三井住友海上火災保険の中途採用事情

三井住友海上火災保険の中途採用事情

 

3メガ損保グループの一角であり、MS&ADインシュアランスグループ傘下の完全子会社である損害保険会社、三井住友海上火災保険。三井海上、住友海上が、それぞれのメインバンクであるさくら銀行と住友銀行の経営統合の影響により、合併に至った会社です。

 

2013年からは、あいおいニッセイ同和損害保険や三井住友海上あいおい生命保険との間で機能別再編が行われており、現在は国内外を問わないグローバルな保険・金融サービス事業を担う事業会社となっています。

 

2016年には英国大手保険グループAmlin社の買収を実行、活動領域を欧州、アジア、米州を含めた、世界42ヵ国・地域へと広げるなど、常に事業領域を拡大しています。

 

そのため、人材登用の動きも活発であり、新卒・中途を問わず、常に、多数の求人が発生しています。このページでは、三井住友海上火災保険の中途採用求人の傾向、及び、社員の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。

 

三井住友海上火災保険の中途採用求人の傾向

三井住友海上火災の中途採用では、技術アジャスター、医療アジャスター、契約社員であるスタッフ社員(営業、代理店サポート、損害サポート、管理)、及び、インシュアランス・コンサルタント(代理店獲得営業)に関する募集があります。

 

応募要件に関しては、医療関連専門卒、もしくは大卒以上の医療アジャスター、高卒以上OKの技術アジャスターのほかは事務職であることもあって、特別な条件などはなく、全体的にはそれほどハードルは高くありません。

 

なお、総合職(本社営業、海外営業、マーケティング、経理財務、人事、法務、経営企画、事業企画等)に関しては、基本的に新卒での採用が中心となっており、あまり中途で募集がかかることはありません。

 

ただし、稀に即戦力の人材を外部から採用しようとするケースがあるので、もし、こういった職種での転職を狙うのであれば、この後、詳しく触れますが、三井住友海上火災保険の中途採用求人を扱う転職エージェントに相談してみてください。

 

※注
三井住友海上火災保険の社員は、日本全国、及び、海外への転勤の可能性がある『全域社員』、引っ越しを伴う転勤なしの『地域社員』に分かれることになり、前者のほうは、給与は高めです。

 

求人情報の入手方法

三井住友海上火災保険では、公式サイト内に採用情報のページを用意しており、こちらのページから、募集が行われている求人の一覧・詳細について、確認することが出来ます。
http://www.ms-ins.com/recruit/

 

また、中途に関しては、転職エージェント経由でも募集がかかっているので、そちらから、求人情報を入手することも可能です。

 

ちなみに、専門職を中心に、エージェント経由でしか、人材を募集していない求人もあり、そういった求人については、公式サイトには募集要項が掲載されていません。

 

そのため、三井住友海上火災保険の求人情報を確実に入手するには、公式サイト、エージェント、双方を押さえておく必要になります。

 

特に、先ほど触れた総合職に関しては、エージェント経由で、会社側が望む人材をリクルートするというケースが多いので、会員登録(求職者登録)をしておくことをオススメします。

 

このページの最後に、三井住友海上火災保険の中途採用求人の取扱実績がある転職エージェントをリストアップしておきますので、参考にしてください。

 

※補足
転職エージェントは、様々な企業の求人案件を扱っているので、三井住友海上火災保険の求人を、他社の求人と比較してみたいといった時には、まとめて求人情報を教えてもらえるので、便利です。(自分で探す手間が省けます。)

 

三井住友海上火災保険の社員の年収・給与制度について

三井住友海上火災保険に勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。

 

三井住友海上火災保険の社員年収

  • 営業 27歳 年収640万円
  • 営業 27歳 年収700万円
  • 営業主任 28歳 年収750万円
  • 営業 主任 30歳 年収800万円
  • 営業 主任 38歳 年収1100万円
  • 営業 課長代理 30歳 年収700万円
  • 営業課長 40歳 年収1200万円
  • 営業事務 30歳 年収450万円
  • 営業事務 34歳 年収420万円
  • 損害サポート 30歳 年収450万円
  • 損害サポート 34歳 年収410万円
  • 経理 30歳 年収450万円
  • 経営企画 34歳 年1050万円
  • 損害サービス 30歳 年収470万円
  • 損害サービス 25歳 年収400万円
  • 管理部門 課長代理 32歳 年収1000万円
  • 管理部門 課長 43歳 年収1400万円
  • 商品企画 30歳 年収900万円
  • 商品企画 40歳 年収1300万円
  • 商品企画 50歳 年収1800万円

 

