事業会社のIT戦略策定と業務システム構築を行うBtoBを主体としたコンサルティング会社、フューチャーアーキテクト。システムインテグレーターとコンサルティングファームの両方の性格を併せ持った会社です。
大手企業から中小企業まで、様々な組織規模の会社をクライアントに持ち、顧客の抱える経営上の課題を経営者の視点で共有、先進IT技術を駆使した情報システムを構築することで、課題の解決をサポートしています。
最近の動向としては、都市型の銀行と首都圏の大手地方銀行から、金融クラウドシステム(SKYBANK)の開発を受注したり、小売、メディア、物流といった分野において、規模の大きな開発プロジェクトを複数展開したりするなど、積極的に、事業を拡大しています。
このような背景から、人材採用の動きも活発であり、中途に関しても、様々な職種において、募集がかかっています。フューチャーアーキテクトへの転職のチャンスは豊富に存在するので、関心がある人は、このタイミングで真剣に検討することをオススメします。
このページでは、フューチャーアーキテクトの中途採用求人の傾向、及び、社員の年収・給与水準、社内の労働環境についてまとめていますので、参考にしてください。
フューチャーアーキテクトの中途採用求人の傾向
中途採用に関しては、ITコンサルタントを募集する求人が中心となりますが、フューチャーアーキテクトは、金融、流通・小売・SPA、物流、公共・公益といった分野に、ターゲットを絞って、案件を受注しているため、これらの業種における就労経験者が募集されています。
上記の分野に精通していれば、コンサルティング経験が無くても、応募可能ですし、実際に採用が決まるケースが多々あるので、大丈夫です。
また、新規事業の開発・立ち上げ経験者に対する需要が高くなっており、業種を問わず、こういった経験があれば、やはり採用される可能性が大です。
なお、求人によっては、要求される経験の内容、職歴が細かく指定されているケースもあるので、このあたりの詳細については、個々に確認するようにしてください。
ちなみに、フューチャーアーキテクトでは、キャリア登録制度が用意されており、希望する職種において求人が存在しない時には、とりあえず登録だけしておいて、新規求人が発生した時に、通知してもらうといったことが可能となっています。
現時点においては、まだ真剣に転職を考えてはいないけれども、フューチャーアーキテクトに興味があるという人も登録することが可能です。(同じように、新規求人について、情報を通知してもらうことが出来ます。)
また、どの募集職種に応募すればいいか分からない、もしくは、複数の職種に興味があるという人の場合、ポジションマッチングという形式で、応募することも出来ます。
その場合、フューチャーアーキテクトの人事担当が、経歴などを加味して、最適な職種を提案してくれるので、職種の選択に迷っている時には、非常に参考になります。
求人情報の入手方法
フューチャーアーキテクトでは、公式サイト内において、キャリア採用ページを開設しており、そちらのページにおいて、現在、募集がかかっている職種の一覧、及び、募集要項について、確認することが出来ます。
また、上記で触れた、キャリア登録、ポジションマッチングに関しても、こちらからエントリーすることになります。
http://www.future.co.jp/recruit/career/index.html
また、中途に関しては、フューチャーアーキテクトは、転職会社を利用して、募集をかけることも多いので、こちらも有力な情報源となります。このページの最後に、代表的な転職会社をリストアップしておきますので、押さえておいてください。
フューチャーアーキテクトの社員の年収・給与制度について
フューチャーアーキテクトに勤務する社員の年収ですが、職種別に幾つか事例を挙げると、下記の通りとなります。
- コンサルタント 30歳 年収650万円
- コンサルタント 30歳 年収850万円
- コンサルタント 30歳 年収580万円
- コンサルタント 31歳 年収776万円
- コンサルタント マネージャー 31歳 年収900万円
- コンサルタント マネージャー 34歳 年収8000万円
- コンサルタント シニアマネージャー 40歳 年収1000万円
- プロジェクトリーダー 27歳 年収580万円
- プロジェクトリーダー 29歳 年収660万円
- プロダクトマネージャー 36歳 年収1100万円
- パッケージ導入コンサルタント 28歳 年収444万円
- 社内SE 30歳 年収660万円
- 経営企画 27歳 年収710万円
- 経営企画 36歳 年収950万円
