帝人グループのヘルスケア事業グループの一翼を担う事業会社として、在宅医療事業を展開する、帝人在宅医療。慢性呼吸不全治療のための酸素濃縮装置や、睡眠時無呼吸症候群の患者向け装置、超音波骨折治療法の機器などにフォーカスした製品を提供している会社です。
高齢化が進む社会情勢を追い風として、業績が順調に伸びており、特に、呼吸器・骨といった領域を中心に、最先端の在宅医療機器の販売高が拡大しており、帝人在宅医療は、新製品を開発するなど、ラインナップを拡充させています。
こういった背景から、人材採用の動きが活発であり、様々な職種において、募集がかかっています。帝人在宅医療への転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。
このページでは、帝人在宅医療の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。
帝人在宅医療の中途採用求人の傾向
中途採用で募集がかかる職種は多岐に渡りますが、そのなかにおいて、特に募集頻度が高い代表的な職種を挙げると、エリア総合職での医療機器営業になります。
在宅医療機器のドクターへのプロモーション活動、及び、患者宅への納入・使用方法説明などのカスタマーサポート業務を中心としたものになり、大卒以上、普通免許所持、社会人2年以上というのが、応募要件となっています。
医薬医療業界未経験者の募集も可能なので、異業種からの転職を考えている人にも、チャンスが広がっています。
実際、帝人在宅医療で活躍する営業マンには、異業種からの転職者も多く、かつ、職種も営業経験者だけでなく、SEや企画、事務職など様々であり、どんなバックボーンの人でも活躍出来る環境です。
なお、これは、応募要件としては指定されていませんが、取り扱う医療機器のなかには、30キロ近い重さのものもあるため、ある程度の体力が必要になる仕事と捉えてください。
一方、営業職以外で、中途採用の対象となる職種としては、マーケティング、商品企画、研究開発、生産管理、品質管理、経理財務、人事、法務、経営企画などがあります。
また、帝人在宅医療は海外にも拠点を持ち、グローバル展開を進めているため、海外営業職の求人や、上記の職種においても、海外業務絡みの求人が出てくることもあります。
ただし、求人の発生頻度は、国内営業と比較すると、少ないです。また、応募条件に関しては、実務経験が必須となるのは共通していますが、具体的な経験の内容、年数などは、求人ごとに異なるので詳細については、個々に確認するようにしてください。
語学スキル(英語)が、応募条件に加わることもあります。(要求レベルは読み・書きが出来る程度というものから、ビジネスレベルまで、こちらも求人ごとに様々です。)
求人情報の入手方法
帝人在宅医療の公式サイト内に、採用情報ページが開設されており、そちらのページにおいて、中途採用の募集要項、及び、募集がかかっている求人の一覧について、直接確認することが出来ます。
https://www.teijin.co.jp/recruit/thh/
また、帝人在宅医療は、転職エージェント経由でも、人材を募集しており、そちらから、求人情報を入手することも可能です。
公式サイト、転職エージェント、どちらでも、入手出来る情報は一緒ですが、エージェントの場合、様々な企業の求人情報を押さえているので、帝人在宅医療を他社の求人と比較してみたいといった時には、まとめて情報を入手出来るので、便利です。
また、エージェントは各社の社内事情を把握しているので、内部のことについて、より細かい情報を入手出来るのも、大きなメリットです。
このページの最後に、帝人在宅医療の中途採用求人を扱う代表的な転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。
帝人在宅医療の社員の年収・給与制度について
帝人在宅医療に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。
- 営業 28歳 年収600万円
- 営業 33歳 年収800万円
- 営業 35歳 年収700万円
- 営業 44歳 年収550万円
- 営業マネージャー 54歳 年収1200万円
- 理学療法士(同行営業) 30歳 年収550万円
帝人在宅医療の給与体系は、親会社である帝人HDの給与体制をベースにしており、月々の給与に加えて、年2回(6月、12月)の賞与から構成されたものとなります。賞与は業績に応じて変動しますが、グループ全体の業績も関係してきます。
営業に関しては、みなし残業制が採用されているため、基本給に残業代が含まれていると考えてください。(ちなみに、1ヶ月あたりの平均残業時間は66時間となっています。)
各種手当については、住宅手当、通勤手当(全額支給)、外勤手当、勤務地手当、家族手当、単身赴任手当などが支給されています。
住宅手当、勤務地手当の金額は、大都市圏or地方、及び、賃貸or持家という基準で変動することになり、最も支給額が高くなる、都内23区内在住で、月8万円ほどの補助が受けられるようになっています。
外勤手当は3000円/日で、月当たり5万円ほどになります。(外勤手当は非課税扱いなので、その分、手取り収入がアップすることになります。)
福利厚生に関しては、社会保険が完備されているほか(雇用保険、労災保険、帝人グループ健康保険、厚生年金保険)、退職金制度(退職一時金・退職年金)、従業員持株会制度、財形貯蓄制度など、資産形成に寄与する制度が充実しているのが、帝人在宅医療の特徴です。
給与レベル、各種手当、福利厚生、これらをトータルで見ると、帝人在宅医療の待遇面は、かなりの高水準にあると言えるでしょう。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績を加味して、年俸が決まることになりますが、実質的には、交渉次第となっており、会社側と、どんな話をするかによって、ベース給が変わってくるのが実情です。
そのため、帝人在宅医療からの提示額に納得がいかない時には、満足出来るまで、話し合うことをオススメします。転職時というのは、ある意味、最も、自分の希望を通しやすいタイミングなので、ぜひ、活かしてください。
もし、お金のことで話をするのは気が引けるということであれば、前述した転職会社に交渉を代行してもらうことをオススメします。彼らは転職のプロなので、この手の交渉ごとに慣れており、うまく話を進めてくれます。
