関東・東海・南東北地方1都15県におけるコカ・コーラ社製品の製造・販売事業を担っているコカ・コーライーストジャパン。日本最大のコカ・コーラボトラーではありますが、世界のトップクラスの利益水準と比較すると、一歩劣ります。
この状況を改善して、トップクラスの仲間入りを果たすために、設備投資、サプライチェーン改革、営業網強化など、様々な施策を打ち出しています。
そういった背景もあり、コカ・コーライーストジャパンの採用ニーズは活発であり、中途採用に関しても、様々な職種を対象に、求人が出ています。
このページでは、コカ・コーライーストジャパンの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。
コカ・コーライーストジャパンの中途採用求人の傾向
中途に関しては、正社員(無期雇用)・契約社員に分かれる形で募集をかけています。契約社員については、契約店舗の製品補充・品だし、在庫管理といった業務を担当するマーチャンダイザー、及び、ルート営業の2職種となります。
勤務実績が優秀な人を正社員(無期雇用)に引き上げる制度がありますし、リーダー研修、英語研修など、スキルを向上させる機会が豊富に設けられているので、契約社員とはいっても、一時的なものではなく、将来のキャリアを考えても、有用な仕事と言えます。
高卒以上であれば、誰でも応募出来るので、これまで正社員(無期雇用)として働いたことがないという人にとっては、自分のキャリアを築く第一歩としてオススメです。
一方、正社員(無期雇用)に関しては、製造技術、生産管理、品質管理、物流管理、マーケティング、経理財務、人事、資材調達、広報、法務、社内SE(ソフトウェア開発)といった職種が対象になります。
冒頭でも触れたように、生産設備の増強に取り組んでいるので、製造技術、生産管理、品質管理の3職種においては、特に求人の発生頻度が高くなっています。
応募条件に関しては、どの職種においても、該当業務に関する実務経験が必須となります。ただし、経験年数など、細かい縛りはなく、基本的に人物重視の採用となっているので、経験が浅い人でも、チャレンジしてみることをオススメします。
求人情報の入手方法について
コカ・コーライーストジャパンの公式サイト内に、採用情報ページが開設されており、そちらのページにおいて、中途採用の求人情報についても、確認することが出来ます。エントリーフォームが用意されているので、気になる求人が見つかった時には、そのまま応募することが可能です。
https://www.ccej.co.jp/recruit/
なお、正社員(無期雇用)職については、民間の転職会社経由でも、募集がかけられているので、そちらから求人情報を入手することも可能です。このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、参考にしてください。
コカ・コーライーストジャパンの社員の年収・給与制度について
コカ・コーライーストジャパンの給与水準ですが、世界を代表するコカ・コーラの関連会社だけあって、業界トップクラスの水準となっています。下記に、社員の年収例を幾つか挙げておきますので、参考にしてください。
- 財務 中途入社 1年目 年収 660万円+残業代
- 自販機の補充 中途入社 1年目 年収350万円
- 一般職 中途入社 3年未満 年収300万円
- 技術 中途入社 3年目 管理職 年収 750万円
- 設置 中途入社 3~5年 年収350~450万円(残業の有無による変動
- 内勤スタッフ新卒入社 7年目 年収430~460万円
- 管理部門 新卒入社 7年目 年収400万円+残業代
- SC 中途入社 10年目 年収 480万円
- 営業 新卒入社 5~10年目 年収 500~600万円
- 営業 新卒入社 10年目 年収 550万円
- 営業 中途入社 10~15年目 年収 400~650万円
- 営業 中途入社 15~20年目 45歳 年収 650~700万円
- 企画 新卒入社 15~20年目 年収 500~600万円
- 企画 新卒入社 15~20年目 30代 年収 850万円
- 営業 新卒入社 27年目 年収 600~800万円
- 一般職 グレード4 20年以上 年収 600万円
- 事務管理 中途入社 3年未満 30代 550万円
- 人事 中途入社 3年未満 年収500万円
- ファイナンス 中途入社 3年未満 37歳 年収700万円
- ファイナンス 中途入社 3年未満 800万円
コカ・コーライーストジャパンでは、職務(業務内容)ごとにジョブグレードと呼ばれる等級が設定されており、給与はこのグレードに定められた範囲内で決められるようになっています。一般職はグレード1~4、管理職はグレード5~9となっています。
毎年、昇給のチャンスがありますが、給与を上げるには、昇給試験に合格する必要があります。また、合格した場合には、前年の評価・仕事のパフォーマンスを加味して、昇給額が決まることになるので、個人差が生じることになります。(ただし、それほど大きな差ではありません。)
かつ、現在の給与によっても、伸び幅が変わるようになっており、給与が低い時は昇給幅が大きく、高くなるにつれて狭くなります。
なお、ジョブグレードには、給与上限が設定されており、この額に達した場合、グレードが上がらない限り、給与も上がらなくなります。先ほども触れたように、ジョブグレードは、職務によって決まるので、上のグレードを目指すには、別の業務に移る必要があります。
