750万円
給与体系は30時間分の見なし残業代を入れた年俸制となっており、年収が12分割で支給されることになります。別途、賞与が支給されることがありますが、それほど大きな金額ではありません。
ただし、営業に関しては、基本給に加えて、インセンティブボーナスが支給されるようになっており、実績に応じて、青天井でもらえるので、30代前半で2000万、3000万といった年収を手にしている人もいます。
外資なので、福利厚生については、殆ど期待出来ません。Cost of living allowanceと呼ばれる手当が、交通費や住居手当の代わりに支給されている程度です。支給額はおおむね、1ヶ月あたり、数万円となりますが、年俸に含まれることになるので、入社時には注意してください。
転職する時には、給与交渉が不可欠
コグニザントジャパンの給与水準は高いので、転職する際、同業他社と比較したとしても、それらの会社を上回る額を提示してもらえるはずです。ただし、だからといって、ここで満足してしまうのは、モッタイナイです。
コグニザントジャパンは外資らしく、条件交渉の余地が大きく、交渉次第で、数字が変わります。他社よりも給与が高かったので、満足して転職したら、同じ職位の同僚が、それよりも遙かにもらっていて、もっと高く要求すべきだったと後悔したという事例が少なくありません。
言ったもの勝ちという要素もあるので、遠慮なく、要求するようにしてください。もし、こういった交渉が苦手ということであれば、転職エージェントに代行してもらえばOKです。彼らはプロなので、うまく話を進めてくれます。
コグニザントジャパンは要求が通りやすい会社ということもあり、提示額から上積みされるケースが少なくないので、自分をアピールするのは気が引けるという人は、エージェントに任せてしまってください。
コグニザントジャパンの評価制度について
コグニザントでは、設定した目標の達成度合いをベースに、人事評価がなされるMBO評価制度が導入されています。加えて、営業職に関しては、売上の実績が加味されることになります。
評価基準は社内で共有されており、評価も公表されるので、極めてフェアな体制となっていますが、自分の評価が周りに知られてしまうので、低評価だと、肩身の狭い思いをすることになってしまうようです。
成長環境・キャリア開発について
人を育てるという意識はない会社なので、キャリア開発について、会社側からのサポートは期待出来ません。(一応、オンライントレーニングプログラムが用意されてはいるのですが、それほど役立つものではないようです。)
ただし、各個人に大きな裁量を与える会社なので、自分次第で、幾らでも仕事を通じて、自己成長を図ることが出来ます。
また、先ほども触れましたが、優秀な外国人と一緒に働くことになるので、英語でのネゴシエーション能力、外国人相手のコミュニケーション能力は、かなり鍛えられることになります。(それが出来なければ、仕事を遂行することが出来ません。)
プロジェクトマネジメント能力が磨かれることも間違いないですし、コグニザントは、業界をリードする企業なので、常に最先端の技術・最新の業界動向をウォッチすることが出来るのも、自己成長という観点からすれば、非常に大きいです。
ワークライフバランスについて
ITと聞くと、激務を想像する人が多いと思いますが、コグニザントジャパンに関しては、それほどでもありません。仕事に対する要求度には厳しいものがありますが、スケジュール管理については、個人に任されているので、自由度は高いです。
また、日系企業のように、無駄に残業を強いるような会社ではないので、ノルマを果たしていれば、定時に帰宅することが可能です。(1ヶ月あたりの平均残業時間は30時間を下回っています。)
また、休暇の取得についても、うるさいことは言われないので、自由に調整することが可能です。ただし、インドのオフショアや海外クライアントのやりとりで、深夜・早朝にやりとりをしなければいけないケースがたびたび発生するので、その点は大変です。
また、日本の祝日は考慮されないので、家族や友人と休日が合わないというデメリットがあります。(休日出勤扱いにはしてもらえます。)
なお、コグニザントジャパンは、最先端のIT企業であるにも関わらず、自宅勤務は不可となっていますので、注意してください。
女性の働きやすさについて
コグニザントジャパンは女性の社員比率が高い会社ですし(男女比が半々ぐらい)、待遇面についても、男女で変わらないので、女性にとっては働きやすい職場と考えて、まず大丈夫です。
ただし、実力主義の色が濃い会社であることもあり、勤続年数が長い女性というのは、自主性が高く、バリバリ仕事をこなすような典型的なキャリアウーマンです。同時に、社内政治もこなせるようなタイプなので、日系企業から転職すると、社内の雰囲気に戸惑う人が少なくないようです。
仕事に対する自由度が高いですし、結果を出せば正当な評価を受けられるので、キャリア志向が強い女性にとっては、やり甲斐を持って働ける職場だと思います。
コグニザントジャパンの転職先としての価値
コグニザントジャパンは、成長著しい企業なので、社員の待遇面は良く、IT業界のなかで転職を目指すのであれば、有望な選択肢と言える会社です。変化が激しい業界のなかで、常に最先端の技術と接することが出来るのも、大きなメリットです。
仕事に対する責任を厳しく追及されますし、周りが優秀な社員ばかりなので、結果を出さなければいけないというプレッシャーには強いものがありますが、それだけの見返りが得られる会社でもあるので、キャリア志向が強い人にとっては、やり甲斐がある環境と言えます。
逆に言えば、マイペースで、ノンビリ働きたいという人にとっては、向いていない職場と言えます。そういった意味では、相性がハッキリする会社でもあるので、自分の価値観と照らし合わせて、転職の判断を下すようにしてください。
コグニザントジャパンの中途採用求人を扱っている転職エージェント
最後に、コグニザントジャパンの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情を把握しているので、転職すべきかどうか、判断に迷うようでしたら、相談してみてください。客観的な視点で冷静にアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、エージェントは、様々な企業の求人情報を押さえているので、他社のことに聞いて見るのもアリです。コグニザントジャパン以上に、自分に向いている会社を紹介してもらえるかもしれないので、興味がある人は、是非、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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