何らかの上積みを勝ち取ってくれるケースが多いので、苦手な人が無理に自分で何とかしようとするよりは、最初から任せてしまったほうが賢明です。
帝人在宅医療の評価制度について
帝人在宅医療の人事評価は、5段階評価となっており、年に1度、これまでの業績の推移と結果を踏まえ、直属の上司との面談を経て、最終査定が下されるという仕組みとなっています。
定量評価、定性評価の2面性評価となりますが、相対評価となっているため、自分自身の実績や能力だけでなく、同一部署の同僚のパフォーマンスも、影響してくることになりますが、その分、お互いの評価が見えるため、透明性が高い評価制度にもなっています。
ちなみに、営業職に関しては、最近の動向として、業績を残すということは当然なのですが、加えて、『提案型』営業が出来る人材が高く評価されているようなので、提案営業の経験が豊富な人は、チャンスです。
帝人在宅医療の教育制度・成長環境について
帝人在宅医療は、教育体制がしっかりしている会社であり、新製品の導入時などの製品知識、及び、新製品にかかわる学術知識を習得するための研修、医療制度に関する知識を身につけるための研修など、広範囲にわたる研修を継続的に実施しています。
また、eラーニングを使った研修も豊富に用意されており、オフィスのパソコンを通じて、自分が希望するものを学習出来るようになっています。
その一方で、他社でよくあるような、プレゼンスキル・コミュニケーションスキル・ロジカルシンキングといった一般的なビジネススキルを学ぶための研修、語学研修などは、特に用意されていないので、こういったことに関心がある人は、会社とは関係なく、自分自身で行う必要があります。
キャリア開発という観点で言えば、特に可もなく不可もなしといったところです。この業界でずっと、キャリアを築いていくのであれば、この会社で働いた経験というのは、確実に役立ちますが、別業種に移った時に通用するかと言えば、特殊なだけに難しいです。
ただし、どの部署においても、一定の範囲内で、責任を持って業務を遂行することになり、自己管理能力、業務マネジメント能力は磨かれるので、ここは、どこにいっても通用するものと言えます。
(しかしながら、同業他社のなかには、社員一人一人に対して、大きな裁量を与えるところが多数存在するので、そういった企業のほうが、帝人在宅医療よりも、速いペースで自己成長を図れるとは言えます。)
ワークライフバランスについて
帝人在宅医療の就労環境は概ね良好です。仕事量が多い会社なので、勤務時間内に業務を終わらせるのは大変ではあるのですが、逆に、そこが出来れば、定時に帰宅しても何も言われないので、自分次第で、プライベートの時間を、しっかり確保出来る職場です。
また、今現在においては、有給消化率は30%程度で、決して高くはないのですが、会社として、有給消化を推奨しており、少しずつ消化率が改善されているので、将来的には、まとめて取得して、長期の休暇を楽しむといったことが出来るようになるかもしれません。
このあたりは、期待大なのですが、一方で注意しておくべき点もあります。それは、営業職に関してなのですが、医療機器という人命に直結する製品であるため、トラブルが生じた場合には、即座に対応しなければいけないので、そうなると、オフの時間などはなくなります。
また、こういった環境にあるため、帝人在宅医療では、常に営業マンが待機している状態にしており、当番制で、宿直や休日出勤を行うことになり、営業所にもよりますが、最低月2回は、当番が回ってきます。
その分の日当、休日出勤代等は確実に支払われますが、ワークライフバランスという観点で言えば、ある程度、犠牲を払わざるを得ないということは、頭に入れておいたほうがいいです。
女性の働きやすさについて
女性の働きやすさという観点で見た場合、帝人在宅医療は、微妙なところです。営業の現場では、重い機器を扱っていることもあり、平均的な女性の体力では、最前線で働くのは難しく、患者の自宅訪問に関して、安全面を考慮した規制が設けられています。
また、本社の管理部門においても、女性社員の数こそは多いのですが、どちらかと言えば、男性社員が中心となっており、女性は脇役的な存在になっている状況です。(男性同様に活躍している女性社員というのは、少数に留まっています。)
会社としては、女性社員が働きやすいように、配慮をしていますが、その内容というのは、産休・育休が取りやすい、先に触れた当番制に関して、女性は20時を上限として免除するといったものであり、女性が男性と同じ立場で勝負出来るような環境造りというものとは、若干違っています。
管理職に就いている女性も少なく、キャリアウーマンタイプの人が働くには、難しい面がある会社と言えるでしょう。
帝人在宅医療の転職先としての価値
ここまで、帝人在宅医療の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、印象としてはどうだったでしょうか。医療機器メーカーとしては、待遇が良く、就労環境も悪くないので、この業種での転職を考えているのであれば、転職候補として考えて、まず間違いなしです。
一方、別業種の大企業(医療関係で言えば、製薬会社など)と比較すると、これらの会社を上回るほどの魅力を兼ね備えているとまでは言えません。そのため、最終的には、他社と比較したうえで、どう判断するかということになってくると思います。
帝人在宅医療の中途採用求人を扱っている転職会社
下記に、帝人在宅医療の中途採用求人を扱っている転職会社をリストアップしておきますが、彼らは、様々な企業の求人案件を保有しているので、ぜひ、他社の求人についても、話をしてみてください。
希望条件などを伝えれば、それらの条件を満たす求人をリストアップして、紹介してくれるので、それらを見比べてみるといいです。
また、候補が複数出てきて、どの会社にすべきか、迷った時には、転職先選びについて、相談してみることも可能です。プロの視点でアドバイスしてくれるので、参考になります。転職先を決める際には、何かと頼りになる存在なので、うまく活用してください。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
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