フューチャーアーキテクトの給与体系は、賞与を含む年俸制となり、賞与相当分については、毎年、6月と12月に支給される形となります。また、年俸とは別に、プロジェクトおよび会社への貢献度に応じて、12月に業績賞与が支給されています。
昇給については、毎年4月に改定が行われます。フューチャーアーキテクトでは、ランク制が採用されており、ランクアップすると、100万程度、年俸が上がることになります。一方、ランクが変わらない時には、前年年俸の3~5%程度の昇給となります。
数十万単位の給与増となるので、なかなかのベースアップとなり、この数字だけ見ると、好待遇と言えますが、フューチャーアーキテクトには、退職金制度がなく、その分も加味しての金額となるので、この点は注意してください。
残業に関しては、みなし残業制をとっており、みなし時間外手当(約9万円)が一律で支給されています。ちなみに、これは、残業50時間に相当するものとなりますが、フューチャーアーキテクトの平均残業時間は、約65時間となっているので、少し割が悪いというのが、正直なところです。
ちなみに、休日・深夜勤務については、手当が別途支給されるようになっています。
福利厚生については、一般的な福利厚生制度に加え、2014年以降、『健康戦略経営』を掲げて、社員と家族の健康維持を目的としたサポート制度を整備しています。
内容は多岐に渡るのですが、そのなかでも、特徴的なのが、フューチャーグループ健康保険です。本人負担となる保険料が低減されるうえ、法律で定められている健康診断以上のサポートを受けることが出来るようになっているなど、充実した保障内容となっています。
また、これら以外にも、持株会制度、財形貯蓄制度、ベネフィットステーションなどが用意されていますし、契約保養所、健康相談室、ハラスメント相談室、マッサージ室などが利用出来るようにもなっているので、フューチャーアーキテクトの福利厚生の充実度は、かなりのものと言えます。
中途採用で入社する時の注意点
中途採用の場合、前職までの経歴・実績をベースにして、年俸額が算出されることになりますが、交渉次第で、具体的な数字は変動するので、会社側からの提示額に満足出来ない時には、納得出来るまで、話し合うことをオススメします。
もし、こういった条件交渉を自分で行うのは、気が進まないということであれば、前述した転職会社に交渉を代行してもらうことをオススメします。彼らはプロなので、この手の交渉事に慣れており、うまく話を進めてくれます。
実際、何らかの上積みを勝ち取ってくれるケースが多いので、任せてしまって大丈夫です。(苦手な人が、自分で無理に何とかしようとするよりも、よほどうまくいきます。)
フューチャーアーキテクトの評価制度について
フューチャーアーキテクトの評価制度は、完全な実力主義となります。実績を挙げれば、そこに比例して、年収が上がることになりますが、その分、仕事の量が増え、責任も重くなるので、給与を上げ続けるには、タフさも必要です。
評価制度の具体的な中身としては、上司や部下・同僚、及び、仕事上で関連する他部署の人など、各方面の人が被評価者を評価する、360度評価制度となります。
これらの評価に加えて、年末に、自分の実績をPRする場が用意されており、そこでのプレゼンテーションの内容を加味して、最終考課が為されることになります。
フューチャーアーキテクトの教育制度・成長環境について
フューチャーアーキテクトは、年齢・経歴を問わず、全ての社員に対して、仕事に対する大きな裁量を与える会社であり、設計・企画、実装から運用まで、一つのプロジェクトを一貫して担当することになるので、仕事の全体像を管理するスキルが、嫌でも磨かれる環境です。
そこで、結果を残せば、若いうちから、十数名を統括するプロジェクトマネジメントの仕事に従事することも出来るので、20代、30代前半のうちからでも、コミュニケーション能力やリーダーシップ、組織を推進する感覚といったものが身に付きやすく、成長の度合いが、他社と比べて速いという特徴があります。
完全な実力主義の会社だけに、成果に対するプレッシャーが強く、その厳しさも、自己成長につながります。
また、こういった風土の会社なので、自ら課題・問題点を見つけ出して、周囲をリードして解決していくという自発性がある人材が高く評価されるため、自分で考えて行動することが好きな人にとっては、このうえなく、やり甲斐がある環境と言えます。
逆に言えば、『与えられた仕事をこなすだけ』という受け身の姿勢だと、この会社でやっていくことは無理なので、その点は注意してください。