メガ損保ということもあって、給与レベルは高めであり、全域社員の場合、30歳前後で年収 800~900万円、課長代理になると年収 1000万円前後、課長で年収 1200~1500万円前後の年収を狙えます。(55歳からは役職定年により、年収は6割くらいになります。)

 

一方、女性が大半を占める地域社員の場合、全域社員と仕事内容は同じですが、給与テーブルが異なるため、給与額には差があります。

 

特徴としては、賞与の割合が大きいため、20代・30代のうちは、全域社員の女性よりも、トータルの給与額は上ですが、昇給幅が小さいため、年齢が上がるにつれて、給与差が縮まり、やがて逆転することになります。

 

残業代に関しては、全域社員、地域社員、いずれも、みなし残業制が導入されています。みなし残業の時間は、職種によって異なりますが、設定時間以上の労働分については、別途申請出来るようになっています。

 

ただし、申請出来る残業時間が年間180時間までと決まっているため、それ以上の残業については、実質的にサービス残業となります。

 

福利厚生については、各種社会保険が完備されているほか、社員持株会制度、財形貯蓄制度、企業年金基金などが用意されています。

 

また、全域社員の場合、住宅手当が、かなり充実したものとなっています。既婚者に対しては、1か月の負担が2万円程度で済むように、住宅手当が支給されるようになっていますし、独身者に対しては、独身寮が用意されています。

 

また、転勤時の引っ越し代、単身赴任者の帰省時の帰省手当も支給されるなど、厚遇されています。地域社員だと、こういった家賃補助などは一切ないので、このあたりはハッキリと待遇が分かれています。

 

中途採用で入社する時の注意点

中途採用で転職する場合、前職までの経歴や業績を加味して、給与額が算出されることになりますが、交渉次第で、数字が変わることが珍しくありません。そのため、会社側からの提示額に不満がある時には、下手に妥協せず、納得出来るまで会社側と話し合うようにしてください。

 

中途半端に妥協すると、その数字が、後々まで影響してくるので、要注意です。こういった条件交渉が苦手ということであれば、前述した転職エージェントに、交渉を代行してもらうことをオススメします。

 

エージェントは転職のプロなので、こういった交渉に慣れていますし、三井住友海上火災保険の社内事情にも精通しているので、上手に話を進めてくれます。実際に、数字の上積みを勝ち取ってくれるケースが多いので、一度相談してみてください。

 

三井住友海上火災保険の評価制度について

三井住友海上火災保険では、期初に目標を設定して、期末に、その目標の達成度に関する自己評価を行い、同時に、上司からも評価を受けたうえで、その内容を、さらに人事部でレビューして、最終的な査定を下すという流れで、人事考課が行われています。

 

評価内容としては、行動評価と成果評価の二面評価となり、5段階で査定されますが、全域型と地域型、それぞれの同じ役職・組織内での相対評価になるので、自分自身の実績だけでなく、同僚のパフォーマンスも、評価に影響してくることになります。

 

これらを基本としつつ、社内の暗黙の了解として、全域型社員は、地域型社員よりも、良い評価を付けられるようになっており、かつ、年功序列の傾向も強いです。また、評価者である上司の権限が強く、最終的には、上司の意向次第という要素もあります。

 

損害サポートや営業など、数字の評価がしやすい業務については、数字で実績を判断出来るため、おおむね妥当性が担保されていますが、それ以外の業務に関しては、評価指標が曖昧なこともあり、不明瞭な部分も多い状況となっています。

 

ただし、そうはいっても、誰からも分かるような、目立った業績を挙げれば、高評価を得られるので、自分の努力次第で、どうにかなるという部分はあります。

 

(後は、上司との関係性次第というところなので、日頃から、コミュニケーションを取って、上司の意向に沿うパフォーマンスを挙げておくことが、重要です。)

 

三井住友海上火災保険における成長環境について

三井住友海上火災保険の教育環境としては、入社時の導入研修を受けた後も、入社後2~3年までは階層別・業務別の研修が定期的に行われており、マニュアルも充実しています。

 

また、社外講師を招いての勉強会が、多数開催されていますし、会社のパソコンやスマホで、Eラーニングを受講出来るようになっているなど、学ぶための環境は整えられています。

 

現場においては、ブラザーシスター制度が導入されており、指導担当の先輩社員がついて、実務をサポートしてくれますし、困っていれば、指導担当以外でも、周りの先輩が声をかけてくれるような雰囲気がある会社なので、経験・スキル面で不安がある人でも、安心して働けます。

 

また、特に強制はされていませんが、資格取得に関する支援制度が用意されており、希望者は、対策講座を会社負担で受講したり、受験費用の一部を負担してもらったりといったサポートを受けることが出来ます。

