1988年に創業した、スイスを本拠とするラグジュアリーカンパニー、リシュモン。「カルティエ」「ヴァンクリーフ&アーペル」「ピアジェ」「モンブラン」「ダンヒル」「クロエ」など、世界的な人気を誇るブランドを数多く擁する、文字通りのグローバル企業です。
日本法人は1989年設立のリシュモンジャパン。リシュモンが擁するブランドの人気は日本でも高く、全国に多数の店舗を展開しており、それに伴い、新卒・中途を問わず、採用活動を活発に行っています。
このページではリシュモンジャパンの中途採用求人の傾向、及び、転職者の年収、就労環境についてまとめていますので、参考にしてください。
リシュモンジャパンの中途採用事情
リシュモンジャパンでは、通年で中途採用を行っています。中途採用者を募集している部門は、下記の5部署となります。
- 製造
- デザイン&クリエーション
- マーケティング
- リテール(店舗販売スタッフ)
- ブランドマネジメント
具体的な募集がかかっている職種として、最も多いのは販売職となり、総合職では、トレーナーやMD、プランナー、品質保証、物流管理といったところが主なものとなります。
リシュモンでは、ブランド単位で採用を行っており、それぞれのブランドで採用ニーズが発生した時に、募集がかかるようになっています。そのため、中途採用で転職を目指す時には、ブランドを選択したうえで応募することになります。
応募条件に関しては、採用職種・ブランドによって異なりますが、基本的には該当業務に関する実務経験が必須となります。たとえば、販売職の場合、下記のような条件が課せられるのが、最も一般的なパターンです。
- 販売経験3年以上
- ラグジュアリーブランドでの販売経験
- メンズウェア販売経験
- 海外ブランドの販売経験
未経験応募可の求人が出てくることもありますが、極めて稀なケースと考えてください。中途=即戦力の人材を確保するためのものという位置づけなので、経験豊富な人でないと、採用されるチャンスは、ゼロに等しいです。
なお、英語力については、店舗勤務の場合は、特に求められることはありませんが、本社勤務の総合職については、どの職種であっても、日常的に使用することになるため、ビジネスレベルが必須となってきます。
リシュモンジャパンの社員年収について
リシュモンジャパンの社員年収について、幾つか具体的な数値を挙げると、以下のようになります。
- 35歳 販売 年収370万円
- 30代 販売 年収350~400万円
- 30歳 経理 年収510万円
- 38歳 販売 副店長 年収700万円
- 30歳 マーケティング 年収350万円
- 36歳 マーケティング 年収560万円
- 28歳 カスタマーサポート 年収500万円
リシュモンジャパンの収入水準は、ファッション・アパレル業界のなかでは、高めです。基本給に年2回の賞与が支給される給与体系となっています。給与レンジはジョブランクによって決定され、一段階昇格するごとに、約50万円程度、年収がアップする仕組みとなっています。
(ジョブランクは、毎年1回見直されるので、昇給のチャンスは、年1回ということになります。)
残業代は全額支給となっているので、サービス残業になる心配はなしです。外資なので、福利厚生については、それほど特筆するものはありませんが、リシュモン傘下のブランド品をほぼ半額で購入することが可能です。
就業環境、ワークライフバランスについて
どのブランドに所属しているか、また、どの店舗・部署において勤務しているかによって、状況は異なりますが、リシュモンは、総じてワークライフバランスに優れた企業と言えます。
特に、総合職の場合には、フレックスタイム制度が導入されているため、勤務時間の調整については、融通が効きやすい環境です。残業を強制されるようなことはないですし、有給休暇の取得についても、仕事に支障がない限り、ほぼ本人の意向が通る状況です。
一方、販売職については、シフト勤務となるため、総合職ほど自由度が高くはないのですが、1人当たりの業務負荷はそれほどではなく、残業や休日出勤の機会も少ないので、仕事に追われずに働くことが出来ます。
有給休暇の取得率については、総合職より落ちますが、それでも他社の販売職と比較すれば、かなり高い数字になるので、アパレル業界のなかでは、これ以上望めない就労環境と言えます。
女性の働きやすさについて
元々、アパレルは女性が多い業界ですが、リシュモンは、その傾向が特に強く、女性社員比率は8割ほどになります。そのため、女性が働きやすい環境を整えることに対する意識が強い企業です。