賞与については、年間4~5ヶ月というのが目安となり、3月に1ヶ月、6月に1.5ヶ月、12月に2ヶ月の3回支給となるのが基本です。ただし、営業職に関しては、年間3ヶ月+月間のセールスインセンティブという形になります。
各種手当については、営業職であればセールスインセンティブ、製造職や自販機の技術者であれば資格手当というように、職能手当のようなものはありますが、住宅手当・家族手当といった能力に関係のない手当は制度として用意されていないので、福利厚生に関しては、期待出来ません。
コカ・コーライーストジャパン株式会社の評価制度について
営業職に関しては、営業成績が評価指数となるので、頑張れば頑張っただけ結果につながり、評価が上がるので、年齢や勤務年数にかかわらず、自分の実力次第で大きな見返りを手にすることが出来ます。
また、個人だけでなく、チームや部署としての実績が評価に反映されるため、先輩からの指導や面倒見が良く、お互いにカバーしあって、全体で成長していこうとする傾向が見られます。体育会系気質が性に合っているという人にとっては、働きやすい環境と言えるでしょう。
営業以外の部署においては、上司との面接のうえで、人事考課が決まることになりますが、現在の状況としては、会社としての統一基準がなく、上司の裁量に任されているので、不透明さが残る制度となっています。
そんな状況のなかで、人事評価を上げるうえでは、積極的な自己アピールが最も有効な手段となっているので、自分をアピールするのがうまい人であれば、上手に渡り歩いて、昇進・昇給を手にすることが出来るでしょう。
成長・キャリア開発について
コカ・コーライーストジャパンは、社内教育専任の部署を設置するなど、社員教育に力を入れており、様々な教育プログラム・研修制度を利用することが可能です。そのなかでも人気があるのは、社内で受けられる英会話教室で、仕事の合間にいつでも無料で受講することが出来ます。
ただし、営業スキルを磨くような研修はないので、営業職の場合、仕事に必要なスキル・知識は、自分自身で磨いていく必要があります。
ワークライフバランスについて
コカ・コーライーストジャパンの就労環境は、部署によってばらつきが大きくあります。会社の基本方針としては、残業を削減する方向に動いており、かつ、フレックス勤務を推奨して、社員の働き方の自由度を上げることを目指しています。
しかしながら、営業、製造、修理といった部署だと、平日夜間、及び休日においても、顧客からの問い合わせに対応せざるを得ない場合があるので、そういった意味では、ワークライフバランスを維持するのは、大変です。
ただし、各々のチーム内で協調して、互いのスケジュールを上手く調整することで、休みを確保するといったこともしており、同業者と比較すると、良い状況であることは間違いないです。
一方、管理部門においては、仕事に振り回されることはないですし、業務量も適正なので、有休も含めて、問題なく休みを取ることが出来ます。先ほども触れたように、フレックス勤務が可能なので、かなり自由であり、ワークライフバランスは極めて良好と言えます。
女性の働きやすさについて
コカ・コーライーストジャパンは、会社の方針として、女性活用に力を入れており、女性の社員比率が年々、高くなっています。(新卒入社の場合、今では半分以上が女性です。)
女性に対しても、男性と同じように、重要度の高い仕事を割り振るので、女性も第一線で活躍することが出来ます。また、管理職に就くチャンスもあるので、キャリア志向が強い女性にとっては、やり甲斐が持てる会社です。(キャリアアップのためのサポートを十分に受けられます。)
また、コカ・コーライーストジャパンは、育児支援に対しても、力を入れている会社であり、産休や育休はもちろんのこと、復帰後も、無理なく働けるようにサポートを行っています。
そのため、子供がいるからといって、そこで、仕事の幅が狭められることはないですし、周囲からの理解もあるので、ストレスなく仕事と子育ての両立を図ることが出来ます。
また、コカ・コーライーストジャパンには、女性の働き方の向上を目的とする委員会が設置されており、女性社員だけのイベントや活動が多々開催されています。
コカ・コーライーストジャパンの転職先としての価値
食品業界のなかでは、コカ・コーライーストジャパンはトップクラスの待遇を誇りますし、就労環境、キャリアアップを目指せる環境が整備されているので、この業界で転職を目指すのであれば、有力な転職先候補として考えていいでしょう。
社員間、上司と部下との間の関係が良く、チームワークに優れている会社でもあるので、人間関係のストレスに悩まされることなく、仕事に取り組めるのも、大きなメリットです。
もちろん、完璧な会社というのは存在しないので、人によっては、『それほど、魅力を感じない・・・』ということもあるでしょう。ここは、個人の考え方次第なので、自分の価値観と照らしあわせながら、転職の判断を下すようにしてください。
コカ・コーライーストジャパンの中途採用求人を扱っている転職会社
下記に、コカ・コーライーストジャパンの中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、判断に迷うようでしたら、一度相談してみてください。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、転職会社は、様々な企業の求人情報を押さえているので、他社の求人を紹介してもらうのもアリです。もしかしたら、コカ・コーライーストジャパン以上に、魅力的な企業が見つかるかもしれないので、興味がある人は、ぜひ他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。