 

なお、近年では、三井住友海上火災保険は、TOEICの受験料補助など、英語学習に対するサポートに、力を入れているようです。

 

ワークライフバランスについて

三井住友海上火災保険では、残業削減、および仕事の効率化を積極的に推進しており、19時には消灯、完全退社を必須としています。

 

また、休暇制度としては、夏期休暇、フレッシュアップ休暇(連続5日)、アニバーサリー休暇(2日)については、全社員の取得を必須としており、実際にほぼ全員が取得している状況です。こういった休暇をまとめて取得して、海外旅行に行くといった人も多いです。

 

ただし、所属部署の状況、上司の考え方によって、具体的な残業の削減度合い、休暇の取得しやすさは異なります。

 

職種別の傾向としては、事務職や損害サポートは、比較的帰宅時間が早く、定時に帰宅出来る人も多いです。休日出勤はほとんどなく、有休取得も容易で、特に本社勤務であれば、連続休暇や半休を取ることも可能です。

 

一方、営業については、多忙な部署が多く、残業が常態化していますし、週末には、代理店訪問やゴルフなどの接待に、駆り出されることが多々あるため、休日出勤が、たびたび発生しますし、有休の取得についても、そう簡単ではありません。

 

取得自体は認められていますが、事前にスケジュールを調整しなければいけないなど、手間がかかりますし、必ずしも、自分の希望通りに取れるとは限らず、部署の都合を加味して、閑散期に休暇を設定するというケースも多いです。

 

また、残業が抑制されている分、早く出勤して対応するなど、ワークライフバランスが良好とは、いいづらい部分もあります。(勤務開始時間前に出社して働いている部分については、残業とはみなされないので、実質的にサービス残業となっています。)

 

女性の働きやすさについて

損害保険業界全体の傾向でもありますが、三井住友海上火災保険においては、事務仕事はパートタイムのスタッフ職に代わりつつあり、地域社員の女性は、営業や損害サポートに異動するようになっています。

 

そこにあわせて、女性社員でもキャリアアップ出来るように、制度が整備されつつあるものの、やはり、まだ男性主導の傾向が強く、女性の管理職は少ないです。

 

また、出世のためには、男性同様に働く必要があるため、管理職に就いている女性は独身、もしくは、実家の両親と同居しているなど、仕事に専念出来る状況にある人が大半を占めています。

 

子育て支援体制については、産休・育休、時短勤務といった制度は整っており、取得している人は多いです。

 

ちなみに、残業の少ない事務職や損害サポート業務に関しては、残業が少ないため、仕事と育児との両立は可能であるものの、営業や保険金支払い部門などにおいては、長時間労働が基本なので、まだまだ難しいと言えます。

 

三井住友海上火災保険の転職先としての価値

ここまで、三井住友海上火災保険の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、業界を代表する企業だけあって、給与額は高いですし、福利厚生も悪くないので、転職先として見た場合にも、十分、魅力がある会社です。

 

(ただし、全域社員と地域社員で、待遇面が大きく異なり、どちらのタイプで働くのかによっても、印象が変わってくるので、この点は考慮してください。)

 

また、三井住友海上火災保険は、営業も含めて、保険会社としては、休みが取りやすい会社なので、オフの時間を充実させたいという人にとっても、オススメです。

 

現場のフォロー体制、教育制度がしっかりしているので、仕事を通じて、自分の実力を高めたいという成長意欲が高い人にとっても、魅力を感じる会社と言えるでしょう。

 

こうやって褒めていると、良いところしかないように思えるかもしれませんが、実際、保険会社としては、かなりのレベルにある会社です。

 

一部の部署では残業が多い、評価制度で不明瞭な部分があるなど、マイナス点も挙げられますが、他社と比較してどうかと言えば、それほど悪いわけではないので、トータルで考えると、やはり『良い』という判断になります。

 

もちろん、誰もが満足する完璧な会社というのは、存在しないので、最終的には、自分自身の価値観と照らしあわせて、三井住友海上が自分に合う会社なのかどうか、判断すべきですが、転職を検討するに値する企業であることには間違いがないので、一度、時間をとってじっくりと考えてみてください。

三井住友海上火災保険の中途採用求人を扱っている転職エージェント

最後に、三井住友海上火災保険の中途採用求人を扱っている転職エージェントをリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、判断に迷う部分があれば、直接、相談してみてください。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になるはずです。

 

また、冒頭でも触れましたが、エージェントは様々な企業の求人情報を保有しているので、他社の求人を紹介してもらうのもアリです。もしかしたら、三井住友海上よりも、魅力を感じる会社が見つかるかもしれないので、ぜひ聞いてみてください。

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。