人事評価は、男性・女性で差が生じることはないですし、女性でも、どんどん責任ある仕事に就くことが出来ます。主要ポストへの女性登用が多いため、上昇志向の強い人にとっても、やりがいを感じられる職場と言えます。
その反面、育児支援に対する理解もある会社であり、産休・育休制度、時短勤務制度等、子供がいる社員をサポートする制度が完備されています。(利用率も高いです。)
元々、リシュモンは定時に帰宅出来る会社であることもあって、子育てに支障をきたすことなく、働くことが出来ますし、実際に小さな子供を持つ社員の数は、非常に多いです。
成長環境について
リシュモンジャパンは、社員教育に力を入れている企業です。ビジネススキルやブランドの歴史、語学など、幅広い内容の研修が提供されています。(語学に関しては、外部の英会話スクールのレッスン料や、TOEICの受験料も、会社負担となっています。)
また、管理職の社員には、社外講師を招いてのマネジメント研修が用意されているなど、ポジションに応じて、必要なスキルを学べる環境が整備されています。
リシュモンジャパンへの転職を検討する人が知っておくべきこと
リシュモンジャパンは、長い歴史を持つトップブランドを多数擁しており、ラグジュアリーアイテムを展開する企業のなかでも、特に知名度の高い企業です。
富裕層をターゲットとした高価格帯商品がメインとなるため、素材の良さや造りの丁寧さといった、定量化できるものだけでは顧客の心は動かせず、ブランドという記号に価値を感じてもらう必要があります。
こういった背景があるため、働いている社員の声として、販売スキルが向上したという内容や、ブランドマネジメントの本質を理解出来たという内容が、数多く見られます。充実感を覚えながら働いている社員が多いのですが、退職する社員も一定数存在します。
ただし、その理由としては、新しい可能性を探るために、ファッション・アパレル業界から別業界へ転身したかったからという前向きなものが多く、会社に不満があって、転職を決意したという人は少ないです。
なお、同業界の別会社に転職したという人もいますが、その場合には、リシュモンジャパンのブランドネームが高く評価されるため、転職先はすんなりと決まったというケースが、非常に多くなっています。
こういったことを考えると、転職先として見た場合、リシュモンジャパンは優良企業と言えますので、興味がある人は、真剣に考えてみてください。
リシュモンジャパンの中途採用事情の中途採用求人を扱っている転職エージェント
最後に、外資系企業に強い転職エージェントをリストアップしておきます。彼らは、様々な企業の社内事情に精通しており、リシュモンのことについても把握しているので、転職の決断を下すうえで、有益な周辺情報を教えてもらうことが出来ます。
また、他社の情報を教えてもらって、比較してみるといったことも可能です。リシュモンよりも、惹かれる企業を紹介してもらえる可能性もあるので、色々と聞いてみてください。いずれにしても、転職先を決めるうえで、何かと頼りになる存在なので、有効活用することをオススメします。
※JACに関する補足
- JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
- 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。
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転職を目指す会社が決まった場合、年収などの条件交渉を代行してもらうことも出来ます。年収アップに成功するケースが少なくないので、ぜひこういったサポートも受けてみてください。
※補足
このところ、JACは現職者の転職支援に力を入れており、離職中の人の場合、よほどの経験・スキルがないと、有望な求人を紹介してもらうのは難しくなっています。
(経験・スキルの定義が難しいのですが、前職の給与が年収600万を超えるぐらいであれば、まず大丈夫です。)
この条件に当てはまらない人は、上記でも触れているリクルートエージェント、もしくはマイナビエージェントといった転職会社のほうがオススメです。
特に、マイナビは若手層の転職支援に力を入れているので、35歳ぐらいまでの人であれば、職歴などを問わず、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。
(この年代のビジネスマンであれば、経歴不問で募集をかけている企業の求人を多数扱っており、そのなかには大手も含まれているので、なかなか悪くないです。)