なお、社内教育制度に関しては、OJTが基本となり、仕事を通じて、必要なスキルや考え方を学ぶのが基本となりますが、IT技術や業種・業務に関する知識を学ぶための勉強会が定期的に開催されているので、こういった場を利用して、知識を磨くことも可能です。
また、フューチャーアーキテクトは、社員のTOEIC受験を支援しているので、語学スキルを身につけたいということであれば、こういった制度を利用することも可能です。
ワークライフバランスについて
フューチャーアーキテクトでは、裁量労働制が適用されているので、各個人が、自分の裁量で業務スケジュールを管理することが出来ますし、出退社時間についても、フレキシブルに勤務することが出来ます。
仕事の進め方自体についても、個人の裁量に任されているため、時間にとらわれることなく、主体的に仕事に取り組むことが可能です。
また、プロジェクトや工程によって、ある程度の幅はありますが、全体的に休みが取りやすい環境です。
フューチャーアーキテクトでの有給休暇消化率は月間37.2%となっており、決して高い数字とは言えませんが、これは、社員の仕事に対する責任感の高さが原因であり、休みが取れる状態でも、敢えて仕事を優先する人が多いためです。
しかしながら、周囲がこうだからといって、自分も無理に働き続けなければいけないといったことはなく、休みを取りたい場合、業務に支障がない限り、幾らでも取得することが出来ます。長期休暇を取るといったことも可能であり、このあたりの自由度は高いと考えてください。
なお、有給以外の休暇制度としては、社員が結婚する場合、特別休暇として5日間の休暇を取得出来る制度や、一定の勤続年数に達した社員を対象とした、Future’s Holidayと呼ばれる特別休暇制度が用意されています。(勤続年数5年で5日、10年で10日の休みがもらえます。)
女性の働きやすさについて
フューチャーアーキテクトは、男性社員の占める割合が多い会社ですが、女性だからといって、不遇な環境に置かれることはありません。女性にも男性と同水準のハードワークを求めている会社なので、そういった点では女性も十分にやりがいを持って働くことが出来ます。
出産・育児に関する制度も整っており、産前6週間までの通院休暇、出産予定日8週間前からの産前休暇、産後休暇、育児休暇、時短勤務制度や時間外労働の免除、深夜業の制限など、かなり充実した内容となっています。(ちなみに、これらの制度は、男性社員も利用可能です。)
その一方で、キャリアアップについては、不十分な面があります。(男性のほうが、昇進しやすい状況にあります。)
近年、会社側としても、この状況を問題視して、環境改善を進めていますが、まだまだでもあるので、女性がフューチャーアーキテクトへの転職を目指すのであれば、事前に最新の状況について、確認しておくことをオススメします。
フューチャーアーキテクトの転職先としての価値
ここまで、フューチャーアーキテクトの就労環境について、様々な角度から見てきましたが、いかがだったでしょうか。コンサルティング会社としては、決して、給与は高額ではありませんが、その分、福利厚生が充実しているので、待遇面としては、まずまずです。
それでいて、残業時間が少ない、休みが取りやすいなど、ワークライフバランスに関しては、同業他社と比較しても良好なので、仕事とプライベートのバランスを取りながら働ける環境を求めている人にとっては、なかなか理想的な会社と言えます。
その一方で、実力主義の会社なので、自分の力で、昇給・昇進を勝ち取ることが出来る環境にありますが、外資と比較すると、年収の上昇ペースには限りがあるので、そこを、どう考えるという面もあります。
職場に何を求めるのか、自分が重視するものによっても、フューチャーアーキテクトの転職先としての価値は変わってくるので、このあたりは、自分自身の価値観と照らしあわせながら、判断を下すようにしてください。
フューチャーアーキテクトの中途採用求人を扱っている転職会社
下記に、フューチャーアーキテクトの中途採用求人を扱う代表的な転職会社をリストアップしておきますが、彼らは社内事情に精通しているので、このあたりの判断に迷うようであれば、相談してみるのもアリです。客観的な視点でアドバイスしてくれるので、参考になります。
また、彼らは、様々な企業の求人案件を扱っているので、他社の求人について聞いてみるのもアリです。もしかしたら、フューチャーアーキテクト以上に、自分にピッタリの会社を紹介してもらえるかもしれないので、興味があれば、ぜひ、他社のことについても、話をしてみてください。
※JACに関する補足
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