電通グループのデジタルマーケティング会社、電通デジタル。2016年に電通の本社内組織であるデジタルマーケティングセンターに、ネクステッジ電通、電通イーマーケティングワンが合流して設立された会社です。
電通デジタルは電通の100%出資会社であり、デジタルマーケティングのすべての領域において、「コンサルティング」「開発・実装」「運用・実行支援」の提供を行なうことを事業内容としています。
従来のようなキャンペーン単位での広告や施策の提案・実行するようなビジネススタイルではなく、マーケティングのCDPAを回す基幹部分を支援することで、マーケティング領域のリーディングカンパニーを目指しており、人材採用も活発に行なっています。
中途採用についても、様々な職種において常時募集がかかっているので、電通デジタルへの転職のチャンスは豊富といえます。
このページでは、電通デジタルの中途採用求人の傾向、及び、勤務する社員の年収・給与水準、社内の就労環境について、まとめていますので、転職活動の際に参考にしてください。
電通デジタルの中途採用求人の傾向
中途に関しては、全体戦略/コンサルティング、個別戦略・構築・運用/スペシャリスト、分析、の3つの分野において、様々な職種で求人が発生しています。
一例を挙げると、事業戦略コンサルタント、総合デジタルマーケティングコンサルタント、ITコンサルタント、コンテンツプランナー、Webディレクター、アプリマーケティングスペシャリスト、広告運用スーパーバイザー、デジタルマーケティングアナリストといった職種になります。
いずれの職種においても、業務に関連する経験や知識が必須となりますが、必要とされる資格や経験などの募集要項は職種によって異なりますので、詳細については、応募要項にて確認するようにしてください。
求人情報の入手方法
求人情報の入手方法ですが、電通デジタルの公式サイト内にある採用情報ページにおいて、現在、募集がかかっている求人の一覧について、確認することが出来ます。
https://www.dentsudigital.co.jp/recruit/exprec/information/jobs/index.html?id=anc1
また、中途に関しては、転職エージェント経由でも募集がかけられているので、そちらに問い合わせることでも、求人情報を入手することが出来ます。
公式サイト、転職エージェント、どちらでも、入手出来る情報に変わりはありませんが、転職エージェントの場合、様々な企業の求人案件を扱っているので、電通デジタルだけでなく、他社の求人のことについても知りたいという時には、まとめて情報を教えてもらえるので便利です。
このページの最後に、電通デジタルグの中途採用求人を扱っている代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、情報源として活用してください。
電通デジタルの社員の年収・給与制度について
電通デジタルに勤務する社員の給与水準ですが、具体的な年収事例を幾つか挙げると、以下のようになります。
- アソシエイト 26歳 年収500万円
- アソシエイト 28歳 年収420万円
- コンサルタント 30歳 年収650万円
- コンサルタント 30歳 年収600万円
- コンサルタント マネージャー34歳 年収1100万円
- コンサルタント マネージャー 38歳 年収1100万円
- 営業 27歳 年収500万円
- 営業 34歳 年収700万円
- 営業 37歳 年収1000万円
- 営業 マネージャー 40歳 年収1300万円
- 広告プランナー 22歳 年収500万円
- マーケティング 33歳 年収600万円
- 経営企画 32歳 年収580万円
- 経営企画 主任クラス 34歳 年収720万円
電通デジタルの給与制度は、年俸制となっており、給与水準はこの業界内においてはやや高めです。30代前半であっても、マネージャーになれば、年収1000万円を超えてくるので、そこはさすが電通グループといったところです。
電通デジタルはグレード制を採用しており、社員は能力に応じて6段階のグレードに分けられ、グレード4以上がマネジメント層となっています。給与はグレードによって決められていますが、同じグレードでも給与幅があるので、個人の能力次第で年収に差が生じます。
残業代については、みなし残業としてあらかじめ月に30時間分が給与に含まれていますが、それを越えた分については働いた分だけ支払われます。(ただし、管理職となった場合、残業代は支払われなくなりますので、その点は頭に入れておいてください。)
また、福利厚生については、各種社会保険完備のほか、確定拠出年金、スキルアップ支援制度、ベビーシッター利用支援制度、サークル制度、保養所などが用意されています。また、こころの健康相談窓口や、朝食の無料配布など、社員の健康を気遣うサービスがあるのも特徴的です。
ただし、住宅手当や家賃補助などはありませんので、給与を他社と比較する時には、この点を加味して考えることをオススメします。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職の給与額や、これまでの実績などを加味して、基本給が算出されることになりますが、交渉次第で数字が変わってくるという要素もあるので、電通デジタルからの提示額に不満がある時には、納得出来るまで、交渉するようにしてください。
中途半端に妥協してしまうと、後々まで後悔することになりかねないので、要注意です。もし、こういった条件交渉を行うのは、気が引けるということであれば、前述した転職エージェントに交渉を代行してもらうことをオススメします。
彼らはプロなので、この手の交渉術に長けており、上手に話を進めてくれます。少なくても、交渉ベタな人が、無理に自分で進めるよりも、良い結果に落ち着くことは間違いないので、遠慮せずに、最初から任せてしまったほうが賢明です。
電通デジタルのモチベーション・評価制度について
電通デジタルの評価制度は、期初にそれぞれ目標を設定し、上司と面談を行ったうえで、目標の達成度合いや取り組みに応じて、定量面と定性面の両面から評価されるものとなっています。その評価は、グレードごとに設定された4つの軸に対して、5段階で行なわれます。
