ボシュロムの中途採用事情~年収、評価制度、就労環境、etc~

アメリカのニューヨーク州ロチェスターに本社を置く、Bausch & Lomb, Incの日本法人、ボシュロム・ジャパン株式会社。コンタクトレンズやレンズケア製品をはじめ、眼科用医薬品や眼内レンズ、眼科用手術機器など、様々なアイヘルス製品の製造・販売を手掛けるメーカーです。

 

ボシュロムの中途採用事情~年収、評価制度、就労環境、etc~

 

ボシュロムの主軸製品であるソフトコンタクトレンズのメダリストブランドは、日本でも人気が高く、特に遠近両用コンタクトレンズに関しては、トップシェアを誇っています。

 

ただし、現状に甘んじることなく、市場シェアの倍増を掲げて、新製品の投入を拡大するなど、攻めの経営を続けています。こういった背景から、人材採用についても、積極的です。

 

社員数が300名弱の組織規模としては、小さな会社なので、募集数自体は限られたものとなりますが、優秀な人材を社外から調達するため、中途採用には力を入れており、常時、何らかの求人が見つかる状況です。

 

このページでは、ボシュロムの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収水準、就労環境などについてまとめていますので、参考にしてください。

 

ボシュロムの中途採用事情

ボシュロムは公式サイト内に採用情報ページを設けており、中途採用の求人が発生した時には、このページに掲載されることになりますが、それだけでなく、転職エージェント経由でも募集をかけています。

 

●ボシュロム・ジャパン採用情報ページ
http://www.bausch.co.jp/ja-jp/our-company/careers/

 

なかには、エージェント経由での募集のみとなり、公式サイト内には掲載されないこともあるので、ボシュロム・ジャパンの求人をチェックする時には、公式サイトをチェックしつつ、転職エージェントにも問い合わせるというふうに、両面で行く必要があります。

 

(公式サイト内に、求人が掲載されていない時でも、エージェントに問い合わせると、求人を紹介してもらえることがあります。)

 

このページの最後に、ボシュロム・ジャパンの中途採用求人の取り扱い実績があるエージェントを数社、リストアップしておきますので、参考にしてください。

 

なお、中途採用求人の傾向としては、営業、マーケティングといった販促系の職種の求人が最も多く、次いで、経理財務、人事、経営企画等、管理部門系の求人となります。

 

また、臨床開発、品質管理、安全性管理、薬事といった研究開発絡みの職種については、ゼロではないのですが、数十名の小規模体制で業務を行っていることもあり、求人が発生するケースは極めて稀です。そのため、他社も視野に入れて、転職先を探すことをオススメします。

 

応募資格については、いずれの職種においても、即戦力となる人材が募集されることになるため、要求水準が高く、最低でも2~3年程度の実務経験が必須となります。(5年、10年といった経験年数が要求されることもあります。)

 

なお、医療業界における就労経験が必須とされる求人が存在する一方で、同一職種でも、異業種経験のみで、応募出来る求人が出てきたりもするので、この点については、個々に確認するようにしてください。

 

ボシュロムの社員年収について

ボシュロムに勤務する社員の年収ですが、幾つか具体的な数字を、職種別に挙げると、以下のようになります。

  • 営業 係長 年収500~600万円
  • 30歳 営業 課長 年収530万円
  • 入社10年目 40歳 事務職 年収650~700万円
  • 30代 営業 年収500~600万円
  • 入社3年目 30代前半 営業 年収650万円
  • 入社6年目 営業 係長 年収 約580万円
  • 入社2年目 35歳 管理部門 年収600~700万円
  • 40代前半 管理部門 課長 年収1100万円
  • 30代前半 営業 年収650万円

 

元々、医療業界は給与水準が高い業種ですが、そのなかでも、ボシュロム・ジャパンは恵まれており、創業当初から、同業他社と比較しても、高い水準を維持しています。

 

ジョブグレード制が採用されており、グレードごとに、明確に給与レンジ(基本給)が定められています。全社員が納得出来るように、管理職以上の給与は、社内で公開されるなど、透明性が高い給与制度となっています。

 

成果次第で、年齢に関係なく、グレードが上がり、それに比例して、高給与が得られるため、非常に、やりがいのある環境と言えます。

 

基本給以外では、各種手当に、年2回の固定賞与(基本給の5ヶ月分)が支給されるようになっています。

 

手当については、外資ということもあり、日系企業ほど充実しているわけではなく、住宅手当なども、支給されていません。ただし、会社都合で転勤となった時には、5年間、住居費用の8割を会社が負担する制度は用意されています。

 

営業職の場合、固定賞与以外に、四半期ごとの予算達成度合いやセールス件数に応じて、インセンティブが支給されることになり、獲得件数がトップの社員に対しては、多額の報酬が支払われています。

 

しかし、トップ以外の社員に対してのインセンティブは、それほど高額ではないので、他社のMRほど、営業成績の良し悪しが、給与に直結しているわけではありません。それでも、高い給与水準を誇っているので、全体的に見れば、恵まれていると言えます。

 

なお、中途採用者に関しては、入社時に、前職までの経歴・経験などを加味して、ジョブグレードが決められることになり、それが後々まで、給与に影響を与えるため、どれだけ高いジョブグレードで入社出来るかというのが、ポイントとなります。

 

ただし、ここは交渉次第という側面もあるため、面接の時に、いかに自分をPRして、好条件を引き出せるかというのが、勝負になります。中途半端に妥協してしまうと、後悔することになるので、納得出来るまで、会社側と話をするようにしてください。

 

こういった給与交渉に苦手意識を感じる場合には、転職エージェント経由で応募して、交渉を代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、こういった交渉には慣れており、うまく話を進めてくれます。