とはいえ電通デジタルは、評価制度の異なる3社が集合して設立された会社であり、その設立からまだそれほど経っていないということもあって、まだしっかりとした評価制度が確立していないと感じている人も多いのが実情です。
基本的に優秀な人材は適正に評価されますが、上司の印象によるところも大きく、自分の成果をしっかりとアピールできる人が良い評価を受ける傾向があります。そのため、目に見える数字でしっかりと成果を上げた人や、目立つプロジェクトに参加した人は評価されやすいと言えます。
会社としては、試行錯誤をしながらも、仕事の成果や個人の成長といった観点に基づき、年功序列ではなく個人の能力に応じて適切な評価をしていくよう進めているといった印象なので、今後は徐々に評価制度が確立されていくはずです。
電通デジタルの成長・キャリア開発体制について
電通デジタルでどれだけ成長できるかは、自分のやる気次第といえます。電通デジタルは、受け身で指示を待つようなタイプの人には向かない社風であり、成長意欲が高く、積極的に自己成長していける人にとっては、成長機会も多いです。
電通グループだけあって、クライアントも大手ナショナルクライアントが多く、規模の大きな仕事に携わることができますし、また、社内に優秀な人材も多いので、そういった人たちと一緒に仕事をすることで学べることも、貴重な財産となります。
また、社内研修制度も充実しており、様々な電通グループ研修の他、毎月行なわれる社内での取り組み共有や、デジタルマーケティング業界の最新動向を学ぶ場なども、定期的に用意されています。
その他にも、自己啓発支援制度として、個人のスキルアップに対して、年間で一人当たり10万円まで補助が出るといったものもあるので、資格取得など様々なスキルアップを目指す人は、上手く活用すると良いでしょう。
ワークライフバランスについて
電通デジタルの就労環境は、部署にもよりますが、良好といえます。会社としても働き方改革を積極的に進めており、ワークライフバランスを重視した働き方が可能です。裁量労働制なので、ある程度、自分で調整しながら働くことができますし、休みなども比較的取りやすいです。
また、有休のほか、インプット休暇と呼ばれる休みが設定されており、毎月所定の日が決められ、休むことができるようになっています。その日は実際に休んでいる社員も多く、プライベートも充実させやすい環境といえます。
残業も22時までと決められており、それ以降は強制的に退社させられますし、残業時間はしっかりと管理されているので、残業が増えてくればチーム内で調整されるといったこともあり、以前の電通のイメージのように、残業が青天井で増えていくといったことはないので安心してください。
ただし、基本的には業務量が少なくない職場なので、生産性高く働くことが求められますし、また、営業職やデジタル部門などの一部の部署においては、業務量が非常に多く、実際には決められた業務時間内に仕事が終わらず、家に仕事を持ち帰っている人もいるのが実情のようです。
女性の働きやすさについて
電通デジタルでは、業務内容や評価、待遇面において男女差はありません。女性でも、男性同様に責任ある仕事を任されますし、仕事で認められれば昇進もしていくので、実際に30代でマネージャーになる女性や、女性の役員も存在します。
そのため、バリバリ仕事をしていきたい女性にとっては、やりがいを持って働くことができる会社ですが、逆に、女性だからといって仕事面で配慮されることもないので、ある程度のタフさは必要といえます。
産休・育休制度は整っており、女性社員の割合も高いことから、実際に取得する人も少なくありません。一部の部署に例外はありますが、基本的にはワークライフバランスも取りやすい環境なので、仕事と家庭の両立は十分に可能です。
また、勤務時間が9:30~17:30と、一般的な企業と比較しても短いですし、裁量労働制であることや、在宅勤務が月に数日は可能となっていることもあって、時間の調整がしやすく、急な対応が必要となることが多いワーキングマザーでも無理なく働ける環境です。
ただし、前述したように、一部の部署や職種においてはハードワークな状況が日常化しており、自分の思うようにスケジュール調整などができないケースもあるので、自分の希望する部署の状況を事前に確認しておくことをオススメします。
電通デジタルの転職先としての価値
ここまで、電通デジタルの就労環境について、様々な角度からお伝えしてきましたが、印象としてはいかがだったでしょうか。
電通デジタルは、この業界内においては、給与水準もやや高めですし、福利厚生などの待遇面も決して悪くはありません。また、仕事のやりがいやスキルアップという点においても大きな不満なく働ける会社なので、転職先として検討する価値は十分にあるといえます。
働き方改革に対する意識も進んでおり、残業時間もしっかりと管理されているので、以前の電通のイメージのように、夜昼なく働いてプライベートの時間は取れないといったことはありませんし、自分の仕事をきちんとしていれば、比較的自由度高く働くことができる会社です。
また、自ら積極的に成長しようと考えて行動できる人にとっては、成長機会も多い環境なので、成長意欲の高い人にオススメの会社です。一方で、そういったことが苦手で、のんびりと自分のペースで仕事をしていきたいと考える人には、向かないと言えます。
最終的には、こういった要素を総合的に考えて、転職の判断を下す必要がありますが、自分一人で判断するのが難しいということであれば、前述した転職エージェントに相談するのがベストです。プロの視点で、客観的にアドバイスしてくれるので、参考になります。
電通デジタルの中途採用求人を扱っている転職エージェント
下記に、電通デジタルの中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、判断材料となる情報がもっと欲しいということであれば、ぜひ直接コンタクトして、話を聞いてみてください。
自分に合う会社かどうか、判断がつかない時には、相談することも出来ますし、他社の求人を紹介してもらって、比較検討してみるといったことも出来ます。転職先候補を決める際には、転職エージェントは、色々と頼りになるので、うまく活用してください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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