 

人事評価・昇給制度について

ボシュロム・ジャパンの評価制度ですが、営業職と、それ以外の職種で、異なる評価制度が取り入れられています。営業職に関しては、年初と中間に売上目標設定を行い、その達成度合いで評価される仕組みとなっています。

 

目標数値に届かなければ、当然、マイナス評価となりますが、目標達成までのプロセス構築も評価の尺度となっているので、仕事に真面目に取り組んでいる人であれば、一定の評価を得ることが出来ます。

 

ただし、評価システムは、制度通りに完璧に機能しているということはなく、実際のところは、査定者である直属の上司の意向が色濃く反映されるようになっており、仕事で成果を出すだけではなく、上司との関係性を良好に保つことも、高評価を得るうえでは、欠かせない要素となっています。

 

営業以外の職種については、基本的な制度設計は営業職と一緒なのですが、営業ほど、目に見える数字で、成果を計測することが出来ないため、どちらかといえば、プロセス重視の評価になりがちであり、そういった意味では、かなり曖昧なものとなっています。

 

成長環境について

ボシュロムは、新卒で育てるよりも、中途で、即戦力の人材を外部から引き入れて、人員を確保するという人事方針を採っていることもあり、社内研修制度は皆無に等しいです。入社時に、自社製品に関するレクチャーを受けるという程度です。

 

それ以外は、基本的にOJTで学んでいくことになります。ただし、かといって、決して社員教育を疎かにしているわけではなく、社外研修の受講希望を申請すれば、多くの場合は承認が得られ、費用を負担してもらえます。

 

ワーク・ライフ・バランスについて

ボシュロム・ジャパンは、多くの社員からプライベートとのバランスが調整しやすいとの声が挙がっている会社です。

 

業務量は多く、それなりに忙しい会社ですが、長時間労働でカバーするのではなく、作業効率を上げることで、時間内に終わらせることを良しとする社風なので、無駄な残業などは、一切強いられません。

 

むしろ、残業が多いと、自己管理能力が不十分ということで、評価が下がることになるので、注意してください。

 

かといって、仕事が終わらなければ、もちろん残業することで、対応しなければいけないので、遅くまで働かざるを得ないという羽目になります。こういった人は、一定数存在しますし、残業を避けるため、仕事を持ち帰って、家で働くという人もいるというのが実情です。

 

こういった厳しさはありますが、ノルマを果たしてさえいれば、スケジュール調整の自由度は高く、自分の思い通りに出来るので、全ては自分次第と言えます。

 

女性の働きやすさについて

男性と女性が同列で働ける会社であり、女性だからといって、不利な立場に置かれることはないので、女性にとっては、非常に働きやすい環境です。

 

勤務評価についても男女差は全くなく、結果さえ出していれば、昇進の機会も平等にあるので、上級管理職についている女性社員も珍しくありません。特に本社勤務となる職種においては、女性比率がかなり高く、長期間勤めている社員も多いです。

 

子育て支援制度も整備されており、産休・育休については、無条件で誰でも自由に取得出来ます。周囲からも当然の権利として認められているので、気兼ねなく休めますし、休暇後には、同ポジションで職場復帰することが可能です。

 

ボシュロム・ジャパンの転職先としての価値

ここまで、ボシュロム・ジャパンの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、給与水準が高いうえ、働きやすい環境が整っている会社なので、転職先候補として検討するだけの価値が十分にあります。

 

完璧な会社というのは存在しないので、もしかしたら、ボシュロム・ジャパンの環境は、自分には合わないという人もいるかもしれませんが、事業の安定性が抜群であり、将来性もある会社なので、ぜひ、一度、真剣に考えてみてください。

 

ただし、こうやって書いていてなんなのですが、ボシュロム・ジャパンの場合、中途採用の求人が、決して多いわけではないので、あくまでも、自分が希望する職種について、求人が出ているということが、前提の話となります。

 

下記に、ボシュロム・ジャパンとのコネクションがあり、中途採用求人の取り扱い実績が豊富な転職エージェントをリストアップしていますので、現在の状況について、問い合わせてみてください。

 

なお、タイミングによっては、希望職種で該当する求人が出ていないというケースもあり得ますが、エージェントは様々な企業の求人を扱っているので、その時には、他社の求人についても、尋ねてみることをオススメします。

 

もしかしたら、ボシュロム・ジャパン以上に魅力的な会社が存在するかもしれません。転職先に希望する条件を伝えれば、それらの条件に合う求人を探し出してくれるので、遠慮なく依頼してみてください。

 

<ボシュロム・ジャパンの中途採用求人の取り扱い実績がある転職エージェント>

 

※JACに関する補足

  • JACは海外移住、海外転職を支援するサービスではありません。海外勤務、海外駐在などの求人を紹介してもらえます。
  • 年収600万円~2,000万円の方にオススメのサービスです。

 


※補足
リクルートエージェントは、元々、英語が得意な人の転職支援に力を入れていましたが、最近では、入社後、勉強して身につけることを条件に、今現在の英語力については不問とする採用方針を採る企業からの求人についても、取り扱うようになっています。

 

そのなかには、海外出張や海外勤務の機会が想定される求人も含まれるので、興味がある人は、リクルートに相談してみてください。

 

なお、20代・30代の人には、マイナビエージェントという転職会社もオススメです。リクルートとは、また違った系統の求人を確保しているので、両者をダブルで利用すると、多角的に情報を集められるので、よりチャンスが広がります。

 

特に、第二新卒者の場合、好条件の求人を紹介してもらえる可能性が大です。一方、30代後半以降の経験豊富な人の場合、マイナビはそれほど良い求人を扱っているわけではないので、それほど期待は出来ないです。(他社のほうがオススメです。)